そばかす治療仙台で「そばかす除去×肌質改善」は医師施術のソララクリニックへ

医師がレーザー照射+最小限のダウンタイムで
そばかす」を徹底ケア。

幼い頃からある雀の卵の殻模様のような「そばかす」。年齢とともに増えて濃くなり、『もう消せないかな』とあきらめてしまう方も多いでしょう。

しかし、本当は『肌にできるだけ負担をかけずにそばかすを薄くしたい、消したい』と思っているのではないでしょうか。

仙台のソララクリニックでは、『上質な美肌治療』をコンセプトに、お一人おひとりの肌状態に合わせた丁寧なレーザー治療・スキンケアを提供しています。

経験豊富な医師が肌の状態を詳細に分析し、最新のレーザー機器を駆使して効果的かつ安全にそばかす治療を行います。

日常生活に支障の出にくい施術で、透明感のある素肌へと導きます。そばかすにお悩みの方も、どうぞ安心してご相談ください。

仙台そばかす除去治療

ソララクリニックが選ばれる理由

  • 医師が直接レーザー照射を行ないます。
  • 豊富な症例経験と先進のレーザー機器
  • 精密な肌分析による治療プラン提案
  • 上質な空間設計でリラックスできる環境

医師が直接レーザー照射を行ないます。

医師がレーザー照射

当院では経験豊富な医師がレーザー照射を担当します。

レーザー治療は高度な知識と技術が求められるため、肌専門の医師が状態をその場で見極めながらエネルギーや照射モードを細かく調整し、安全性と効果を両立させています。

「任せてよかった」と思っていただけるよう、責任を持って施術にあたります。

豊富な症例経験と先進のレーザー機器

ルビーフラクショナル

ソララクリニックでは、最先端のレーザー機器を多数揃え、患者様一人ひとりの肌状態やシミの種類に合わせて選択・使用しています。蓄積された豊富な経験により、様々な症例にも適切に対応できる技術力があります。

特にルビーフラクショナルについては2011年に初号機を導入し、以降14年以上にわたり治療経験と実績を積み重ねてきました
これまでの症例・経験から、ルビーフラクショナルによる治療では、VISIA等で評価できる程度までそばかすを除去できれば再発した例はごく稀れです

先進技術と実績に裏打ちされた治療で、安心してお任せいただけます。

精密な肌分析による治療プラン提案

VISIA_肌画像解析_肌年齢画像_院長

VISIA®肌解析システムなどを用いた科学的な肌診断に基づき、そばかすの程度や他のシミの有無、肌質を総合的に判断。患者様のご希望も丁寧にお伺いしたうえで、複数の治療オプションから最適な施術組み合わせを比較検討し、ご提案します。

単に決まったメニューを当てはめるのではなく、「どうすればその方の肌悩みを解決できるか」という視点で治療計画を立案するため、無駄なく効果的にそばかす改善を目指せます。

上質な空間設計でリラックスできる環境

room5 明るい

クリニック特有の緊張感を和らげられるよう、清潔感とプライバシーに配慮した上質な空間を整えています。当院は完全個室・予約制で、一人ひとりが周囲を気にせずリラックスして施術を受けられる環境です。

スタッフも温かみのある対応を心掛けており、初めての方でもリラックスしてお過ごしいただけます。リラクゼーションサロンのように落ち着いた院内で、心も体もリフレッシュしながら治療に臨んでいただけます。

じっくり検討できる安心の診療方針

初診時にはまず十分なカウンセリングを行い、基本的にその日のうちに無理に施術を行うことはいたしません。患者様にはご提案した内容のメリット・デメリットをしっかり持ち帰ってご検討いただく時間をお取りしています。

もちろん「遠方から来院で当日施術を希望」など事情がある場合は柔軟に対応いたしますが、無理な勧誘は一切ありません。不安や疑問はその場で丁寧にお答えし、十分に納得いただいてから治療に進むようにしています。

