肌診断・皮膚解析機器の紹介VISIA VECTRA DermaLab

多層的に肌分析を行ないます。
あなたの肌の「最適解」を導き出します。

肌診断装置 3機器 visia vectra dermalabo

この肌分析で「わかること」

「なんとなくシワが気になり始めた」

「以前より肌がくすんでいる気がする」

「たるみが進行しているような…」

多くの方が、毎日の鏡越しにそうした変化を直感的に感じ取っています。しかし、その原因がどこにあるのか、ご自身の肌の本当の状態がどうなっているのかが分からず、高価なスキンケアを試しては迷い、最初の一歩を踏み出せずにいるのではないでしょうか。

感覚ではなく、客観的なデータで。
過去の経験則だけでなく、極めて精緻な画像解析で。

ソララクリニックの肌分析は、特殊な光で表皮の情報を、高周波超音波で真皮の内部構造を、3D撮影で顔の立体変化を捉えることで、「見えない不安」を「数値化された明確な現在地」へと変えるところから始まります。

私たちがご提供する治療はすべて、この「あなただけの肌の真実」を起点として設計されていきます。

肌老化は、表面と内部で同時に進行しています。

表皮・真皮・皮下組織の3層インフォグラフィック図肌の構造は、建物に例えるとわかりやすくなります。

  • 外壁(表皮):シミ・くすみ・毛穴・赤み
  • 柱(真皮):コラーゲンの減少・SLEB(光老化)・弾力の喪失
  • 地盤(骨格・皮下組織):脂肪層の下垂・骨格の萎縮・ボリュームロス

加齢による変化は、これらの層で同時に進行しています

 

どの層で何が起きているかを把握した上で治療を設計することが、遠回りのない治療につながると当院は考えています。

どれほど優れた医療機器や注入治療であっても、あなたの肌の現在の状態に合わせて設計されてはじめて、本来の効果を発揮します。

だからこそ、ソララクリニックでは患者様の具体的なお悩みの原因を根本から探るため、必要に応じて皮膚の各層を可視化する「多角的な肌分析」をご提案しています。

3つの先進機器による多角的診断

それぞれ異なる次元(表面・立体・内部)を計測する、互いに補完し合う3つの世界基準の先進機器を導入しています。お悩みに合わせてこれらを組み合わせることで、皮膚の各層を高い解像度で可視化します。

VISIA(ビジア)|シミ・毛穴・赤みを、肉眼では見えないレベルで精密に分析する

VISIA 肌診断 隠れジミ ポルフィリン 仙台

この機器でわかること

  • 肉眼では見えない「将来のシミ(隠れジミ)」の分布と密度
  • ポルフィリン分析で、アクネ菌の分布を可視化しケアの優先順位を把握する
  • 撮影のたびに画像を蓄積し、前回との変化を実際の肌の状態として確認する

光の波長(IntelliFlash、クロスポラ、UV照明)を精密にコントロールし、通常の鏡では決して見えない肌の表面情報を可視化します。シミやシワの評価はもちろんですが、当院のVISIA活用法は、他院でよく見られる「単なる肌年齢の算出」に留まりません。

「肌年齢」ではなく、あなた自身の変化を確認する

VISIA_肌画像解析_肌年齢画像_院長

VISIAは「肌年齢」として結果を表示することもできますが、当院ではこの数値を診断の主軸にはしていません。肌年齢は同世代の集団データと比較した相対値であり、比較対象のデータ構成によって大きく変わります。

当院が重視するのは、あなた自身の肌が前回と比べてどう変化したかという点です。撮影のたびに蓄積される画像データを見返すことで、治療による変化を実際の肌の状態として確認することができます。

日本人の肌特性を考慮した、データの読み解き

VISIAは欧米人の肌を基準に設計されている側面があり、メラニン量の多い日本人の肌では、数値が実態と異なって表示されるケースがあります。

当院では、こうした機器の特性を把握した上でデータを解釈し、診断の参考としています。

機器が出力する数値はあくまでも情報のひとつです。それをどう読み解くかに、医師としての経験が活きると考えています。

ポルフィリン解析:アクネ菌の分布を可視化し、ケアの優先順位を把握する

将来、強い炎症を起こすリスクが高いエリアをピンポイントで特定し、ニキビが気になる方のケア方針を決める際の客観的な根拠としてご活用いただけます。炎症後色素沈着を防ぐうえでも、この「予防的視点」は参考になります。

