そばかす治療Freckles Treatment|仙台

医師がレーザー照射+最小限のダウンタイムで
「そばかす」を徹底ケア。

幼い頃からある、雀の卵の殻のような小さな斑点。年齢とともに増えて濃くなり、「もう消せないかな」とあきらめておられる方も少なくありません。

けれど、本当は「肌にできるだけ負担をかけずに、そばかすを薄くしたい、消したい」と思っておられるのではないでしょうか。

仙台のソララクリニックは「上質な美肌治療」をコンセプトに、お一人おひとりの肌の状態を診たうえでレーザー治療をご提案しています。そばかすで第一選択にしているのはルビーフラクショナルです。顔全体をまとめて治療でき、保護テープが要らないため、日常生活に支障の出にくい施術です。

このページでは、当院での取り方・費用・生活への影響を先にご説明し、そばかすがなぜできるのかは後半にまとめました。

ソララクリニック(仙台)でそばかす治療を受ける女性

このページの要点

  • 第一選択はルビーフラクショナル。テープを貼らず、当日からメイクができます
  • 1か所ずつのスポット照射は、数が少ないときに使います
  • 赤みは多くの場合1日程度。仕事や学校を休まずに続けられます
  • 費用は両頬+鼻で1回47,300円(税込・自由診療)。複数回が前提で、お支払いは都度払いです
  • 2023〜2025年の3年間で2,775件のルビーフラクショナルを行い、治療を要する副作用は0件でした(当該期間の院内実績)
  • しっかり除去した後の再発率は低い傾向と認識しています(個人差あり)

まずは肌診断を予約する

この記事の目次

  1. 1. そばかす(雀卵斑)とは
  2. 2. そばかすを消すには ── なぜルビーフラクショナルなのか
    1. 2-1. スポット照射 ── 1か所を確実に消したいとき
    2. 2-2. ルビーフラクショナル ── 顔全体をまとめて、生活を止めずに
    3. 2-3. そばかすにルビーフラクショナルを選ぶ理由
  3. 3. 当院での治療の進め方
    1. 医師が直接レーザー照射を行います
    2. 診察と治療計画について
    3. 院内でお過ごしいただく時間について
  4. 4. 回数・料金・通院のペース
    1. 4-1. 料金(2026年8月時点・すべて税込)
    2. 4-2. 通院のペース
    3. 4-3. 治療後の経過とメンテナンス
  5. 5. ダウンタイム・痛み・炎症後色素沈着
    1. 5-1. 治療当日から1週間
    2. 5-2. 炎症後色素沈着 ── 強く照射しない理由
    3. 5-3. 変化はゆっくり現れます
  6. 6. そのそばかす、他のシミが混ざっていませんか
    1. 肝斑が混ざっているとき
    2. 見分けは、ご自身では難しいことがあります
  7. 7. 受ける前に知っておいていただきたいこと
    1. 7-1. 日焼けした状態では照射できません
    2. 7-2. 夏は避けたほうがよいですか
    3. 7-3. 妊娠中・授乳中の方
    4. 7-4. お薬・体質によっては注意が必要です
    5. 7-5. 治療後の過ごし方
  8. 8. そばかすはなぜできて、また出るのか
    1. 8-1. なぜ、そばかすができるのか
    2. 8-2. 夏に濃くなり、冬に薄くなる
    3. 8-3. レーザーで壊れるもの、残るもの
    4. 8-4. 「元に戻る」と「新しく出る」は違います
    5. 8-5. 「そばかすは治療すべきでない」という見解について
  9. よくある質問
  10. 参考文献
  11. リスク・副作用・禁忌
    1. 起こりうる副作用
    2. お受けいただけない場合・慎重な判断が必要な場合
    3. 使用機器と承認範囲について(薬機法上の表記)

1. そばかす(雀卵斑)とは

雀卵斑(そばかす):両頬と鼻まわりに小さく散らばる色素斑の典型像そばかす(医学名:雀卵斑〈じゃくらんはん〉)は、頬や鼻を中心に、数ミリ以下の茶色い斑点が多数散らばる色素斑です。

5〜6歳ごろから現れ、思春期に最も濃く出ることが多いとされています。生まれ持った体質があるところへ紫外線が加わって出てくるため、夏に濃くなり、冬になると薄くなります。年齢を重ねてから増える老人性色素斑とは、成り立ちが異なります。

治療を考えるうえで効いてくるのは、数が多く、範囲が広いという点です。頬と鼻に数十個から数百個。1か所ずつ狙って取る方法はこの分布に向かず、当院の進め方もここから決まっています。

なぜできるのか、治療の後にまた出るのかは 8章 にまとめました。

2. そばかすを消すには ── なぜルビーフラクショナルなのか

そばかすの治療には、レーザー照射と光治療(IPLなど)があります。当院はレーザーを中心に据えています。光治療が幅の広い波長の光を照射して肌全体のトーンを整えるのに対し、レーザーはメラニンによく吸収される単一の波長を、ごく短い時間で照射します。

そばかすのように輪郭のはっきりした色素斑には、こちらのほうが狙って働きかけられるためです(シミ取りレーザーと光治療の関係)。

そのレーザーにも、照射の仕方が2通りあります。

  • スポット照射 ── 気になる斑点を、1か所ずつ狙って照射します
  • ルビーフラクショナル ── 顔全体を、点状に分割して照射します

当院はそばかすに対して、ルビーフラクショナルを第一選択にしています。なぜそうなるのかを、両方の利点と限界からご説明します。

2-1. スポット照射 ── 1か所を確実に消したいとき

気になる斑点を1か所ずつ狙って照射する方法です。当院ではPQXピコレーザーによるピコスポットと、Qスイッチルビーレーザーによるルビースポットを用います。

強いエネルギーを一点に集めるため、少ない回数で狙った斑点を薄くできる可能性が高い方法です。数が少ない場合や、日取りの決まったご予定がある場合の選択肢になります。

ただし、そばかすのように数が多く、広い範囲に散らばっている場合には向きません。理由は3点あります。

  • 1〜2週間のテープ保護が要ります。照射した箇所は痂皮(かさぶた)になり、剥がれるまで保護が必要です。そばかすの数だけ、それが顔じゅうにあることになります
  • 炎症後色素沈着(戻りジミ)が起こりやすくなります。一点に強いエネルギーを加えるためで、治療の後に色素が濃くなることがあります(5章
  • 費用が1か所ごとに積み上がります。数十個から数百個という分布では、総額も治療にかかる時間も現実的ではなくなります(4章

このため当院では、そばかす全体をスポット照射で取ることはしていません。「この1か所だけは確実に消したい」という場面の手段として位置づけています。

2-2. ルビーフラクショナル ── 顔全体をまとめて、生活を止めずに

ソララクリニックで使用しているルビーフラクショナル(Asclepion Laser Technologies社製)の機器Qスイッチルビーレーザー(694nm)の光を点状に分割して照射する方法です。照射する点と照射しない点を格子状に作り、周りの正常な組織に回復を助けさせながら進めます。

