頭皮のフケ・かゆみDandruff & Itchy Scalp |仙台

皮脂は、落とすほど良いものではありません

頭皮がかゆい、フケが増えた、においが気になる。こうしたとき、多くの方が「洗い方が足りないのだろうか」とお考えになります。ただ、診察をしていると、その逆であることも同じくらいあると感じます。

では、どうすればよいのか。このページでは、頭皮に何が起きているのかと、洗い方をどう調整するかを整理します。

このページの要点

  • 毎日洗ってもフケが出ることがあります。皮脂を落とすほど頭皮が良くなるわけではなく、取りすぎても残しすぎても具合が悪くなるためです。
  • 頭皮の皮脂は、洗髪後24時間かけて元の量に戻ります。顔がおよそ2時間で戻るのに比べて、回復はとても遅い部位です。
  • かゆみやフケが続くときに調整するのは、洗う「回数」ではなく、1回あたりの「洗浄の強さ」です。

読みたいところから読む方へ:症状の見分け方洗い方の実際根拠にした文献

私たちは、いつから毎日洗うようになったのか

日本には古くから湯に浸かる文化がありますが、髪を洗う回数は今よりずっと少ないものでした。江戸時代の風俗誌『守貞謾稿』(喜田川守貞・1837〜53年)には、江戸の女性が月に1〜2回、夏はもう少し多く髪を洗っていたと記されています。

洗わない日に、何をしていたか

では、洗わない日は放っておいたのでしょうか。同じ『守貞謾稿』に、続けてこうあります。

大凡(おおよそ)髪を洗はざる婦女は唐櫛を以って精(くわ)しく梳(けず)り垢を去り、しかる後匂油を用ひて臭気を防ぐ──『守貞謾稿』

髪を洗わない女性は、櫛で丁寧に梳いて垢を落とし、そのうえで油を使ってにおいを防いでいた、という記述です。洗う代わりに、梳いていたのです。

江戸時代の女性が畳の上に座り、長い髪を木の櫛で梳いている様子を描いた木版画風のイラスト

江戸時代の女性の髪の手入れ。『守貞謾稿』には、唐櫛で梳いて垢を落とし、そのあと油でにおいを防いだと記されています。

これには理屈があります。梳くことで、頭皮の皮脂は毛髪へ移っていきます。頭皮に留まった皮脂は常在菌に分解されて脂肪酸に変わり、刺激やにおいのもとになりますが、毛髪へ移してしまえば、それが起こりにくくなります。

当時の人がその機序を知っていたわけではないでしょう。それでも、結果として理にかなった手入れをしていたことになります。

ちなみに、洗うときには海蘿(ふのり)とうどん粉を使っていました。『都風俗化粧伝』(1813年)には、ふのりを湯で溶いてうどん粉を混ぜ、髪に揉み込んでから湯ですすぐ、という手順が残っています。結い上げた髪をほどいて洗い、乾かすまでで一日仕事でした。

回数が増えたのは、戦後から

洗髪の回数が増えたのは、思っているよりずっと最近のことです。

東京ガス都市生活研究所が1990年から3年ごとに続けている調査では、1990年に毎日髪を洗っていた人は、冬で19.0%、夏で39.3%でした。冬は「週3回以下」が過半数を占めています。2〜3日に1回というのが、当時の多数派だったわけです。

それが2023年には冬64.7%、夏74.3%になりました。33年間で、冬はおよそ45ポイント増えたことになります。

ただし、年代によって歩みが違います。1990年の時点でも20代は冬で4割、夏では7割近くが毎日洗っていました。若い世代から先に習慣が変わり、上の世代があとから追いついてきた、という順序です。ご自身の記憶と統計が食い違うと感じる方は、この年代差が理由かもしれません。

背景には浴室設備の充実があります。洗う道具が整うのと歩調を合わせて、回数が増えていきました。

ここで申し上げたいのは、「昔のほうが良かった」ということではありません。洗髪の頻度と頭皮トラブルの増減を実際に比較した研究は見当たらず、どちらが良いとも言えない、ということです。

ただ、ひとつはっきりしていることがあります。洗う回数を増やすことだけが頭皮を保つ方法ではない、という時代が長く続いていたという事実です。この点は、あとの章で洗い方を考えるときの前提になります。

そのフケは、何のサインか

頭皮の不調は、見た目が似ていても中身が違います。ここを分けないと、対処の方向が逆になることがあります。

フケは、脂性か乾性かで分かれる

フケそのものは、剥がれ落ちた角層の細胞が目に見える大きさになったものです。問題はその性状です。

脂性のフケ

しっとりとして毛髪や頭皮に貼りつきます。湿性フケとも呼ばれます。黄色みを帯びた鱗屑りんせつになることもあり、生え際や鼻の脇、眉のあたりにも同じような症状が出ることがあります。