なぜシミは取れにくいのか。当院の診断と治療法

ニキビ治療の詳細を見る

VECTRA(ベクトラ)|顔の骨格・脂肪層の変化を、3Dで立体的に把握する

VECTRA 3D顔面解析 ボリュームロス

この機器でわかること

  • 骨格の萎縮・脂肪層の下垂を「構造設計図」として立体可視化
  • ほうれい線・フェイスラインのぼやけの「本当の原因」
  • ヒアルロン酸注入などのシミュレーションと効果測定

私たちは普段、鏡という「二次元(平面)」で自分の顔を見ていますが、実際の老化は「三次元(立体)」で進行します。VECTRAは、お顔のボリューム、輪郭、左右差を、高精度な技術を用いてミリ単位の三次元立体データとして記録します。

VECTRA 3D顔画像分析

加齢とともに進行する骨格の萎縮や、脂肪層の下垂(ボリュームロス)を「構造設計図」として可視化することで、「なぜ、ほうれい線が深くなったのか」「なぜ、フェイスラインがぼやけてきたのか」という本質的な原因が初めて明らかになります。

厳格な撮影プロトコルにより、ヒアルロン酸注入などの緻密なシミュレーションと効果測定を可能にしています。「入れすぎ」や「なんとなく注入」ではなく、3Dデータが示す不足量に基づいた、必要最小限の的確な治療設計が実現します。

フォトナ6D・ソフウェーブで、VECTRAが捉えたたるみを治療

DermaLab Ultrasound V2(ダーマラボ)|真皮の内部構造を、超音波で透視する

DermaLab 真皮の内部構造を、超音波で透視する

この機器でわかること

  • 真皮層のコラーゲン密度をリアルタイムで可視化
  • 光老化によるコラーゲン破壊の深さと範囲(SLEB)
  • 治療ごとの真皮の回復過程を画像で記録・比較する

20MHzの高周波超音波を用い、メスを入れることなく皮膚内部(真皮層)の断層像をリアルタイムで映像化します。

紫外線をほとんど浴びていない部位(二の腕の内側など)の真皮と比較すると、顔の光老化の程度がわかりやすくなります。「一般的な50代の平均値」といった他者のデータと比べるより、あなた自身の肌を基準にした比較の方が、実態をより正確に把握できると考えています。

SLEB(黒い帯)とは何か

SLEB=Subepidermal Low-Echogenic Band(表皮下低エコー帯)画像ではLEBと表記

健康な真皮は、コラーゲン線維が密に整列しているため、超音波を強く反射して画像上では白く映ります。しかし長年にわたって紫外線を浴び続けた肌では、コラーゲンが破壊されて密度が低下し、代わりに変性した線維や水分が蓄積します。

超音波はこの疎な組織をほとんど反射しないため、画像上では黒い帯として映し出されます。これがSLEB(表皮下低エコー帯)です。

コラーゲンの密度が低下した真皮は、肌を内側から支える力が弱まっています。深いシワやたるみとの強い関連が指摘されているのは、この構造的な変化が背景にあるためです。

ダーマラボによるSLEB測定画像

SLEB(LEB)=光老化による真皮の変性

治療経過の記録と比較

このSLEBは、改善の余地がないものではありません。

定期的に同じ部位を測定・撮影することで、治療によってSLEBがどの程度変化したかを画像として確認することができます。自覚的な肌の変化と、画像上の変化を照らし合わせながら経過を見ていくことが、DermaLabを継続的に活用する意義のひとつです。

真皮の修復を目的としたミラジェット・エクソソーム治療を見る

多角的に解析:複合的なデータが導く、治療法の選択

これらの先進機器から得られるデータは、単なる一方的な検査結果ではありません。これまでのご自身のスキンケアや美容への投資が、実際に肌のどの層にどう影響を与えてきたのかを確認する「答え合わせ」のツールでもあります。

解析次元 機器 計測対象
色と質感 VISIA 表皮・シミ・毛穴・ポルフィリン
形と立体 VECTRA 骨格・脂肪層・輪郭・左右差
内部の密度と土台 DermaLab 真皮コラーゲン・SLEB・光老化度

「たるみが気になる」場合

3機器の連携がどのように機能するか、具体的なシナリオで説明します。

STEP 1 / VISIA

表面スコアは良好。ハリ・弾力の数値に大きな問題は見られない。

→「表面だけを治療すれば解決する」という判断は、まだできない。

STEP 2 / VECTRA

3D解析で、中顔面(頬周辺)に構造的な下垂とボリューム不足(くぼみ)を確認。立体の変化が数値として可視化される。

STEP 3 / DermaLab

お顔の真皮層に深いSLEB(黒い帯)の存在を確認。内部の構造的な弱さが浮き彫りに。

→ 治療計画の立案へ。

→ 治療計画について相談する

この場合、単に皮膚を物理的に「引っ張り上げる」だけの治療では本質的な解決には至りません。

この3次元データを相互に検証することで、「まずはDermaLabで確認された真皮層のダメージ(SLEB)をミラジェット等の次世代肌育治療や再生医療で修復・再構築し、その後VECTRAで不足が確認された部分にのみ適切にヒアルロン酸等で補う」という、より合理的で見落としの少ない治療計画を立案することができます。

