薄毛治療・AGAHair Loss Treatment |仙台

髪を守る治療から、育てる治療まで

ソララクリニックでは、飲み薬・塗り薬による治療と、頭皮に直接薬剤を届ける注入治療の両方を行っています。どちらか一方を選ぶのではなく、頭皮の状態と進行の仕方をみて組み合わせていくのが基本です。

このページでは、当院で行っている薄毛治療の全体像と、それぞれの治療が担う役割、料金、リスクをまとめました。すでに内服を続けている方が次に何を考えればよいかも、あわせてご説明します。

成長期・退行期・休止期のヘアサイクルを3つの毛包で示した頭皮の断面図

髪は成長期・退行期・休止期をくり返しています。左から、深く根を張って伸びている成長期、根元が縮んでいく退行期、抜け落ちる準備に入った休止期です。AGAではこのくり返しが乱れ、成長期が短くなって、細く短い毛が増えていきます。

内服を続けているのに、変わらない気がする

フィナステリドやデュタステリドを飲み始めて半年、1年。抜け毛は落ち着いた気がするけれど、鏡に映る生え際や頭頂部は、思っていたほど戻っていない。ここでやめてしまう方が少なくないのですが、飲み続けてきたこと自体は、無駄になっていません。

内服薬は、脱毛を進めるDHT(ジヒドロテストステロン)のはたらきを抑える薬です。まず効くのは、抜けていく方向を止めること。太くなる方向の変化も起こりますが、どこまで戻るかには個人差があります。半年、1年と続けて「維持はできている」と感じているなら、薬は役割を果たしています。そのうえで増やす方向を足したいときに考えるのが、毛包に直接はたらきかける治療です。

内服薬は血流を通って毛包に届き、注入治療は頭皮の表面から直接届くことを示した断面図

左=内服薬は血流にのって全身をめぐり、そのうちの一部が毛包に届きます。右=注入治療は、頭皮の表面から直接、毛包のまわりに薬剤を届けます。届き方が違うため、担う役割も違います。

当院では、頭皮の状態を診てからご提案します。生え際と頭頂部で進み方が違っていないか、頭皮が硬くなっていないか、産毛がどれくらい残っているか。とくに産毛は、毛包がまだ生きているかどうかの手がかりになります。同じ「薄毛」でも、そこが違えば選ぶ治療も、続ける期間も変わります。

AGA(男性型脱毛症)は、思春期以降にゆっくりと進行する脱毛です。女性にも、同じようにゆっくり進む女性型脱毛症(FPHL)があります。かつてFAGAと呼ばれていたもので、いまも同じ意味でFAGAという語が使われます。仙台の当院では、進行を抑える内服薬外用剤と、頭皮に薬剤を届ける注入治療を、頭皮の状態に応じて組み合わせています。治療はすべて自由診療(保険適用外)で、保険診療は行っておりません。

ただし、注入治療を受ければそれで完結する、という治療ではありません。その理由は後の章でご説明します。

効いているのかどうかの見分け方、判断に必要な期間、薬の使い方の見直しについては、AGA治療が効かないと感じる5つの理由にまとめました。

当院の注入治療 ── 頭皮に直接届ける4つの方法

いずれも、髪をつくる毛包そのものにはたらきかける治療です。どれを選ぶかは頭皮の状態と進行の仕方で変わりますので、特別なご希望がない限り、肌と頭皮の状態を診断したうえで適切な治療を医師が選択します。治療名がわからなくてもご心配はいりません。

HARG+(ハーグプラス)療法

Hair Regenerative Therapy Plus

当院の主軸となる注入治療です。

ヒト脂肪幹細胞培養上清液を特許ろ過技術でフィルタリングし、エクソソームを高い純度で取り出した製剤を、頭皮へ注入します。

  • 男性型脱毛症、女性のびまん性脱毛のいずれにも
  • 内服で変化が乏しかった方の次の選択肢として
  • 日本医療毛髪再生研究会の認定施設として、2009年から行っています