この場合、脂漏性皮膚炎が疑われます。

乾性のフケ

細かく乾いて肩に落ちます。頭皮のつっぱり感を伴うことが多く、洗った直後にかゆみが強くなるようであれば、洗浄による負荷が過剰になっている可能性があります。

脂漏性皮膚炎とは、どういう状態か

脂漏性皮膚炎は、皮脂の分泌が多い部位に起こる慢性の湿疹です。頭皮のほか、生え際、鼻の脇、眉のあたり、耳のまわりに出ます。赤みと、黄色みを帯びた脂っぽい鱗屑りんせつが特徴で、良くなったり悪くなったりを繰り返します。

「フケが多い」で片づけられがちですが、湿疹です。ここを分けておくと、次の話が通ります。

菌のバランスが変わっている

脂漏性皮膚炎とフケについては、皮膚の菌叢きんそうを調べた研究が積み重なっています。

12件の研究をまとめた系統的レビューでは、脂漏性皮膚炎・フケのある頭皮で、真菌のマラセチアのうち Malassezia restrictaMalassezia globosa の比が上昇していました。細菌では Cutibacterium に対する Staphylococcus の比が高まっていたと報告されています。

同じレビューでは、Staphylococcus が表皮バリアの障害と関連し、Cutibacterium は水分量と正の相関を示したことが報告されています。

マラセチアは、かゆみの強さや重症度と関連していました。

これは「皮脂の量」の問題ではなく、「菌のバランスとバリアの状態」の問題です。皮脂を減らせば解決する、という単純な図式にはなりません。

皮脂があること自体は、病気ではありません

参考になるのが動物です。犬の皮膚にいる Malassezia pachydermatis は、健康な犬の常在菌です。それが脂漏性皮膚炎の起因菌になるのは、アトピー素因のある個体においてだと報告されています。

洗う習慣を持たない動物のすべてが皮膚炎になるわけではありません。分かれ目は、洗ったか洗わないかではなく、その個体の素因です。ヒトの脂漏性皮膚炎も、同じ構図で理解されています。

そのほかに考えられるもの

頭皮の赤みやかゆみには、ほかにも原因があります。単純な乾燥によるもの、ヘアカラー剤やシャンプーの成分による接触皮膚炎、頭皮に生じた乾癬かんせんなどです。頭皮の菌叢は、円形脱毛症や頭皮乾癬、脱毛性毛包炎といった疾患とも関連が報告されています。

においが主な場合

フケも赤みも目立たず、においだけが気になるという方もいらっしゃいます。においのもとは、皮脂や汗が常在菌に分解される過程で生じるイソ吉草酸や酢酸などです。

つまり効いているのは皮脂の量そのものより、皮脂が頭皮に留まっている時間です。においが気になるからといって洗浄を強めると、次の章で述べるように皮脂膜が途切れ、かえって皮脂と脂肪酸が増える結果になることがあります。すすぎと乾かし方を先に見直してください。

フケの見分けと対処の方向 フケが脂性か乾性かで、対処の方向が逆になることを示した分岐図 HOW TO TELL フケが気になる 脂性のフケ ・しっとりして貼りつく ・黄色みを帯びた鱗屑 ・生え際や鼻の脇にも  同じ症状が出る 乾性のフケ ・細かく乾いて肩に落ちる ・頭皮のつっぱり感 ・洗った直後に  かゆみが強くなる 脂漏性皮膚炎の可能性 受診をお勧めします 洗浄の負荷が過剰かも 洗い方を調整します ※減らすと悪化することがあります 判断がつかないときは、変える前にご相談を

同じ「フケ」でも、脂性か乾性かで対処の方向が逆になります。脂性のフケで洗浄を減らすと、かえって悪化することがあります。

皮脂は「落とすほど良い」ものではありません

頭皮のケアについて、次のような説明を目にすることがあります。毛穴に詰まった皮脂が角栓のような物質をつくり、毛髪の発育を妨げている。だから皮脂を洗い流さなければならない、と。

この考え方は、当院では採っていません。

なぜ、この通説が生まれたのか

まったく根拠のない話というわけでもありません。頭皮の皮脂分泌を部位別に測った研究では、頭頂部と前頭部の分泌量が側頭部・後頭部の2倍以上あり、この2か所は顔のTゾーンの延長上にあたること、そして男性型脱毛症が起こりやすい部位とも一致することが指摘されています。

皮脂が多い場所と、髪が薄くなる場所が重なる。ここから「皮脂が原因ではないか」という発想が生まれたと考えられます。

しかし、この一致は因果ではありません。同じ報告は、この部位における皮脂分泌と男性ホルモンとの関係を示唆しています。皮脂腺も毛包も、どちらもアンドロゲンの影響を受けます。両者は共通の上流を持つ併存現象であって、皮脂が毛を減らしているわけではありません。

洗髪で抜ける毛について

洗髪のときに抜け毛が多いと、洗うこと自体が薄毛につながるのではないかと心配になる方がいらっしゃいます。

女性300人を対象にした調査では、女性型脱毛症のない方の約40%が「洗髪した日は抜け毛が多い」と感じていました(女性型脱毛症のある方では約60%)。洗髪日に抜け毛が増えたと感じること自体は、脱毛症のない方の4割が経験していることです。

