シミ・レーザー治療は夏を避けるべき?

紫外線防御をしっかり行っていただければ、年間通して治療を受けていただけます。

Q.夏は紫外線が強くなるので、シミのレーザー治療は避けたほうが良いですか?やっぱり秋冬のほうが良いですか?

A.結論から言うと、日常的な紫外線対策を行っていただければ、夏場でもシミ治療を受けていただいて問題ありません。「シミ治療は夏はNG」というのは誤解で、治療を希望された時期に受けていただくことが大切です。

初めてシミ取りを検討されている方は、シミ治療総合ページも参照ください。

シミ治療は年間通して受けることができます

「夏は紫外線が強いからレーザー治療は秋まで待ったほうが良い」とお考えの方は多いですが、これは少し誤解があります。

シミや肌の老化は紫外線が主な原因のひとつです。しかし重要なのは、季節を問わず紫外線対策を継続することであり、治療の時期を春秋に限定する必要はありません。

「秋まで待つ」よりも「今治療して守る」ほうが合理的

仮に冬にシミの治療を行ったとしても、その後の季節に適切な紫外線対策を行わなければ、また同じシミが出てきてしまいます。紫外線対策は1年を通して行う必要があり、「夏が終わったら大丈夫」というわけにはいきません。

逆に言えば、夏にシミ治療を受けたとしても、日常的な紫外線対策をしっかり続ければ問題ないのです。治療を先延ばしにする分、その間もシミや光老化は蓄積されています。気になっているのであれば、年間いつでも治療をご検討ください。

エアコン完備の現代では「暑さ」も問題にならない

かつてエアコンがなかった時代には、夏場は傷口が化膿しやすいなどの衛生上の懸念から、手術は涼しい時期に行うほうが良いとされていました。しかし現在は職場にも自宅にも空調設備が整っており、季節的な温度・衛生の問題で時期を選ぶ必要はなくなっています

仙台・宮城での夏治療が比較的安心な3つの理由

「夏だから心配」とおっしゃる患者さんには、よく次のようにお話ししています。東京など大都市圏と比較したとき、仙台・宮城での夏の治療は、いくつかの理由からより安全性が高いと考えられます。

① 仙台の紫外線量は東京より少ない

気象庁のデータをもとにした推計では、仙台の夏のUVインデックスは東京近郊(つくば)の約85〜90%程度とされています。さらに7〜8月は「やませ」と呼ばれる太平洋からの冷湿な北東風の影響で曇天が多く、日照時間が東京より月あたり約25〜30時間少なくなります(気象庁平年値・仙台vs東京比較)。

📊 月別UVインデックス比較(仙台・東京近郊・那覇)

出典:気象庁UVインデックス観測値(つくば実測)・環境省紫外線環境保健マニュアル2020。仙台はつくば実測値(緯度補正)に基づく推計値、那覇は参考値。

📊 夏季の月別日照時間比較(仙台 vs 東京・6〜9月)

出典:気象庁平年値(1991-2020年)。6・7月は確認値、8・9月は年合計から推計。やませの影響で7〜8月に仙台の日照時間が東京を下回る傾向がみられます。

② 車社会なので屋外を歩く時間が短い

東京は公共交通機関が主要な移動手段であるため、駅から目的地まで屋外を歩く機会が非常に多くなります。実際、都道府県別の1日平均歩数調査(ジオテクノロジーズ)では、東京都は1日の歩数が全国1位(中央値6,136歩)という結果が出ており、その要因として公共交通利用時の徒歩移動が挙げられています。

一方、宮城県は車移動が中心の地域です。自宅から車に乗り、駐車場から建物へ入るという生活パターンでは、屋外を歩いて日光に当たる時間が東京と比べて短くなる傾向があります。シミ治療後の肌を紫外線から守るうえで、この生活パターンの違いはプラスに働くと考えられます。

📊 1日の平均歩数比較(都道府県別・抜粋)

出典:ジオテクノロジーズ「都道府県別歩数ランキング」(2023年)平日中央値。東京都・神奈川県は公共交通機関が主体のため上位。東北・地方は車中心の生活で屋外歩行が少ない傾向があります。

③ 「東北だから紫外線は少ない」という油断には注意

逆説的なことですが、東北地方ではUV対策実施率が全国最低水準(64.6%、近畿地方比で約16ポイント低い)であるという調査データがあります(ドクターシーラボ調査)。「東北だから大丈夫」という安心感が、かえってケアを怠らせてしまっているかもしれません。

当院で治療を受けられる方には、夏に限らず年間通じて日焼け止めの使用をお願いしています。もともと日常的に日焼け対策を心がけていただければ、夏場の治療も安心して続けていただけます。

ただし「日焼けした状態」での治療は延期します

夏場の治療が問題ない、とはいっても一点だけ重要な注意があります。それは、日焼けした(焼けた)状態の肌にはレーザーを照射しないということです。

日焼けした肌への照射はリスクが高い

日焼けした肌はメラニン量が増加しており、レーザーが本来のシミではなく日焼けのメラニンにも反応してしまいます。これによりやけどや炎症後色素沈着のリスクが高まるため、当院では照射前に肌の状態を確認し、日焼けが見られる場合は治療を延期させていただいています。

「夏だから焼けてしまった」という場合でも、日焼けが落ち着いてから改めて治療を受けていただけます。

ルビーフラクショナルは夏でも受けやすい

当院でシミ治療の第一選択としているルビーフラクショナルは、施術後すぐメイクができるほどダウンタイムがごくわずかで、かさぶたもほとんどできません。そのため、治療後の肌が外出に支障をきたすことがなく、夏場でも日常生活を送りながら治療を続けやすいのが特長です。

※ルビーフラクショナルの詳細はこちら

夏以外を検討したほうが良い場合もあります

基本的には夏でも問題なく治療を受けていただけますが、以下のような極端に紫外線を浴びやすい生活スタイルの方については、オフシーズンでの治療をおすすめしています。

  • 仕事で長時間屋外にいることが多い(農業・建設・屋外販売など)
  • ゴルフ・テニス・野外スポーツを毎週のように行う
  • サーフィン・マリンスポーツで頻繁に海に行く
  • 登山・釣りなど屋外活動を頻繁に行う
  • 日焼けが好き、黒くなりたい生活スタイルである

このような方の場合、秋〜冬に治療を行い、活動シーズンが来る前に肌を整えておくアプローチが向いています。逆にいえば、上記のような特別な事情がなければ、夏を含む年間いつでも治療を受けていただけます

日焼け対策のポイント

治療の時期を問わず、シミ治療と並行した日焼け対策は非常に重要です。

  • 日焼け止めは年間通して毎日使用する
    夏だけ塗って冬はやめるのでは不十分です。曇りの日でも紫外線は降り注いでいますので、季節を問わず毎朝スキンケアの最後に塗る習慣をつけましょう。
  • 「日焼けしない」ではなく「最小限に抑える」意識で
    治療後の日焼けNGとは「一瞬でも浴びてはいけない」という意味ではありません。日焼け止めを塗り、できれば日傘や帽子で防御しながら通常の生活を送っていただければ大丈夫です。
  • 突発的な日焼け後は治療を延期する
    海水浴や屋外イベントなどで日焼けしてしまった場合は、肌が落ち着くまで治療を延期してください。

監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

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