初めての美容施術で不安な方も、安心してじっくりと検討し、ご納得のうえで治療を受けていただけます。

初めて当院での治療をご検討されるはこちらも参照ください。

そばかすとは?雀卵斑の特徴

雀の卵
雀(すずめ)の卵

そばかす」は医学的には雀卵斑(じゃくらんはん)と呼ばれる皮膚の色素斑です。その名の通り、雀の卵の殻の模様に似た小さな斑点が多発するのが特徴で、5~6歳ごろから両頬に現れ思春期に最も濃く出ることが多いとされています。

そばかすの発症には遺伝的要因(常染色体優性遺伝)が関与しており、親から子へ受け継がれると言われます。

そばかすは茶色く小さな斑点が頬や鼻を中心に多数見られるのが典型的です。しかし、実際には純粋な「そばかすだけ」のケースは少なく、多くの場合は紫外線によるシミ(老人性色素斑)や他の色素斑と混在しています。

特に大人になると、長年の紫外線ダメージの蓄積で日光性色素斑(一般的なシミ)が増えてきます。その結果、そばかすと混ざり合って境目がわかりにくくなることもあります。

また、女性の場合 30代以降は肝斑(かんぱん)という別種のシミも出やすくなり、そばかすと肝斑が重なっているケースもあります。肝斑は刺激によって悪化する性質があるため、治療の順序や方法を慎重に選ぶ必要があります(※肝斑については別ページ「肝斑治療」で詳しく解説しています)。

そばかすそのものは良性の色素斑で健康上の害はありませんが、見た目の印象として肌のトーンを不均一にし、実年齢以上に老けた印象を与えてしまうことがあります。「そばかすを消して明るい素肌になりたい」というのは多くの方の共通した願いでしょう。

市販の美白化粧品で日々お手入れをすることで薄く維持することはできても、完全になくすことは難しいのが現実です。そばかすを根本的に消すには、美容皮膚科でのレーザーが必要になるのです。

※ そばかす以外のシミも気になる方はシミ治療総合ページを参照ください。

そばかすを消すには?~考えられる治療法と当院のアプローチ

そばかすを治療する方法としては、大きくレーザー照射による治療と光治療(IPLなど)があります。中でも当院では、レーザー治療を中心に据えてアプローチしています。

レーザーは光治療よりも強力にメラニン色素を破壊できるため、高い効果が期待できるからです。ただし従来のレーザー治療には照射後のテープ保護や炎症後色素沈着のリスクなど負担もありました。

そこで当院では、効果と安全性を両立できる最新レーザーを導入し、患者様のライフスタイルに合わせて柔軟に治療法を選択できる体制を整えています。その上で当院では様々な理由から「ルビーフラクショナル」をそばかす治療の第一選択としています。

ここでは2つの主要なアプローチについてご紹介します。

1.スポット照射レーザーによる治療(ピコスポット・ルビースポット)

一つ目は、気になるそばかすを一つひとつピンポイントでレーザー照射して除去する方法です。最新のPQXピコレーザーで、メラニンを破壊する「スポット照射」を行うことができます。

しかしながら、リスクを十分に理解する必要があります

メリット

少ない回数で治療可能
強力なレーザー照射により少ない回数でそばかすを除去できる可能性が高い点です。特に数が少ないそばかすや早く結果を出したい場合には有効な選択肢になります。
個々のシミに直接アプローチするため、一度の施術で目立つそばかすがかなり薄くなることもあります。

デメリット

広範囲照射はリスク高い
照射後にテープなどの被覆材で治療部位を保護しなければならず、約1~2週間のダウンタイムが生じます。施術直後はシミが焦げたような痂皮(かさぶた)になり、それが剥がれるまでテープで隠す必要があります。
また、強いレーザー照射ゆえにピコレーザーであっても炎症後色素沈着(PIH)のリスクも比較的高確率です。
特に広範囲・多数のそばかすを一度にスポット照射で取るのは現実的ではなく、肌への負担も大きくなります。