洗髪で抜けるのは、すでに成長を終えて抜ける準備ができていた毛です。洗ったから抜けたのではなく、まとまって外れているだけだとお考えください。

皮脂は、溜まり続けるものではない

洗わなければ皮脂が際限なく蓄積していく、というイメージも正確ではありません。

化粧品科学の分野には「全飽和皮脂量」という用語があります。皮表の脂質が拭き取られないよう保護した状態で存在しうる量、という意味です。つまり保護しても頭打ちになる量があるということです。

実際、洗髪から24時間を過ぎると分泌は緩やかになります。これは分泌された皮脂が、頭皮から毛髪へ移っていくためだと考えられています。江戸時代の櫛の話で触れた「梳く」という行為は、この移行を人の手で進める行為だったことになります。

加えて、古くなった角層は角片となって剥がれ落ちていきます。

そもそも頭皮は、顔の皮膚とかなり違う

皮脂の話をする前提として、頭皮という皮膚の性質を押さえておきます。

東北大学皮膚科から報告された研究では、301名の角質細胞の層数を部位別に数えています。顔が9±2層であるのに対し、頭皮は12±2層でした。

同じ研究では、バリア機能の指標である経表皮水分喪失量が角質細胞の層数を反映していた一方、角層外層の水分量はそれに単純には対応しなかったと報告されています。つまり層が多いことはバリアが強いことを意味しますが、潤っていることを意味するわけではありません。

皮脂腺の数も違います。皮膚の脂腺は通常1平方センチあたり100個以下ですが、皮脂の分泌が盛んな「脂漏部位」では400〜900個に増え、腺そのものも大きくなります。頭皮は、顔のTゾーンや胸骨部とともに、この脂漏部位の代表です。

汗腺も多い部位です。全身に分布するエクリン汗腺の密度は1平方センチあたり130〜600個で、手のひらと足の裏、脇の下にもっとも多く分布します。

そして回復の速さが顔とまったく違います。頭皮の皮脂は洗髪直後から分泌が始まり、およそ24時間で洗髪前の量に戻ります。顔が洗顔後およそ2時間で戻るのに比べて、頭皮の回復は非常に遅いのです。

脂肪酸には、両方の面がある

頭皮の皮脂は、常在菌に分解されたり酸化されたりして脂肪酸になります。この脂肪酸を「悪いもの」と一括りにするのは正しくありません。

脂肪酸が生成されることで、皮膚の表面は弱酸性に保たれます。この「酸外套(さんがいとう)」と呼ばれる状態は、バリアの形成と、皮膚の抗菌防御の両方に関わっていると考えられています。

一方で、生成物のなかには皮膚を刺激して赤みやかゆみを引き起こすもの、においのもとになるものも含まれます。どの脂肪酸がどう働くかは鎖の長さによって違い、刺激の強いものや、毛穴の詰まりを促すものがあることが報告されています。

つまり脂肪酸は、頭皮を守る側にも、荒らす側にも回ります。

取りすぎると、かえって詰まる

皮脂は皮膚の上で皮脂膜という膜をつくり、頭皮の乾燥を抑え、毛髪をコーティングして外からの影響から守っています。正常な皮脂膜があることで角層に水分が保たれます。

洗浄力の高いシャンプーで強く洗い、こすり続けると、この皮脂膜は途切れます。乾燥しやすくなり、こすられることで角層はもろくなります。すると頭皮を十分に保護できず、炎症が起きやすくなり、皮脂と脱落した角質が混ざって角栓のような物質ができてくることがあります。

洗いすぎが角栓のような物質をつくる流れ 洗浄力の高いシャンプーで強く洗うことが皮脂膜を途切れさせ、最終的に角栓のような物質を生み、さらに洗う動機になるという循環を示した図 THE LOOP 洗浄力の高いシャンプーで、こすって洗う 皮脂膜が途切れる 乾燥し、角層がもろくなる 保護できず、炎症が起きやすくなる 皮脂と脱落した角質が混ざり 角栓のような物質ができる 「詰まっている」と感じて、さらに洗う 順序が 逆なのです

角栓のような物質があるから洗うのではなく、洗いすぎるから角栓のような物質ができます。それを「詰まり」と受け取ってさらに洗うと、同じ流れを繰り返すことになります。

順序が逆なのです。角栓のような物質があるから洗うのではなく、洗いすぎるから角栓のような物質ができる。診察のなかでも、洗いすぎた結果として頭皮トラブルを起こしている方をお見かけします。

この章の結論

「正しい皮脂の量」は、一律には決まりません。決まるのは、ご自身の頭皮が今どういう状態にあるかです。見るべきなのは、シャンプーの洗浄力の強さではなく、頭皮そのものの状態だと考えています。

