ヘリオス785 PICOHELIOS 785 PICO
ピコ秒テクノロジーは
シミ、肝斑、そしてADMに、
暮らしを止めない解答を。
-
高出力785nmピコレーザー
2026年1月導入。独自の共振器設計で、785nmの光を高い出力で照射できます。 -
テープ保護不要。シミと肌質改善を同時に
LIOBによって、シミ治療と同時に肌の質感を高めます。 -
赤みは数時間〜1日程度。痛みも軽減。
ルビーフラクショナルより赤みが早く引き、痛みも感じにくい照射です。

シミ取りの診察を予約する初診の日は、診察と肌画像分析をもとに、
施術は原則として別の日です。
この記事の目次
そのシミ、「薄くなっただけ」で諦めていませんか?
これまでのレーザー治療で、このような経験はありませんか?
- 「シミを取りたいのに、テープを貼る期間が辛いのでなかなか受けられない」
- 「ピコトーニングを続けているが、ある程度から変化を感じなくなった」
- 「薄いシミが残ってしまい、コンシーラーが手放せない」
日本人の繊細な肌において、「高い効果」と「ダウンタイムのなさ」を完全に両立することは、美容医療の長年の課題でした。
その「隙間」を埋めるために仙台のソララクリニックが選んだ答え。
785nmの固体ピコ秒レーザー「ヘリオス785 PICO」です。
ヘリオス785とは? HELIOS 785 PICO
「テープ不要・直後からメイク可能」。
ルビーに近いメラニン吸光度を持ちながら、ピコ秒発振と785nmの特性により、熱による肌への負担とダウンタイムを抑えたピコレーザーです。

ヘリオス785の特徴
- 「テープ保護」が不要。直後からメイク可能
- ダウンタイムは、数時間~1日程度
- 薄いシミ・くすみだけでなく、ADM(アザ)や肝斑にも対応
- デリケートな肌質、日焼けした肌や肌の色が濃い方にも対応
- 熱ではなく「衝撃波」で砕くから、痛みが少ない
- シミ取りと同時に「肌質改善」
これは、単なる新しい機器ではありません。あなたのライフスタイルを止めることなく、美しさを前進させるための新しい医療プロトコルです。
なぜ、今までの治療は「あと一歩」だったのか?
当院ではこれまで、シミ治療のゴールドスタンダードとして「ルビーフラクショナル」を推奨してきました。その切れ味と効果は、今も当院のシミ治療の柱です。
しかし、多くの患者様が直面する「壁」がありました。
ルビーフラクショナルの課題
ルビーフラクショナルは、顔全体の細かなシミには強力な治療法です。
しかし、「比較的大きなシミ・目立つシミ」に対しては、フラクショナル(点状)照射では回数がかかる傾向があります。
スポット(フルビーム)照射を追加すれば、被覆材(テープ・シール)による保護が必須となります。
「テープを貼る期間が取れないので、コツコツ治療するしかない」
これが、従来治療の問題でした。
ソララクリニックの回答:ヘリオス785によるブレイクスルー
ヘリオス785は、この「テープ問題」を技術的に解決しました。
「全体照射」+「低出力スポット照射」という独自のハイブリッド照射により、表皮の角質(バリア機能)を温存したまま、真皮内のメラニン色素を狙って砕きます。
これにより、大きなシミであっても、テープを貼らず、目立つカサブタを作らずに治療を進めることが可能になりました。
魔法ではなく物理学。「785nm」が選ばれる理由
なぜ、今「785nm」なのか。それは、この波長が、光が肌の奥まで届きやすい「生体の窓(Optical Window)」と呼ばれる波長帯(およそ650〜950nm)の中にあるからです。
アジア人の肌に合う波長「785nm」

世界的な皮膚科学の分類において、日本人の肌は「スキンタイプIII-IV」に属します。これは、白人(スキンタイプI-II)に比べてメラニン活性が高く、炎症後色素沈着(PIH)を起こしやすい特徴があります。