不必要な治療や、順番を考慮しない治療はできる限り避けるべきだと考えています。

あなたの肌の各層に何が起きているのかを正確に紐解くことで、真に必要な「土台から再構築する本質的なアプローチ」の方向性を導き出します。

「シミが気になる」場合

STEP 1 / VISIA

UV照明・クロスポラ照明で撮影すると、肉眼では区別しにくい日光性色素斑と肝斑が混在していることを確認。

肝斑は境界がやや不明瞭で、頬骨上に広がるパターン。赤み指標も上昇しており、肌全体に疲弊のサインが見られる。

→ 単純なシミ取りレーザーを照射するだけでは、肝斑を悪化させるリスクがある。

STEP 2 / VECTRA (必要時)

大きな構造的変化は見られないが、顔全体の肌質・色調の不均一さが立体的に確認される。

肝斑の広がりと顔の輪郭変化の関係性を整理し、現時点で優先すべき治療の範囲を絞り込む。

STEP 3 / DermaLab(必要時)

真皮にSLEBが確認され、光老化による真皮へのダメージが肌疲弊の背景にあることが示唆される。

表面のシミだけでなく、真皮レベルのダメージへの対処も必要と判断。

→ 治療計画の立案へ。

→ 治療計画について相談する

このケースでは日光性色素斑と肝斑が混在しているため、強いレーザーをそのまま照射することは、肝斑の炎症を悪化させるリスクがあります。

VISIAで両者の分布を確認した上で、まず肌の炎症状態を落ち着かせながら肝斑を改善し、その後に日光性色素斑へアプローチするという順序を設計することができます。また、DermaLabで確認された真皮のダメージに対しては、肌の土台を整える治療を並行して検討します。

シミの見た目だけでなく、肌そのものの状態を回復させることを視野に入れた治療計画です。

あなたに必要な肌分析は?自己診断フローチャート

※ このフローチャートは、お悩みの傾向を整理するための参考ツールです。実際の診療では、カウンセリングで院長が直接お悩みをお聞きした上で、必要な機器を選択して計測を行います。すべての機器を必ず使用するわけではありません。

構造のさらに奥、「土壌(体内環境)」を測定する生化学アプローチ

3つの機器が皮膚の”構造”を診るものであるなら、こちらはその土台を支える「体内環境」を診るためのアプローチです。必要に応じて、老化を内側から加速させる要因を数値化し、根本的な体質改善へと繋げます。

体内糖化度検査 AGEs sensor

体内糖化度AGEs検査

指先を光センサーに当てるだけで、細胞を劣化させ、黄ぐすみやたるみの一因となる最終糖化産物(AGEs)の蓄積レベルを瞬時に測定します。

「なぜスキンケアをしているのに肌がくすむのか」という疑問に対して、食事・生活習慣の観点からひとつの客観的な手がかりを得ることができます。

体内糖化度検査

オリゴスキャン OligoScan

手のひらに光を当てるだけで、老化を促進する有害な重金属と、不足している必須ミネラルをわずか数分で測定。無駄のないインナーケア設計が可能になります。

外側からの治療に内側からのアプローチを組み合わせることで、治療効果の持続性が高まることが期待されます。

オリゴスキャン

体内の糖化・ミネラル不足を改善する点滴療法の詳細

仙台・宮城という「環境」が、あなたの肌に与えていること

平均気温(℃) 平均湿度(%) UV指数
乾燥・バリア破壊
花粉+UV複合
UV-A・光老化
寒暖差・くすみ
乾燥

出典:気象庁 仙台観測所 平年値(1991〜2020年)/UV指数はWHO基準・緯度補正推計値

美容医療において、「どこに住んでいるか」という変数はほとんど語られません。しかし、仙台・宮城で生活している以上、この土地の気候と環境は、確実にあなたの肌に影響を与え続けています。

当院ではこれを「エクスポソーム(生涯にわたる環境曝露の総体)」という現代皮膚科学の概念で捉え、地域の気象データと皮膚科学的エビデンスを組み合わせた「仙台特化の視点」で治療計画を設計しています。