HARG+療法の詳細

育毛エクソソーム療法

Exosome Therapy

頭皮に「組織を修復せよ」というシグナルを渡します。

エクソソームは、幹細胞から分泌される微小なカプセルです。内部にはメッセンジャーRNAやマイクロRNA、タンパク質といった情報伝達物質が含まれていて、これらが他の細胞に情報を伝えます。頭皮に届けることで、加齢などで衰えた毛髪に関わる細胞にはたらきかけます。

  • 頭皮全体の状態を底上げしたい方に
  • 点滴による全身への投与も行っています

育毛エクソソーム療法の詳細

毛髪再生ペプチド療法

Hair Filler Therapy

縮んだ毛包に「髪を作れ」の合図を送ります。

機能性ペプチドを頭皮に注入し、毛包の成長にかかわる伝達経路(Wntシグナル)にはたらきかけ、萎縮してしまった毛包の回復を促すとされています。

  • 注入の回数を抑えたい方に
  • 他の注入治療との組み合わせにも

毛髪再生ペプチド療法の詳細

PDRN療法

Tissue Regeneration Activator

自分の回復力を呼び起こす治療です。

PDRN(ポリデオキシリボヌクレオチド)は組織再生活性剤とも呼ばれ、自己の成長因子を活性化させて、細胞と組織の再生を促すとされています。

  • 頭皮の血流と環境から整えたい方に
  • 3週間ごとのペースで積み重ねていく治療です

PDRN療法の詳細

ミラジェット Forte 針を使わずに薬剤を注入するマイクロジェット機器

注入には、針を使わない機器を用います。当院の注入治療では、レーザーの圧力で薬剤を噴射するミラジェット Forteというマイクロジェット機器を使用します。注射針を刺さずに薬剤を届けられるため、麻酔を使わずに行えます。毛髪再生ペプチド療法を除く注入治療で使用します。

HARG+療法の症例写真を見る

注入治療だけで完結する治療ではありません

当院の主軸は注入治療ですが、それだけをお勧めしているわけではありません。理由が2つあります。

土台は、内服・外用です

注入治療は毛包にはたらきかけて「育てる」方向の治療です。一方で、脱毛を進めるDHTのはたらきそのものは、注入治療では止まりません。内服・外用をやめると、時間をかけて元の方向へ戻っていきます。

そのため当院では、内服・外用で「守り」を固めながら、注入治療を重ねていく形をご提案することが多くなります。注入治療を始めたら内服はやめてよい、ということにはなりません。

内服・外用が毛包の下から、注入治療が頭皮の表面から、同じ毛包にはたらきかけることを示した断面図

同じ毛包に、方向の違う2つがはたらきかけています。青=内服薬は血流にのって、いちばん深いところから毛包の根元へ。緑=注入治療は頭皮の表面から真皮まで届き、毛包のまわりに広がります。なお、塗り薬(外用剤)が届くのは、これよりもっと浅いところまでです。

進行の程度によって、期待できる幅が変わります

薄毛の進行度と、治療に対する反応は、必ずしも相関しません。この点が、薄毛治療を難しくしている一因です。ただ、できるだけ早い段階で始めたほうが、回復にかかる労力と費用は軽くなる傾向があります。

ご自身の進行がどの段階にあるかは、ハミルトン・ノーウッド分類という図式で確認できます。前頭部と頭頂部の境目がなくなっている段階まで進んでいる場合、髪を元どおりに戻すことを目標にするのは現実的ではありません。何をどこまで目指すのかを、診察のときに一緒に決めていきます。

  • 注入治療は「育てる」、内服・外用は「守る」。役割が違います
  • どちらか一方ではなく、組み合わせて続けるのが基本です
  • 進行が進むほど、目標の置き方を現実に合わせる必要があります