日本人の肌は「効く出力」と「炎症を起こして火傷になる出力」の間のストライクゾーンが極めて狭いため、少しでも強すぎれば火傷になり、弱すぎれば効果が出ません。そのため、非常に繊細なコントロールが求められます。
785nmは「効く」のに「傷つけない」波長バランス

ヘリオス785の「785nm」は、メラニンへの高い吸光度(1064nmの約3倍)を持ちながら、血管(ヘモグロビン)への反応が大きく低いのが特徴です。
これにより、表皮のバリアを温存しながら、真皮深層の色素までエネルギーを到達させる「安全域」を提供します。
更に「血管への影響を抑えながらメラニンを狙う」ことができ、炎症(PIH)リスクを抑えた攻めの治療が実現しました。
従来レーザーの特徴と785nmの立ち位置
| 波長 | メラニン吸光度 | 血管(Hb)干渉 | 組織深達度 | アジア人への安全性 |
|---|---|---|---|---|
| 532nm | 極めて高い | 極めて高い | 浅い | 低(紫斑・PIHリスク) |
| 694nm | 高い | 低い | 中 | 注意が必要 |
| 755nm | 高い | 極めて低い | 中 | 中 |
| 785nm | 適度に高い | 極めて低い | 深い | 高い |
| 1064nm | 低い | 極めて低い | 最も深い | 高い |
- 波長ごとの一般的な性質を比べた目安です。実際の反応は、肌の状態や照射の設定によって変わります。
シミ取りレーザーのジレンマ
色素によく反応する波長ほど、血管や周りの肌への影響も出やすくなります。
シミ取りレーザーのジレンマ
色素によく反応する波長ほど、血管や周りの肌への影響も出やすくなります。
シミ治療でよく使われるレーザーの波長として、532nm(KTP)、694nm(ルビー)、1064nm(Nd:YAG)があります。
- 532nm/694nm:メラニンによく反応しますが、周りの正常な肌へのダメージも出やすく(532nmは血管のヘモグロビンにも強く反応します)、赤みや痛み、炎症後色素沈着(PIH)を引き起こしやすい。
- 1064nm:肌に優しいですが、メラニンへの反応が弱く、薄いシミへの効果が出にくい弱点があります。
このレーザーの波長の隙間 700nm〜800nm付近は、「生体の窓(Optical Window)」の中にあります。この領域は、メラニンへの高い吸光度を維持しつつ、ヘモグロビン(血液)への吸収が大きく下がります。
つまり、785nm レーザーは、血管へのダメージを避けながら色素のみを効率よく狙える、バランスのよい領域です。
「吸収が控えめ」が利点になる理由
吸収が控えめなことが、表皮のメラニンが多いアジア人の肌では利点になります。
「吸収が控えめ」が利点になる理由
吸収が控えめなことが、表皮のメラニンが多いアジア人の肌では利点になります。
特筆すべきは、785nmは755nm(アレキサンドライトレーザー)と比較してメラニン吸光度がやや低い(1割あまり)という点です。
これは一見デメリットに見えますが、表皮メラニンが豊富なアジア人の肌では意味合いが異なります。
表面のメラニンに吸収されすぎないぶん、光が表皮を通り抜けて深いところまで届きます(表皮透過)。そのため、755nmよりも表皮への負担を抑えながら、深いところの色素を狙えます。
785nmの光は、表皮の正常なメラニンに吸収されすぎず、表皮の奥(基底層)や真皮の深いところにあるシミのメラニンに、エネルギーを届けやすい波長です。
600ピコ秒の優位性
ヘリオス785は、1兆分の1秒(ピコ秒)という極めて短い時間で照射します。
従来のナノ秒レーザーが熱エネルギーで色素を「焼く」のに対し、ヘリオス785は光音響効果による衝撃波で色素を「微細な粉塵(ダスト)」のように粉砕します。
熱が発生しにくいため、火傷のリスクや痛みが少なく、砕かれた色素は速やかに体外へ排出されます。

600psが導く「スイートスポット」
ヘリオス785が採用する600psというパルス幅は、非常に戦略的です。