冬(12〜3月)|乾燥と寒冷が、肌の「保湿工場」を止める

仙台の冬は、湿度データが示す以上に過酷です

月別平均湿度(%) 肌の乾燥リスクライン(65%以下)

出典:気象庁 仙台観測所 平年値(1991〜2020年)

気象庁の平年値(1991〜2020年)によると、仙台の冬季(12〜3月)の平均湿度は61〜68%。夏(81〜83%)と比べて約20ポイント低下し、特に3月は年間最低の61%を記録します。

さらに、暖房を使用した室内では、外気の低温と室温の上昇が重なることで、室内湿度は20〜30%程度にまで低下すると推計されています。

これは、肌にとって非常に厳しい乾燥環境です。

「寒さ」そのものが、保湿成分の産生を低下させる

単に乾燥するだけではありません。

最新の皮膚科学研究(Kim et al. 2022, Journal of Allergy and Clinical Immunology)では、低温環境が表皮細胞のTRPV1チャネルを介して「フィラグリン」というバリアタンパク質の産生を低下させることが分子レベルで証明されています。

フィラグリンは天然保湿因子(NMF)の原料であり、肌が自力で潤いを作り出すために欠かせない物質です。仙台の冬の寒さは、この産生自体を低下させてしまう可能性があるのです。

さらに、仙台を含むアジア5都市の国際共同研究(Galzote et al. 2014, Skin Research and Technology)でも、冬季に顔のバリア機能(経皮水分蒸散量)が夏より有意に低下し、その影響が前腕よりも頬で特に顕著であることが実際のデータで確認されています。

この時期にDermaLabで確認できること

冬季に繰り返すバリア破壊が積み重なると、真皮上層のコラーゲン密度に影響が出てくる可能性があります。

DermaLabで真皮の状態を継続的に記録していくことで、季節ごとの変化の傾向が見えてくる場合があります。

院長コメント
「『冷え』は肌の最大の敵です。スキンケアをどれだけ丁寧に行っても、寒さ自体が保湿成分の産生ラインをストップさせている可能性があります。

仙台の冬は、保湿治療(セラミド補充・ミラジェット等)の効果が最も高く現れる季節でもあります。春前に土台を整えることを強くお勧めしています。」

春(3〜5月)|花粉×紫外線の「二重攻撃」で、バリアが崩壊する

宮城県の約40%がスギ花粉症。そして「花粉症でない人」も無関係ではない

2019年の全国疫学調査によると、宮城県のスギ花粉症有病率は39.7%。さらに近年は温暖化の影響で飛散開始が早まり、2022〜2026年は5年連続で大量飛散が報告されています(日本耳鼻咽喉科学会宮城県地方部会)。

しかし、重要なのは「花粉症でない方にも、花粉は肌に影響を与える可能性がある」という最新の研究知見です。

スギ花粉の主要アレルゲン(Cry j 1)が肌表面の水分と接触すると、表皮細胞のバリア構造(タイトジャンクション)を酵素的に切断する可能性が、細胞レベルの研究で示されています(Kumamoto et al. 2015, Archives of Dermatological Research; Shimura et al. 2016, Journal of Investigative Dermatology)。

IgE抗体(アレルギー反応)とは別の経路での肌荒れメカニズムとして注目されています。

スギ ヒノキ イネ科 ブタクサ・ヨモギ UV指数(右軸)
2〜4月
スギ
主飛散期
4〜5月
ヒノキ
飛散期
5〜9月
イネ科
飛散期
8〜10月
ブタクサ
ヨモギ
宮城・仙台では春から秋にかけて異なる種類の花粉が連続して飛散します。スギ・ヒノキが終わってもイネ科・ブタクサ・ヨモギが続くため、バリア機能への影響はほぼ年間を通じて続きます。

※飛散レベルは相対値(0〜5段階)。仙台市空中花粉調査(2002〜2018年)および鼻アレルギー診療ガイドライン2016より作成

4月の仙台は、日照時間が東京を「上回る」

意外に思われるかもしれませんが、気象庁の平年値によると仙台の4月の日照時間は193.7時間で、東京(178.8時間)を14.9時間上回ります。

花粉飛散の最盛期と紫外線の急増期が完全に重なるこの時期、冬の乾燥でバリア機能が弱った肌に、花粉と紫外線のダブルストレスが同時に降り注ぐという、仙台特有の「春の複合ダメージ」が生じます。