ソララクリニックでは仙台での開院当初(2011年)からこの治療を継続し、すべてのレーザー照射を医師が担当しています。

そばかすにこの方法が向くのは、次の3点です。

  • テープを貼らずに、顔全体をまとめて治療できます。保護テープが基本的に要らず、赤みは多くの場合1日程度。施術当日からメイクをしてお帰りいただけます
  • まだ見えていない色素にも同時に届きます。顔全体に照射しますので、これから濃くなってくる薄い色素も一緒に扱えます
  • 光治療では届きにくい色素にも働きかけられます。ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)のように真皮にある色素が混ざっている場合も、同じ治療の中で扱えます(ADMのページ

痂皮が剥がれる過程がほとんど生じないため、治療していることが周囲に分かりにくいのも、続けやすさにつながります。

留意点は、回数を重ねる必要があることです。1回ですべてを照射しない方法ですので、複数回の照射が前提になります(4章)。また機器による治療のため保険適用外で、当院では保険診療を行っておりません。

2-3. そばかすにルビーフラクショナルを選ぶ理由

そばかすは数が多く、範囲が広い。この分布に対しては、1か所ずつ確実に取る方法よりも、顔全体をまとめて、生活を止めずに繰り返せる方法のほうが最後まで続けられます。

フルビーム照射とフラクショナル照射の比較。フラクショナル照射では細い光が点状に皮膚を貫通し、照射しない部分が放熱の役目を果たす。フルビーム照射では表面を一面に焼くため熱の影響が広範囲に及ぶ

フラクショナル照射(左)と従来の面照射=フルビーム(右)の比較 ── 点状に分割することで、照射しない部分が放熱板の役目を果たします

一気に取る方法をとらない理由

顔全体を痂皮ができるほど強く照射すれば、1回での見た目の変化は大きく感じられることがあります。それでもその方法をとらないのは、炎症後色素沈着のリスクが高くなるからです。

しかも、終点を強めても最終的な色素の取れ方は変わらないという実測があります(5章)。得るものが増えないのに、負担だけが増える照射になります。

肌の状態によっては、同じ料金でヘリオス785 Picoという別のレーザーをご提案することがあります。どちらを用いるかは診察のうえで決めます。

また、顔全体はルビーフラクショナル、目立つ1か所だけスポット照射、という組み合わせもよくとる進め方です。

特別なご希望がない限り、肌状態を診断したうえで適切な機器を医師が選択しますので、機器名がわからなくてもご心配はいりません。

まとめると、そばかすを消していくうえで当院が重く見ているのは、数の多さに耐えられることと、途中でやめずに続けられることの2点です。ルビーフラクショナルを第一選択にしているのは、この2点を同時に満たせるためです。

ルビーフラクショナルの機器と経過ピコスポット・ルビースポット照射

3. 当院での治療の進め方

医師が直接レーザー照射を行います

医師がレーザーを照射している様子照射を誰が行うかは、施設によって考え方が異なります。当院ではレーザー照射は必ず医師が担当します。肌状態をその場で確認しながら、エネルギーやモードを細かく調整しています。

そばかすの治療では、ここが特に効いてきます。顔全体に散らばった斑点は、濃さも深さも一つひとつ違います。どこを強めて、どこを抑えるか。診察した本人がその場で判断できるかどうかが、仕上がりと安全性の両方に関わります。

診察と治療計画について

VISIA肌画像分析による肌解析の様子(院長)

  1. 肌診断にもとづいて計画を立てます
    VISIA肌解析システムなどで色素の分布を撮影し、目で見えているそばかすと、まだ表面に出ていない色素を分けて確認します。経過も同じ条件で撮影して比べますので、変化を画像でご確認いただけます。
  2. 初診当日は原則として照射しません
    初回は診察とご説明の時間です。メリットと限界を持ち帰ってご検討いただいたうえで、治療を始めます(遠方からお越しの方など、事情によっては例外的に対応する場合があります)。無理におすすめすることはありません。

院内でお過ごしいただく時間について

ソララクリニックの明るい施術室

当院は完全個室・予約制です。クリニック特有の緊張感をやわらげられるよう、清潔感とプライバシーに配慮した空間を整えています。周囲を気にせず施術を受けていただけますので、初めての美容医療という方もお気軽にお越しください。

初めて受診される方へ

4. 回数・料金・通院のペース

そばかすは頬と鼻に集中して出るため、ルビーフラクショナルの「両頬+鼻」で1回47,300円(税込・自由診療)が目安になります。額やこめかみにも広がっている場合は全顔で受けていただきます。お支払いは都度払いです。範囲別の料金と、麻酔・初診料は下の表にまとめました。

4-1. 料金(2026年8月時点・すべて税込)

照射する範囲によって料金が変わります。下は代表的な範囲で、部位の追加やほかの治療は料金表にまとめています。

治療内容・部位 1回税込 2か月以内税込・再治療
初診料診察とVISIA肌画像分析の費用を含みます 3,300円
再診料 1,100円
ルビーフラクショナル +ヒアルロン酸導入
両頬+鼻そばかすで選ばれることが多い範囲です 47,300円 46,200円
全顔 69,300円 67,100円
そのほか
スポット照射ピコスポット・ルビースポット/シミ1か所・長径10mmまで 16,500円
表面麻酔両頬〜こめかみ/全顔〜両上腕伸側 2,200円/3,300円

※スポット照射はシミ1か所ごとの料金です。長径10mmを超える場合は、1mmにつき1,650円(税込)を加算します。合計額ではなく、1か所・1回ごとの料金です。

※「2か月以内」は、前回の治療から2か月以内に続けてお受けいただく場合の料金です。前払いの契約ではなく、通っていただいた実績に応じて適用します。お休みされても、次にお越しになったときに不利になることはありません。

※当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)で、保険診療は行っておりません。治療に伴うリスク・副作用、および承認外使用についてはページ末尾の記載をご確認ください。

料金についての詳しい注記

※初診当日は原則として施術を行っておりません。初日は診察とVISIA肌画像分析で肌の状態を確かめ、ご検討いただいたうえで後日の治療となります(遠方からお越しの方など、事情によっては例外的に対応する場合があります)。

※ルビーフラクショナルとヘリオス785 Picoは同じ料金です。

※必要な回数は、そばかすの濃さと広がり、他のシミが混ざっているか、そして「どこまで薄くしたいか」によって変わります。一律の目安をお示しするより、診察のうえで現時点での見通しをお伝えするようにしています。