ピコ秒レーザーにおいて「短ければ良い」は、シミ治療では必ずしも正解ではありません。
短すぎるパルス(300ps等)は高いピークパワーを持ちますが、皮膚表面で「プラズマ」を発生させ、それがエネルギーを反射・吸収して深部到達を阻害する「プラズマ遮蔽(Plasma Shielding)」を引き起こすリスクがあります。
ヘリオス785の600psは、純粋な光音響効果を誘起するのに十分短く、かつプラズマ遮蔽を回避して深部までエネルギーを届ける「スイートスポット」なのです。アジア人の肌に合ったバランスとも言えます。
その結果、角質層を守りやすく、施術中の痛みや、ダウンタイムの主な原因になる赤みも抑えやすくなります。
ピコ秒レーザーが色素を砕くしくみ
光熱作用から光音響作用へ
熱で焼くのではなく、衝撃波で色素を砕くしくみです。
光熱作用から光音響作用へ
熱で焼くのではなく、衝撃波で色素を砕くしくみです。
従来のナノ秒レーザーは、ターゲットを加熱して破壊する「光熱作用(Photothermal)」が主役でした。これは標的の熱緩和時間(TRT)内に照射する理論に基づきますが、周囲への熱拡散による熱損傷が避けられません。
対してピコ秒レーザーは、さらに短い「応力緩和時間(SRT)」内にエネルギーを叩き込みます。これにより、粒子が熱膨張する前に急激な圧力勾配が生じる「応力閉じ込め(Stress Confinement)」が発生し、強力な衝撃波による「光音響作用(Photoacoustic)」でターゲットを物理的に破壊します。
低侵襲・高効率
熱が出にくいことが、痛みや赤みの抑えやすさにつながります。
低侵襲・高効率
熱が出にくいことが、痛みや赤みの抑えやすさにつながります。
熱が発生しにくいため、施術中の痛みや術後の赤みを抑えられます。
微粉砕された色素は、マクロファージによって速やかに代謝・排出。
少ない回数での治療完了が期待できます。
- 詳細は、「選択的光熱分解(融解)理論」をご参照ください。
785ピコフラクショナルの先進性
均一だから痛みが少ない。「DOEテクノロジー」
ヘリオス785は、特許技術であるDOE(回折光学素子)レンズを採用しています。肌を守りつつシミだけでなく肌質改善も同時に期待出来ます。
ヘリオス785のDOE技術は、LIOB(レーザーで肌の内側にごく小さな空胞をつくり、肌の修復反応を引き出すしくみ)を、過剰な損傷(出血や痛み)を抑えながら、均一に肌内部で発生させるフラクショナル技術です。

フラクショナルレーザーはMLA(マイクロレンズアレイ)方式が一般的です。
従来のMLA方式は、中央にエネルギーが集中する「ホットスポット」ができやすく、熱傷や点状出血のリスクがありました。
DOEレンズは、すべてのビームが均一な「フラットトップ」形状で照射されます。無駄なダメージを与えず、必要なエネルギーを届けやすいため、痛みを抑えられます。
MLAとDOEの比較
1 MLAの場合
MLAの光学特性と「ホットスポット」問題
レンズで光を集めるため、ビームの中心にエネルギーが集まりやすくなります。
1 MLAの場合
MLAの光学特性と「ホットスポット」問題
レンズで光を集めるため、ビームの中心にエネルギーが集まりやすくなります。
MLA(Micro Lens Array)は、微小な屈折レンズを多数配列した光学素子です。
多くのピコ秒レーザーのフラクショナル照射で採用されており、高いピークパワーを生み出すことでLIOB(Laser Induced Optical Breakdown)を誘発し、皮膚の若返り効果を得るには有効です。
しかし、MLAには光学的な宿命とも言える「不均一性」の課題が存在します。

屈折レンズによって集光されたビームの断面プロファイルは、中心部でエネルギーが極大となり、周辺部に向かって急激に減衰する「ガウシアン分布(Gaussian Distribution)」を描きます。このエネルギーの局所的な集中(ホットスポット)は、アジア人の肌において二つのリスクをもたらします。