だから、洗い方はこうなります

まず、お湯の温度の話から

皮脂は単一の物質ではありません。トリグリセリド、ワックスエステル、スクワレン、脂肪酸などが混ざったもので、成分ごとに融ける温度が違います。

ワックスエステルひとつをとっても、結合している脂肪アルコールの炭素数は18〜31と幅があります。この鎖の長さの多様性が、皮脂の性状を液状から固形状まで変化させる一因と考えられています。

モデル皮脂を示差走査熱量測定で調べた研究では、皮膚の表面温度である32℃において皮脂は固相と液相が共存していることが示されました。飽和成分に由来する融解のピークは30℃を超えたところにあり、最終的に融けきる温度は皮膚温より高いままです。

つまり、お湯の温度が上がれば液体の割合は増えます。冬に頭皮のトラブルが増えやすいのは、気温が低いと皮脂の流動性が下がって頭皮に留まりやすくなるためだと考えられています。

年齢とともに、室温で固体の皮脂の割合が増える傾向も指摘されています。ぬるすぎるお湯より、体温よりやや高めのお湯のほうが理にかなっています。

皮脂の温度と状態 皮脂は皮膚温32度で固体と液体が共存し、40度でも固形の画分が残ることを示した図 20℃ 32℃ 38℃ 40℃ 固体の画分 液体の画分 SKIN 32℃ 40℃ 温度が上がるほど液体の割合は増えるが、40℃でも固形のまま残る画分がある

皮脂は成分ごとに融ける温度が違う混合物です。皮膚の表面温度(約32℃)では固体と液体が共存しており、湯温を上げれば液体の割合は増えますが、体温より高い温度でも融けきらない画分が残ります。

ただし、体温より高い温度でも、固形のまま残る画分があります。予洗いだけで皮脂が落ちきることはありません。予洗いは「シャンプーを省くため」の工程ではなく、シャンプーを少量で済ませ、こする必要をなくすための工程だとお考えください。

洗濯の常識は、そのままでは当てはまりません

温度の話をすると、洗濯を思い浮かべる方がいらっしゃいます。実際、洗濯の研究では20℃から60℃の範囲で温度を上げるほど洗浄効率が上がり、そのぶん洗う時間と洗剤の量を減らせることが確かめられています。温度・時間・洗剤の濃度は、互いに置き換えのきく関係にあるわけです。

ただし、洗濯が目指しているのは繊維についた皮脂を完全に落とすことです。頭皮では事情が違います。皮脂膜は残しておきたいものですから、落としきる温度を目指す必要はありません。

温度を味方につける意味は、「よく落とすため」ではなく、「洗剤の量と洗う時間を減らすため」にあります。このあとの話に、そのままつながります。

調整するのは「回数」ではなく「1回あたりの強さ」

かゆみやフケが続くとき、洗う回数を減らそうとする方は少なくありません。

ただ、江戸時代の女性が月に1〜2回で済んでいたのは、洗わない日に櫛で梳いて、皮脂を頭皮から毛髪へ移していたからです。その手入れがない現代で回数だけを減らせば、皮脂や脂肪酸が頭皮に留まる時間が延びます。刺激のもとになる物質を、より長く置くことになります。

界面活性剤による皮膚バリアの低下は、界面活性剤が皮膚に浸透してはじめて起こると考えられています。刺激を和らげるには、浸透する量を減らすことが要点になります。そして浸透の程度は、界面活性剤の種類、濃度、pH、接触している時間、温度によって変わります。

このうちご自身で変えられるのは、濃度(使う量)と接触時間、そしてすすぎ残しの有無です。加えて、こすることは浸透とは別に角層を傷めます。

また、繰り返しの曝露がバリア機能をより強く障害し、角層の天然保湿因子を有意に低下させることも報告されています。効いているのは累積の曝露量です。

累積の曝露量は、1回あたりの曝露量と回数のかけ算です。回数を減らせば皮脂が滞留し、1回あたりを減らせば滞留させずに済みます。ですから、調整すべきは回数ではなく、1回あたりの洗浄の強さだと考えています。

洗浄の負荷を決める4つの要素 濃度・接触時間・すすぎ・物理刺激の4つが界面活性剤の浸透量を決め、それがバリアへの負荷になることを示した図 量を減らす =濃度を下げる 時間を短く =接触時間 すすぎ切る =残留を防ぐ こすらない =物理的な刺激 皮膚へ浸透する量 これが刺激の大きさを決める バリアへの 負荷 ※こすることは浸透とは別に角層を傷めます CLEANSING LOAD

刺激の大きさは「界面活性剤がどれだけ皮膚に入ったか」で決まります。回数を減らすのではなく、1回あたりのこの4つを調整するほうが理にかなっています。

具体的にできること

  • シャンプーの量を減らす。濃度を下げることになります
  • 洗っている時間を短くする。接触時間を減らすことになります
  • 日によっては、シャンプーを使わずお湯だけで洗う。洗う回数自体は減らさずに、洗浄成分の負荷だけを下げる方法です。汗をかかなかった日や、頭皮が敏感になっているときの選択肢です
  • すすぎは十分に行う。すすぎ残しは接触時間を延ばすのと同じことです。残った洗浄成分は頭皮に影響します
  • こすらない。これは化学的な負荷とは別に、角層を物理的に傷める要因です