※ここに掲げたのは主なメニューです。ほかの治療や部位の組み合わせは料金表をご覧ください。料金は予告なく変更される場合があります。

4-2. 通院のペース

ルビーフラクショナルは、次回照射まで最低3週間空けていただきます。多くの方は1か月に1回のペースですが、ご予定や生活に合わせて2〜3か月に1回で続けられる方も少なくありません。毎回、前回の反応と現在の肌状態を医師が確認し、次回の時期と照射条件を判断します。

  • ペース ── 最低3週間空けて繰り返します(1か月に1回の方が多くいらっしゃいます)
  • 目安 ── 広い範囲のそばかすをルビーフラクショナルで薄くしていく場合、1〜3か月おきに4〜6回程度の照射を重ねると、より整った仕上がりになります。必要な回数は、そばかすの濃さと広がり、他のシミが混ざっているかによって変わります

初回の診察では、VISIAの画像をご覧いただきながら、想定される回数と総額をご説明します。

お支払いが都度払いですので、あらかじめ回数をお決めいただく必要はありません。何回か受けてみて、ここまでで十分と思われたところで治療を終えていただけます。

また、ご予約の日にお越しいただいても、肌の調子がよくないときは「今日はレーザーをお休みしましょう」とお伝えすることがあります。

4-3. 治療後の経過とメンテナンス

そばかすは、紫外線曝露や体質的な要素により再発しやすい性質を持つと一般的に言われています。ただし当院では、しっかり除去した後の再発率は低い傾向と認識しています(個人差あり)。

治療後の日焼け対策は欠かせませんが、メンテナンス照射の頻度は、お一人おひとりの状態に合わせて調整できます。

一方で、そばかすを出やすくしている体質そのものは治療では変わりません。強い紫外線を浴びれば、これまで無かった場所に新しく出てくることがあります。その場合も初めからやり直しにはならず、出てきた分に照射を足す形で対応できます。皮膚の中で何が壊れ、何が残るのかは8章でご説明します。

5. ダウンタイム・痛み・炎症後色素沈着

ルビーフラクショナルによるそばかす治療では、照射直後の赤みは多くの場合1日程度で落ち着き、保護テープは基本的に不要です。洗顔とメイクは当日から可能です。

痛みは輪ゴムで弾かれるような感覚と表現されることが多く、当院では約7割の方が冷却のみで施術を受けておられます。スポット照射の場合は、痂皮が剥がれるまで1〜2週間のテープ保護が必要になります。

5-1. 治療当日から1週間

  • 当日 ── 赤みが出ますが、数時間から1日で引きます。保護テープは基本的に不要で、メイクをしてお帰りいただけます
  • 翌日〜3日 ── 触るとザラつくことがあります。一時的にそばかすが濃く見えることがありますが、メラニンが排出される過程で起こる正常な反応です
  • 1週間ほど ── 肌の再構築が進むため乾燥しやすくなります。普段以上に保湿をしてください
  • 痛み対策 ── 直接冷却と医療用冷風冷却器を併用します。約3割の方が表面麻酔(施術30分前から塗布)を選ばれます

→ 経過の詳細は ルビーフラクショナルのページ、1回目で変化を感じにくい理由は こちら

5-2. 炎症後色素沈着 ── 強く照射しない理由

レーザーは強く照射するほどよく効く、と思われがちです。アジア人を対象に、これを直接比べた試験があります。結論から言えば、そうはなりませんでした。

スキンタイプIII〜Vのアジア人193例・355病変を4群に無作為に割り付け、Qスイッチルビーレーザーと532nm Qスイッチ Nd:YAGレーザーを、それぞれ「強い照射(明瞭な即時白色化を終点とする)」と「穏やかな照射(わずかな即時白色化を終点とする)」で比較した試験です。

色素の除去度は4群間で統計学的な有意差がなく、差が出たのは炎症後色素沈着の発生率だけでした(参考文献10)。

照射の強さ 炎症後色素沈着の発生率
ルビー/Nd:YAG
強い照射 33.3%23.2%
穏やかな照射 7.5%8.5%

強い照射と穏やかな照射の炎症後色素沈着の差は統計学的に有意でした(P<0.001)。強く照射しても取れ方は変わらず、炎症後色素沈着だけが増えていたということです。スキンタイプ間の差は認められませんでした。

この研究の対象は老人性色素斑で、そばかすではありません。ただ、日本人を含むアジア人の皮膚で「必要以上に強く照射しても、得られるものは増えない」ことを実測で示した数少ない報告です。

当院はこのデータに沿って照射条件を決めています。弱く照射しているのではなく、効果が頭打ちになる手前を狙って設定しているということです。

レーザー治療では、炎症後色素沈着(戻りジミ)、熱傷・水疱、色素脱失、内出血などが起こる可能性があります。当院では、2023年から2025年までの3年間で2,775件のルビーフラクショナルを実施し、診療記録上、治療を要する副作用は0件でした。

短期間の赤み、点状のざらつき、一時的にシミが濃く見える反応といった通常の治療経過は、この集計に含めていません。これは当該期間の院内実績であり、今後の施術で副作用が起こらないことを保証するものではありません

万一生じた場合は、状態に応じて内服・外用や経過観察などで対応します。詳しいリスク・副作用と禁忌は、ページ末尾にまとめています。

5-3. 変化はゆっくり現れます

ルビーフラクショナルは点状に分割して照射し、回数を重ねながら、まだ照射できていない部分を減らしていきます。痂皮(かさぶた)が剥がれてシミが落ちるという派手な変化が出ない代わりに、月単位で肌全体のトーンが整っていきます。

その分、変化には気づきにくいので、当院ではVISIAでの定期撮影で経過を客観的にご確認いただけるようにしています。回数のペースと費用は4章にまとめました。

6. そのそばかす、他のシミが混ざっていませんか

そばかすだけがある方は、実はあまり多くありません。特に大人になってからは、紫外線による老人性色素斑や、女性では肝斑が重なっていることがよくあります。そばかすと肝斑は、治療の順序を間違えると悪化します。だから当院は、照射の前に診断の時間をいただきます。

種類 出始める時期 見え方 治療で気をつけること
そばかす(雀卵斑) 5〜6歳ごろ 数ミリ以下の斑点が頬・鼻に多数 数が多く範囲が広い。面で照射する方法が向く
老人性色素斑 30代以降 境界のはっきりした褐色斑。数は少なめで大きい 1か所ずつのスポット照射が向くことが多い
肝斑 30代以降の女性に多い 頬骨のあたりに左右対称のもやっとした広がり 摩擦・紫外線・強い照射で悪化する。先に落ち着かせる
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス) 20代以降 頬・鼻翼などに灰青色〜褐色の点状の集まり 色素が真皮にあり、回数がかかる
光線性花弁状色素斑 強い日焼けの後 肩・背中・胸元に花びら状の小さな斑 顔以外に出る。そばかすと混同されやすい

