尿漏れ治療スターフォーマープロ

あきらめかけていた尿漏れに、座るだけの新しい選択肢を

加齢や産後だからとあきらめかけていた、くしゃみや急な尿意による尿漏れ(尿失禁)。誰にも言えないそのお悩みに、メスを入れずに向き合う方法があります。

仙台のソララクリニックでは、服を着たまま30分座るだけの、磁気を使った尿漏れの治療を行っています。着替えも、腟に器具を入れることもありません。

使う機器は、Fotona社(スロベニア)のスターフォーマープロです。座面と背もたれから磁気を出す椅子型の機器で、この機器で骨盤底筋を鍛える治療を、メーカーは「インティマウェーブ」と呼んでいます。

インティマウェーブ(IntimaWave)のロゴ。骨盤底筋の強化(Pelvic Floor Muscle Strengthening)

30分座るだけ。痛みの少ない磁気の治療 HITS™

スターフォーマープロの治療では、HITS™(高強度テスラ磁気刺激)という磁気の刺激で筋肉を動かします。切らずに受けられる治療です。肌に電極を貼る電気刺激(EMS)と違って、磁場は皮膚の抵抗を受けにくいため、痛みが少ないまま、体の奥の筋肉まで刺激が届きます。自分ではできないほど強い筋肉の収縮(超最大収縮)をくり返し起こして、骨盤底の筋肉を鍛えます。背もたれからの刺激は仙骨のあたりの神経にも届き、膀胱の働きを整えることをねらいます(ニューロモデュレーション:神経変調)。

スターフォーマープロの椅子に座る女性。座面と背もたれから磁気の刺激を出し、骨盤底筋と背中の筋肉を動かします。

服を着たまま30分座るだけで、ゆるんだ土台を鍛え直す(筋肉の強化)+神経の働きを整える(神経調整)の両方から、尿漏れの改善が期待できます。

骨盤底筋の強化と、神経への刺激

座面からは骨盤底の筋肉を、背もたれからは腰から仙骨のあたりの筋肉と神経を刺激します。
さらに、周波数を自動で切り替えるプログラムで、瞬発力を担う速筋と、持久力を担う遅筋を、どちらも鍛えます。女性にも男性にも、次のようなお悩みで行っています。

  • 尿漏れ・腹圧性尿失禁(SUI)・切迫性尿失禁(UUI)
  • 過活動膀胱(OAB)
  • 頻尿・夜間頻尿
  • 排尿後尿滴下
  • 便失禁
  • 骨盤臓器脱が気になる方
  • 前立腺の手術後の尿漏れ
  • 勃起不全・ED
  • 慢性腰痛症
  • フレイル(体幹・コアマッスルの衰え)

別の会社の、同じしくみの椅子型の機器を使った試験があります。腹圧性尿失禁の女性120人を、本物の刺激と偽の刺激に分けて比べたもので、2か月後に、質問票の点数が改善の目安(5点以上)まで下がった人は、本物で75%、偽の刺激では22%でした(Lim ら、2017)。磁気刺激の無作為化比較試験24件を集めたレビュー(うち14件を統合して解析)でも、尿漏れの症状の点数と生活の質の改善が報告されています(Yang ら、2025)。
尿漏れはまだなくても、骨盤まわりや腹筋・背筋をしっかり鍛えておきたい方にもおすすめです。

メーカーのFotona社による紹介動画(StarFormer® IntimaWave®)

コラム①:コアマッスル強化と体づくり

骨盤周りの筋肉 コアマッスルスターフォーマープロでは、骨盤底筋に加えて、腹筋や背筋といった「コアマッスル」もまとめて鍛えられます(腹筋はご希望に応じて)。

コアマッスルを鍛えることは、尿漏れのケアだけでなく、次のような体づくりにもつながります。

  • 体幹が安定し、姿勢を保ちやすくなる
  • 立つ・歩くを支える、おしりや骨盤まわりの筋肉を鍛える
  • 筋肉を鍛えて、ダイエット中の体づくりを後押し

尿漏れの治療をきっかけに、姿勢や体づくりのために続ける方もいらっしゃいます。

コラム②:ダイエット点滴との組み合わせ

当院では、筋肉を動かすスターフォーマープロと、代謝を支えるダイエット点滴を、同じ日に組み合わせて受ける方もいらっしゃいます。
椅子で治療を受けながら、同じお部屋で点滴を受けることもできます。

