タトゥーはレーザーで消せないので手術したほうが良いと言われたのですが

2012年8月10日

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> 失礼します。
> タトゥーを消したいと思います。何件か美容外科を回りましたが、タトゥーはレーザーで消せないので手術で切除するしかないと言われます。そちらはレーザーで消すようですが、レーザーで消せないのに、なんで消せると書いているのですか?消せるのですか?

タトゥー・刺青の除去治療には、幾つかの方法があります。

  1. レーザー
  2. 切除
  3. 削皮
  4. (他に電気メスなどで火傷の痕にしてしまうという方法もあります。)

タトゥー除去には、これだけの方法があります。
一番皮ふのダメージが少なく、見た目が辛くなりづらい方法がQスイッチレーザーによる治療ということです。
確かに、「レーザーの治療で全てを消し去る事が可能か?」と聞かれてしまえば、 濃厚に入っている部位や、特殊な染料が入れられていたり、タトゥーの上にタトゥーを上書きしている場合など、一部困難な場合もあります。しかし、治療を進めていくことで、かなりのところまで消していくことは可能となっています。

「タトゥーはレーザーで消せない」と言われてしまって、失望されていらっしゃることだと思います。
タトゥーをレーザーで消すという言葉には、2つの意味が存在します。

  1. タトゥーが全くなかったかのように完全に消す。
  2. タトゥーの輪郭,形状がわからなくなり、プールや温泉などに規制なく入れる。日常生活を普通に過ごせる。
    元々タトゥーであったことも通常であればわからない。

タトゥー除去は、aではなく、元々タトゥーがあったことがわからなくなり、普通の社会生活を営むことを目標とすること(b)がほとんどだと思います。
タトゥーが全く無かったかのように完全に消すということは、非常に困難ですが、bのように、日常生活を不自由なくできるまでは、基本的にレーザー治療で行うことは十分可能です。さらに、Qスイッチレーザーでの治療だけでなく、肌質を整えていくことを目的に、フラクショナルレーザーなどを併用していくことで、aに近づけていくことも、技術的には可能です。

さて、「タトゥーはレーザーで消せない」と言われてしまったようですが、これは、クリニックの方針や設備によって言われることが多いようです。
意味合いとしては、

  • 其のクリニックの方針としてレーザーより、切除・削皮を行いたい。
  • 其のクリニックではレーザー治療はおこなっていない、経験がない
  • もしくは、其のクリニックのレーザーではタトゥーの治療ができない。(脱毛レーザーではできません)
  • もしくは、設備がない。

ということではないかと思います。レーザー治療が出るまでは手術しか方法はなかったわけですので、そのように言われる先生方もいらっしゃるかもしれませんが、現在では、タトゥー除去のスタンダードとなっています。

しかし、レーザー治療があったとしても、其のニーズによって、第一選択がレーザーとなるわけではありません。

  • できるだけ短期間で何とかしなければいけない。
  • 傷が残っても構わないから、安く済ませたい。
  • 1~2回ほどで済ませたい。
このような場合には、レーザー治療は、第一選択にはなりません。

小さいタトゥーであれば、切除の対象にもなると思いますが、傷跡は残ります。広範囲に及ぶ場合には、削皮,植皮を選択することもあるでしょう。その場合には、決してきれいではない跡が残ります。植皮の際には、採皮の痕も場合によって残ります。できるだけ短期間で行わなければいけないような場合には、その方針も間違いではありません。レーザーでの治療法が出てくるまでは、切除,削皮がタトゥー除去の主体でした。短期間の治療で、傷が残っても構わないと希望される場合には、これらの方法しかありません。受ける方それぞれのニーズに合わせて治療法を選択することが重要です。