若返りのためのメソセラピー 

公開:2010年8月4日

更新:2011年2月25日

投稿者:

メソセラピーって知っていますか?

当院にて行っている以下の治療

などなど、これらすべてメソセラピーです。

メソセラピーとは

1952年にフランスのミッシェル・ピストール博士によって開発・提唱された治療概念で、Mesoderm層(表皮は外胚葉性,真皮は中胚葉性の組織)に薬液を注射投与する治療法です。元来は癌治療・ペインコントロール目的の一法でした。その後1987年にフランス医療学会がこの方法を伝統的治療法として見直され、現在に至ります。

メソセラピーは、中胚葉由来の組織(真皮,皮下脂肪,筋膜,筋肉など)をターゲットにした治療法です。

必要な部位に、直接的に必要薬剤を導入し、様々な治療効果を得る手法をメソセラピーと言います。狭義的には、中胚葉=真皮層を狙った治療です。

脂肪溶解注射=メソセラピー?

日本でも、メソセラピーは7~8年前より行われるようになっていきましたが、しばらくの間、痩身目的でメソセラピーという言葉が使用されてきた時期がありました。今日では、「脂肪溶解注射」というように言われています。

脂肪溶解注射も、中胚葉由来組織である皮下脂肪をターゲットにした治療法であるので、メソセラピーの一種として考えてよいかと思いますが、脂肪溶解注射の薬剤や、施術方法が画一化されないまま、クリニックごとの治療効果に差が出ているため、現在では、一部の機関の実の治療という感じになってきました。メソセラピーと言えば脂肪溶解注射を指して言われていましたので、「痛い」「腫れる」「効果が少ない」などのマイナスのイメージがついてしまっていた時期もありました。

現在では、脂肪溶解注射とメソセラピー一般は、分けて考えられたほうがよいと思います。

脂肪溶解注射 ≠ メソセラピー

本来の治療法に立ち返り、再認識されてきた メソセラピー

メソセラピーは、内服治療や、点滴療法などとは異なり、必要な薬剤を他の部位に作用させることなく、必要な部位のみに効率的に、効かせるための治療法です。その手法を用いて、アンチエイジング治療として様々な治療法があります。

さらに、再生医療分野から肌再生に必要な成長因子製剤が出てきて、メソセラピーの効果も飛躍的に上がりました。

現在は、肌の引き締めや、美肌治療に多種多様な美容医療機器が使用されていますが、効率的に必要薬剤を導入できるこの手法は、肌本来の再生を促すという面で、実に高い効果が発揮されます。

肌への治療の際に使用されるメソセラピー ナパージュ法

美肌・たるみ引き締め目的の治療の際には、メソセラピーの注入法の一つである、「ナパージュ法」という注入法を用います。

このナパージュ法の特徴は、「痛くない」「赤みが残らない」「すぐにお化粧ができる」「効果の持続時間が長い」などなど

アファームなどの治療は、赤みが残るためにちょっとやりづらいという方には特にオススメで、気軽に受けられるのに、効果が実感できるのが早いというところなどが、支持されている点だと思います。

美肌目的の治療のみならず、育毛治療でも多大な効果を上げているなど、現在は、美容医療機器と相壁になっていく可能性がある治療法と言えます。