「尿漏れのケア」と「体づくり」を、同じ通院でまとめて進められます。

ダイエット点滴

スターフォーマープロが働きかける、尿漏れのしくみ

スターフォーマープロで鍛える骨盤底筋群のイメージ

私がこの機器を選んだのは、座面だけでなく背もたれからも磁気が出るからです。尿漏れには、「筋肉の衰え」で起こるものと、「神経の働きの乱れ」で起こるものがあります。原因の違うこの両方に、1台で働きかけられると考えました。

腹圧性尿失禁(SUI)には、座面からの磁気で、ゆるんだ骨盤底の筋肉を鍛えます。過活動膀胱などで起こる切迫性尿失禁(UUI)には、背もたれからの磁気で仙骨のあたりの神経を刺激し、脳と膀胱のやりとりを整えることを目指します。

どのタイプの尿漏れか分からなくても大丈夫です。お話をうかがい、症状に合わせてプログラムを選びます。

腹圧性尿失禁 SUI

SUI 腹圧性尿失禁 stress urinary incontinence

女性の骨盤の中の臓器は、骨盤底の筋肉や靭帯に支えられています。尿道のすぐ下には、腟の前の壁と筋膜でできた、ハンモックのような支えの層があります。おなかに強い力(腹圧)がかかると、尿道がこの層に押しつけられて閉じるので、尿が漏れないしくみです(DeLancey、1994)。

腹圧性尿失禁は、出産や加齢によってこの土台(ハンモック)がゆるんでしまうことで、くしゃみや走ったときなどに尿道を支えきれず、漏れてしまう状態です。

骨盤底のはたらきの説明図。左は骨盤底の筋肉がゆるみ、膀胱や尿道を支えきれずに、くしゃみなどのときに尿が漏れやすい状態。右は骨盤底の筋肉が膀胱や尿道を下から支え、おなかに力が入っても尿道が閉じたままの状態です。

スターフォーマープロでは、超最大収縮をくり返して骨盤底の筋肉を鍛え、ゆるんだ土台を支え直すことをねらいます。腹圧性尿失禁の女性25人が、同じしくみの別の会社の椅子を1か月(8回)使ったイタリアの研究では、尿道を締める筋肉(尿道括約筋)の体積が平均で約15%増えていました(Frigerio ら、2023)。

切迫性尿失禁 UUI

UUI 切迫性尿失禁

力を入れていないのに、突然がまんできない尿意に襲われ、トイレまで間に合わずに漏れてしまう切迫性尿失禁は、骨盤底のゆるみというより、脳と膀胱を結ぶ神経ネットワークの「通信エラー(誤作動)」が大きくかかわると考えられています。

尿をためているあいだ、膀胱は本来ゆるんでいます。ところが、尿が十分にたまらないうちに膀胱が勝手に縮もうとして、急に強い尿意が起きてしまいます(過活動膀胱:OAB)。

スターフォーマープロの背もたれからは、腰から仙骨のあたりに磁気の刺激が届きます。仙骨から出る神経(S2〜S4)は、膀胱や骨盤底の働きにかかわる神経です。この神経を刺激して働きを整える(ニューロモデュレーション)ことで、急な尿意をやわらげることを目指します。

腹圧性・切迫性・その両方が混ざった尿漏れのある女性75人が、座面だけから骨盤底を刺激する別の会社の椅子で6回の治療を受けた米国の研究では、「トイレまで間に合わずに漏れる」と答えた人が、3か月後には37人から17人に減っていました(Samuels ら、2019)。

排尿をコントロールする神経のしくみの図(脳と脊髄から、膀胱と尿道へつながる神経)

頻尿・夜間頻尿

頻尿 夜間頻尿

いつもトイレのことが気になってしまう「頻尿」は、外出や旅行をためらう原因にもなり、毎日の暮らしに大きく影響します。

また、夜間に排尿のために何度も起きてしまう「夜間頻尿」は、慢性的な睡眠不足から集中力の低下や、日中の転倒リスク(フレイルの悪化)を招くこともあります。

頻尿や夜間頻尿にも、骨盤底の筋肉と、仙骨のあたりの神経の両方から働きかけます。

飲み薬が合わなかった方や、薬を増やしたくない方の選択肢にもなります。

産後ケア(出産後の尿漏れと、ゆるんだ骨盤底)