そばかすと老人性色素斑を分けて考える必要があるのは、成り立ちが違うからです(8章で詳しくご説明します)。

そばかすは主に体質で決まり、色素の産生量が季節で行き来します。老人性色素斑は光老化の指標として、色素をつくる細胞そのものが増えていきます。同じ顔に両方がある場合、それぞれに向く照射方法が違います。

肝斑が混ざっているとき

肝斑は摩擦や紫外線、強すぎる照射といった刺激で濃くなる性質があります。そばかすを取ろうとして強く照射した結果、肝斑のほうが目立ってしまう、ということが起こりえます。

肝斑がはっきりしている場合は、先に肝斑を落ち着かせてから、そばかすや他のシミの治療に進むほうが安全です。詳しくは肝斑治療のページでご説明しています。

見分けは、ご自身では難しいことがあります

そばかすと老人性色素斑が混ざり合って境目が分からなくなっている状態は、めずらしくありません。当院ではVISIA肌解析システムなどで肌の内部の色素分布を撮影し、目で見えている斑点と、まだ表面に出ていない色素を分けて確認します。

特別なご希望がない限り、肌状態を診断したうえで適切な機器を医師が選択しますので、機器名がわからなくてもご心配はいりません。

7. 受ける前に知っておいていただきたいこと

7-1. 日焼けした状態では照射できません

強く日焼けした直後の肌はメラニンが増えており、レーザーのエネルギーが目的の色素以外にも吸収されます。

日焼けした肌に当てるとやけどや炎症後色素沈着のリスクが上がるため、日焼けが落ち着くまでお待ちいただくことがあります。治療期間中は、日焼け止め・帽子・日傘などでの遮光を続けてください。

日焼け止めの選び方(SPF・PAの読み方)

7-2. 夏は避けたほうがよいですか

「シミ治療は秋冬に」と言われることがありますが、当院では季節そのものを理由に治療をお断りすることはしていません。

問題になるのは季節ではなく実際に日焼けしているかどうか、これから浴びる紫外線を避けられるかどうかです。夏でも遮光を守れる生活であれば進められますし、冬でもウィンタースポーツで強く日焼けされる方には時期を相談します。

シミ・レーザー治療は夏を避けるべき?

7-3. 妊娠中・授乳中の方

妊娠中・授乳中はレーザー照射をお受けいただけません。また、この時期はホルモンの影響で肝斑が出やすく、色素の状態そのものが変わります。授乳を終えて肌の状態が落ち着いてからのご相談をお勧めしています。

7-4. お薬・体質によっては注意が必要です

光線過敏症の方、テトラサイクリン系・サイアザイド系など光感受性の高いお薬を服用中の方、ケロイド体質の方は、慎重な判断が必要です。1か月以内に他のレーザー治療を受けられた方も、内容によって間隔を調整します。該当するかどうか分からない場合も、診察のときにお知らせください。

7-5. 治療後の過ごし方

  • 照射当日は、入浴・サウナ・激しい運動など皮膚を強く温める行為はお控えください
  • 照射後1週間ほどは肌が乾燥しやすくなります。普段以上に保湿をしてください
  • 擦らないこと、そして遮光。新しいそばかすを増やさないためには、この2点が欠かせません

8. そばかすはなぜできて、また出るのか

ここからは、治療をお決めになるうえで必ずしも必要ではないけれど、知っておくと納得しやすい話です。そばかすが皮膚の中でどう作られ、レーザーで何が壊れて何が残るのか。読み飛ばしていただいても差し支えありません。

8-1. なぜ、そばかすができるのか

雀の卵
雀(すずめ)の卵。そばかすの名は、この殻の模様に似ていることに由来します

皮膚の色は、メラノサイト(色素細胞)が作ったメラニンを、周りの表皮細胞(ケラチノサイト)が受け取って蓄えることで決まります。

メラニンにはユーメラニン(褐色から黒く、紫外線から細胞を守る力が強い)とフェオメラニン(赤みを帯びていて、守る力が弱い)があり、どちらを作るかを切り替えている受容体がMC1Rです。

MC1R遺伝子に機能の弱いタイプを持っていると、色素づくりがフェオメラニン寄りになり、紫外線に弱い肌になります。

そのうえで紫外線を浴びると、肌全体が均一に濃くなる(日焼けする)のではなく、特定の場所でだけ色素づくりのスイッチが強く入り、そこにメラニンが集中して斑点になります。これがそばかすです。

どれくらい効いているのか

オランダで行われた症例対照研究では、MC1R遺伝子の変異を1つ持つ人はそばかすができるリスクが3倍、2つ持つ人は11倍でした(いずれもP<0.0001)。

集団の中のそばかすの60%はMC1R遺伝子の変異によるものと計算され、そばかすのある人はほぼ全員が少なくとも1つの変異を持っていました。著者らは、MC1R遺伝子の変異はそばかすができるために必要だと考えられると述べています(参考文献1)。

同じ研究で老人性色素斑のリスクは1.5倍・2倍にとどまっており、ここでも成り立ちの違いが出ています。なお対象はオランダの集団で、日本人でどの程度当てはまるかは、同じ規模の研究がなく分かっていません。

老人性色素斑との違い

組織のうえでも同じことが言われています。老人性色素斑では色素細胞そのものが増えているのに対し、そばかすは細胞の数ではなく、作られるメラニンの量が増えた状態です(参考文献4)。

下の「夏に濃くなり、冬に薄くなる」は、ここから来ています。増えてしまった細胞は季節では減りませんが、産生が高まっているだけなら、引き金が減れば落ち着くからです。

8-2. 夏に濃くなり、冬に薄くなる

そばかすは夏に濃くなり、冬になると薄くなります。これはそばかすを定義づける性質のひとつで、皮膚科の臨床レビューにも「冬のあいだに薄くなるため、治療は通常必要ない」と記載されています(参考文献4)。

ただし「夏には何割濃くなる」といった数字はご案内していません。そばかすの色を季節ごとに測った研究を探しましたが、見つけることができませんでした。濃くなる・薄くなるという方向は確かですが、その程度を数字で示した研究は見当たりません

8-3. レーザーで壊れるもの、残るもの

日本人女性の顔の色素斑を対象に、Qスイッチルビーレーザー照射後の皮膚を、紫外線写真・高倍率ビデオマイクロスコープ・反射型共焦点顕微鏡で経時的に観察した研究があります。

ここでは、痂皮(かさぶた)が剥がれた時点で、肉眼ではほとんど色素が確認できないにもかかわらず、全例で色素細胞が残存していることが観察されました(参考文献5)。

この研究が対象にしたのは老人性色素斑であって、そばかすではありません。ただ、「肌が元の色に戻った=色素をつくる細胞がなくなった」ではない、ということを日本人の皮膚で直接見た数少ない報告です。レーザーは色素を壊しますが、色素をつくる細胞ごと取り去る道具ではありません。

