その症状、瘀血(おけつ)かも!?

公開:2022年7月21日

更新:2022年7月22日

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ついこの間までとても暑かったのに、急に梅雨に逆戻りしたような気候で身体のストレスが溜まってしまいそうですよね。

エアコンで身体が冷えてはいませんか?

ストレスや冷えが原因で、東洋医学の症状の一つ  瘀血 おけつ と呼ばれる状態になっている方が多くいらっしゃいます。

以前ブログで別の症状 水滞すいたい を紹介させていただきました。

今回は 瘀血  についてピックアップして簡単な説明や改善のツボなどをご紹介させていただきます。

~ 瘀血チェック~ 

1.夏でも手足が冷える

2.生理痛がひどかったり、生理不順だ

3.打撲するとすぐに痣ができる

4.顔色が悪いと言われる

5.肩こりや頭痛がおきやすい

6.舌の裏側が紫色に怒張している

7.クマやくすみが気になる

8.手足がよく痺れる

9.痔がある

……さて、皆さんどのくらい当てはまったでしょうか?

6つ以上当てはまった、という方は要注意かもしれません。

それは東洋医学では 瘀血 とよばれる状態の可能性あり!です。

瘀血とは?

瘀血とは 血液の流れが滞った 状態を意味します。

東洋医学では、「気」「血」「水」がバランスよく全体にいきわたっている状態がベスト、生命を健やかに維持している状態だと考えられています。

※ここで言う「血」とは、血小板や白血球赤血球などからなる、血液 だけではなく、血液や体液やそこに含まれる栄養素なども含んでいます。

普段は滞りなく行きわたる「血」が何らかの原因で流れが悪くなり、滞ることによって瘀血を起こしている状態になります。

血の流れが悪く、毛細血管まで血が行きわたりにくいため、手先・足先といった末端部分がとくに冷えているのが特徴。

体の冷えと同時に、女性では生理痛・肩こり・頭痛などの症状を訴える人が多くなっています。

さらに、血の流れが悪いので、皮膚に必要な栄養・酸素が不足気味。ターンオーバーの周期も乱れるため、肌のくすみ・しわ・シミ・吹き出物などができやすくなります。

改善方法は?

瘀血の原因は、主にストレスや冷え、生活習慣の乱れ(偏食・運動不足・不規則な生活リズムなど)。

適度な運動を心がけましょう。血を巡らせるために軽いウォーキングをしてみたり、肩を大きく回して肩甲骨を動かすことも意識してみてください。

精神的ストレスで血の巡りが悪くなることもあるので、ご自身に合ったストレス解消法を見つけるのもいい方法だと思います。

一日の終わりに入浴するのも◎!

気持ちをリラックスさせて気のめぐりを促す入浴は、瘀血の改善方法としても効果的。

ぬるめのお湯でゆっくり半身浴を楽しみ、心と体をリラックスさせましょう。

香りのよい入浴剤を用いるのも◎です。シャワーだけだと効果は薄いのでご注意を。

瘀血に効果のあるツボ

太衝

血の巡りを良くしてくれます。

ストレスにも効果があるので、イライラしたときにも使ってください。

親指と人差し指の骨の間を、指で軽くなぞり自然と指が止まる位置。

血海

血が集まって巡らせるツボです。

女性の血の症状全般にいいので生理痛の時にもおすすめです。

膝のお皿の内側の上から、指3本上あたり。

※この写真、膝のお皿の外側から上になっているので、内側の上でとってみてください。

 

まとめ

東洋医学には 万病一元 という言葉があります。「すべての病気は血液の汚れによって生じる」という意味です。

そのくらい東洋医学では血の汚れは怖く、早めに対処しなければならないもの。という事になります。

特に女性は生理があり血に関することが多いので、瘀血や血虚(こちらも今後ご説明できれば)に気を付けなければいけません。

私は瘀血の診断をする際に、舌先を上歯の裏につけるようにしてもらいます。舌裏に2本の太い舌下静脈が見えますが、瘀血が強い時はこの静脈がプックリと盛り上がります。

鏡を見ながらセルフチェックできるので、是非気にして頂ければと思います。

瘀血ような症状がある場合は血の問題があるかもしれないので食事や睡眠、運動など生活習慣を見直すきっかけにしてみてはいかがでしょうか。