内服・外用 ── 進行を抑える治療

抜け毛が気になり始めた段階では、内服・外用から始めるという選択もあります。詳しい効き方や副作用は、それぞれのページにまとめています。

内服薬

デュタステリド

内服・男性のみ

2種類の酵素に働いて、抜け毛の進行を抑えます

I型・II型の5α還元酵素を阻害し、脱毛の進行を抑えます。II型のみを抑えるフィナステリドで効果が不十分だった場合の選択肢にもなります。

フィナステリド

内服・男性のみ

診療ガイドラインが第一選択に挙げる、AGA治療の土台

プロペシアのジェネリックです。5α還元酵素を抑えることで、毛が寿命より早く抜けてしまうのを抑えます。日本皮膚科学会の診療ガイドラインが第一選択に挙げている薬剤のひとつです(参考文献1)。

パントガール

内服・女性用

体の内側から、髪の材料を届けます

女性のびまん性脱毛(全体的に薄くなるタイプ)に用いられる内服薬です。女性はフィナステリド・デュタステリドを服用できないため、内側から補う選択肢としてご案内しています。

セファランチン

内服

免疫のはたらきに関わり、円形脱毛症にも使われます

生体膜の安定化や抗アレルギー作用、免疫機構へのさまざまな関与が知られる薬剤です。円形脱毛症の治療などにも使用されます。

エクオール(エクエル)

食品・男女兼用

大豆由来の成分を、食品として毎日の習慣に

大豆イソフラボンから腸内細菌を介して作られる成分を含む食品(サプリメント)です。内服薬の副作用が気になる方の選択肢としてご案内しています。体質に合わない場合もありますので、気になる症状があればご相談ください。

外用剤

パントスチン

外用・男女兼用

今ある髪を守る。頭皮でDHTを抑えます

アルファトラジオールを配合した外用薬です。毛の成長を阻害するDHTを頭皮で抑え、抜け毛の進行を遅らせます。

FR-12

外用・男性のみ

ミノキシジル12%を配合した、塗るタイプ

ミノキシジル12%に、フィナステリド0.1%とアルファトラジオール0.05%を配合したローションタイプの外用剤です。有効成分をカプセル化するLiposphere(リポスフィア)技術を用いて、頭皮へなじませます。

ケトコナゾール

外用・男女兼用

皮脂と菌のバランスから、頭皮環境を支えます

抗真菌剤です。抗真菌作用のほかに、皮脂の抑制や脂漏性皮膚炎の治療にも使用されます。

料金表

内服薬・外用剤

薬剤 単位 料金(税込)
デュタステリド 1か月分 5,720
フィナステリド 1か月分 6,050
パントガール 1か月分 10,780
セファランチン 1か月分 3,300
エクオール(エクエル) 1か月分 4,400
FR-12 1本 13,200
パントスチン 1本 11,000
ケトコナゾール 1本 1,650

注入治療

治療 1回 続けてお受けいただく場合
HARG+療法 110,000 88,000(前回から2か月以内)
育毛エクソソーム療法(1バイアル) 77,000 66,000(前回から2か月以内)
毛髪再生ペプチド療法 66,000
PDRN療法 44,000 33,000(前回から3週間以内)
ミラジェット カートリッジ 33,000 多くの場合3回以上使用・消費期限1年

内服薬は1か月分3,300円〜10,780円、注入治療は1回44,000円〜110,000円です(いずれも税込)。注入治療では別途、ミラジェットのカートリッジ(33,000円)が必要です。いずれも自由診療(保険適用外)で、保険診療は行っておりません。

「前回から2か月以内」などは、前回の治療からその期間内に続けてお受けいただく場合の料金です。前払いの契約ではなく、通っていただいた実績に応じて適用します。お休みされても、次にお越しになったときに不利になることはありません。

治療の進め方の目安

治療ごとのペースと回数

内服・外用は毎日続ける治療、注入治療は数週間〜1か月ごとに繰り返す治療です。何回続けるかは頭皮の状態によって変わりますので、診察のときに回数と費用の目安をお伝えします。