8-4. 「元に戻る」と「新しく出る」は違います

治療の後に「また出た」と感じるとき、起きていることは2通りに分かれます。

  • 治療した病変が元に戻る ── 壊した色素が、同じ場所に同じ濃さで戻ってくること
  • 新しく出る ── 素因のある肌に紫外線が加わって、これまで無かった場所に新たな斑点ができること

受けられる方から見れば、どちらも同じ「また出た」です。しかし、この違いは治療後にすべきことを変えます。前者なら「治療法が合っていなかった」という話になりますが、後者は遮光を続けているかどうかの話です。当院が施術後の日焼け止めをしつこくお伝えするのは、このためです。

8-5. 「そばかすは治療すべきでない」という見解について

色素性病変へのレーザー治療をまとめた海外の総説に、「そばかすとカフェオレ斑は、再発がほぼ必発であるため治療すべきでない」と述べているものがあります(Passeron T、Ann Dermatol Venereol、2012年、DOI: 10.1016/S0151-9638(12)70129-1)。

当院は現にそばかすの治療を行っていますので、この見解に触れずに進むのは誠実ではないと考えました。当院の受け止めを書きます。

この総説が測っていること、いないこと

この総説は、再発を測った研究ではありません。単著の総説で、「再発がほぼ必発」は著者の見解として述べられており、抄録の範囲では根拠となる追跡研究が示されていません。

加えて、念頭に置かれているのはQスイッチレーザーで1か所ずつ狙う照射で、対象もフランスの白人です。照射の仕方も集団も、当院の治療とは前提が違います。

そして、そもそもこの領域には数字がありません。「そばかすのレーザー治療後に、何年で何%が再び出たか」を追跡して測った研究をPubMedで探しましたが、定量的な再発率を報告したものは見つかりませんでした。

「必発である」も「ほとんど見ない」も、査読された数値の裏づけを持たない領域です。だからこそ当院は、4章で書いたとおり、自分たちが診てきて「こう認識している」ということを、認識だと分かる形でお伝えしています。

「再発するから治療しない」ではなく、「一度で終わらないことを先にお伝えしたうえで、回数と費用を決めていただく」。当院はこの立場をとっています。

よくある質問

治療したそばかすは、また出てきますか?

そばかすは、紫外線曝露や体質的な要素により再発しやすい性質を持つと一般的に言われています。ただし当院では、しっかり除去した後の再発率は低い傾向と認識しています(個人差あり)。

一方で、そばかすには遺伝的な素因があるため、紫外線を浴びればこれまで無かった場所に新しく出てくることはあります。この場合も初めからやり直すことにはならず、出てきた分に照射を足していく形で対応できます。

新しく出るのを抑えるうえでは、施術後の遮光が最も効きます。日焼け止めは春夏だけでなく年間を通してお使いください。詳しくは8. そばかすはなぜできて、また出るのかでご説明しています。

冬になると薄くなります。治療する意味はありますか?

そばかすは、色素をつくる細胞の数は変わらないまま、メラニンの産生量が増えた状態です。ですので、紫外線の少ない季節には自然に薄くなります。皮膚科の臨床レビューでも、そばかすは「冬のあいだに薄くなるため、治療は通常必要ない」と記載されています。薄くなる時期に合わせて、そのまま様子をみるのもひとつの考え方です。

治療をご検討いただくのは、「冬でも気になる」「毎年夏になると濃くなるのが憂うつ」という場合です。治療で減らした分を遮光で保つ、という組み合わせで進めます。開始の時期は、いま日焼けしているかどうかと、これから浴びる紫外線を避けられるかどうかで判断します。

何回くらい通う必要がありますか?

そばかすの濃さと広がり、他のシミが混ざっているかによって変わるため、一律の回数はご案内していません。ルビーフラクショナルの場合、最低3週間空けて繰り返し、数回重ねたところで変化を感じる方が多いという進み方になります。

初回の診察で、VISIAの画像と症例写真をご覧いただきながら、想定される回数と総額をご説明します。お支払いは都度払いですので、途中でおやめいただいてもかまいません。

肝斑もあります。同時に治療できますか?

肝斑がはっきりしている場合は、順序に注意が必要です。肝斑は摩擦や紫外線、強い照射といった刺激で悪化するため、そばかすと同じ考え方では治療できません。

肝斑が濃い場合は、まず肝斑治療で落ち着かせてから、そばかすや他のシミの治療に進みます。通常のシミやそばかすについては、同時に進められることが多いです。診察で肝斑の有無と程度を確認し、順序を組み立てます。

市販の美白化粧品では薄くなりませんか?

美白成分を含む化粧品は、新しく濃くなるのを抑える方向にはたらきます。ただし、すでにできている色素を壊すことはできません。薄く保つことはできても、無くすことは難しいとお考えください。

日々のお手入れは治療の代わりにはなりませんが、治療後に新しいそばかすが出るのを抑える役割があります。治療と並行して続けていただくのが現実的です。

10代です。親と一緒でないと受けられませんか?

そばかすは小児期から出るため、10代でご相談にいらっしゃる方もおられます。20歳未満の方は、親権者の同意をお願いしています。原則としてカウンセリングに親権者の方へご同席いただきますが、難しい場合は未成年者治療同意書をご提出ください。

2022年4月に成人年齢が18歳へ引き下げられましたが、当院では引き続き20歳未満の方に同意をいただく形をとっています。同意書は20歳未満の方へのページからダウンロードいただけます。印刷してご記入・ご捺印のうえ、来院時に受付へお渡しください。

他院で治療を受けたことがありますが、相談できますか?

他施設で治療を受けられた方のご相談もお受けしています。これまでどの機器で、どのくらいの間隔で、何回照射されたかが分かる資料があれば、診察のときにお持ちください。分からなくても差し支えありません。

現在の肌の状態をVISIAで撮影し、そこから組み立て直します。前の治療の続きを機械的に行うのではなく、あらためて診断からご説明します。

不安なまま治療に進んでいただきたくはありません。小さな疑問でも、そのままにせずお持ちください。

ソララクリニック(仙台市青葉区)
JR仙台駅西口から徒歩約5分。ソララプラザ2階、ペデストリアンデッキと直結しています。仙台市内はもちろん、宮城県内や近隣の県からもご来院いただいています。

宮城県仙台市青葉区花京院1-2-15 ソララプラザ2F / 診療時間 10:00〜18:30(水曜定休・完全予約制) / アクセスの詳細 →

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監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

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※当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は各ページの料金表または料金表ページをご覧ください。治療に伴うリスク・副作用は診察時にもご説明します。

最終更新日

参考文献

このページの説明は、院長の診療経験だけでなく、国内外の研究をもとにしています。根拠にした文献を下にまとめました。タイトルをタップすると、どのような研究で、このページのどこを支えているのかをご覧いただけます。