曇りの日も安心はできません。薄い雲では紫外線の90%以上が透過し、一般的な曇天でも70%が地表に届きます(WHO・環境省データ)。

この時期にVISIAで確認できること

「春先になると毎年肌が荒れる」「この時期だけ赤みが出る」と感じている方は、その原因が花粉によるバリア破壊にある可能性があります。お悩みの症状と原因を正確に紐解くことで、対処の方向性が変わります。

継続的にVISIAで記録を重ねていくことで、季節ごとの肌の変化パターンが見えてくるのも、長期的な肌管理の大きなメリットのひとつです。

院長コメント
「春の肌荒れを『花粉症のせい』で片付けてはいけません。花粉症でない方の肌にも、花粉は直接ダメージを与えます。

さらに仙台の4月の日照時間は東京を上回るという事実は、多くの患者様に驚かれます。春こそ、先手を打った肌ケアが必要なのです。」

夏(6〜8月)|「東北だから弱い」は誤解。UV-Aが真皮を静かに破壊する

仙台の夏の紫外線は、WHOが「強い」と分類するレベル

気象庁のデータと緯度補正に基づく推計では、仙台の夏(7〜8月)のUV指数(UVI)は約6〜7に達し、WHO基準の「強い(High)」カテゴリに分類されます。

那覇には及ばないものの、肌の光老化を進行させるには十分なレベルです。

仙台(推計値) つくば(実測値) WHO「強い」(UVI 6以上)

出典:気象庁 つくば高層気象台 UVインデックス実測値 / 仙台は緯度補正による推計値 / WHO「Global Solar UV Index」

「赤くならない」からこそ、深部が静かに破壊される

地表に届く紫外線の約95%はUV-Aです。

UV-Aは波長が長く、表皮を透過して真皮の深部まで到達します。UV-Bのように赤みやヒリヒリ感を引き起こさないため、「焼けた実感がない」まま蓄積し続けます。

UV-Aが真皮に届くと、活性酸素が発生し、コラーゲン分解酵素(MMP-1)が活性化。同時に新しいコラーゲンの産生も阻害されます。

この「分解促進×産生抑制」という二重ダメージが、SLEBの形成につながります(Rittié & Fisher, 2002, Ageing Research Reviews)。

日本人の肌は欧米人と比べてUV-Bへの耐性が高く、赤みを起こしにくい分、日焼け止めをこまめに塗り直さない傾向があります。しかしUV-Aへの耐性は同様に高くはありません。

「焼けた感覚がないのに、DermaLabで予想以上に深いSLEBが確認される」——これが仙台の患者様に多く見られるパターンです。

曇り空も例外ではありません。薄い雲では紫外線の90%以上が透過し、窓ガラスを通してもUV-Aの約74%は室内に届きます(AGC旭硝子板ガラス技術資料)。

さらに見逃せない「冬の積雪×紫外線」

仙台の冬〜早春、積雪した状態の晴天日は注意が必要です。新雪の紫外線反射率は最大80%。上空からの直射に加え、足元からの反射光により実質1.8倍の紫外線曝露が生じる可能性があります(環境省 紫外線環境保健マニュアル2020)。

院長コメント
「『東北だから紫外線は弱い』という思い込みが、最も危険な誤解のひとつです。

DermaLabのエコー画像で深いSLEBが確認される患者様の多くが、『日焼け止めはあまり使っていなかった』とおっしゃいます。UV-Aは痛みなく、音もなく、長年にわたって真皮を削り続けます。」

秋〜冬(10〜12月)|寒暖差と生活習慣が、肌を「内側から黄ばませる」

1日の温度差10℃以上。繰り返す寒暖差が毛細血管を疲弊させる

気象庁の平年値によると、仙台の10〜11月の日較差(日最高気温−最低気温)は7〜9℃に達し、寒冷前線通過時には10℃を超える日も頻発します。暖房の効いた室内と屋外の往来では、室内外の温度差が最大20℃以上に及ぶこともあります。

この繰り返される温度変化は、皮膚の毛細血管を制御する自律神経を疲弊させます。血管収縮状態が慢性化すると、皮膚への酸素・栄養供給が低下し、老廃物の排出も滞ります。

その結果が「血行不良による青暗いくすみ」であり「ターンオーバーの遅延」です。研究では、急激な温度低下後、暖かい環境に戻っても約30分以上、末梢血流が回復しないことが確認されています。

東北の食文化と「内側からの肌老化」

もう一つ、この地域ならではの視点があります。厚生労働省「国民健康・栄養調査(平成28年)」によると、宮城県男性の食塩摂取量は11.9g/日で全国1位タイ。厚生労働省の目標値(7.5g未満)の約1.6倍に相当します。

