ニキビ跡の治療Treatment for Acne Scar
肌の入れ替え+陥凹の改善を同時に。
ニキビ跡の治療では、現在様々な治療法が検討実践されています。
当院では、症状に合わせながら適切な治療法を選択することが可能です。
複数の治療機器・施術法を併用した複合治療を行なっております。従来の皮膚置換のみの方法だけでなく 各種サブシジョン機器を併用することで、従来以上のニキビ跡改善効果が得られるようになってきています。
この記事の目次
ニキビ跡治療の基本方針は、「肌の入れ替え」+「垂直方向の改善」
ニキビ跡を改善させるためには、大きく分けて2種類のアプローチが必要です。
- 皮膚の再構築のアプローチ。ニキビ跡の瘢痕組織を入れ替える。周囲とぼかす。
- 垂直方向のアプローチ。ニキビ跡の陥凹をサブシジョン機器で挙上させる。
どちらかだけで改善が進むわけではありません。
ニキビ跡の瘢痕組織を入れ替えるだけでは、陥凹が改善するには、時間がかかります。
瘢痕が硬いままでは、サブシジョンをしても平坦にはなりません。
立体的なアプローチがニキビ跡治療には重要です。
ダウンタイムに応じて、3種類のニキビ跡治療プログラムを用意しました。
ニキビ跡の治療では、術後に赤みなどからの回復に必要な期間「ダウンタイム」が発生します。そこで、当院では、治療効果とダウンタイムに応じたプログラムを用意しました。
更に ダウンタイムが短く 効果が高い治療法も出現し、治療法の選択に幅が出てきました。
皮膚の再構築+サブシジョン機器を併用したプログラム「 S+ / A+ / B+ 」を提案します。
(※ サブシジョン機器を除いたプログラムもあります。)
ニキビ跡 [ S+ ]
ダウンタイム 0~3日程
効果 ◎ + α
他機器ではできない圧倒的な加熱→再構築を 皮膚表層にダメージを与えずに実現したSUPERB技術と、サブシジョン機器を併用します。
ダウンタイムを最小限としながら、より高い効果を期待される方には良い選択肢となると思います。
ニキビ跡 [ A+ ]
ダウンタイム 3~7日程
効果 ◎
強力な肌の入れ替えと,サブシジョン機器による陥凹部の改善を同時に行いながら、ダウンタイムの短縮を目指したプランです。
ニキビ跡 [ B+ ]
ダウンタイム 1~3日程
効果 ◯ ~ ◎
表層のダメージを最小限に留めながら 皮膚の再構築を強力に促すレーザーとサブシジョン機器を併用することで、効果の向上とダウンタイムの軽減を両立させました。
また、ニキビが出やすい方で、ニキビ跡の治療を並行したい場合にも選択します。
「肌の入れ替え」再構築を促す
皮膚の再構築を促進する多様な治療法が存在します。現在でも各種フラクショナル機器がその主力であることには代わりありません。
立体的な改善をもたらすプラズマPSR3や、ソフウェーブのように強力な改善効果を提供しつつ、ほとんどダウンタイムを必要としない機器も登場してきました。
かつてはダウンタイムの長さが効果の高さを示すと考えられていましたが、その考えはもはや過去のものとなりつつあります。
フォトナフラクショナル FOTONA Fractional
- DT3~7日程
- A
- A+
ドット状のレーザー照射を行なって、微細な孔を穿ちます。レーザーで、その部位の皮膚成分を蒸散させてしまうことで、皮膚の置換をより強固に進めていくことができます。
2940nmの波長は、水分への吸収効率が非常に良いため、照射部以外の皮膚組織へのダメージが非常に少ないという利点が挙げられます。過剰な皮膚ダメージを軽減することで、ダウンタイムを短縮することに成功しています。
- レーザー蒸散による、確実な肌の入れ替え
- 照射部以外の皮膚ダメージが最小限
- ダウンタイムが短い
- スキンタイプを選ばずに治療ができる
- 治療深度を25μm~1500μmまで可変
プラズマ PSR3 PLASMA PSR3
- アブレーション
- DT長め
- A+
肌の再構築を促す高出力プラズマ治療です。
高出力プラズマ照射によって 皮膚の再構築を強力に推し進める治療法です。プラズマはレーザーと異なり 色素に関係なく皮膚深層まで到達します。その際 皮膚表層は残存することで被覆材の役割となり 皮膚の再構築が促進されます。
レーザーによるアブレーションで起こりがちな、回復不良の改善を求めて開発され、評価を得ている機器です。
※プラズマPSR3は単独で使用されます。
PQXフラクショナル
- DT1~3日
- B
- B+
第三世代ASP技術を採用したピコレーザーは、微細なドット状に照射され、光音響・光機械的作用により、最小限のダウンタイムで肌の再構築を促進します。
この技術は、レーザー誘起光学破壊 「LIOB」を通じて微小なキャビテーションとプラズマを生成し、組織内に極めて細かな傷を作り出します。これらの微細な傷は迅速に修復され、皮膚の再生を促し、弾力性の向上,ニキビ跡や傷跡の改善に寄与します。
損傷した組織を除去し、真皮層で新たなコラーゲン生成を促すことで、肌の修復と質の向上が期待されます。
ソフウェーブ Sofwave
- DT無い
- S
- S+
SUPERB™(スパーブ)技術による「同期超音波パラレルビーム」は、皮膚表面にダメージを与えずに、0.5~2mmの真皮中層で強力な加熱を行い、コラーゲン生成と肌の再構築を促進。強力なニキビ跡の改善をダウンタイムなしで実現可能です。
