ヒアルロン酸注入 今まで使用した種類一覧。

公開:2012年8月3日

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ヒアルロン酸注入では、現在当院では、高い品質と安全性,安定性を考え エセリスというヒアルロン酸を使用しています。

このエセリスを使用し初めてから7年以上経っているのですが、大きな副作用もなく安全に使用でき、且つ、なめらかな仕上がりとなるため、材料としては高額な部類に入りますが、高い品質が評価されているヒアルロン酸ですので使用しています。

今まで使用してきたことがあるフィラー一覧です。色々試してきて 今の形に落ち着いていますが、
個人的に慣れているということが大きいため、個々の優劣をつけることは難しいとは思います。
ちょっと懐かしい気もしまして、まとめてみました。

Restylane レスチレン

1996年の発売以来、世界の65ヵ国以上の国で約150万人以上に使用されている 最も多く使用されているヒアルロン酸

ヒアルロン酸注入では、最も歴史があるブランドです。ヒアルロン酸注入といえば、レスチレンというイメージがありました。安定度・安全性が高く、現在最も多く使用されているヒアルロン酸です。

一番初めに使用したヒアルロン酸が、レスチレンです。

Hylaform ハイラフォーム

2番めに使用し始めたのが、ハイラフォーム。

1995年発売。鶏冠由来のヒアルロン酸を使用したヒアルロン酸。種類も多く、レスチレンとともに、メインで使用していた時期もありました。動物由来のためパッチテストが必要とされていましたので、徐々に使用頻度が下がっていきます。

この当時はコラーゲンも使用していた時期ですので、コラーゲン注入の際には必要であったパッチテストを、ヒアルロン酸で行うことも当たり前のように考えられていましたので、とくに問題になりませんでしたが、非動物由来のヒアルロン酸(レスチレンなど)では、パッチテストが不要と言われるようになりましたので、それに伴い、

非動物由来のヒアルロン酸と比べると、感染や、アレルギーなどの問題から使用されることは少なくなって来ました。

レスチレンとハイラフォームが、その当時よく使用されていたように記憶しています。

Rofilan ロフィラン

注入しやすく、出来上がりも良い割と使い勝手の良いヒアルロン酸でした。デキストラン配合で、架橋構造を持たずに、吸収を遅らせることができるというものだったと思います。動物由来ヒアルロン酸を使用している?と言われていましたので、徐々に使用され無くなって来ました。現在は、入手可能かどうかわかりません。

juvederm ジュビダーム

レスチレンと人気を二分している(と思います・・・)ヒアルロン酸。 非動物由来。
よく使用していました。 今も進化し続けれているヒアルロン酸です。

Puragen ピュラジェン

2重架橋構造を持つことで、吸収を遅らせて長持ちするヒアルロン酸として、一時期大人気になったヒアルロン酸。どのクリニックでもピュラジェンを使用しているのではないかというほど、流行りました。

粒子が均一でない時期があり、その後、多重架橋構造のヒアルロン酸エセリスを多用していくようになります。

esthelis エセリス

多重架橋構造のヒアルロン酸。通常のヒアルロン酸は粒子として存在しますが、エセリスの場合は、単一で存在する形です。その上、皮膚に均一に行き渡り、組織全体としてボリュームを出してきますので、凹凸になりづらいという特徴があります。

ヒアルロン酸の均一性によって、スムーズに注入することができ、コラーゲンでの注入と同じように、やっとこのヒアルロン酸でできるようになりました。皮膚表面の滑らかさを出しやすくなって来ましたので、現在エセリスをメインで使用しています。

思えば、これだけ多くの種類を使ってきました。
ヒアルロン酸の種類に入らない部類のものもありますので、今回は取り上げませんでしたが、
安全性を重視して選択してきています。「新しいもの=安全なもの」というわけではないですから、むやみに新しいものを導入していけませんので、情報を密に取りながら検討しています。