傷跡治療・修正
交通事故や,熱傷,
当院は一般外科外来の併設からスタートしました。
そのため、交通事故後、熱傷(やけど)跡、リストカット痕の傷跡修正も多数行っております。
傷跡は、その後の生活人生に多大な影響を与えてしまうものです。症状によって治療法を組み合わせながら治療していきます。
当院での治療は全て保険適応外の自費診療となります。ご了承ください。
この記事の目次
傷跡を改善させるための様々な手段
交通外傷、傷跡、熱傷(やけど)後の瘢痕など、様々な治療機が出現したおかげで、昔よりも傷をきれいにしていくことができるようになってきました。
最近では 傷跡の治療の多くに 各種フラクショナルレーザー ・プラズマ治療器等を使用しています。 更に 陥凹部には 各種サブシジョン(RF)機器を用いて 陥凹部下の癒着を剥離する治療法と併用し 効果を高めます。
これらの治療機は、瘢痕部分を正常組織と入れ替えていくこ とで、徐々にですが傷跡を目立ちづらくしていくことができます。
当然ながら傷跡の規模によりますので、全ての方に適応というわけにはいきませんが、傷ができて早期であっても使用することが可能なため(状態によります。)積極的に使用しています。
また、リストカット後の傷跡治療にも傷跡を細く目立ちづらくしていく効果があります。色素沈着があるようであればピコレーザー等を併用し、高い治療効果を得ています。
フラクショナルレーザー/RFで傷跡を修正
フラクショナル照射によって、瘢痕を少しずつ周囲と入れ替えていきます。
- 傷跡を 周囲と紛らわさせ 目立ちづらくさせる。
- 更に収縮させる効果で、細く
- 交通事故や、リストカット後の傷跡です。幅が狭い傷は、比較的早い段階で薄くなってきますが、幅広の傷跡は時間がかかります。
- フラクショナルレーザー,RFフラクショナル等を照射していきます。
- 照射された部位は、数日すると落ち着いてきます。
- 周辺の健常組織との入れ替えが起こってきます。
- 周囲の組織からの修復が促される過程で、傷跡の収縮がみられてきます。
プラズマPSR3 高出力照射 plasma skin regeneration
窒素プラズマ治療は、フラクショナルレーザー治療に変わる 新たな治療法として開発された経緯があります。
高出力照射されたプラズマは 水を媒体に皮膚深層まで作用し 元々の皮膚を被覆材代わりに 肌の再構築を強力に促し 傷跡周囲の再構築を促進させます。
※PSR3照射では 下記の通常照射と異なり 照射後数日で 元々の皮膚がブラウンチェンジと呼ばれる茶色い瘡蓋状になり剥がれ その下に新しい皮膚が形成されてくる反応が出ます。
ミラジェット MIRAJET
ミラジェットは、レーザー圧力によってニキビ跡の癒着部位を剥離 隆起させる作用を発揮する機器です。
サブシジョンでは困難な細かい傷跡にも追従しやすいこと、注入で平坦化した部位に 各種レーザーを照射することで 均一化が図れるなど 相乗効果が期待できます。
レーザー圧力によって薬液は、音速(340m/sec)を超えて465m/secまで加速され、マイクロジェットとして送達します。
皮膚へのマイクロダメージにより 線維芽細胞が刺激されコラーゲン・エラスチン造成を促進。肌の再構築・活性化により 注入薬剤の効果との相乗効果が期待できます。
サブシジョンRFSUBCISION RF
皮膚の陥凹下部の癒着を剥離(サブシジョン)し 高周波で熱を加えて コラーゲンのリモデリングを促し 陥凹変形を改善させる「サブシジョンRF」。
同時にヒアルロン酸などの充填剤を注入することが可能です。 再癒着までの時間を遅延させ コラーゲン造成を促進。 脂肪,筋膜との癒着を起こしている傷跡等 深い陥凹変形にも効果が期待できます。
レーザーで外傷性刺青を除去
交通事故の際などに路上で転倒すると、道路上にある石や砂が皮膚に入り込んでしまうことがあります。 外傷性刺青と言います。
大きなものは受傷時の処置で早期 に取り出しますが、細かいものはそのまま皮膚の中に残って黒く(青く)見える場合があります。
この外傷性刺青にはレーザーを使用して排出を促進させます。 また、受傷後の色素沈着にもレーザーは色素排出に高い効果を得ることができます。
傷跡治療 まとめ
各種レーザーや様々な手技が 全ての傷跡に効果的というわけではありません。 治療が難しいと判断せざるを得ない場合もあります。 全ての方に適応というわけではありません。 診察の際に 良い方法を検討する必要性があります。 一度ご相談ください。