そばかすの成り立ち

1MC1R遺伝子はそばかすの主要な原因遺伝子である

原題: The melanocortin-1-receptor gene is the major freckle gene

著者: Bastiaens M, ter Huurne J, Gruis N, Bergman W, Westendorp R, Vermeer BJ, Bouwes Bavinck JN

出典: Hum Mol Genet. 10(16):1701-1708 (2001) PMID: 11487574

DOI: 10.1093/hmg/10.16.1701

要約:

皮膚がんの既往のある方とない方を対象にした大規模な症例対照研究で、MC1R遺伝子のコード領域全体を解析し、小児期のそばかすの有無・老人性色素斑の程度との関連を調べた研究です。MC1R遺伝子の変異を1つ持つ人はそばかすができるリスクが3倍、2つ持つ人は11倍でした(いずれもP<0.0001)。老人性色素斑では1.5倍・2倍にとどまりました。これらの関連はスキンタイプや髪の色とは独立していました。そばかすについての集団寄与危険度は60%で、集団内のそばかすの60%がMC1R遺伝子の変異によるものと計算されています。変異の数が多いほどそばかすの程度も強くなる量反応関係がみられ、そばかすのある人はほぼ全員が少なくとも1つの変異を持っていたことから、著者らはMC1R遺伝子の変異はそばかすが生じるために必要であると示唆しています。

対象はオランダ(ライデン)の集団であり、日本人のデータではありません。本ページでは7章で、そばかすの体質的な背景の根拠として引用しています。

2そばかすと老人性色素斑は、白人女性において危険因子が異なる

原題: Freckles and solar lentigines have different risk factors in Caucasian women

著者: Ezzedine K, Mauger E, Latreille J, Jdid R, Malvy D, Gruber F, Galan P, Hercberg S, Tschachler E, Guinot C

出典: J Eur Acad Dermatol Venereol. 27(3):e345-e356 (2013) PMID: 22924836

DOI: 10.1111/j.1468-3083.2012.04685.x

要約:

白人女性523名を対象に、顔面のそばかすの既往と老人性色素斑の重症度について、行動要因・体質要因・MC1R遺伝子多型との関連を調べた研究です。そばかすの既往と独立に関連したのは、日焼けを繰り返したことと、MC1R遺伝子の機能低下型多型を持つことの2点でした。一方、老人性色素斑には年齢・肌の色・日焼けのしやすさ・そばかすの既往・日光曝露行動・経口避妊薬などが関連していました。著者らは、老人性色素斑は光老化の指標であるのに対し、そばかすは主に遺伝的要因で決まるという仮説を支持する結果だとしています。

対象はフランスの白人女性であり、日本人のデータではありません。本ページでは、そばかすと老人性色素斑を分けて考える根拠として引用しています。

3紫外線とMC1R・OCA2多型の相互作用が、小児のほくろとそばかすの現れ方を決める

原題: Interactions between ultraviolet light and MC1R and OCA2 variants are determinants of childhood nevus and freckle phenotypes

著者: Barón AE, Asdigian NL, Gonzalez V, Aalborg J, Terzian T, Stiegmann RA, Torchia EC, Berwick M, Dellavalle RP, Morelli JG, Mokrohisky ST, Crane LA, Box NF

出典: Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 23(12):2829-2839 (2014) PMID: 25410285

DOI: 10.1158/1055-9965.EPI-14-0633

要約:

6歳から10歳までの児477名を追跡し、日光曝露・遮光行動・全身の皮膚診察を毎年記録した縦断研究です。水辺での休暇は、MC1Rの赤毛関連多型を持つ児で顔面のそばかすスコアを強く上昇させました。日焼けの回数は、MC1RやHERC2/OCA2の遺伝子型によって大きさの異なるほくろを増やしました。著者らは、遺伝的背景にかかわらず小児期からの遮光が重要だと結論しています。

対象は米国の白人小児であり、日本人成人への外挿には限界があります。本ページでは、素因のある肌に紫外線が加わって出る、という順序の根拠として引用しています。

4よくみられる色素異常症(臨床レビュー)

原題: Common pigmentation disorders

著者: Plensdorf S, Martinez J

出典: Am Fam Physician. 79(2):109-116 (2009) PMID: 19178061

要約:

炎症後色素沈着・肝斑・老人性色素斑・雀卵斑(そばかす)・カフェオレ斑など、日常診療でよくみられる色素異常症を整理した臨床レビューです。そばかすについては、径1〜2mmの境界明瞭な斑で、顔・頸部・胸・腕に好発し、小児期に日光曝露のあとに現れると記載しています。そのうえで「冬のあいだに薄くなるため、治療は通常必要ない」と述べています。また、老人性色素斑が基底層の色素細胞の増殖によって生じるのに対し、そばかすはメラニンの産生が増えることで生じる点で異なるとしています。

本ページでは、そばかすが夏に濃くなり冬に薄くなる理由の根拠として引用しています。

レーザーで消えるのか、そのあとどうなるのか

このグループの報告は、機器も照射方法も当院で用いるルビーフラクショナルとは異なります。回数や除去率の数値を、そのまま当院の治療にあてはめることはできません。「そばかすがレーザーに反応すること」の裏づけとして挙げています。

5Qスイッチルビーレーザー照射後の顔面色素斑を生体で観察する ── メラニンとメラノサイトの経時的画像化

原題: In vivo microscopic approaches for facial melanocytic lesions after quality-switched ruby laser therapy: time-sequential imaging of melanin and melanocytes of solar lentigo in Asian skin

著者: Yamashita T, Negishi K, Hariya T, Yanai M, Iikura T, Wakamatsu S

出典: Dermatol Surg. 36(7):1138-1147 (2010) PMID: 20653729

DOI: 10.1111/j.1524-4725.2010.01598.x

要約:

日本人女性の顔面老人性色素斑を対象に、紫外線写真・高倍率ビデオマイクロスコープ・反射型共焦点顕微鏡を用いて、Qスイッチルビーレーザー照射後を経時的に観察した研究です。痂皮が剥がれた時点で、肉眼ではほとんど色素が確認できないにもかかわらず、全例で色素細胞(メラノサイト)が残存していることが観察されました。残存した色素細胞のメラニン反射レベルは病変ごとに異なっていました。

対象は老人性色素斑であり、そばかすそのものではありません。本ページでは「見た目に消えた=色素細胞が無くなった、ではない」ことの根拠として引用しています。

6Qスイッチアレキサンドライトレーザーによるアジア人のそばかす除去

原題: Successful removal of freckles in Asian skin with a Q-switched alexandrite laser

著者: Jang KA, Chung EC, Choi JH, Sung KJ, Moon KC, Koh JK

出典: Dermatol Surg. 26(3):231-234 (2000) PMID: 10759799

DOI: 10.1046/j.1524-4725.2000.09243.x

要約:

アジア人197例の雀卵斑に、755nmのQスイッチアレキサンドライトレーザーを8週間隔で照射した研究です。76%を超える色素の除去に要した治療回数は平均1.5回(7.0J/cm²)でした。照射した皮膚に瘢痕・長く残る色素の変化・肌のきめの変化はいずれも認められなかったと報告しています。

7フラクショナル2940nm Er:YAGレーザーによるアジア人のそばかす治療

原題: Treatment of Freckles Using a Fractional Nonablative 2940nm Erb:YAG Laser in a Series of Asian Patients

著者: Tian B

出典: J Clin Aesthet Dermatol. 10(8):28-30 (2017) PMID: 28979660/PMCID: PMC5605211

要約:

シンガポールの施設で、25〜38歳の女性5例(スキンタイプIII 3例・IV 2例)の雀卵斑に、非アブレイティブのフラクショナル2940nm Er:YAGレーザーを照射した前向き研究です。独立した3名の医師の評価で、照射1か月後に5例全員が90%を超える消失を示し、6か月までの追跡でも炎症後色素沈着・脱色素・再発は認められませんでした。痛みとダウンタイムについての記載はありません。

症例数が5例と少なく、追跡期間も6か月にとどまります。本ページでは、そばかすの追跡データが限られていることを示す一例として挙げています。

8730nmピコ秒レーザーによるそばかす治療(前向き研究)

原題: Successful Treatment of Freckles Using a 730-nm Picosecond Laser: A Prospective Study

著者: Huang Y, Liu X, Zhang M, Lin T

出典: Clin Cosmet Investig Dermatol. 17:3027-3032 (2024) PMID: 39741582

DOI: 10.2147/CCID.S491489

要約:

中国人12例の雀卵斑に、波長730nmのチタンサファイア・ピコ秒レーザーを1回照射し、8週後に評価した前向き研究です。2名の医師の独立評価で平均クリアランス率は74.46%、総合的な美容改善スコアは平均4.13(5点満点)、痛みは平均3.08(10点満点)でした。8週の時点で1例(8.33%)に色素沈着が、1例(8.33%)に脱色素が生じています。摘出皮膚を用いた組織学的な検討では、照射直後に表皮基底層から乳頭真皮にかけて径20〜40µmの均一な空胞が観察されました。

9Qスイッチルビーレーザーによる刺青と良性色素性病変の治療(批判的総説)

原題: Q-switched ruby laser treatment of tattoos and benign pigmented skin lesions: a critical review

著者: Raulin C, Schönermark MP, Greve B, Werner S

出典: Ann Plast Surg. 41(5):555-565 (1998) PMID: 9827962

DOI: 10.1097/00000637-199811000-00018

要約:

Qスイッチルビーレーザー(694nm)の適応を整理した総説です。そばかす・日光性黒子・カフェオレ斑・脂漏性角化症・ベッカー母斑などの良性色素性病変を適応として挙げ、真皮の色素性病変である太田母斑も治療可能としています。一方で肝斑については結果が不十分であり、もはやルビーレーザーの適応とは考えられないと述べています。

1998年の総説です。本ページでは「そばかすにルビー、肝斑にはルビーを使わない」という当院の使い分けの、機器側からの位置づけとして引用しています。

照射の強さと、炎症後色素沈着

10照射の強さを変えた2機種のQスイッチレーザーによるアジア人老人性色素斑治療 ── 効果と炎症後色素沈着の比較

原題: Comparative study of treatment efficacy and the incidence of post-inflammatory hyperpigmentation with different degrees of irradiation using two different quality-switched lasers for removing solar lentigines on Asian skin

著者: Negishi K, Akita H, Tanaka S, Yokoyama Y, Wakamatsu S, Matsunaga K

出典: J Eur Acad Dermatol Venereol. 27(3):307-312 (2013) PMID: 22181827

DOI: 10.1111/j.1468-3083.2011.04385.x

要約:

スキンタイプIII〜Vのアジア人193例・355病変を4群に無作為割付し、QスイッチルビーレーザーとQスイッチ532nm Nd:YAGレーザーを、それぞれ「強い照射(明瞭な即時白色化を終点とする)」と「穏やかな照射(わずかな即時白色化を終点とする)」で比較した研究です。4群間で色素の除去度に統計学的な有意差はありませんでした。一方で炎症後色素沈着の発生率は、強い照射群が33.33%・23.18%、穏やかな照射群が7.47%・8.47%で、強い照射群と穏やかな照射群の差は有意でした(P<0.001)。スキンタイプ間の差は認められませんでした。

対象は老人性色素斑です。本ページでは、当院が照射条件を決めるときの根拠として引用しています。

11694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザーによる白人肝斑患者の治療

原題: Treatment of melasma in Caucasian patients using a novel 694-nm Q-switched ruby fractional laser

著者: Hilton S, Heise H, Buhren BA, Schrumpf H, Bölke E, Gerber PA

出典: Eur J Med Res. 18(1):43 (2013) PMID: 24225160

DOI: 10.1186/2047-783X-18-43

要約:

フィッツパトリックI〜III型の白人肝斑患者25例に、平均1.4回のフラクショナルQスイッチルビーレーザー照射を行った後ろ向き研究です。4〜6週後のMASIスコアが6.54から1.98へ有意に低下しました(約72%の改善)。痛みは平均2.46(10点満点)、満足度は平均4.66(10点満点)でした。3か月後には7例(28%)に炎症後色素沈着、11例(44%)に肝斑の再発がみられており、低いエネルギーでの複数回照射や術後の美白外用・遮光でこれらを減らせる可能性があると述べています。

対象は肝斑であり、そばかすではありません。本ページでは、フラクショナル照射であっても炎症後色素沈着が一定の頻度で起こることを示す報告として挙げています。

12アジア人の老人性色素斑に対するQスイッチNd:YAGレーザーとフラクショナル炭酸ガスレーザーの比較

原題: Comparison of Q-switched Nd:YAG laser and fractional carbon dioxide laser for the treatment of solar lentigines in Asians

著者: Vachiramon V, Panmanee W, Techapichetvanich T, Chanprapaph K

出典: Lasers Surg Med. 48(4):354-359 (2016) PMID: 27096729

DOI: 10.1002/lsm.22472

要約:

スキンタイプIII〜IVのタイ人25例を対象に、532nm Qスイッチ Nd:YAGレーザーとフラクショナル炭酸ガスレーザーを同一患者内で比較した無作為化試験です。色素の改善は6週・12週とも532nm Qスイッチ Nd:YAGが有意に優れていました。炎症後色素沈着の発生に両者で有意差はありませんでした。一方、フラクショナル炭酸ガスレーザーのほうが治癒までの期間が短く、痛みも少ないという結果でした。

13ピコ秒レーザーによるアジア人の色素性病変治療(総説)