  • HARG+療法/3週間〜1か月ごと。3〜4回目で変化を感じる方が多く、7〜8回以降という方もいらっしゃいます
  • 毛髪再生ペプチド療法/2〜3週間に1度のペースで、4回を1クール
  • PDRN療法/2〜3週間に1度のペースで、6回を1クール。最低でも3クール以上が必要です

ミラジェットのカートリッジは、多くの場合3回以上ご使用いただけます。消費期限は1年です。

※ペプチド療法以外では、治療時にミラジェットを使用します。そのため、カートリッジ(消耗品 33,000円)の購入をお願いしております。多くの場合3回以上使用でき、消費期限は1年です。

※薬剤・施術方法・費用は、予告なく変更される場合があります。診察のうえ処方を行いますので、全身状態や頭皮の状態によっては、ご希望の薬剤を処方できない場合があります。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

よくある質問(FAQ)

診察のなかで、実際によくいただくご質問をまとめました。ここに載っていないことも、どうぞ遠慮なくお尋ねください。

受診と費用

薄毛治療に保険は使えますか?

当院では保険診療を行っておりません。AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性型脱毛症)の治療は国内では公的医療保険の対象外とされており、どの医療機関でも自費診療になります。

費用の目安は、内服薬が1か月分3,300円〜10,780円、注入治療が1回44,000円〜110,000円です(別途ミラジェットのカートリッジ33,000円)。回数の目安とあわせて料金表をご覧ください。

なお、円形脱毛症のように保険診療の対象となる脱毛症もあります。保険での治療をご希望の場合は、保険診療に対応している医療機関の受診をお勧めしています。

初めての受診では何をしますか?

まず頭皮と髪の状態を診察します。どこを見ているかは、このページの最初の章でご説明したとおりです。診察そのものは10分ほどで、初診当日に治療を受けていただくこともできます。

そのうえで、内服・外用から始めるのか、注入治療を組み合わせるのか、選択肢と費用をご説明します。その日のうちに治療を決めていただく必要はありません。

すでに内服を続けている方は、お薬の名前と飲み始めた時期がわかるものをお持ちいただくと、次の一手を考えるうえで役に立ちます。

治療の選び方

HARG+療法とエクソソーム療法の違いは何ですか?

どちらもエクソソームを頭皮に届ける治療ですが、使う製剤が違います。

HARG+療法で使うのは「ASCE+HRLV」という高純化エクソソーム製剤です。ヒト脂肪幹細胞の培養上清液から特許ろ過技術でエクソソームを取り出したもので、エクソソームに加えて、毛髪に向けた成長因子10種・ビタミンなど29種・マイクロRNA30種が配合されています。当院が2009年から続けている主軸の治療です。

エクソソーム療法(育毛エクソソーム)で使うのは「M2Pエクソソーム」です。抗炎症・抗酸化・組織の修復にはたらく成分に特化した製剤を、1回1バイアル用います。

どちらもミラジェットで頭皮に注入します。どちらが適しているかは、頭皮の状態と進行の仕方をみて診察のうえでご提案します。

毛髪再生ペプチド療法・PDRN療法とはどんな治療ですか?

毛髪再生ペプチド療法(ヘアフィラー)は、毛包の幹細胞を刺激するペプチドを配合した製剤を頭皮に注入する治療です。PDRN療法は、組織再生を促す成分(PDRN)を用いて、頭皮の環境改善と毛包の活性化をはかります。傷の治癒を促す作用が知られており、薄毛治療にも応用されています。

いずれも日常生活への影響は比較的小さい治療ですが、注射部位の赤みや内出血が出ることはあります。ほかの治療法と組み合わせて用いることが多い治療です。

ミノキシジルの内服はできますか?