出産は、骨盤底のハンモック構造(靭帯や筋膜)を大きく引き伸ばし、神経にも負担をかけます。そのため、腹圧性尿失禁(SUI)や切迫性尿失禁(UUI)は、若い方にもめずらしくありません。「産後だから仕方ない」とあきらめる前に、骨盤底を鍛え直す方法があることを知っていただけたらと思います。

こんな方におすすめ

  • 産後のくしゃみ・笑い・抱っこで尿が漏れる(土台のゆるみ・SUI)
  • 急な尿意でトイレまで間に合わない(神経の誤作動・UUI)、頻尿がつらい
  • 腹直筋離開を含む体幹の弱さや腰痛があり、骨盤底とコアを面でまとめて鍛え直したい

※ 個別のご病歴(手術歴・金属インプラント・電子機器・持病など)によっては強力な磁気治療ができない場合があります。 「治療前の注意点」をご確認のうえご相談ください。

尿漏れ治療の料金

ご希望に応じて、腹部も同時に治療可能です(施術料に含みます)。

1回30分の治療を週2回・4週間、計8回で1クールとしています。
まずは2クール(計16回)をおすすめしています。メーカーが米国FDAに出した資料(StarFormer・女性の尿失禁)でも、治療の目安は1回30分・週2回・6〜12週間とされています(米国FDA、K234061)。
その後は、症状に合わせて月1〜2回ほどのメンテナンスをおすすめしています。鍛えた筋肉を保つには、続けることが大切です。

  • 1回22,000円
  • 前回から3週間以内16,500円
  • 前回から1週間以内9,900円

表示は1回ごとの料金(税込み)です。お支払いは都度払いです。

料金表のページで見る

※ 点滴と併用される方は、9,900円になります。

よくある質問 FAQ

スターフォーマープロの尿漏れ治療について、よくいただくご質問にお答えします。

スターフォーマープロの尿漏れ治療は、どのような治療ですか?

スターフォーマープロという椅子型の機器に座り、磁気の刺激(HITS™)で骨盤底筋や腰・背中の筋肉を動かして鍛える治療です。ご希望に応じて、腹部の筋肉も同時に治療できます。

電気ではなく磁気の刺激なので、服を着たままでも体の奥の筋肉まで刺激が届きます。出産や加齢でゆるんだ骨盤底の筋肉を切らずに鍛え直し、尿漏れ(尿失禁)や頻尿の改善が期待できます。

HITS(高強度テスラ磁気刺激)とは何ですか?

HITS(High-Intensity Tesla Stimulation)は、Fotona社のスターフォーマープロで使われている磁気の刺激の方法です。座面と背もたれの中から変化する磁場を出し、服の上から骨盤底筋と腰・背中の筋肉に、強い収縮を起こします。

しくみは電磁誘導(ファラデーの法則)です。すばやく変化する磁場が体の中に小さな電流を生み、筋肉を動かす神経を刺激して、自分の力では出せないほどの収縮をくり返し起こします。磁場は皮膚の抵抗を受けにくいので、仙骨のあたりの神経にも刺激が届きやすいのが特長です。

HITS 方式の椅子を週2回・計8〜10回使った英国の小規模な研究では、骨盤底筋を力いっぱい締めたときと、締め続けたときの筋電図の値が有意に上がり、9人全員で値がよくなっていました(Shah ら、2025)。

本当に30分座っているだけで効果があるのでしょうか?

磁気の刺激で、自分では難しい強さと回数の収縮を起こし、骨盤底の筋肉を集中的に鍛えます。すばやくくり返す磁気の刺激で筋肉が強く縮んだ状態をつくり、それを30分のあいだに何度もくり返します。

別の会社の同じしくみの椅子で、偽の刺激と比べた二重盲検の試験(腹圧性尿失禁の女性120人)では、週2回・2か月の治療のあと、改善の目安(尿漏れの質問票で5点以上の低下)に届いた人は、本物の刺激で75%、偽の刺激で22%でした(Lim ら、2017)。

変化の感じ方や時期には個人差があります。

痛みはありますか?服は脱ぐ必要がありますか?

強い痛みはほとんどありません。治療中は骨盤まわりの筋肉がぎゅっと縮む独特の感覚がありますが、電気刺激のような肌のピリピリした痛みは起こりにくい治療です。強さは、スタッフがお声がけしながら少しずつ上げていきます。

服を着たまま、ズボンの上から椅子に座るだけです。着替えや麻酔もいりません。

副作用や体への悪影響はありますか?