シャンプーの銘柄そのものに、あまりこだわる必要はありません。ただし洗浄力の高いものでゴシゴシ洗えば逆効果になりますので、それなりの洗浄力のもので、頭皮にやさしく洗ってください。

こすり洗いと押し洗いの違い(頭皮の断面) 頭皮の断面模式図。こすり洗いでは泡が毛の上をすべり角層が傷むのに対し、押し洗いでは泡が毛の間を通って頭皮に届くことを示した図 SCALP CROSS-SECTION こする 泡は毛の上をすべり、角層が削れます 指の腹 角層 押す 泡が毛の間を通り、頭皮まで届きます 指の腹 角層 泡が頭皮に接する

洗っているのは髪ではなく頭皮です。こすると泡は毛の上をすべり、頭皮に届かないまま角層だけが傷みます。指の腹で垂直に押すと、泡が毛の間を通って頭皮まで届きます。

洗い方の手順

  1. 38〜40℃くらいのシャワーで、髪と頭皮の汚れをよく流します
  2. しっかり濡らしたあと、よく泡立てた泡を髪をかき分けながら乗せていきます。側頭部から頭頂部、後頭部から頭頂部、前から頭頂部という順です
  3. 全体に泡が乗ったら、頭皮をこすらないように気をつけて、泡を頭皮に密着させるように押し洗いします。1〜2分が目安です。皮脂の分泌が多い頭頂部と前頭部、髪の重なりが多く洗い残しやすい部分を意識してください
  4. 泡をしっかり洗い流します
  5. リンスやトリートメントは頭皮につけず、髪の中間から毛先にかけて使います。頭皮につくと落ちにくく、毛穴をふさぐことがあります
  6. リンスも含め、すすぎ残しがないよう、指で頭皮に触れてぬるつきがなくなるまで流します
  7. 自然乾燥は避け、すぐに乾かします。濡れたまま放置すると雑菌が繁殖しやすくなります

マッサージをするなら、こするのではなく、頭皮全体を動かして可動域を広げるようにしてください。こすることは頭皮を傷めます。

症状によって、方向が変わります

ここまでは全般的な考え方です。実際にどう調整するかは、症状のタイプによって変わります。

タイプ別の考え方

  • 乾性のフケ・つっぱり感・洗った直後に悪化する赤みやかゆみ/洗浄による負荷が過剰になっている可能性があります。上に挙げた調整を試してみてください
  • 脂性のフケ・黄色い鱗屑・生え際や鼻の脇にも症状/脂漏性皮膚炎が疑われます。この場合は薬剤による治療が必要になることがあり、自己判断で洗浄を減らすとかえって悪化する可能性があります。皮膚科の受診をお勧めします
  • 判断がつかない/洗い方を変える前にご相談ください

頭皮の状態が変わるまでには数か月かかります。1〜2週間で結論を出さず、続けながら様子を見てください。

鏡で見るポイントと、受診を考える目安

頭皮を、実際に見てみてください

診察の際には頭皮の状態を確認させていただいていますが、ご自身でも鏡で見ることができます。

頭皮の色は、青白く透明感があるのが理想的な状態です。実際に見てみると、赤みを帯びていたり、黄色みがかっていたりすることがあります。それが部分的なのか全体なのかも、状態を知る手がかりになります。

頭皮は毛髪に覆われているため、赤みやフケが出ていてもご自身では気づきにくく、顔のように目で見て触りながら洗うこともできません。だからこそ、ときどき意識して見ることに意味があります。

黄色信号のサイン

  • 頭皮を触ってみて、刺激感を感じる
  • 頭皮が赤みを帯びている
  • 洗った直後にかゆみが強くなる
  • フケが以前より増えた、性状が変わった

これらに心当たりがあれば、まず洗い方を見直してみる価値があります。

受診をお勧めする場合

次のような場合は、セルフケアの調整だけで様子を見るのではなく、一度診察を受けられることをお勧めします。頭皮の状態を確認したうえで、洗い方の調整を続けるのか、薬剤による治療に切り替えるのか、これからの進め方を決めていきます。

  • 湿ったフケや黄色い鱗屑があり、生え際・鼻の脇・眉のあたりにも同じような症状がある
  • 赤みやかゆみが数週間以上続いている
  • 洗い方を調整しても改善しない、あるいは悪化している
  • 頭皮に膿を持ったできものや、痛みを伴う病変がある
  • フケやかゆみと同時に、抜け毛が明らかに増えている

頭皮の状態と髪の状態は関係します。抜け毛が気になる場合は薄毛治療のページもあわせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

診察のなかで、実際によくいただくご質問をまとめました。ここに載っていないことも、どうぞ遠慮なくお尋ねください。

洗い方について

毎日シャンプーしないほうがいいのですか?