当院では、ミノキシジルの内服による治療は行っておりません。日本皮膚科学会の男性型・女性型脱毛症診療ガイドラインでは、ミノキシジルの内服は「行うべきではない」とされています(参考文献1)。

内服と外用を直接比べた研究では、毛髪の密度や太さに差は認められない一方、体毛が濃くなる多毛は内服で約2倍多く報告されています(参考文献2)。また、用量が増えるほど心血管系の有害事象が増えることも示されています(参考文献3)。

一方、頭皮に使う外用のミノキシジルは、同じガイドラインで男女ともに第一選択として推奨されています。当院ではFR-12(男性向けの外用剤)に配合されたかたちでご案内しています。

診療ガイドラインで推奨されている治療だけを受けたほうがよいですか?

ガイドラインは当院でも判断の土台にしています。ミノキシジルの内服と人工毛の植毛を行っていないのは、日本皮膚科学会のガイドラインが「行うべきではない」としているためです(参考文献1)。

そのうえで補足しますと、推奨度は、その治療についてどれだけ試験が積み重なっているかの評価です。推奨度が高い治療が内服・外用に集中しているのは、大規模な比較試験を組みやすい治療でもあるためです。当院で行っている注入治療には推奨度が示されていません。効果がないと評価されたのではなく、評価が定まるだけの試験がまだ揃っていない、という状態です。

ですので、土台となる内服・外用を続けることは共通してお勧めできます。そのうえで変化が乏しい場合に注入治療をご提案していますが、こちらは一律にお勧めするものではなく、頭皮の状態を診たうえで判断しています。

効果と期間

治療を始めてからいつ頃効果が出てきますか?

内服薬・注入治療ともに個人差が大きく、一般的には3〜6か月で変化を感じ始める方が多いものの、9か月以上かかる場合もあります。

治療開始の直後に、一時的に抜け毛が増えたように感じることがあります(初期脱毛・シェディング反応)。これはヘアサイクルが切り替わる際に起こる現象です。いつまで続くのか、やめる前に確かめられることは初期脱毛のページにまとめています。

ヘアサイクルとは何ですか?薄毛とどう関係しますか?

髪の毛は「成長期→退行期→休止期」のサイクルを繰り返しています。成長期は髪が伸びる期間で2〜6年程度、退行期は成長が鈍くなる期間で2週間程度、休止期は成長が止まり抜け落ちる期間で3〜4か月程度です。

AGA・FAGAでは、このサイクルが乱れて成長期が短くなり、細く短い毛が増えていきます。治療の目的のひとつは、このヘアサイクルを整えることです。

内服薬について

内服薬の副作用は大丈夫ですか?

当院では、フィナステリド・デュタステリドなどの内服薬を処方しています。一部の方に、性欲や勃起機能への影響といった性機能関連の副作用が生じる場合があり、定期的な経過観察が必要です。前立腺がん検査(PSA値)への影響や、献血の制限もあります。

詳しくはリスク・副作用・禁忌の章にまとめています。

内服薬が気になる方には、注入治療など内服を使わない進め方もご提案できますので、お気軽にご相談ください。

女性・その他の脱毛

女性の薄毛(FAGA・びまん性脱毛)にも対応していますか?

対応しています。女性の薄毛は、ホルモンバランスの変化・栄養不足・強いストレスなど、複数の要因が絡み合っていることが多く、診察のうえで個別に対応しています。

女性はフィナステリド・デュタステリドを服用できないため、パントガールパントスチン、注入治療が選択肢になります。男性のAGAとは異なる進め方が必要な場合もありますので、まずはご相談ください。

円形脱毛症も診てもらえますか?

円形脱毛症は、AGAとは原因の異なる脱毛症で、保険診療の対象となる場合があります。当院では保険診療を行っておりませんので、保険での治療をご希望の場合は、保険診療に対応している医療機関の受診をお勧めしています。

なお、円形脱毛症にも用いられるセファランチンは、当院でも自由診療でお出しすることができます。AGAと円形脱毛症が重なっている場合もありますので、判断に迷われる場合は一度ご相談ください。

薄毛の基礎知識

発毛・育毛・養毛の違いは何ですか?