そのためスポット照射は「特定の点だけを確実に消したい」場合の手段として位置づけられます。

日常的に長期の休みが取りづらい方や、テープ保護に抵抗がある方、安心して治療を受けられたい方には次項のルビーフラクショナルをお勧めします。

2.ルビーフラクショナル治療を推奨します。

二つ目は、当院が特におすすめする「ルビーフラクショナルレーザー」によるそばかす治療です。ルビーフラクショナルとは、従来のルビーレーザーを点状に分割(フラクショナル)して照射できるよう改良した最新型のレーザー機器です。

フラクショナル照射では、肌に照射部分と照射しない部分を格子状に交互に作ることで、肌全体へのダメージを抑えつつ高い効果を発揮します。一度に全ての箇所を照射しない代わりに複数回の治療が必要になりますが、その分強力なエネルギーでも副作用リスクを抑えて安全に照射可能なのが特長です。

ルビーフラクショナルレーザー照射のイメージ図

 

ルビーフラクショナルのメリット:

ダウンタイムがごく短い
照射後に保護テープを貼る必要がなく、施術直後からメイクも可能です。従来レーザー治療のように治療部位を被覆する必要がないため、施術翌日から普段通りの生活を送れます。
仕事や育児で忙しい方でも気軽に受けていただけます。さらに、照射後の炎症後色素沈着のリスクも大幅に軽減されています。
光治療より高い効果
フラクショナルとはいえレーザーの一種ですので、IPLなどの光治療に比べメラニン除去効果が高く、難治性のそばかすや濃いシミにもアプローチできます。
特に当院で導入しているルビーフラクショナルは通常のシミだけでなくADM(真皮メラノサイトーシス)などのアザにも高い効果を発揮します。これまで光治療では難しかった深いシミにも対応可能です。
レーザーの効果と光治療の手軽さを両立
レーザー級の高い効果を維持しながらIPL並みの手軽さ・安全性で施術が受けられるのが最大の利点です。照射後に痂皮が剥がれる過程もほとんど生じないため、肌表面の見た目変化が少なく周囲に治療したことを気付かれにくいメリットもあります。総治療期間も短縮できる可能性があり、トータルで見ても患者様の負担軽減につながります。

デメリット(留意点):

従来型レーザーに比べ一度の照射範囲を分割するため、複数回の施術が必要です。また、機器による治療のため保険適用外(自由診療)となり費用がかかります。


しかし、前述のような多くのメリットから、当院ではそばかす・シミ治療の第一選択としてルビーフラクショナルを推奨しています。「ダウンタイムは極力避けたいが効果もしっかりほしい」という方に最適な治療法です。

医師と相談のうえ、ご希望や肌状態に合わせてベストな方法を選びましょう。

ルビーフラクショナルレーザーについての詳細はこちらを参照下さい。

よくある質問(FAQ

そばかす治療のよくある質問をまとめてみました。

ご参考になれば幸いです。

Loader image

一度の施術でかなり薄くなる場合もありますが、完全に消すには複数回の施術を要することが多いです。そばかすの濃さや範囲、使用する治療機器によって必要回数は異なります。広範囲のそばかすをルビーフラクショナルで薄くしていく場合は、1~3か月おきに4~6回程度の照射を重ねるとより綺麗な仕上がりになります。

そばかすや他のシミの状態・現在の肌質,そして求める肌状態によって必要な治療回数は異なります。初回カウンセリング時に、症例写真等を使用して治療回数について説明させていただきます。無理なく通えるペースで進めていきましょう。

痛みやダウンタイムは最小限に抑えられるよう配慮しています。

ルビーフラクショナルレーザー照射時には輪ゴムではじかれたような痛みや熱感を感じる程度です。冷却器を併用することもあり、7割の方は表面麻酔無しで受けられています。痛みに敏感な方や不安な場合は表面麻酔クリームの使用も可能です。

