体内バランスチェック 遅延型フードアレルギー検査

なんとなく調子が悪い その原因は いつも食べている物に原因があるかもしれません。

等‥ 原因がわからない 慢性的な不調の原因が「遅発性フードアレルギー」の可能性があります。

遅延型フードアレルギーとは

遅発性フードアレルギーは 食べ物を摂取してから 数時間~数日 経て出てくるアレルギー症状です。

通常の即時型アレルギーのように 直ぐに症状が出るわけではないため、アレルギー反応として認識されず 原因がわからないがなんとなく調子が悪い というように放置されることが多いことが特徴です。

このような症状があるときは 遅延型フードアレルギーかもしれません。

  • なんとなく調子が悪い
  • 疲れが取れづらい
  • 肌の調子が良くならない
  • 慢性的な疲労感、
  • 頭痛、めまい、
  • 眠気、不眠、
  • イライラ、うつ、
  • 肩こり、
  • 便秘、下痢、
  • 肌荒れ、にきび、アトピー性皮膚炎 等・・・

遅延型フードアレルギーは、一見単なる疲労やストレスによる不調と見られ、食べ物がその症状の原因と考えられない場合も多いです。
上記の症状全ての原因がフードアレルギーという訳ではありませんが、様々な検査や薬を試しても改善しない不調がある場合、一度検査してみることをお勧めします。

健康のために摂取しているものにアレルギー反応が出る場合もあります。
遅延型フードアレルギー検査は、栄養の偏りを知り、食生活を見直すうえでも役にたちます。

遅延型フードアレルギーと「リーキーガット症候群」

「リーキーガット症候群」を知っていますか?

「腸管漏出症候群」と呼ばれています。聞きなれない名前だと思います。

Leaky Gut Syndrome 「Leaky」=漏れる 「Gut」=腸管  となり 腸管内の細菌や異物が 血管内に漏れる ことを言います。

腸の粘膜を有害物質が通過してしまう

腸管は体内でありながら 外界と接している臓器。 腸の粘膜は細菌や毒素を通さないようにフィルター・バリアの役割をしています。

通常栄養分は 消化され500Daほどの大きさまで小さくなることで吸収されます。細菌や毒素は比較的大きな分子なので、腸の粘膜を通過することができません。

しかし 何らかの原因で 腸管のバリア機能が破綻してしまうことがあります。これをリーキガット症候群と言います。

通過してしまった大きな分子の食物やウィルス細菌などが体内に入り込むと 体は異物(アレルゲン)として認識し 免疫反応を引き起こします。

腸粘膜のバリア機能が破綻したことで 異物に対する過剰な免疫反応を引き起こすと 腸管内でクローン病や潰瘍性大腸炎等の炎症性疾患が引き起こされることがあります。

有害物質は血流にのって体中へ運ばれる

リーキガット症候群では 腸管内での炎症性疾患などのように強い反応を引き起こすこともあれば、少しずつ悪影響を与えていくことがあります。

腸粘膜を突破して血液中に入ってきた有害物質は 体中に運ばれ 様々な部位で 少しずつ じわじわと 様々な症状を引き起こすとされています。

なんとなく調子が悪い 疲れが取れずらい 肌の調子が悪い その原因がわからない  といった症状から、肥満 アトピー性皮膚炎 また 様々な生活習慣病 と実に幅広く影響を引き起こすと考えられています。

遅延型フードアレルギーとの関係性

腸粘膜を突破した有害物質が 様々な症状を引き起こすことが「遅延型フードアレルギー」と考えられています。遅延型フードアレルギー検査は リーキーガット症候群を定量し評価する方法は現在まだありませんが、遅延型フードアレルギー検査は その原因を精査し 対策を講じることができる 一つの手段として利用することが可能です。

検査の流れ

例えばこんな症状はないですか?

皮膚症状
湿疹・じんましん・アトピー性皮膚炎・ニキビ・肌荒れ
消化器症状
下痢・便秘・腹部膨満感・消化不良・過敏性腸症候群
精神症状
不安症・うつ・無気力・不眠・頭痛・慢性疲労感
呼吸器症状
鼻炎・喘息・慢性の鼻づまり
筋・関節系症状
筋肉痛・関節痛・関節炎・線維筋痛症

原因不明の慢性症状が続いている場合、遅延型フードアレルギーが関係しているかもしれません。まずは検査を受けてみましょう。

一般の病院ではIgE抗体のアレルギー検査しか行いません。IgG抗体またはIgA抗体が関与する遅延型食物アレルギーの検査は保険適応では行っていませんので、検査できる機関が限られます。

検査手順

  1. 血液を少量 採血させていただきます。数分で終了します。
  2. 血液検体をアメリカの研究所に送り、解析します。
  3. 約10日で検査結果レポートが当院に届きますので 予約をしてご来院ください。

検査結果からの対策

検査結果レポートは 120種類(または219種類)の食品に対する反応を レベル7までのグラフに表示されます。(0-6レベル)

この中で(4-6レベル)を高反応とし、「除去食」の対象とします。

遅延型フードアレルギーの特徴として 一定期間 原因食物を摂取しないようにすることで 血液中の抗体の量が減少させることができます。

除去食の実施

基本的には、原因食物と疑われる食物(4~6レベル)を一定期間食べないようにし、症状の変化をみます。

実に様々なものが影響を及ぼしているような場合には、特に影響力が高いものを選択して まず除去を試します。

症状の改善は、すぐに改善がみられる場合もありますが、3~6か月以上必要な場合があります。これは血液中の抗体量が減るためには時間が必要だからです。

栄養が偏らないようにバランスを考えて行なう必要があります。

具体的な実施方法については 検査結果とともに 説明をさせていただきます。

腸内環境を整える

遅延性フードアレルギーは、リーキーガット症候群と緊密な関係があります。

遅延性フードアレルギー検査で除去食を行なうだけでなく 腸内環境も並行して改善させる必要があるのです。

腸内環境を良くするためには 良い腸内細菌(善玉菌)を増やすことです。納豆や漬物、味噌などの植物性発酵食品を積極的に摂取し、糖質や食品添加物の多いものは極力避けるようにしましょう。ヨーグルトは アレルギー反応の原因食の場合があるため、プロバイオティクスのサプリメントで補うのが有効です。

また、オメガ3系脂肪酸は善玉菌を増やし 腸内の炎症も改善させます。

検査結果が出たら 除去食の実施と並行して 腸内環境の改善にも取り組んでいきましょう。

単に除去をすれば良いというわけではない。

普段の食生活に偏りがある方等、好物としている食べ物がフードアレルギーの対象となってしまうことがあります。単純に厳格に除去を行うと 更に偏った食生活になりかねないこともありえます。

安易な食事制限は 低栄養等健康に影響を及ぼしますので気を付けてください。

食生活を健康的な視点から指導を行ない 偏りを軽減させつつ 腸内環境を整えていくことで 遅延性フードアレルギー対策を行なっていきます。

検査料

日本人の食生活におなじみの乳製品、野菜、果物、肉、野菜、ナッツ、穀類、コーヒー、スパイス、海藻など取り入れた検査項目となっています。より検査項目を増やしたい場合の方のために 219項目検査パネルも用意しています。

 

遅延型フードアレルギー検査 120項目 46,200
219項目 65,560