にきび治療専門外来 背中・デコルテのにきび

背中の写真背中・デコルテなど体幹部にも ニキビができていて、抗生剤を使っても 良くなったり悪くなったりすることを繰り返す場合があります。この期間が長くなると にきび跡のの色素沈着や 赤みなどに悩むことに繋がっていきます。背中やデコルテにもニキビができていて悩まれている場合には、マラセチア毛包炎も一緒に考える必要があります。

背中やデコルテにできるニキビは、ニキビで無いかもしれません

何年もニキビの治療を受けていても、どうしても治りが悪いという方が当院を受診されますが、胸部、背部、肩、上腕など体にも出てしまって大変ですが、あまりかゆみはありません。
ニキビ(尋常性痤瘡)との鑑別が難しいのですが、マラセチア毛包炎を疑います。

マラセチア毛包炎

皮膚の表面に常在するカビの一種である、「マラセチア(malassezia )」というカビが多量に存在するときに引き起こされる毛穴の炎症が、「マラセチア毛包炎」。

症状としては、赤くてやや光沢があり、特に胸や背中、肩、腕に出ているブツブツは、実はニキビではなく『マラセチア毛包炎』であることがある。ちょっと、汗ばむ季節になると見られることが多い。普通のニキビと違い、赤いブツブツ(紅色丘疹)は均一な感じで、表面が滑らか(平滑)。また、好発部位が頚部や体 幹であることから判別することができます。
ニキビと違って押してもつぶせない、中身が出づらいのも特徴的です。

混在している場合が多いと思われますので、上記のように典型的というわけにはいかないでしょうが、体にもできるニキビで治りが悪い場合には、マラセチア毛包炎を疑うことが必要となります。

背中のにきび治療は、新陳代謝を整えて

背中のニキビ治療で、まず大事となってくることは、皮膚の新陳代謝を整えていく必要があります。表皮のターンオーバーを整えていくことで、皮脂の排出が正常化していきます。そこで3Dフラクショナル「FRAC3」 ケミカルピーリング を主体とし、適切なホームケアを行うことで、改善を促していきます。

ケミカルピーリング

ミラノリピールケミカルピーリングと言っても 実に様々な種類の薬剤があります。当院では、TCA(トリクロロ酢酸)を主成分とした 最新型のピーリング剤 ミラノリピールを使用しています。

通常 ケミカルピーリングは、「皮膚表層の角質に作用し 薄く剥がし(ピールpeel)新しくしていく」というように説明されることが多いと思います。最近の知見で 実は皮膚深層,真皮層辺りまで 薬剤が浸透していくことがわかっています。これによって 皮膚全層における新陳代謝が促進されます。

ケミカルピーリングでは、皮膚全層における新陳代謝が促進されます。これは、元々代謝の悪い背中の皮膚の改善を促進させるという点で、非常に良い方法です。しかし、顔などと比べて背中の皮膚は厚いために、背中に合った濃度の薬剤を選択する必要があります。

定期的にケミカルピーリングを行うことで、肌状態の改善,新たなニキビの減少等につながっていくことでしょう。

ケミカルピーリング

効果を更に高めるFRAC33Dフラクショナル

FRAC3ニキビが出やすい。ニキビとにきび跡の赤み軽減に 皮膚表面へのダメージを殆ど与えずに コラーゲンのリモデリングを三次元的に引き起すことができる3Dフラクショナル「FRAC3」がとても良い選択肢となります。

FRAC3-small

今まで無い3次元フラクショナルレーザーです。従来タイプと異なり 三次元的にホットスポットを発生させることで ダウンタイム無く 肌の再構築を促します。

更に皮脂腺抑制 毛穴の殺菌を同時に作用し ニキビを効率的に軽減させていきます。

当院では 背中ニキビの標準的な治療法として FRAC3を推奨しております。

FRAC3

【PDT療法】強力なニキビ抑制治療

重症にきびに対するPDT療法 光線照射中の写真PDT(フォトダイナミックセラピー)は、光線力学的療法と言われる治療法です。強力なニキビ抑制効果が知られています。

背中のように広範囲に治療を行なうことが必要な場合 PDT療法は良い選択肢となります。

皮脂腺に選択的に取り込まれる性質を持つ デルタアミノレブリン酸という物質を塗布し、デルタアミノレブリン酸は、皮脂腺に選択的に集まり、ポルフィリンという物質に変わります。PDT用の光を照射すると、その場でポルフィリンは活性酸素を発生します。

デルタアミノレブリン酸で大量にポルフィリンが生成されることで、活性酸素が大量に発生し、皮脂腺を傷害・、周囲を殺菌します。これによって 強力なニキビ抑制効果が得られます。

治療後 好転反応と呼ばれる 赤みや一時的なニキビの増加等が見られることがあります。しかし 外用剤と光のみで強力に皮脂腺の障害と殺菌効果が得られ 強力にニキビの抑制が図られるため、より強力な治療法として 重症ニキビの治療には欠かせません。

PDT重症にきび治療

マラセチア毛包炎への対処 と 乾燥から肌を守る

体にできるニキビで、通常の抗生剤を使用しても なかなか治りにくい場合には、マラセチア毛包炎も疑ったほうが良いかもしれません。背中の代謝を整えながら、抗真菌剤を併用して行きます。

マラセチア菌はカビの一種です。そのため、通常の細菌に対して抗生剤が効くように 数日で効果が現れるわけではありません。むしろ 場合によっては時間がかかると思ったほうが良いです。ちゃんと毎日塗布してください。

また、乾燥すると 毛穴から皮脂が多く分泌されます。この皮脂がマラセチア菌,アクネ菌の食料となりますから、増加の原因になります。肌の保湿を十分心がけてください。

コチラも参照ください。

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