また、ルビーフラクショナル照射後の赤みは1日程度でメイク可能です。ダウンタイムは個人差があるため、実際の期間に合わせてその都度出力調整を行ないます。

治療後は、肌の再構築が進むため1週間程度は敏感さや乾燥を感じる場合があります。十分な保湿を心がけましょう

当院では事前にしっかり説明を行い、不安なく施術を受けていただけるよう努めています。

肝斑の症状が強い場合には注意が必要です。肝斑は摩擦や紫外線などの刺激で悪化する特殊なしみで、そばかすや他のシミとは治療アプローチが異なります。

肝斑が濃い場合、まず肝斑を落ち着かせる治療(トラネキサム酸の内服や肝斑改善集中プランを先行し、その後にレーザーでそばかす・他のシミを除去したほうが安全です。

一方、通常のシミやそばかすについては同時に治療可能なことが多いです。医師が診察で肝斑の有無・程度を見極め、適切な順序で治療計画を立てます。

肝斑とシミ・そばかすが混在するケースでも当院にご相談ください。それぞれに最適なアプローチで総合的な美肌改善プランをご提案いたします。

紫外線対策と保湿ケアが何より大切です。

レーザー治療後の肌は一時的にデリケートな状態になっています。強い日焼けは新たな色素沈着を招く恐れがあるため、治療後はできるだけ日焼けを避けましょう

日常的に日焼け止めを春夏だけでなく秋冬も年間通して使用し、紫外線から肌を守ってください。曇りの日でも紫外線は降り注いでいますので油断は禁物です。

また施術後しばらくは熱いお風呂やサウナなど皮膚を過度に温める行為も赤みを長引かせる可能性があるため控えめにしましょう。保湿については、刺激の少ないスキンケア用品でしっかりと保湿を行い肌のバリア機能回復を助けることが大切です。

これらのケアを続けることで、せっかく薄くしたそばかすを再び濃くさせないようにできます。アフターケア方法は施術後にもスタッフから詳しく説明いたしますので、ご安心ください。

初めて来院される方へ カウンセリング・予約案内

ソララクリニック仙台では完全予約制を採っており、お一人おひとりに十分な時間を確保して丁寧なカウンセリングを行っています。初回カウンセリングでは、まず医師が現在のお肌の状態をしっかりと拝見し、悩みやご要望をじっくりとうかがった上で最適な治療プランを提案いたします。

無理に当日中の施術をおすすめすることはありません。

気になることや不安な点は何でもお気軽にご相談ください。施術内容・料金についても十分ご説明し、納得いただいてから治療をスタートします。「話を聞いてから考えたい」という場合ももちろん大歓迎です。

ご予約はお電話(TEL: 022-722-7090)より承っております。

スタッフ一同、不安を和らげ笑顔で帰っていただける美容医療を心掛けております。あなたも一人で悩まずに、まずはお気軽にカウンセリングにいらしてください。

透明感あふれる素肌への第一歩を、私たちがお手伝いいたします。

監修者情報

ソララクリニック院長

佐藤 雅樹 (さとう まさき)

美容皮膚科 ソララクリニック 院長

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

医師紹介

 初めて受診される皆様へ

参考文献

本稿作成時に参考にした文献です。

694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザーによる肝斑治療の有効性

原題: Efficacy of 694-nm Q-switched ruby fractional laser treatment of melasma in female Korean patients
引用元: Dermatologic Surgery, 2011 Aug;37(8):1133-40. PMID: 21585597
要約: 韓国人女性15例の肝斑に2週間隔で計6回の低出力ルビーフラクショナル照射を行い、16週後に平均MASIスコアが15.1→10.6に改善した。照射部位の明度(L値)も向上し、安全性も確認され、反復低出力照射による肝斑治療戦略の有効性が示唆された。

