切らないたるみ治療の持続期間はどのくらいですか?
> 手術はダウンタイムが長く、デザインに失敗するとびっくりした顔になったり、と確実に緩みが取れるもののリスクも大きいので、
> 切らないたるみ治療に興味を持ちました。
> 遠方のため、何度も通うことができませんが、このレバルの緩みを、何回で、どれくらい緩みが解消するのでしょうか。
> また、効果があったとして、個人差はあると思いますが、おおよそ、どのくらいの期間で、また緩みが戻ってしまうでしょうか。
切らないたるみ治療の持続期間
照射系(レーザー,超音波,高周波,マイクロ波,プラズマ等)のタルミ治療は、その治療器,治療法によって、得られる効果が異なります。
当院で行っている フォトナ6D(Fotona4D)やソフウェーブのように、単回で一定の効果を目指す治療法から、リヴァイブ等数回の治療で、一定の効果を目指すものなどがあるため、比較が難しいところではあります。
それぞれの施術で、単回または、一連の治療を行なったとして、様々な文章に記載されている期間をまとめてみると、以下のようになります。
効果が表れる時期 (直後の効果を除く)
6~12週
持続期間の目安
半年~2年
※ 個人差が大きく、年齢・皮膚状態・照射設定・生活習慣によって前後します。
なぜ「半年~2年」と幅が広いのでしょうか?
※ 機種・治療法によってその効果に差はありますが、単回または、想定される一連の治療を行なったものとします。
想定される持続期間には、半年~2年と幅が広くなります。
コラーゲン再構築には時間が必要
レーザーや超音波などで組織が加熱されます。→真皮コラーゲンが収縮 →炎症発生 創傷治癒が促進される → 線維芽細胞活性化 → 新生コラーゲン造成が促されます。
↓
線維芽細胞の活性のピーク
コラーゲン造成のピークとなるのが 3~6 か月目となります。
線維芽細胞の活性度は徐々に通常に戻っていきます。
しかし生成されたコラーゲンはその場にしばらく残ります。
時間をかけて コラーゲンも徐々に分解と生成のバランスが通常に戻る。
効果はゆっくりフェードアウトします。
参考
Aesthetic Surgery Journal, sjaf053, https://doi.org/10.1093/asj/sjaf053
Published: 04 April 2025
エネルギー到達深度と治療密度
例えば、HIFU は SMAS 〜真皮深層を点状に加熱します。
一方 高周(RF)) は真皮〜皮下に面で加熱。
到達深度が深く、かつ高い総エネルギーを与えた方が長持ちする傾向があります。
受ける側(患者側)の要因
喫煙・紫外線・急激な体重変動・糖化ストレスはコラーゲン劣化を早め、持続期間を短縮させます。
効果を長持ちさせるコツ
- 初回は推奨エネルギーをきちんと受けること
痛みが不安な場合は、局所麻酔クリームで調整し、出力を落とし過ぎない。 - 内外からのコラーゲンケア
機能性ペプチドの外用、ビタミンC/エラスチン産生を促すサプリ、タンパク質を十分に摂取することが重要。 - 紫外線・喫煙・過度な飲酒を避ける
コラーゲン分解を促す MMP 活性が上がり、効果減弱を早める。 - メンテナンス照射のタイミングを逃さない
理想は定期的なメンテナンス照射
または「戻ったかな」 と感じ始める手前で再照射 → 効果を積み上げる。
まとめ
- 持続期間の目安は6 〜 24 か月。最も多いのは 1 年前後となります。
しかし、メンテナンスとして考えれば、コツコツに勝るものなし。 - 同じ機器でも 出力・照射層・患者要因で大きく変わる。
- 効果を最大限に保つには、適切なエネルギー設定と定期メンテナンスが鍵。
診察時に「いつ頃次を受けたら良いか」を具体的にご提案いたします。ご遠慮なくご相談ください。