このページの参考文献の研究では、重い副作用は報告されていません。出るとすれば、一時的な筋肉痛やだるさ、まれに軽い知覚異常などで、多くは数日以内に落ち着きます。

ペースメーカーを入れている方や妊娠中の方などは、受けられません(ページ下の「治療前の注意点」をご覧ください)。

何回くらい通えば効果が出ますか?

週2回・1回30分のペースで、4週間に8回通うのを1クールとしています。まずは2クール(16回)を目安にしていただき、症状によっては3クール以上かかることもあります。

症状が軽い方は1クールで様子を見ることもありますが、2クールはしっかり行ったほうが良いと思います。

尿漏れのある女性75人(平均55歳)が、同じしくみの別の会社の椅子で週2回・計6回の治療を受けた米国の研究(Samuels ら、2019)では、6回目のあとに81%が「症状が軽くなった」と答えています。パッドを使っていた人では、1日に使う枚数が、3か月後に平均で約半分になっていました。

治療の効果はどれくらい続きますか?

鍛えた筋肉は、使わなければ少しずつ元に戻っていきます。

別の会社の椅子で偽の刺激と比べた試験では、本物の刺激を16回受けた人の約7割が、14か月後も改善の目安(質問票の点数が5点以上下がる)を満たしていました(Lim ら、2017)。

尿漏れが落ち着いたあとも、月1〜2回ほどのメンテナンスを続けると、鍛えた状態を保ちやすくなります。

費用はどのくらいかかりますか?保険は使えますか?

自由診療のため、保険は使えません。

続けて通いやすいよう、前回からの期間で料金を分けています(税込み)。通常は22,000円、前回から3週間以内は16,500円、前回から1週間以内は9,900円です。点滴と同じ日に受ける場合は、9,900円になります。

週2回のペースで2クール(16回)通った場合の治療費は、合わせて170,500円(税込み)です。

妊娠中・出産直後でも受けられますか?

妊娠中の方は受けられません。強い磁場がおなかの赤ちゃんに与える影響が確かめられていないためです。妊娠の可能性があるときは、施術の前にお知らせください。

出産直後は、まずは体の回復を優先してください。始める時期の目安は、次の質問でご案内しています。

これから妊娠を考えている方は、妊娠前であれば受けていただけます。出産後の尿漏れでご相談いただく方もいらっしゃいます。

産後はいつから受けられますか?帝王切開のあとも受けられますか?

体の外から磁気で筋肉を動かす治療なので、腟や会陰の傷に直接触れることはありません。帝王切開のあとも受けられますが、始める時期は傷の治り具合によります。

目安は、経腟分娩では産後1か月健診で問題がないと言われてから、帝王切開では傷が十分に治る産後2か月以降です。どちらも、出産した医療機関の医師の許可を得てから始めていただくことをおすすめしています。

ペースメーカーを入れている方は受けられません。子宮内避妊具(IUD)など、体の中に金属や医療機器がある場合も受けられないことがありますので、事前に必ずお知らせください。

産後のどんなお悩みで受けられますか?

出産のあとに多いのは、咳やくしゃみ、抱っこのときの尿漏れです。急にトイレに行きたくなる、おなかに力が入りにくい(腹直筋離開を含みます)、腰がつらい、といったお悩みでも受けていただけます。腹部も、ご希望に応じて同時に治療できます。

経腟分娩から半年以上たった女性の記録を比べた研究では、同じように磁気で骨盤底を動かす別の会社の椅子を10回受けたグループで、骨盤底の質問票の点数が52%よくなっていました(自宅で使う電気刺激の機器では18%)(Silantyeva ら、2021)。

高齢でも効果はありますか?男性も受けられますか?

どちらも受けられます。年齢による筋力の低下にも働きかけるので、ご高齢の方でも変化が期待できます。変化を感じるまでに、時間がかかることもあります。

別の会社の磁気の椅子を使ったポーランドの試験では、その椅子で治療したグループの平均年齢は67歳で、尿漏れの重さと生活の質がよくなっていました(Weber-Rajek ら、2020)。

腰痛やフレイル(体の衰え)が気になって受けるご高齢の方もいらっしゃいます。男性の方にも、前立腺の手術後の尿漏れや切迫性尿失禁、骨盤底の筋肉を鍛えたいときなどに行っています。

骨盤底筋体操とスターフォーマープロの治療は、どう違うのですか?両方やる必要がありますか?