- 過剰損傷:ホットスポット部分ではエネルギーが閾値を大幅に超え、点状出血や表皮剥離(Micro-blistering)を引き起こすことがあります。これが治療後の痛みやダウンタイムの原因になります。
- 無効領域:ビームの周辺部分ではエネルギーが治療閾値に届かず、効果が出にくくなります。
2 DOEの場合
DOEによる「フラットトップ」ビームの実現
光の回折を利用して、中心から周辺までエネルギーのそろったビームをつくります。
2 DOEの場合
DOEによる「フラットトップ」ビームの実現
光の回折を利用して、中心から周辺までエネルギーのそろったビームをつくります。
ヘリオス785が採用しているDOE(回折光学素子 Diffractive Optical Element)技術は、レンズによる屈折ではなく、光の「回折」現象を利用してビームを成形します。
DOEの表面には計算された微細なパターンが刻まれており、通過する光の位相を精密に制御します。
この制御により、ヘリオス785のDOEフラクショナルビームは、個々のマイクロビームが「フラットトップ(Flat-top)」と呼ばれる、極めて均一なエネルギー分布形状を持ちます。
ビームの中心から周辺に至るまでエネルギー密度が一定であるため、ホットスポットができにくくなります。
3 肌にとっての意味
DOEの「均一性」による表皮温存と組織再生
エネルギーがそろうことで、過剰な炎症を起こしにくくなります。
3 肌にとっての意味
DOEの「均一性」による表皮温存と組織再生
エネルギーがそろうことで、過剰な炎症を起こしにくくなります。
DOEの物理的な「均一性」は、治療の場で大きな意味があります。
- 過剰な炎症を起こしにくい:設定したエネルギー量(フルエンス)を超える部分ができにくいため、炎症後色素沈着(PIH)の原因となる過剰な炎症や基底層破壊のリスクを抑えられます。
- LIOBの制御:表皮を温存しつつ、真皮乳頭層の狙った深さに均一にLIOB(空胞化)を形成できます。これにより、ダウンタイムを抑えたコラーゲンリモデリングやメラニン排出促進が期待できます。
ダウンタイムを抑え、炎症後色素沈着(PIH)や点状出血を起こしにくくしています。
性能を最大限に引き出す「ハイブリッド照射」
ヘリオス785による治療は、ダウンタイムを抑え(赤みは数時間〜1日程度)、角質を守りながら治療できます。
当院では、ヘリオス785の性能を最大限に引き出すため、単一の照射ではなく、「785ピコフラクショナル+低出力スポット照射」2つのモードを組み合わせた治療を基本としています。
- 785ピコフラクショナル(全体)
顔全体に高密度のマイクロビームを照射。肌のトーンアップ、シミ・くすみ除去、肌質改善(ハリ・毛穴)を行います。DOEレンズの効果で、痛みを抑えて照射できます。 - 785低出力スポット照射(目立つシミ)
ここがソララクリニックのこだわりです。目立つ大きなシミに対して、あえて「低出力」でスポット照射を重ねます。
高出力で照射すれば1回で取れるかもしれませんが、テープが必要です。低出力で「砕く」ことで、表皮への負担を抑え、テープを使わずに、回数を重ねるごとにシミを薄くしていきます。
料金 PRICE
| 1回 | 前回から2か月以内 | |
|---|---|---|
| 全顔 | 69,300円 | 67,100円 |
| 両頬+鼻 | 47,300円 | 46,200円 |
追加
ヒアルロン酸導入の美白(トラネキサム酸)を含みます
表示は1回ごとの料金(税込み)です。お支払いは都度払いです。
- 「前回から2か月以内」の料金は、前回のヘリオス785またはルビーフラクショナルの施術日から2か月以内に再施術を受ける場合に適用されます。治療範囲が前回と異なる場合も対象です。
- 治療回数は、シミの種類や状態によって異なります。診察時にご案内します。
