Qスイッチフラクショナルルビーレーザー

2011年7月1日

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フラクショナルQスイッチルビーレーザーが導入されました。

フラクショナル~」とは、断片とか分数とか。小分けにして治療していくというようなイメージです。いきなりすべてを治療すると、回復が難しかったりするので、正常組織を残しながら少しずつ治療していきます。そうすることで、回復を飛躍的に早くし、様々な副作用から回避する技術を言います。どの程度残すのか、どの程度強力に行っても大丈夫なのか。どの塩梅で行うかの技量が問われることには変わりありません。

これまで、Qスイッチレーザーのフラクショナルはいくつか開発されたのですが、高出力照射までは難しかったようで、今回のこの機器が、本格的に実用可能な形となって登場しました。

フラクショナルQスイッチルビーレーザーハンドピースシミの治療の主体は、以前も書きましたが、依然,光治療(ipl,フォトフェイシャル)が優位を占めています。フォトフェイシャルが登場する前までは、Qスイッチレーザーによる治療が主体でしたが、ダウンタイム(被覆材を使用しなくてはいけない)の問題があるため、そのような手間の無い治療=光治療(フォトフェイシャル)が主体となってきました。

もうひとつのデメリットとして、アジア系の肌は、欧米人と比べ色素沈着がしやすく、照射後の炎症後色素沈着が欧米人よりも高い確率で出てきてしまいます。最終的には綺麗になるにしても、あまり受け入れられるものではなく、Qスイッチレーザーが、後回しになる原因の1つとなりました。

Qスイッチレーザーのほうが、シミの治療には効果的なことは確かです。デメリットを克服することが重要な課題です。

そこで、Qスイッチレーザーをフラクショナル化し、正常皮膚を何割か残すことで、皮膚の回復が飛躍的に早くなる利点を利用することが可能となります。ダウンタイムの軽減,被覆材を使用しないでも良くなるかもしれません。

また、フラクショナルQスイッチルビーレーザーは、肝斑の治療に効果的という研究がされています。従来不向きとされていた点にも、使用可能となれば、ほとんど、光治療が必要なくなる可能性さえ占めています?。色素選択性の高いルビーレーザーをフラクショナルに低出力照射を全体に行うことが可能であり、肝斑にも効果的であれば、シミ全般を担えることになります。

まずは、真皮メラノサイトーシスや、雀卵斑(そばかす)、日光性色素斑の治療が主体となってきますが、リスクを軽減する目的としても、かなり有効な方法と考えています。