骨盤底筋体操(骨盤底筋トレーニング)は、自分で筋肉を締める方法で、尿漏れの治療として広く勧められています(Todhunter-Brown ら、2022)。スターフォーマープロは、座っているだけで機器が強い収縮を起こすのが大きな違いです。

「力の入れ方が分からない」という方も、機器が骨盤底の筋肉を動かすので、うまく力を入れられなくても鍛えられます。別の会社の磁気の椅子(12回)と、理学療法士の指導のもとで行う骨盤底筋トレーニング(12回)を比べた試験では、どちらでも尿漏れの重さと生活の質がよくなり、両者のあいだにはっきりした差はありませんでした(Weber-Rajek ら、2020)。

スターフォーマープロで筋力を集中的に高め、そのあと体操を続けて保つのが理想的だと考えています。

インティマウェーブ(スターフォーマープロ)とインティマレーザーは、どう違いますか?

名前は似ていますが、インティマウェーブは、スターフォーマープロの磁気の刺激で骨盤底の筋肉を鍛える治療です。インティマレーザー(Fotona社のレーザー治療)は、腟の粘膜にレーザーを照射して、尿道のまわりの組織を引き締めることをねらう治療です。

インティマウェーブは体の外から筋肉に働きかけるので、腟の中に器具を入れる必要がなく、男性にも行えます。筋力の低下がかかわる尿漏れのほか、腰まわりや体幹の筋肉もまとめて鍛えられます。

治療前の注意点・治療を受けられない方

スターフォーマープロは、強い磁場(HITS™)を出す医療機器です。そのため、次のような方は治療を受けていただけません。事前にスタッフまで必ずお知らせください。

  • 妊娠中
  • がん
  • てんかん
  • 完全な筋肉挫滅
  • 活動性肺疾患
  • 子宮内膜症
  • 開放創
  • 心臓不整脈
  • 直近の手術歴
  • 心臓ペースメーカー
  • 投薬ポンプ
  • 強磁性金属で作られたインプラント
  • 埋め込み式補聴器を装着中

※ 頭や胸、入れ墨のある所には、直接の施術は行いません。

受けられるかどうか迷う場合も、診察でおうかがいしますので、そのままご相談ください。

治療後の注意点

参考文献に挙げた研究では、重い副作用の報告はありませんが、次のような反応が出ることがあります。いずれも一時的なものです。

  • 治療中・治療後の不快感、筋肉痛(強い収縮による一時的なもの)
  • 倦怠感
  • 筋肉の炎症
  • 知覚異常
  • 生理不順(生理が予定よりも早くくる)
  • 腸症状

参考文献

このページの説明のもとにした論文です。いずれも PubMed(米国国立医学図書館の論文データベース)で確かめています。スターフォーマープロそのものを調べた研究はまだ少ないため、同じように磁気で骨盤底の筋肉を動かす、別の会社の椅子型の機器の研究もあわせて載せています(機器の名前は、それぞれのカードに書いています)。タップすると、原題・出典・要約をご覧いただけます。

1腹圧性尿失禁へのパルス磁気刺激:偽の刺激と比べた二重盲検試験と、1年後までの結果

原題: Pulsed Magnetic Stimulation for Stress Urinary Incontinence: 1-Year Followup Results.

著者: Lim R, Liong ML, Leong WS, et al.

出典: J Urol. 197(5):1302-1308 (2017)

PMID: 27871927

DOI: 10.1016/j.juro.2016.11.091

要約:

腹圧性尿失禁の女性120人を、本物の磁気刺激と偽の刺激に無作為に分けた二重盲検の試験です(1回20分・週2回・2か月、計16回)。使った機器は、この試験の計画を示した論文(Lim ら、Trials 2015)によると、QRS社の椅子型の機器(PelviCenter)です。2か月後に、尿漏れの質問票(ICIQ-UI SF)の点数が5点以上下がった人は、本物の刺激で75%、偽の刺激で21.7%でした。14か月後も、本物の刺激を16回受けた人の約7割(32回受けた人では75%)が、この基準を満たしていました。

参照箇所:本文(「骨盤底筋の強化と、神経への刺激」の章)、よくある質問「本当に30分座っているだけで効果があるのでしょうか?」「治療の効果はどれくらい続きますか?」

2骨盤底の機能障害への体外からの磁気刺激:系統的レビューとメタ解析

原題: Effectiveness of Extracorporeal Magnetic Stimulation in the Treatment of Pelvic Floor Dysfunction: A Systematic Review and Meta-Analysis.