また、宮城県の喫煙率は18.3%(全国7位)と全国平均を上回っています(2022年、国立がん研究センター)。喫煙はコラーゲン分解酵素(MMP)を活性化し、皮膚血流を低下させ、AGEs(最終糖化産物)の蓄積を促進することが複数の研究で示されています。

さらに、東北地方全体のUV対策実施率は64.6%で全国最低(ドクターシーラボ調査)。「秋以降は紫外線が弱い」という認識から対策をやめてしまう方が多い傾向があります。しかし前述のとおり、UV-Aは冬でも夏の約半分が降り注いでいます。

「黄ぐすみ」の正体はAGEs

AGEsが真皮のコラーゲン線維に蓄積すると、弾力が失われるだけでなく、AGEs自体が黄褐色の発色団であるため、肌が内側から黄色く濁ります。これが「いつからかくすんで黄ばんで見える」という「黄ぐすみ」の正体です。

研究では、このAGEs蓄積は35歳以降に急加速し、夏季の紫外線曝露がその反応をさらに促進することも示されています(Jeanmaire et al. 2001, British Journal of Dermatology)。

当院のAGEsセンサ(糖化測定)は、こうした「内側の老化」を数値で可視化する手段のひとつです。

仙台・宮城の環境が肌に与えるストレス — 年間サイクル

冬 12〜3月
乾燥・バリア破壊
  • 平均湿度 61〜68%(3月は年間最低)
  • 室内湿度 20〜30%に低下
  • 低温がフィラグリン産生を抑制
  • バリア機能の低下・TEWL増加
春〜初夏 2〜6月
複数花粉+UV複合ダメージ
  • スギ・ヒノキ・シラカンバが春〜初夏に連続飛散
  • 宮城スギ花粉症有病率 39.7%
  • 花粉プロテアーゼがバリアを破壊
  • 4月の日照時間は東京を上回る
  • 弱ったバリアに複数花粉+UV同時照射
夏 6〜8月
UV-A・光老化の進行
  • UVI 約6〜7(WHO「強い」レベル)
  • 地表UVの95%はUV-A
  • MMP-1活性化→コラーゲン分解
  • SLEB形成・AGEs蓄積の促進
秋〜冬 8〜12月
秋花粉・寒暖差・くすみ・糖化
  • ブタクサ・ヨモギ(8〜10月)が飛散
  • 日較差7〜9℃・室内外温度差20℃超
  • 末梢血流の低下→青暗いくすみ
  • AGEs蓄積は35歳以降に急加速
  • 東北のUV対策実施率は全国最低
仙台・宮城では、この4つのストレスが年間を通じて連続的に肌へ影響を与えています。季節ごとに異なる原因に対して、適切なタイミングで対処することが重要です。

院長コメント
「仙台・宮城という環境で生活することは、冬の乾燥、春の花粉、夏のUV-A、秋の寒暖差、そして地域の食文化という五重のストレスに、肌が年間を通じて曝露され続けることを意味します。

これは脅しではなく、科学的なデータが示す事実です。

だからこそ私は、この地に根ざした医療機関として、仙台の環境に最適化された治療タイミングと治療内容をご提案することが、責務だと考えています。」
— ソララクリニック 院長 佐藤 雅樹

多角的なデータを紐解く、緻密なカウンセリング

当院では、各機器から得られた多角的なデータを、単に画面に表示して終わることはありません。

初診カウンセリングでは、各機器のデータから読み取れた所見を、医師が直接わかりやすくお伝えします。「何を意味するか」「あなたの肌の今の状態はどういうことか」を、専門的な知識がなくても理解できる言葉で解説することを大切にしています。

治療をすぐに行うか決めかねている場合でも、肌分析とご相談のみでのご来院は可能です。

各機器からは多岐にわたるデータが得られます。限られた時間の中で最も価値のあるアドバイスをご提供するため、カウンセリングでは「シミ」「たるみ」など、患者様が今一番気になっている具体的なお悩み(主訴)にフォーカスして解説を行います。無理な治療の勧誘は一切ございませんので、ご安心ください。

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フォームからはご相談・ご質問を受け付けています。

※「HPの記事を見た」とお伝えいただけるとスムーズです

分析は「答えの押し付け」ではなく、「対話」の始まりです。

お肌の状態に合わせて必要な分析を終えた後、医師自らがデータと画像を一つひとつ丁寧に読み解き、あなたの肌の現在地を、包み隠さず誠実にお伝えします。

医療に、魔法はありません。

だからこそ、私たちは計測機器が算出した「肌年齢」でむやみに不安を煽ったり、「この治療をすれば絶対に治る」といった不誠実な効果の保証や、医学的根拠の乏しい施術の押し売りは一切いたしません。現状の肌状態から「できること」と「限界があること」を、プロフェッショナルとして誠実にお伝えします。