発毛は毛を新たに生やすこと、育毛は抜け毛を防いで毛を育てること、養毛は毛に栄養を届けることを指します。

医療機関で行う薄毛治療は「発毛」に近い積極的なアプローチです。市販の育毛剤は、主に「育毛」「養毛」を目的としています。

ストレスと薄毛・抜け毛は関係しますか?

ストレスを溜め込むと自律神経が乱れ、血行が悪化して毛包への栄養供給が不足し、抜け毛が増えることがあります。ヘアサイクルが乱れ、成長期が短縮される場合もあります。

強いストレスが続くと、円形脱毛症のきっかけになることもあります。ご自身に合ったストレスの解消法を見つけることも、薄毛対策の一部です。

頭皮ケア(シャンプー)で気をつけることはありますか?

まずお湯で汚れを流してから、シャンプーを泡立てて指の腹でやさしく洗ってください。爪を立てたり強く引っ張ったりしなければ、シャンプーそのものが抜け毛を増やすことはありません。

すすぎ残しはフケや頭皮トラブルの原因になりますので、耳の後ろや後頭部まで丁寧にすすぎましょう。頻度の目安は、男性が1〜2日に1回、女性が1〜3日に1回程度です。脂性の方は毎日でも構いません。

不安なまま治療に進んでいただきたくはありません。小さな疑問でも、そのままにせずお持ちください。

目的別のご案内

どの治療が合うかは、頭皮の状態と進行の仕方によって変わります。迷われた場合は、決めずにお越しいただいて構いません。診察のうえでご提案します。

参考文献

このページの説明は、私の経験だけでなく、国内外の研究をもとにしています。根拠にした文献を下にまとめました。タイトルをタップすると、どんな研究なのか、このページのどこを支えているのかをご覧いただけます。

診療ガイドライン

1男性型脱毛症・女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版

原題: Guidelines for the diagnosis and treatment of male-pattern and female-pattern hair loss, 2017 version

出典: J Dermatol. 45(9):1031-1043 (2018)

DOI: 10.1111/1346-8138.14470

要約:

日本皮膚科学会が2010年版を改訂し、男性型脱毛症(MPHL)に加えて女性型脱毛症(FPHL)も対象としたガイドラインです。エビデンスにもとづく治療選択の指針を示しています。

第一選択として、男性にはフィナステリド1mg/日の内服、デュタステリド0.5mg/日の内服、5%ミノキシジル外用の1日2回使用が、女性には1%ミノキシジル外用の1日2回使用が推奨されています。自毛植毛、LEDや低出力レーザーの照射、男性へのアデノシン外用も推奨されています。一方で、人工毛植毛とミノキシジルの内服は行うべきではないとされ、女性へのフィナステリド・デュタステリドの内服は禁忌とされています。

本ページでは、内服・外用の位置づけ、FR-12に関する記述、ミノキシジル内服についての当院の方針の根拠として参照しています。

ミノキシジル内服について

2男性型脱毛症におけるミノキシジル内服と外用の有効性・安全性の比較

原題: Efficacy and safety of oral minoxidil versus topical solution in androgenetic alopecia: a meta-analysis of randomized clinical trials

出典: Int J Dermatol. 64(3):479-484 (2025)

DOI: 10.1111/ijd.17524

要約:

男性型脱毛症に対するミノキシジルの内服と外用を直接比較した無作為化比較試験4件・279名を統合したメタアナリシスです。追跡期間は24〜39週でした。

毛髪密度(p=0.88)と毛髪の太さ(p=0.34)のいずれにも、内服と外用のあいだで差は認められませんでした。一方で、体毛が濃くなる多毛の発生は内服群で約2倍多いという結果でした(リスク比2.01、95%信頼区間1.18-3.41、p=0.01)。低血圧の発生頻度には差がありませんでした。著者らは、全体としては内服と外用の有効性・安全性は同等であると結論しています。