著者: Yang Z, Liao J, Zhang S, et al.

出典: Neurourol Urodyn. 44(6):1302-1317 (2025)

PMID: 40401438

DOI: 10.1002/nau.70082

要約:

磁気刺激の無作為化比較試験24件をまとめた系統的レビューで、うち14件でメタ解析を行っています。尿失禁のある人では、対照群とくらべて、尿漏れの質問票(ICIQ-SF)と生活の質の点数が改善していました。過活動膀胱と慢性の骨盤の痛みでは、はっきりした効果はみられませんでした。

参照箇所:本文(「骨盤底筋の強化と、神経への刺激」の章)

3高強度焦点式電磁場(HIFEM)の機器による尿失禁の治療の安全性と効果

原題: Safety and Efficacy of a Non-Invasive High-Intensity Focused Electromagnetic Field (HIFEM) Device for Treatment of Urinary Incontinence and Enhancement of Quality of Life.

著者: Samuels JB, Pezzella A, Berenholz J, Alinsod R.

出典: Lasers Surg Med. 51(9):760-766 (2019)

PMID: 31172580

DOI: 10.1002/lsm.23106

要約:

腹圧性・切迫性・混合性の尿失禁がある女性75人(平均55歳)が、BTL社の椅子型の機器(Emsella)で週2回・計6回(1回28分)の治療を受けた米国の多施設の研究です(対照群は置いていません)。6回目のあとに81%が症状の軽減を答え、尿漏れの質問票(ICIQ-SF)の点数は、終了直後に平均約50%、3か月後に約64%改善しました。パッドを使っていた43人では、1日の枚数が3か月後に平均約54%減り、「トイレまで間に合わずに漏れる」と答えた人は37人から17人になりました。治療による有害事象はなく、記録されたのは筋肉の疲れなどの軽いものでした。

参照箇所:本文(切迫性尿失禁)、よくある質問「何回くらい通えば効果が出ますか?」

4高強度テスラ刺激(HITS)が骨盤底筋の筋電図に与える影響

原題: The effect of high-intensity TESLA stimulation (HITS) therapy on pelvic floor electromyography (EMG) and potential clinical implications for use.

著者: Shah G, Thu KT, Phillips C.

出典: Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol. 307:247-251 (2025)

PMID: 39978019

DOI: 10.1016/j.ejogrb.2025.02.007

要約:

英国のボランティア9人が、HITS 方式の椅子を週2回・計8〜10回(1回30分)使い、前後で骨盤底筋の筋電図を測った小規模な研究です(対照群は置いていません)。力いっぱい締めたときと、締め続けたときの値が有意に上がり、全員で値がよくなっていました。測ったのは筋肉の電気的な活動で、尿漏れの症状がどう変わったかは、要旨には示されていません。

参照箇所:よくある質問「HITS(高強度テスラ磁気刺激)とは何ですか?」

5出産を経験した女性の骨盤底筋と尿失禁への、HIFEM と電気刺激の効果の比較

原題: A Comparative Study on the Effects of High-Intensity Focused Electromagnetic Technology and Electrostimulation for the Treatment of Pelvic Floor Muscles and Urinary Incontinence in Parous Women: Analysis of Posttreatment Data.

著者: Silantyeva E, Zarkovic D, Astafeva E, et al.

出典: Female Pelvic Med Reconstr Surg. 27(4):269-273 (2021)

PMID: 31860567

DOI: 10.1097/SPV.0000000000000807

要約:

経腟分娩から半年以上たった女性(18〜45歳)の診療記録を後ろ向きに比べた研究です。BTL社の椅子型の機器(Emsella)で10回治療した50人と、自宅で使う電気刺激の機器(BioBravo)で10回行った25人を比べると、骨盤底の質問票(PFDI-20)の改善は、磁気の機器で52%、電気刺激で18%でした。超音波で見た骨盤底の変化も、磁気の機器のグループでだけ有意でした。評価は治療の直後です。

参照箇所:よくある質問「産後のどんなお悩みで受けられますか?」

6女性の腹圧性尿失禁への骨盤底筋トレーニングと体外からの磁気刺激:無作為化比較試験

原題: Assessment of the Effectiveness of Pelvic Floor Muscle Training (PFMT) and Extracorporeal Magnetic Innervation (ExMI) in Treatment of Stress Urinary Incontinence in Women: A Randomized Controlled Trial.