ソララクリニックが何よりも大切にしているのは、「あなたの肌の奥で、いま何が起きているか」を、患者様ご自身が科学的データを通じて深く理解し、ご納得いただいた上で、これからの治療の方向性を”同じ目線で”一緒に決めていくことです。

それこそが、私たちの考える本物の医療ホスピタリティであり、美容医療の在り方だと信じています。

はじめて当院を訪れる方にこそ、まずご自身の肌の状態を客観的なデータで確認していただきたいと考えています。

監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

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よくある質問(FAQ)

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はい、カウンセリングのみでのご予約も承っております。

ただし当院の肌分析は、「シミが気になる」「たるみが進んでいる気がする」「ハリが落ちてきた」といった、ご自身の肌に対して何らかの気になることをお持ちの方に向けた内容となっております。

たるみやシミの背景には、紫外線の蓄積・生活習慣・骨格の変化・真皮の状態など、長年にわたって積み重なった複合的な要因があります。「原因はこれです」と一言で断言できるものではありませんが、だからこそ機器を用いて現在の肌の状態を客観的に把握することが、今後の方針を考える上での出発点になります。

「何をどう改善すればよいかわからない」という段階でも構いません。ただ、「とりあえず肌診断を受けてみたい」という漠然とした目的のみでお越しの場合は、ご期待に沿えないこともございます。

ご予約の際に、今一番気になっていることを一つだけお聞かせいただけると、カウンセリングの内容をより的確に準備することができます。
無理な治療のご提案は一切行っておりませんので、ご安心ください。

当院では初診のみならず、基本的に治療の都度VISIA撮影・分析を行ないます。データの蓄積によって治療の効果判定、必要に応じて最適な治療法の選択を行なうことが可能です。

更に、患者様の具体的なお悩みに合わせて、VISIAによる表面の解析だけでなく、VECTRAによる骨格・脂肪の3D解析や、DermaLabによる真皮(肌の土台)のエコー診断などを組み合わせた多角的な解析を行ないます。

単なる表面のシミだけでなく、たるみの構造的な原因や光老化(SLEB)の進行度まで立体的に把握できるアプローチも可能なため、これまでとは異なる視点からの気づきが得られることもあります。

 

はい、正確なデータを取得するため、洗顔をしてメイクを完全に落とした状態(素肌)で各機器の撮影・測定を行います。

クリニックにはパウダールームをご用意しております。普段通りのメイクのままご来院いただけます。

メイクブース

診察室にて、院長がお悩みの原因究明に必要なデータをモニターに映し出しながら、直接詳しく解説させていただきます。

解析データを書面でお渡しする「肌解析パーソナライズ・レポート」については、現在準備中です。提供開始の際はあらためてご案内いたします。

すべての機器を必ず使用するわけではありません。患者様のお悩みや状態に合わせて、必要な機器を組み合わせて分析します。

例えば「シミのみ気になる」方にはVISIAを中心に、「たるみの構造的な原因を知りたい」方にはVECTRAとDermaLabを組み合わせて使用します。

無駄な検査は一切行いませんので、ご安心ください。

はい、宮城県内はもちろん、東北各地から多くの患者様にご来院いただいております。

お気軽にお問い合わせください。

参考文献

本ページの記載内容は、以下の医学論文および公的機関データに基づいています。

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原題: Transient receptor potential vanilloid 1 plays a major role in low temperature–mediated skin barrier dysfunction

出典: Journal of Allergy and Clinical Immunology, 2022; 150(2): 362-372

DOI: 10.1016/j.jaci.2022.01.027(PubMed: 35189126)

要約: ヒト表皮ケラチノサイトを低温(25℃・30℃)で培養すると、フィラグリン(FLG)およびロリクリン(LOR)の遺伝子発現が37℃培養群と比べて有意に低下することを証明した研究。

TRPV1チャネルを介したシグナル経路が関与することを分子レベルで明らかにしており、仙台の冬の寒冷環境が肌の保湿成分産生に影響する可能性を示す科学的根拠となっています。

原題: Characterization of facial skin of various Asian populations through visual and non-invasive instrumental evaluations: influence of seasons

出典: Skin Research and Technology, 2014; 20(4): 453-462

DOI: 10.1111/srt.12140(PubMed: 24602131)