原題: Picosecond laser treatment for Asian skin pigments: a review

著者: Wong THS

出典: J Cosmet Med. 3(2):55-63 (2019)(PubMed未収載。Crossrefで書誌を確認)

DOI: 10.25056/JCM.2019.3.2.55

要約:

アジア人の色素性病変(雀卵斑・太田母斑・肝斑など)に対するピコ秒レーザー治療の有効性と安全性を概説した総説です。従来のQスイッチレーザーは高い効果を示す一方で、アジア人では炎症後色素沈着の頻度が高いことを指摘し、熱によるダメージがより小さいピコ秒レーザーはそのリスクの軽減が期待できると述べています。ただしピコ秒レーザーでも波長や出力の設定を誤れば熱傷や色素異常が起こりうるため、適切な条件で用いることが重要であると結論づけています。

ルビーフラクショナルという照射方法

14694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザーによる肝斑治療の有効性

原題: Efficacy of 694-nm Q-switched ruby fractional laser treatment of melasma in female Korean patients

著者: Jang WS, Lee CK, Kim BJ, Kim MN

出典: Dermatol Surg. 37(8):1133-1140 (2011) PMID: 21585597

DOI: 10.1111/j.1524-4725.2011.02018.x

要約:

韓国人女性15例の肝斑に2週間隔で計6回の低出力ルビーフラクショナル照射を行い、16週後に平均MASIスコアが15.1→10.6に改善した研究です。照射部位の明度(L値)も56.6→59.9へ上昇しています。反復する低出力照射が、真皮型・混合型の肝斑に対する治療戦略になりうると結論づけています。

ルビーフラクショナルという照射方法の初期の臨床報告として挙げています。対象は肝斑です。

15フラクショナルQスイッチルビーレーザーの顔面色素斑治療への応用

原題: Use of a Fractional Q-Switched Ruby Laser for Treatment of Facial Lentigines

著者: Chipps LK, Diehl JW, Schouest JM, Moy RL

出典: Am J Cosmet Surg. 29(1):68-71 (2012)(PubMed未収載。Crossrefで書誌を確認)

DOI: 10.5992/AJCS-D-11-00010.1

要約:

顔面の老人性色素斑(lentigines)5例に、Qスイッチルビーレーザーの新型フラクショナルハンドピースを用いた症例報告です。1〜2回の照射で全例に色素斑の臨床的な改善がみられ、照射後の発赤と痂皮は最小限にとどまりました。従来型のQスイッチルビーレーザーで必要だった術後の創傷ケアと回復期間を減らせると述べています。

色素性病変とレーザーの総論

16良性の色素性病変に対するレーザー治療(総説)

原題: Laser treatment of benign melanocytic lesion: a review

著者: Araghi F, Ohadi L, Moravvej H, Amani M, Allameh F, Dadkhahfar S

出典: Lasers Med Sci. 37(9):3353-3362 (2022) PMID: 36097230

DOI: 10.1007/s10103-022-03642-9

要約:

レーザーで治療される代表的な色素性病変(母斑細胞母斑・雀卵斑・老人性色素斑・カフェオレ斑)について、機器の選び方を横断的に整理した総説です。メラニンは500〜1100nmという幅広い波長を吸収するため、病変ごとに異なる波長のレーザーが必要になること、どの機器が適切かは標的となる色素の性質と、病変が皮膚のどの深さにあるかで決まることを述べています。

本文中で言及した Passeron T「Lasers」(Ann Dermatol Venereol. 139 Suppl 4:S159-S165, 2012/PMID: 23522632)は、当院の治療方針の根拠ではなく、異なる見解を示した文献として本文で引用しています。

リスク・副作用・禁忌

起こりうる副作用

炎症後色素沈着(戻りジミ)
照射後の炎症をきっかけに、色素が一時的に濃くなることがあります。強い照射ほど頻度が上がります。生じた場合は、状態に応じて内服・外用や経過観察で対応します。
色素脱失
稀な副作用ですが、過剰な熱刺激により照射部位の色素細胞の機能が低下し、肌の色が抜けて見えることがあります。
熱傷・水疱形成・内出血
稀ながら、強い熱反応により小さな水疱や内出血を生じることがあります。出力設定と冷却で予防に努めています。
赤み・浮腫の遷延
赤みは通常1日程度で引きますが、敏感肌の方では数日続くことがあります。
痂皮・テープ保護(スポット照射の場合)
スポット照射では痂皮ができ、剥がれるまで1〜2週間の保護が必要です。

お受けいただけない場合・慎重な判断が必要な場合

  • 妊娠中・授乳中の方
  • 光線過敏症の方
  • テトラサイクリン系・サイアザイド系など光感受性の高いお薬を服用中の方
  • 強い日光性皮膚炎がある方
  • ケロイド体質の方
  • 1か月以内に他のレーザー治療を受けた方(内容により医師が判断します)
  • 強い日焼けの直後(メラニン量が増えている状態)

使用機器と承認範囲について(薬機法上の表記)

当院で使用しているNanoStar R(ナノスターアール)は、Qスイッチルビーレーザーとして国内の医療機器承認を受けています(承認番号:22900BZX00055000)。承認された使用目的は、色素性皮膚疾患の治療です。ただし、本ページでご案内するルビーフラクショナルとしての照射方法は、国内で承認を受けた使用方法ではありません。自由診療として、医師が診察のうえで適応と照射条件を判断します。

販売名
ナノスターアール(NanoStar R)
入手経路
国内販売元のグンゼメディカル株式会社から購入しています。
国内承認を受けた同一の照射方法の有無
ルビーフラクショナルと同一の照射方法について、国内承認を受けた医療機器・使用方法はありません。
潜在的副作用
色素沈着・色素増強・刺激・発赤・浮腫・水疱形成・内出血(メーカー添付文書より)
海外における認証・安全性等
NanoStar RはCE認証を受けています(医療機器指令93/42/EEC)。ルビーフラクショナルとしての照射方法に関する海外の承認・安全性情報は限られており、未知のリスクを否定できません。
製造元
Asclepion Laser Technologies(ドイツ)

PQXピコレーザーによるスポット照射は、承認された使用目的(体表面の刺青の除去と色素性病変の治療)の範囲内で行っています。各機器の詳細はシミ取り治療のページにまとめています。

救済制度について:承認された使用方法とは異なる方法による治療で、万一重篤な健康被害が生じた場合、医薬品副作用被害救済制度等の公的な救済制度の対象にはなりません。

※当院での治療はすべて自由診療(保険適用外)で、保険診療は行っておりません。詳しいリスク・副作用は診察時にもご説明します。

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更新履歴
2026年8月20日 全面リニューアル。当院での取り方・費用・ダウンタイムを前半に置き、そばかすの成り立ちと治療後の経過を後半にまとめ直しました。料金・リスク・副作用の記載を新設し、参考文献を17本に入れ替えています。