694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザーによる白人肝斑患者の治療

原題: Treatment of melasma in Caucasian patients using a novel 694-nm Q-switched ruby fractional laser
引用元: European Journal of Medical Research, 201311 (18:43). PMID: 24280239
要約: フィッツパトリックI–III型の白人肝斑患者25例を対象に平均1.4回のFRx-QSRL照射を行った結果、4~6週後のMASIスコアが6.54から1.98へと有意に低下した(約72%の改善)。痛みは低度(平均2.46/10)で患者満足度は中等度だった。3か月後に28%でPIH、44%で肝斑再発が見られたが、低エネルギーの複数回照射や漂白剤・UVケア併用で合併症リスク軽減が提案された。

694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザーとビタミンC音波導入併用による肝斑治療の効果

原題: Efficacy of 694-nm fractional Q-switched ruby laser (QSRL) combined with sonophoresis of levorotatory vitamin C for treatment of melasma in Chinese patients
引用元: Lasers in Medical Science, 2016 Jul;31(5):991-5. PMID: 27126411
要約: 中国人肝斑患者26例に694nmルビーフラクショナルレーザー(2.5–4 J/cm²)を4~6回照射し、ビタミンC導入を併用した臨床試験。治療後3か月でMASIスコアは15.51→10.02に有意低下し(P<0.01)、副作用はごく軽微で一過性だった。高密度照射のルビーフラクショナル+ビタミンC導入は安全かつ効果的な肝斑治療法と報告された。

中国での694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザーとIPL併用による肝斑治療

原題: Combination of fractional QSRL and IPL for melasma treatment in Chinese population
引用元: Journal of Cosmetic Laser Therapy, 2017, Feb;19(1):13-17. PMID: 27594596
要約: 中国人肝斑患者に対しルビーフラクショナルレーザーと強力パルス光(IPL)の併用治療を実施した研究。平均メラニン指数と紅斑指数が治療前216.1/381.8から治療後167.8/310.3に有意に低下し、MASIスコアも14.66から5.70へ劇的に改善した。照射後の炎症や色素沈着リスクを抑えつつ、肝斑の色調を大きく改善できる可能性が示された。

フラクショナルQスイッチルビーレーザーの顔面色素斑治療への応用

原題: Use of a fractional Q-switched ruby laser for treatment of facial lentigines
引用元: American Journal of Cosmetic Surgery, 2012; 29(1):68-71. DOI: 10.5992/AJCS-D-11-00010.1
要約: 顔面の雀卵斑・老人性色素斑に対するルビーレーザー新型フラクショナルハンドピースの適用を報告した症例シリーズ(患者5例)。1~2回の照射で全例に色素斑の臨床的改善を認め、術後の発赤や痂皮は最小限で済んだ。従来型Qスイッチルビーレーザーに比べダウンタイムが大幅に軽減され、顔面の良性色素斑治療に有用であると結論づけている。

フラクショナルQスイッチルビーレーザーの展望

引用元: 日大医学雑誌 (日大医誌) 2017; 76.6.:317-318
要約: 従来のQスイッチルビーレーザー治療に特殊ハンドピースを装着し、面状ではなく点状に分割照射するフラクショナル治療の概説。メラニン吸収の高い694nm光を極短パルスで照射することで周囲組織への熱影響を最小化しつつ、真皮まで到達して色素を破壊できる。フラクショナル化により術後の炎症や痂皮形成を軽減し、ダウンタイム短縮・PIHリスク低減に有利で、広範なそばかす・老人性色素斑や肝斑にも適応が拡大すると展望している。

Fractional Q-switched Ruby Laserを用いた後天性真皮メラノサイトーシスの治療経験

引用元: Nippon Laser Igakkaishi 45(2) April 2024 DOI:10.2530/jslsm.jslsm-45_0003
要約: 真皮性の難治性色素疾患である後天性真皮メラノサイトーシス(ADM、頬部の青灰色斑)に対しフラクショナルQスイッチルビーレーザーを試みた報告。従来のQスイッチレーザー治療は高い有効性の一方で術後の炎症後色素沈着が高率だったが、本手法では必要照射回数は増えるもののダウンタイム短縮とPIHリスク軽減が可能となったと述べている。広範囲に散在する真皮性色素斑に対する新たな安全策として注目される。