要約: 仙台・ソウル・ハルビン・上海・ニューデリーの女性(各都市約100名)を対象に、夏・冬の2季節で顔面皮膚特性を計測した多施設共同研究。

冬季に経皮水分蒸散量(TEWL)が有意に増加し、その変化が前腕よりも頬で特に顕著であることを実測データで確認しています。

当ページの「仙台の冬の肌環境」に関する記述の根拠となっています。

原題: Japanese Cedar (Cryptomeria japonica) pollen allergen induces elevation of intracellular calcium in human keratinocytes and impairs epidermal barrier function of human skin ex vivo

出典: Archives of Dermatological Research, 2016; 308(1): 49-54

DOI: 10.1007/s00403-015-1602-y(PubMed: 26498292)

要約: スギ花粉の主要アレルゲンCry j 1が培養ヒトケラチノサイトの細胞内カルシウム濃度を一過性に上昇させるとともに、ヒト皮膚ex vivoモデルでのバリア回復を遅延させることを示した研究。

IgE抗体を介するアレルギー経路とは独立したバリア障害メカニズムとして注目されており、「花粉症でない方にも花粉は肌に影響する」という記述の根拠となっています。

原題: Epicutaneous Allergic Sensitization by Cooperation between Allergen Protease Activity and Mechanical Skin Barrier Damage in Mice

出典: Journal of Investigative Dermatology, 2016; 136(7): 1408-1417

DOI: 10.1016/j.jid.2016.02.810

要約: 花粉を含む多くのアレルゲン源に含まれるプロテアーゼ(本研究ではパパインをモデルとして使用)と皮膚バリアの機械的損傷が協調することで、経皮感作が促進されることをマウスモデルで証明した研究。

花粉由来プロテアーゼによるバリア損傷と感作経路の理解に貢献する基礎的根拠となっています。

原題: UV-light-induced signal cascades and skin aging

出典: Ageing Research Reviews, 2002; 1(5): 705-720

DOI: 10.1016/S1568-1637(02)00024-7(PubMed: 12208239)

要約: 紫外線がAP-1転写因子を活性化してMMP(コラーゲン分解酵素)の発現を誘導する経路と、TGF-βシグナルを阻害してI型プロコラーゲンの産生を抑制する経路という「分解促進と産生抑制の二重ダメージ機序」を包括的に解説した重要レビュー。

UV-Aによる光老化とSLEB形成に関する記述の科学的根拠となっています。

原題: Glycation during human dermal intrinsic and actinic ageing: an in vivo and in vitro model study

出典: British Journal of Dermatology, 2001; 145(1): 10-18

DOI: 10.1046/j.1365-2133.2001.04275.x(PubMed: 11453901)

要約: ヒト皮膚生検を用いた免疫組織化学的研究で、真皮のAGEs(最終糖化産物)蓄積が35歳前後から増加し始め、内因性老化に伴って進行することを確認。さらに紫外線照射が弾性線維網等を介して糖化反応を促進することを実証した論文。

夏の紫外線曝露が光老化だけでなく黄ぐすみの原因となる糖化も同時に促進するという記述の根拠となっています。

原題: Effects of ageing on dermal echogenicity

出典: Skin Research and Technology, 2001; 7(3): 204-207

DOI: 10.1034/j.1600-0846.2001.70310.x(PubMed: 11554708)

 18〜57歳の55名を対象に、高周波超音波で観察される上部真皮と下部真皮のエコー輝度比が年齢と線形相関することを証明し、SLEBを光老化の定量的マーカーとして確立した論文。

DermaLabによるSLEB評価が光老化の程度を反映するという記述の科学的根拠となっています。

原題: Dermatological ultrasound in assessing skin aging

出典: Frontiers in Medicine, 2024; 11: 1353605

DOI: 10.3389/fmed.2024.1353605(PMC: 10895009)

要約: 皮膚老化の評価における超音波画像診断(特にSLEB、皮膚厚、エコー輝度)の役割を包括的にまとめた最新のレビュー論文。SLEBの評価が光老化の客観的な定量化に有用であり、患者ごとに個別化した治療介入のガイドとして活用できることを示しています。

DermaLabによる定期的な測定・経過観察の意義を裏付けています。

気象データの出典:気象庁「過去の気象データ検索」仙台観測所(平年値 1991〜2020年)/ 花粉データの出典:環境省花粉観測システム・日本耳鼻咽喉科学会宮城県地方部会 / UV関連データの出典:気象庁UVインデックス観測値・WHO「Global Solar UV Index」・環境省「紫外線環境保健マニュアル2020」/ 生活習慣データの出典:厚生労働省「国民健康・栄養調査(平成28年)」・国立がん研究センター(喫煙率)

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