ニキビ治療の実際 ③重度のニキビ

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にきび治療の実際 ③重度のニキビ

当院ではニキビ治療に力を入れて専門外来を併設しております。当院でのニキビ治療では肌状態に合わせた個々のプログラムを組むことにはなりますが、おおよそ次のような形で行っていくことになります。

ニキビの治療の場合には何を以て「軽度」「中等度」「重度」と分けるべきか悩みますが、これは治療における便宜的な区分けとご理解ください。

にきびの重症度分類

ニキビの重症度分類では下記のようになっていますが、3度から4度にかけて重度のニキビとしています。

1度 毛穴に皮脂やアカが詰まった状態。面皰(めんぽう)と呼ばれます。白ニキビ、黒ニキビ。
2度 詰まった毛穴にアクネ桿菌が増殖して炎症を起こした状態。赤い丘疹(きゅうしん)ができます。赤ニキビ。
3度 アクネ桿菌の活動が活発になり、化膿した状態。膿疱(のうほう)や膿腫(のうしゅ)と呼ばれます。
4度 1~3度を繰り返し、ニキビが慢性化した状態。集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)と呼ばれ、皮膚が厚くなりデコボコしたニキビ痕が残ります。局所性の免疫異常や体質が関係しているといわれます。

重度のニキビ治療

赤ニキビ(炎症性のニキビ)が多数存在しつながったように見えるものがある(集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)と呼ばれる難治性の皮膚疾患で、炎症、膿疱を何度も繰り返し続けます。 )。このような状態ではニキビ跡が混在して、色素沈着も起こっているような状態になっています。

早期の治療で、まずニキビをコントロールすることが必要です。

重度のニキビ治療の実際

外側からの治療法として

PDT治療

PDTは、光線力学的療法と言われる治療法です。皮脂腺に選択的に取り込まれる性質を持つ デルタアミノレブリン酸という物質を塗布すると、デルタアミノレブリン酸は、皮脂腺に選択的に集まり、ポルフィリンという物質に変わります。PDT用の光を当ててあげると、その場でポルフィリンは活性酸素を発生します。デルタアミノレブリン酸で大量にポルフィリンが生成されていますから、活性酸素も大量に発生します。この活性酸素が、皮脂腺を傷害し、周囲の細菌を殺菌します。

重度のニキビ治療に効果的な治療法の一つです。

エンディメッドFSR アファームマルチプレックス

強力な皮脂線抑制作用と、ニキビ痕の改善、色素沈着の治療、肌質改善を同時に促す機器です。アファームマルチプレックスはニキビの治療に大変効率的な効果を発揮し、早期に治療効果を実感することが可能です。

エンディメッドFSR アファームマルチプレックス

グロスファクター皮膚再生療法・PRP皮膚再生療法

長年ニキビを患っていたような肌は、それだけで疲弊しています。通常の肌よりも治療効果が出てくるまでに時間がかかります。そこで、大量の成長因子を導入するグロスファクターメソスキン療法もしくは、ご自身の血液内にある血小板を利用し肌の再生を促進させる「PRP皮膚再生療法」を用いて回復を早めます。肌が正常化に促される過程でニキビの発生を抑制する効果があり、エンディメッドFSR アファームマルチプレックスなどの治療効果を高める相乗効果も見込めます。

圧出

化膿して膿がたまっているようであれば、たまった膿を排出させます。これを行わなければ炎症を抑え込むことは困難です(たまっていなければ行いません)。必要に応じて高周波ニードルで皮脂腺を加熱し抑制します。

外側からのにきび治療

内側からの治療

抗アンドロゲン療法

大人ニキビの場合には、ホルモンバランスの崩れ、男性ホルモンのレセプター異常による異常角化、皮脂分泌亢進が見られます。抗アンドロゲン療法(女性のみ)で男性ホルモンの受容体をブロックし、角質の肥厚・皮脂線発達を抑制してきます。今あるニキビを治療するだけではなく、今後のニキビの発生数を減少させるように働くので治療効果が高いです。更に 低用量ピルと併用することで、ニキビ抑制に高い効果が期待出来ます。必要に応じて 各種漢方薬、抗生物質を併用することになります。

内側からのにきび治療

抗アンドロゲン療法等を使用し、ニキビの抑制を促している間に、外側からの治療を進め、疲弊した肌の回復を促し、ニキビができづらい肌、ニキビが出来ても早く治る肌の獲得を目指します。