そうとは限りません。頭皮の皮脂は洗髪後24時間かけて元の量に戻りますので、1日1回の洗髪はごく自然なペースです。

回数を減らすと皮脂や脂肪酸が頭皮に留まる時間が延びます。不調があるときに調整していただきたいのは、回数ではなく1回あたりの洗浄の強さです。

お湯だけで洗う「湯シャン」はどうですか?

皮脂は温度が上がると流動性が増しますので、お湯で洗うことには意味があります。ただし体温より高い温度でも固形のまま残る画分があり、お湯だけで皮脂が落ちきることはありません。

頭皮が敏感になっているときや汗をかかなかった日の選択肢としては合理的ですが、常時それだけで済ませる方法としてはお勧めしていません。

アミノ酸系のシャンプーを選ぶべきですか?

銘柄や成分の系統そのものに、あまりこだわる必要はないと考えています。洗浄力は界面活性剤の種類だけでなく、濃度や接触時間、すすぎ方によっても変わるためです。

同じ製品でも、使う量と洗う時間を減らせば負荷は下がります。ただし、洗浄力の高いものでゴシゴシ洗えば逆効果です。

頭皮マッサージは効果がありますか?

血流を保つという意味では意味のある行為です。ただし、こするマッサージは角層を傷めます。

頭皮をつかんで動かし、可動域を広げるように行ってください。

症状について

フケが出るのは洗い足りないからですか?

逆のことも起こります。洗浄による負荷が過剰になると皮脂膜が途切れ、角層がもろくなってフケが増えることがあります。

乾性のフケでつっぱり感があるなら、洗いすぎを疑ってみてください。一方、脂性のフケの場合は脂漏性皮膚炎の可能性があり、対処の方向が変わります。

洗髪のときに抜け毛が多いのですが、洗いすぎでしょうか?

洗髪日に抜け毛が多いと感じること自体は珍しくありません。女性300人の調査では、女性型脱毛症のない方の約40%が同じように感じていました。

洗髪で抜けるのは成長を終えた毛で、洗ったから抜けたわけではありません。ただし、抜け毛が明らかに増えている、地肌が透けてきたといった変化があれば、別に評価が必要です。

皮脂を取れば薄毛は防げますか?

皮脂の分泌が多い頭頂部・前頭部は、たしかに男性型脱毛症が起こりやすい部位と一致します。

ただしこれは、皮脂腺も毛包もアンドロゲンの影響を受けるためで、皮脂が毛を減らしているわけではありません。皮脂を落とすことで薄毛が止まるわけではないとお考えください。

抜け毛が気になる場合は薄毛治療のページもあわせてご覧ください。

参考文献

このページの説明は、私の経験だけでなく、国内外の研究をもとにしています。根拠にした文献を下にまとめました。タイトルをタップすると、どんな研究なのか、このページのどこを支えているのかをご覧いただけます。

頭皮という皮膚について

1正常皮膚における角質層の細胞層数 ── 部位・年齢・性別との関係

原題: Number of cell layers of the stratum corneum in normal skin — relationship to the anatomical location on the body, age, sex and physical parameters

出典: Arch Dermatol Res. 291(10):555-559 (1999)

DOI: 10.1007/s004030050453

要約:

東北大学皮膚科から報告された研究です。301名の皮膚を部位別に測定し、角質細胞の層数が部位によって大きく異なることを示しました。顔が9±2層に対し、頭皮は12±2層です。

あわせて、バリア機能の指標である経表皮水分喪失量が角質細胞の層数を反映していた一方、角層外層の水分量はそれに単純には対応しなかったことも報告されています。

本ページでは、頭皮の角質層が顔より厚いこと、厚さと潤いは別であることの根拠として参照しています。

2頭皮皮脂分泌量に関する研究(第1報)── 洗髪後の頭皮皮脂分泌量の回復について

出典: 日本化粧品技術者会誌. 27(4):546-549 (1994)

要約:

資生堂ビューティサイエンス研究所の中村雅子氏による報告です。20代から50代の女性40名を4季にわたり測定しています。

頭皮の皮脂が洗髪後およそ24時間で元の量に戻ること(顔は約2時間)、頭頂部・前頭部の分泌量が側頭部・後頭部の2倍以上であること、そして頭頂部・前頭部が男性型脱毛症の好発部位と一致することが示されています。

本ページでは、皮脂の回復速度、部位差、そして「皮脂が多い部位と薄毛の部位が一致する理由」の根拠として参照しています。

皮脂の性質

3モデル皮脂の示差走査熱量測定による研究

原題: Differential scanning calorimetry studies of sebum models

出典: J Cosmet Sci. 52(4):211-224 (2001)

要約:

皮脂を模したモデル混合物を示差走査熱量測定で解析した研究です。

皮膚の表面温度である32℃において皮脂が固相と液相の混在した状態にあること、飽和成分の融解が30℃を超えた領域で起こり、最終的に融けきる温度は皮膚温より高いままであることが示されました。

本ページでは、湯温と皮脂の状態に関する記述の根拠として参照しています。

4化粧品事典「皮脂」

出典: 日本化粧品技術者会 編

要約:

皮脂の組成、全飽和皮脂量・平常皮脂量といった用語の定義、脂腺の分布密度についての記載を参照しました。

脂腺の数は通常1平方センチあたり100個以下ですが、脂漏部位では400〜900個に増えるとされています。

脂肪酸の鎖の長さと作用についても記載があります。炭素数2〜16の脂肪酸の起炎性を調べたところ、炭素数8〜14、とくに12〜14の脂肪酸に強い皮膚刺激作用が認められました。また面皰めんぽう(毛穴の詰まり)の形成を促す作用は、炭素数10〜18の脂肪酸で報告されています。ふたつの範囲が重なるのは、刺激性と面皰形成というそれぞれ別の性質を、別々に調べた結果によるものです。

なお皮表脂質の遊離脂肪酸では、パルミチン酸・パルミトレイン酸・オレイン酸の3種で全脂肪酸の約60%を占めるとされています。このうちパルミトレイン酸とオレイン酸は不飽和で、融点が低い側の成分です。

本ページでは、皮脂が溜まり続けないこと、頭皮の脂腺密度、脂肪酸の働きの根拠として参照しています。

フケと頭皮の菌

5脂漏性皮膚炎およびフケにおける皮膚マイクロバイオームの変化 ── 系統的レビュー

原題: Skin microbiome alterations in seborrheic dermatitis and dandruff: A systematic review

出典: Exp Dermatol. 30(10):1546-1553 (2021)

DOI: 10.1111/exd.14450

要約:

脂漏性皮膚炎・フケのある706検体と健常な379検体を比較した12件の研究をまとめたレビューです。

マラセチアのうち Malassezia restrictaMalassezia globosa の比が上昇し、細菌では Cutibacterium に対する Staphylococcus の比が高まっていたと報告されています。

本ページでは、フケが「皮脂の量」ではなく「菌のバランスとバリアの状態」の問題であることの根拠として参照しています。

6頭皮マイクロバイオーム ── 頭皮疾患と治療を理解するための手引き

原題: Scalp microbiome: a guide to better understanding scalp diseases and treatments

出典: Arch Dermatol Res. 316(8):495 (2024)

DOI: 10.1007/s00403-024-03235-2

要約:

頭皮の菌叢と、円形脱毛症・脂漏性皮膚炎・頭皮乾癬・脱毛性毛包炎との関連をまとめた総説です。

本ページでは、頭皮のかゆみや赤みに複数の原因がありうることの根拠として参照しています。

7脂漏性皮膚炎のある犬とない犬から分離した酵母の抗真菌薬感受性

原題: Antifungal agent susceptibilities and interpretation of Malassezia pachydermatis and Candida parapsilosis isolated from dogs with and without seborrheic dermatitis skin

出典: Med Mycol. 51(7):721-730 (2013)

DOI: 10.3109/13693786.2013.777165

要約:

犬の皮膚から分離した酵母を調べた研究です。Malassezia pachydermatis が健康な犬の常在酵母であり、とくにアトピー素因のある犬において脂漏性皮膚炎の起因菌になることが述べられています。

本ページでは、皮脂があること自体は病気ではなく、分かれ目は素因であることの根拠として参照しています。

洗浄と皮膚バリア

8皮膚インピーダンス測定による界面活性剤と皮膚の相互作用の研究

原題: Study of surfactant-skin interactions by skin impedance measurements

出典: Int J Cosmet Sci. 34(1):74-80 (2012)

DOI: 10.1111/j.1468-2494.2011.00683.x

要約:

界面活性剤による皮膚バリアの低下が、界面活性剤が皮膚に浸透してはじめて起こること、その程度が界面活性剤の種類・濃度・pH・接触時間・温度に依存することを示した研究です。

本ページでは、「調整するのは回数ではなく1回あたりの洗浄の強さ」という考え方の根拠として参照しています。

9アトピー性皮膚炎におけるアルカリ剤の累積曝露後の皮膚バリア機能と天然保湿因子

原題: Skin barrier integrity and natural moisturising factor levels after cumulative dermal exposure to alkaline agents in atopic dermatitis

出典: Acta Derm Venereol. 94(6):640-644 (2014)

DOI: 10.2340/00015555-1815

要約:

界面活性剤への反復曝露がバリア機能をより強く障害し、角層の天然保湿因子を有意に低下させることを示した研究です。

本ページでは、効いているのが累積の曝露量であることの根拠として参照しています。

15洗浄性におよぼす洗濯温度の効果について

原題: Effect of washing temperature on detergency

出典: 日本家政学会研究発表要旨集. 57:126 (2005)

DOI: 10.11428/kasei.57.0.126.0

要約:

お茶の水女子大学と東京ガスの共同研究です。家庭用洗濯機とJIS標準人工汚染布を用い、20℃・40℃・60℃、洗浄時間10〜30分、洗剤濃度3段階を組み合わせて洗浄効率を測定しています。