本ページでは、ミノキシジルの内服を当院で行っていない理由の根拠として参照しています。

3低用量ミノキシジル内服の用量と効果・安全性の関係

原題: There Is a Positive Dose-Dependent Association between Low-Dose Oral Minoxidil and Its Efficacy for Androgenetic Alopecia: Findings from a Systematic Review with Meta-Regression Analyses

出典: Skin Appendage Disord. 8(5):355-361 (2022)

DOI: 10.1159/000525137

要約:

低用量ミノキシジル内服について、6件の研究をもとにメタ回帰分析を行った系統的レビューです。用量と効果・安全性の関係を検討しています。

1日あたりの用量を1mg増やすと、6か月後の毛髪の太さ・毛髪密度・成熟毛の密度がいずれも増加する一方で、多毛のリスクが17.9ポイント、心血管系の有害事象が4.8ポイント増えるという関連が示されました(いずれも統計学的に有意)。効果と全身への負荷が、どちらも用量に応じて増えることを示した報告です。

本ページでは、ミノキシジル内服が体への負荷をともなう治療であることの根拠として参照しています。

※掲載した文献は、いずれも治療の一般的な考え方を示すものであり、お一人おひとりの結果を保証するものではありません。効果やリスクの現れ方には個人差があります。

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監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤さとう 雅樹まさき

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

医師紹介

 初めて受診される皆様へ

※当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は各ページの料金表または料金表ページをご覧ください。治療に伴うリスク・副作用は診察時にもご説明します。

最終更新日

薄毛治療のリスク・副作用・禁忌

注入治療では注射部位の痛み・内出血・腫れが起こることがあります。内服のフィナステリド・デュタステリドは女性・未成年の方は服用できず、性機能に関する症状や前立腺がん検査(PSA値)への影響、献血の制限があります。外用剤では頭皮のかゆみ・かぶれが起こることがあります。

詳しいリスク・副作用・禁忌を見る

薄毛治療は、頭皮への注入治療と、内服薬・外用剤に大きく分かれます。それぞれ起こりうる反応が異なります。

注入治療(HARG+療法・エクソソーム療法・毛髪再生ペプチド療法・PDRN療法)

  • 注射部位の痛み・出血・内出血・赤み・腫れ
  • 治療後しばらく頭皮に違和感が残ることがあります
  • まれに感染、薬剤に対するアレルギー反応
  • 針を使わない注入機器(ミラジェット)でも、同様の局所反応が起こることがあります

内服薬(フィナステリド・デュタステリド)

  • 性欲の減退(1〜5%未満)、勃起機能の低下(1%未満)、射精障害、精液量の減少。国際的な臨床試験では、性欲減退1.9%・勃起不全1.4%・精液量減少1.0%と報告されています
  • 肝機能の数値の変化が報告されています
  • まれに乳房の張り・痛み、じんましん、めまい、頭痛、倦怠感
  • 気分の落ち込みが報告されています(頻度は明らかになっていません)。服用中に気になる変化があった場合は、服用を中止してご相談ください
  • 前立腺がんの検査に使うPSA値が下がります(フィナステリドで約40%、デュタステリドで約半分)。検査を受ける際は、服用していることを必ずお伝えください
  • デュタステリドは体内から抜けるまでに時間がかかるため、服用中および中止後6か月は献血ができません(フィナステリドは中止後1か月)
  • 女性・未成年の方は服用できません。錠剤は分割・粉砕せずにお飲みください。妊娠中の女性は、砕けた錠剤に触れないようご注意ください

内服薬(パントガール)

  • まれに胃腸の不快感、発疹などの過敏症
  • 妊娠中・授乳中の方は事前にご相談ください

外用剤(パントスチン・FR-12 など)

  • 頭皮のかゆみ・赤み・かぶれ・フケの増加
  • ミノキシジルを含む外用剤では、使い始めに一時的に抜け毛が増えることがあります
  • まれに動悸・むくみ。心臓や血圧に持病のある方は事前にご相談ください