真皮中層で60~70℃の熱を圧倒的ボリュームで効果的に与えることができるのは、現在のところソフウェーブだけです。
ソフウェーブによるニキビ跡治療では、2~3ヶ月以上の間隔で行います。
ニキビ跡の陥凹を積極的に改善させる
「サブシジョン」という治療法が、ニキビ跡の陥凹を改善するために知られています。
針やカニューレを使って皮膚下の癒着を剥がし持ち上げるこの方法は効果的ですが、全てのニキビ跡に対して有効とは限りません。特に、皮膚下に癒着がない場合、陥没した部分には十分な効果が見られないこともあります。
最近では、従来のサブシジョンに加えて、比較的浅いニキビ跡にも効果的な新しいサブシジョン機器が開発されました。
これらの治療法を組み合わせることが、より良い結果を得るためには重要です。
ミラジェット MIRAJET
- S+
- A+
- B+
ミラジェットは、レーザー圧力によってニキビ跡の癒着部位を剥離 隆起させる作用を発揮する機器です。
サブシジョンでは困難な細かいニキビ跡にも追従しやすいこと、注入で平坦化した部位に 各種レーザーを照射することで 均一化が図れるなど 相乗効果が期待できます。
レーザー圧力によって薬液は、音速(340m/sec)を超えて465m/secまで加速され、マイクロジェットとして送達します。
皮膚へのマイクロダメージにより 線維芽細胞が刺激されコラーゲン・エラスチン造成を促進。肌の再構築・活性化により 注入薬剤の効果との相乗効果が期待できます。
イノジェクターINNOJECTOR
- S+
- A+
- B+
直径100μmの微細な注入孔から 薬剤を高圧渦巻状にして注入することで、ニキビ跡の癒着部位を剥離 隆起させる作用を発揮する機器です。サブシジョンでは困難な細かいニキビ跡にも追従しやすいこと、イノジェクター注入後に平坦化した部位に 各種レーザーを照射することで 均一化が図れるなど 相乗効果が期待できます。
サブシジョン・RFSUBCISION RF
- Option
カニューレ、専用RFニードルを使用したサブシジョン。
サブシジョン・RFは、皮膚の陥没部分の癒着を剥がし、必要に応じて高周波による熱でコラーゲンのリモデリングを促進し、ニキビ跡などの陥没変形を改善させる治療法です。
同時にヒアルロン酸などの充填剤を注入可能で、再癒着までの時間を稼ぎ、コラーゲンの増殖を促します。
ニキビ跡だけでなく、水疱瘡の跡等で、皮下組織や筋膜との癒着がある場合にも効果が期待できます。
※必要に応じて、上記ニキビ跡治療プログラムに追加できます。
肌の再生を積極的に補助する
肌の再生力を高め修復力を補助することは、効果を高めるだけでなく様々なトラブルの回避にも繋がります。
ヒアルロン酸導入
- S+ / S
- A+ / A
- B+ / B
皮膚に足りなくなった保湿成分「ヒアルロン酸」を効果的に導入します。
強力な冷却機能で レーザー等照射直後の鎮静を促進。
更に 各種保湿成分・肌再生成分を、従来機器の20倍に及ぶ導入効率を持って肌に浸透させていきます。
「ニキビ跡治療プログラム」全てに付属します。
エクソソーム療法
- option
肌が衰え 十分な修復力が発揮できなければ、たとえどんなに良い治療を受けたとしても 十分な効果を得ることは困難でしょう。
また、にきび跡治療自身が 肌への多くの負担となるものですので、回復力を高める治療法は、時に必要となります。
エクソソームは、組織の修復力・再生力の強化、抗炎症作用により、施術の効果を高める相乗効果が期待できます。
[症例写真]ニキビ跡治療
にきび跡の症例写真集ページに移動しました。参照ください。
まとめ
現在ニキビ跡治療には様々な方法が存在します。当院にて行っている治療法(各種レーザー プラズマ 各種サブシジョン機器 エクソソーム療法等)は、肌状態を改善しながら、肌のスムーズさを得ていくことを考えた場合に、その効果を実感していただける治療法と考えております。
にきび跡が気になるが、ニキビも出ている・にきびがまだコントロールできていないような肌の場合には、まずにきびのコントロールを優先的に行っていきます。その後、にきび跡の治療を検討してくことになります。
にきび・にきび跡の治療をほぼ同時に可能な方法がありますので、詳細はカウンセリングの際に担当医師とご相談ください。
治療費
部位 | 料金 | 3か月以内 | |
---|---|---|---|
S+ | 両頬 | 231,000 | 219,450 |
A+ | 両頬 | 154,000 | 146,300 |
B+ | 全顔 | 110,000 | 104,500 |
ミラジェットカートリッジ ※目安は3回程ですが、出力・頻度によって変わります。 |
33,000 | ||
サブシジョン機器を除いたプラン [ S / A / B ] | |||
S | 両頬 | 187,000 | 177,650 |
A | 両頬 | 110,000 | 104,500 |
B | 全顔 | 77,000 | 74,800 |
※ 全てのニキビ跡治療プログラムに「ヒアルロン酸導入」が含まれます。 | |||
オプション option | |||
サブシジョン(2✕2cm²) | 38,500 | ||
エクソソーム併用 | +39,600 |
全て保険適応外の治療です。