洗浄時間が短い場合や洗剤濃度が低い場合に、温度の上昇にともなって洗浄効率が上がるという正の温度依存性が確認されました。高温での洗濯は、時間の短縮と洗剤使用量の削減につながると結論づけられています。

本ページでは、温度・時間・洗浄剤の濃度が互いに置き換えのきく関係にあることの根拠として参照しています。なお本研究が測定しているのは繊維からの汚れの除去であり、頭皮の皮脂とは条件が異なります。

抜け毛について

10女性における抜け毛の自覚頻度

原題: Prevalence of hair shedding among women

出典: Dermatol Ther. 30(1):e12415 (2016)

DOI: 10.1111/dth.12415

要約:

脱毛症以外の理由で公的病院を受診した女性300名の調査です。女性型脱毛症のない263名のうち約40%が、洗髪した日に抜け毛が多いと感じていました(女性型脱毛症のある方では約60%)。

本ページでは、洗髪日の抜け毛が珍しいことではないという記述の根拠として参照しています。

13ヒト皮脂の脂肪アルコールと脂肪酸の鎖長

原題: Meibomian gland studies: comparison of steer and human lipids

出典: Invest Ophthalmol Vis Sci. 20(4):522-536 (1981)

要約:

ガスクロマトグラフィーでヒトの皮脂脂質を分析した古典的な研究です。ワックスエステルを構成する脂肪アルコールの炭素数は18〜31、脂肪酸は12〜31の範囲にあることが示されています。

本ページでは、皮脂の鎖長に幅があり、それが性状(液状〜固形状)に影響するという記述の根拠として参照しています。

14皮膚表面のpHとバリア機能への影響

原題: The pH of the skin surface and its impact on the barrier function

出典: Skin Pharmacol Physiol. 19(6):296-302 (2006)

DOI: 10.1159/000094670

要約:

角層の「酸外套(acid mantle)」が、透過バリアの形成と皮膚の抗菌防御の双方に重要であることを整理した総説です。

皮膚のpHは皮脂・汗・部位・年齢などの内因に加え、洗浄剤の使用といった外因にも左右され、pHの変化が刺激性接触皮膚炎やアトピー性皮膚炎などの病態に関与すると報告されています。

本ページでは、脂肪酸が弱酸性を保ちバリアと抗菌防御に関わるという記述の根拠として参照しています。

16あたらしい皮膚科学(皮膚の構造と機能・付属器)

出典: 清水宏 著/北海道大学大学院医学研究院皮膚科学教室

URL: https://www.derm-hokudai.jp/textbook/

要約:

大学の皮膚科学教室が全文を公開している教科書です。脂腺は脂漏部位(被髪頭部、顔面のTゾーン、胸骨部、腋窩など)で400〜900個/cm²と密度が高いこと、エクリン汗腺は手掌足底・腋窩にもっとも多く分布密度は130〜600個/cm²であることが記載されています。

皮脂の分泌量は年齢で変化し、女性では10〜20歳代、男性では30〜40歳代にピークを迎えること、その調節が主に性ホルモンによることも述べられています。

本ページでは、頭皮の脂腺・汗腺の分布の根拠として参照しています。脂腺の数値は『化粧品事典』の記載とも一致します。

洗髪の歴史

17生活定点観測調査(洗髪頻度の推移)

出典: 東京ガス都市生活研究所(1990年〜2023年・第1回〜第12回)

URL: https://uchi.tokyo-gas.co.jp/topics/10152

要約:

1990年から3年ごとに同じ質問を繰り返している継続調査です。毎日(週7回以上)洗髪する人の割合は、1990年に冬19.0%・夏39.3%だったものが、2023年には冬64.7%・夏74.3%へと増加しました。

1990年の冬は「週3回以下」が過半数を占めていました。また年代差が大きく、1990年時点でも20代は冬で約4割、夏で7割近くが毎日洗髪していた一方、50代以降の増加は緩やかでした。

本ページでは、日本における洗髪頻度の変遷と、その年代差の根拠として参照しています。

11『守貞謾稿』『都風俗化粧伝』

出典: 喜田川守貞『守貞謾稿』(1837〜53年)/『都風俗化粧伝』(1813年)

要約:

江戸時代の風俗誌『守貞謾稿』には、江戸の女性が月に1〜2回髪を洗っていたこと、髪を洗わない女性は櫛で梳いて垢を落とし、油でにおいを防いでいたことが記されています。

『都風俗化粧伝』には、海蘿(ふのり)とうどん粉を用いた洗髪の手順が残っています。

引用はポーラ文化研究所「日本の化粧文化史」によります。

なお当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)で、保険診療は行っておりません。脂漏性皮膚炎のように保険適用となる疾患もありますので、保険での治療をご希望の場合は、保険診療に対応している医療機関の受診をお勧めしています。

頭皮や毛髪の治療に伴うリスク・副作用・禁忌については、薄毛治療のページにまとめています。

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監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

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※当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は各ページの料金表または料金表ページをご覧ください。治療に伴うリスク・副作用は診察時にもご説明します。

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