ルビーフラクショナルレーザーと経口トラネキサム酸併用による肝斑治療の臨床観察

原題: 红宝石点阵激光联合氨甲环酸治疗黄褐斑临床观察
引用元: 中国皮肤性病学雑誌 2012; 26(12):1139-1141. 
要約: 肝斑患者120例に対し、2週毎の694nmルビーフラクショナル照射(2.5~3.5J/cm²×5回)と経口トラネキサム酸(TXA)内服を2ヶ月間併用する治療を検討した中国の臨床報告。半年間の治療後、118例(98%)で色素斑の改善がみられ、有効率は65.8%に達した。治療中止後の再発率はわずか6.7%(8例)で、重篤な副作用や明らかな炎症後色素沈着も認められず、安全性は高かった。ルビーレーザー点状照射と抗斑剤TXAの併用による相乗効果が示唆されている。

ルビーフラクショナルレーザーとコラーゲンシート併用による肝斑治療の臨床報告

原題: 红宝石点阵激光联合胶原修复贴治疗黄褐斑的临床观察
引用元: 中国美容医学 2014; 20:1711-1713. (Chinese Journal of Aesthetic Medicine)
要約: 中国人肝斑患者60例を対象に、694nmルビーフラクショナルレーザーとコラーゲン修復シートを併用した治療効果を検討した報告。治療後、基本治癒(色素消失90%以上)28例、顕著改善60–90%が24例、部分改善30–59%が8例、無効0例で、総有効率は86.7%に達した。患者の治療耐容性も良好で、重篤な副作用は認められなかった。ルビーフラクショナル照射と創傷治癒用シートの組合せにより、肝斑治療の有効性と安全性が向上することが示唆されている。

694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザーとトラネキサム酸外用併用による肝斑治療効果の比較研究

原題: 694 nm调Q红宝石点阵激光联合氨甲环酸治疗黄褐斑的临床效果观察
引用元: 臨床医学工程, 2024; 31(4):401-402. (Clinical Medical Engineering)
要約: 肝斑女性62例を対象に、経口TXAのみの対照群とTXA+ルビーフラクショナルレーザー併用群に分けて治療効果を比較した前向き試験。2ヶ月間に4回の照射を行い3ヶ月追跡した結果、併用群の治療有効率は96.8%とTXA単独群の80.6%を有意に上回り(P<0.05)、平均MASIスコアの改善度も併用群で優れていた(併用群の方が治療後MASIが有意に低値)。有害事象は両群ともほとんどなく、6ヶ月後までの肝斑再発率は併用群3.2%に対し対照群22.6%と大幅に低減した。低出力ルビーフラクショナル照射と抗プラスミン薬の併用により肝斑治療効果が増強し、再発抑制にも有用と結論づけている。

アジア人のそばかす治療におけるQスイッチアレキサンドライトレーザーの有効性と安全性

原題: Successful removal of freckles in Asian skin with a Q-switched alexandrite laser
出典: Dermatologic Surgery. 2000; 26(3):231-4.
要約: アジア人197例の雀卵斑に755nm Qスイッチアレキサンドライトレーザーを照射し分析した研究。平均1.5回の治療で患者の76%以上においてそばかすが除去でき、瘢痕や永続的な色素異常は認められなかった。一方で一時的な炎症後色素沈着(PIH)は一部に見られ、特に肌の色が濃い症例では注意が必要とされた。結論として「Qスイッチアレキサンドライトレーザーはアジア人のそばかす除去に安全かつ非常に有効」と報告している