当院で行っていない治療

  • ミノキシジルの内服は行っておりません。日本皮膚科学会の診療ガイドラインでは「行うべきではない」とされています(参考文献1)。外用と比べて発毛の程度に差がない一方、体毛が濃くなる多毛は約2倍多く報告されており(参考文献2)、用量が増えるほど心血管系の有害事象も増えることが示されています(参考文献3)。頭皮に使う外用のミノキシジルは、同じガイドラインで第一選択として推奨されています
  • 人工毛の植毛は行っておりません。同ガイドラインで「行うべきではない」とされています(参考文献1

効果の出方について

薄毛治療は、髪の生え変わりの周期に沿って進むため、変化を感じるまでに数か月かかります。また、いずれの治療も継続することが前提で、中止すると時間をかけて元の状態に戻っていきます。どのくらい変化するかは、脱毛の進行度や年齢、体質によって一人ひとり違います。

標準的な費用は料金表をご覧ください。

未承認の医薬品・医療機器に関する重要なお知らせ

当院の薄毛治療でご案内している注入治療の製剤・機器と、FR-12・パントガール・パントスチンは、いずれも国内で薬機法上の承認を受けていません。自由診療(保険適用外)でのご提供となり、効果や経過には個人差があります。

【1】注入治療で使用する製剤・機器

①未承認医薬品・医療機器であることの明示…HARG+療法で使用するASCE+HRLV(高純化エクソソーム製剤)、育毛エクソソーム療法で使用するM2Pエクソソーム、毛髪再生ペプチド療法およびPDRN療法で使用する製剤、ならびに注入に用いるミラジェット Forte は、医薬品医療機器等法(薬機法)に基づく国内の承認を受けていません。

②入手経路…HARG+療法の製剤は正規代理店(メトラス株式会社)を通じた個人輸入により入手しています。育毛エクソソーム療法で使用するM2Pエクソソームは、国内の細胞加工施設(AZACLI LAB)から提供を受けています。そのほかの製剤・機器は医師の責任のもと個人輸入により入手しています。*承認を受けていない医薬品・医療機器について「個人輸入において注意すべき医薬品等について」のページをご確認ください。

③国内の承認医薬品等の有無…これらと同一の成分・性能を有する国内承認の医薬品・医療機器はありません。

④諸外国における安全性等に係る情報…いずれも海外で使用実績があります。報告されている主なものは、注射部位の発赤・内出血・痛み・かゆみなどの局所症状です。重篤な健康被害の集積は報告されていませんが、国内での安全性が公的に評価されたものではありません。

【2】内服薬・外用剤

①未承認医薬品であることの明示…FR-12(ミノキシジル・フィナステリド・アルファトラジオール配合外用剤)、パントガール(主成分:パントテン酸カルシウム、L-シスチン等)、パントスチン(主成分:アルファトラジオール)は、薬機法に基づく国内の承認を受けていません。

②入手経路…医師の責任のもと個人輸入により入手しています。

③国内の承認医薬品等の有無…フィナステリドを外用で用いる製剤、およびアルファトラジオールを有効成分とする医薬品について、国内承認を受けたものはありません。パントガールと同一の配合による国内承認医薬品もありません。男性型脱毛症に対して国内で承認されている薬剤は、内服のフィナステリド・デュタステリドと、外用のミノキシジルです。

④諸外国における安全性等に係る情報…いずれも海外で使用実績があります。報告されている主なものは、外用剤では頭皮のかゆみ・赤み・かぶれなどの局所症状、内服では胃腸の不快感や過敏症です。重篤な健康被害の集積は報告されていませんが、国内での安全性が公的に評価されたものではありません。

なお、セファランチン・ケトコナゾールは国内で承認されている医薬品ですが、薄毛治療での使用は承認された効能・効果の範囲外(適応外使用)となります。エクオール(エクエル)は食品であり、医薬品ではありません。

未承認の医薬品・医療機器を個人輸入で使用した場合、健康被害が生じても医薬品副作用被害救済制度等の対象となりません。