著者: Weber-Rajek M, Strączyńska A, Strojek K, et al.

出典: Biomed Res Int. 2020:1019872 (2020)

PMID: 32016111

DOI: 10.1155/2020/1019872

要約:

腹圧性尿失禁の女性128人を、理学療法士の指導のもとで行う骨盤底筋トレーニング(1回45分・12回)、Neotonus社の磁気刺激の椅子(NeoControl。1回15分・12回)、何もしないグループに無作為に分けたポーランドの試験です(最後まで評価できたのは111人で平均69歳。磁気の椅子のグループは平均67歳)。トレーニングと磁気刺激のどちらでも、尿漏れの重さと生活の質の点数がよくなり、両者のあいだに有意な差はありませんでした。何もしないグループでは変化がありませんでした。

参照箇所:よくある質問「高齢でも効果はありますか?男性も受けられますか?」「骨盤底筋体操とスターフォーマープロの治療は、どう違うのですか?」

7女性の尿失禁への保存療法:Cochrane レビューの総まとめ

原題: Conservative interventions for treating urinary incontinence in women: an Overview of Cochrane systematic reviews.

著者: Todhunter-Brown A, Hazelton C, Campbell P, et al.

出典: Cochrane Database Syst Rev. 9(9):CD012337 (2022)

PMID: 36053030

DOI: 10.1002/14651858.CD012337.pub2

要約:

女性の尿失禁の保存療法(手術や薬以外の治療)を扱った29本の Cochrane レビュー(112件の試験・8,975人)をまとめた概説です。骨盤底筋トレーニングは、どの型の尿失禁でも、治療しない場合より治癒・改善と生活の質で優れていると、確かさの高い根拠で示されています。

参照箇所:よくある質問「骨盤底筋体操とスターフォーマープロの治療は、どう違うのですか?」

8腹圧性尿失禁への平面磁気刺激:前向きの比較研究

原題: Flat Magnetic Stimulation for Stress Urinary Incontinence: A Prospective Comparison Study.

著者: Frigerio M, Barba M, Cola A, et al.

出典: Bioengineering (Basel). 10(3):295 (2023)

PMID: 36978687

DOI: 10.3390/bioengineering10030295

要約:

手術の対象にならない腹圧性尿失禁の女性50人が、治療法を自分で選んだイタリアの比較研究です(無作為化はしていません)。DEKA社の磁気刺激の椅子(Dr. Arnold)を1か月で計8回(1回25分)使った25人では、自宅で骨盤底筋トレーニングを行った25人とくらべて、尿漏れに関する生活の質の点数がよくなり、経腟の3D超音波で測った尿道括約筋の体積が平均約15%(2.5cm³から2.9cm³)増えていました。「よくなった」と答えた人は、磁気の椅子で72%、トレーニングで20%でした。評価は治療の直後です。

参照箇所:本文(腹圧性尿失禁)

9腹圧性尿失禁と、尿道を支える構造:ハンモック仮説

原題: Structural support of the urethra as it relates to stress urinary incontinence: the hammock hypothesis.

著者: DeLancey JO.

出典: Am J Obstet Gynecol. 170(6):1713-1720 (1994)

PMID: 8203431

DOI: 10.1016/s0002-9378(94)70346-9

要約:

解剖体の観察から、尿道は腟の前の壁と骨盤の中の筋膜でできた、ハンモックのような支えの層の上にあり、おなかに力がかかると尿道がこの層に押しつけられて閉じる、と説明した論文です。腹圧性尿失禁のしくみを説明する考え方として知られています。

参照箇所:本文(腹圧性尿失禁)

監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤(さとう) 雅樹(まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年3月にルビーフラクショナル搭載機器を導入し、15年以上この治療を続けている。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む。

医師紹介

 初めて受診される皆様へ

※当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は各ページの料金表または料金表ページをご覧ください。治療に伴うリスク・副作用は診察時にもご説明します。

最終更新日

↑