フラクショナルレーザーによる雀卵斑治療の効果と安全性(症例報告)

原題: Treatment of Freckles Using a Fractional Nonablative 2940nm Erb:YAG Laser in a Series of Asian Patients
出典: J Clin Aesthet Dermatol. 2017 Aug;10(8):28-30. PMID: 28979660
 PMCID: PMC5605211
要約: シンガポール人のアジア系女性5名を対象に、2940nmエルビウムヤグレーザーのフラクショナル照射で雀卵斑治療を行ったパイロット研究。1回照射後1ヶ月で5例全員に90%以上のそばかす消失効果があり、6ヶ月の経過観察でも再発やPIHは認められなかった。痛みやダウンタイムに関する詳細な記載はないが、少数症例ながらフラクショナルレーザーによる安全で効果的な雀卵斑治療を示唆する結果となった。

ピコ秒レーザー vs ナノ秒レーザー:そばかすを含む色素病変治療の新潮流

原題: Picosecond laser treatment for Asian skin pigments: a review
出典: J Cosmet Med. 2019; 3(2):55-64.DOI:10.25056/JCM.2019.3.2.55
要約: アジア人の色素性病変(そばかす、太田母斑、肝斑など)に対するピコ秒レーザー治療の有効性と安全性を概説した総説論文。従来のQスイッチレーザーは高い治療効果を示す一方で、アジア人ではPIHの発生が頻繁(例えばそばかすで4~7%、老人斑で最大47%のPIH発生率)と指摘し、新世代のピコ秒レーザーは熱ダメージが少ないためPIHリスク軽減が期待されると述べている。ただしピコレーザーでも波長や出力設定を誤ると火傷・色素異常のリスクは存在し、適切なプロトコルで用いることが重要と結論付けている。

ピコ秒レーザー730nmによるそばかす治療の有効性(前向き研究)

原題: Successful Treatment of Freckles Using a 730-nm Picosecond Laser: A Prospective Study
出典: Clin Cosmet Investig Dermatol. 2024;17:3027-3032.  DOI: 10.2147/CCID.S491489
要約: 中国人12名の雀卵斑患者に対し、波長730nmのチタンサファイア・ピコ秒レーザーを1回照射して8週間後に効果評価を行った前向き研究。独立評価によると平均74.46%の色素斑クリアランスが得られ、グローバル美観改善スコアでも平均4.13/5と良好だった。痛みスコアは平均3.08/10と低~中程度。副作用は12人中1名に一過性の炎症後色素沈着、1名に軽度の脱色素斑が生じたのみで、他に瘢痕など重大な有害事象は報告されなかった。組織学的検討では照射後に表皮基底層~乳頭真皮に均一な微小空胞変化が観察され、メラノサイト破壊と周囲組織への最小限の熱影響が示唆された。結論として「730nmピコ秒レーザーは雀卵斑治療に安全かつ効果的」とまとめられている。

アジア人の皮膚におけるレーザー・光治療による良性色素斑治療の概説

原題: Laser treatment of benign melanocytic lesion: a review
出典: Lasers in Medical Science. 2022 Dec;37(9):3353-3362. DOI: 10.1007/s10103-022-03642-9
要約: レーザー治療の総論的レビューで、アジア人に多い良性の色素斑(そばかす、太田母斑、ADMなど)に対するレーザー・IPL治療の効果と留意点を解説した論文。そばかすについては「レーザー(QSRL、Alex、Nd:YAG)やIPLで高い有効性が報告されており、ほとんどの症例でかなりの改善が得られる」とする一方、「副作用として痛み、点状の出血や紫斑、炎症後色素沈着が報告されている」ことに言及している。特にアジア人ではPIHが主な課題であり、治療機器の選択や術後ケアに注意が必要とまとめている。総じて「適切な波長・設定のレーザーを用いれば良好な効果が得られるが、PIH対策が成功の鍵」といった内容であり、当院の治療方針とも合致する知見となっている。