- 当院での診療は全て保険適用外の自費診療です。
最後に
若々しさは、我慢の先にあるものではありません。
これまで、美容医療における「効果」と「ダウンタイム」は、トレードオフ(どちらかを選べば、どちらかを犠牲にする)の関係にありました。 シミを消すために、1週間テープを貼ってマスクで隠す。それは「美しくなるための我慢」として当たり前だと思われてきました。
しかし、ヘリオス785 PICOの登場により、その常識は過去のものとなりました。
785nmという科学的な裏付けのある波長と、当院独自のハイブリッド照射プロトコルにより、「暮らしを止めることなく、美しさを手に入れる」ことが可能になったのです。
もう自身のスケジュールを犠牲にする必要はありません。
「本物」を知る方にこそ選んでいただきたい、ソララクリニックの新しいスタンダード。
ぜひ一度、その違いをご自身の肌で体感してください。
ご予約・お問い合わせはこちら
ソララクリニック
お電話でのご予約022-722-7090 お問い合わせフォームはこちら
ご予約は電話にて承っております。
フォームからはご相談・ご質問を受け付けています。
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監修者情報(医師紹介)

監修医師:佐藤 雅樹
ソララクリニック 院長
専門分野:美容皮膚科
2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年3月にルビーフラクショナル搭載機器を導入し、15年以上この治療を続けている。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む。
※当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は各ページの料金表または料金表ページをご覧ください。治療に伴うリスク・副作用は診察時にもご説明します。
最終更新日
よくある質問 FAQ
ヘリオス785についてのよくある質問をまとめました。
ご参考になれば幸いです。
治療の受け方と経過
本当にテープを貼らなくて良いのですか?
はい、基本的にテープなどの被覆材は不要です。
従来のレーザー(ルビーレーザー等)は、熱で皮膚表面を焼くため、カサブタ保護のためのテープが必須でした。
ヘリオス785は「衝撃波」で皮膚内部の色素だけを粉砕する技術と、表皮(角質)を温存する特殊な照射方法(DOEフラクショナル+低出力スポット)を組み合わせることで、テープ保護を必要としない治療を実現しました。
治療直後から軟膏を塗るだけで、その上からメイクをしてお帰りいただけます。
痛みはどの程度ですか?
パチパチと弾かれる程度の軽い刺激です。
これまでのレーザーに比べると、痛みを感じにくい照射です。
麻酔なしでも受けられる方がほとんどですが、痛みに敏感な方や不安な方にはクリーム麻酔(別途費用)もご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
1回でシミは消えますか?
1回で取れるシミもあるかもしれませんが、基本的には複数回の治療を推奨します。
「テープを貼らない」=「皮膚を激しく傷つけない」治療であるため、1回でベリッと剥がすような経過ではありません。薄い皮が剥けるようなマイクロクラスト(微細なカサブタ)を経て、回数を重ねるごとに徐々に薄くしていきます。
治療後のダウンタイム(赤みや腫れ)はどれくらい続きますか?
赤みは数時間〜1日程度で落ち着くことがほとんどです。
直後は蚊に刺されたような軽い赤みや浮腫(むくみ)が出ることがありますが、翌朝にはメイクで隠せる程度に落ち着きます。
ルビーフラクショナルのような「1週間のザラつき」もほとんど気にならないレベルです。
肝斑・ほかの治療との違い
肝斑(かんぱん)があっても受けられますか?
ヘリオス785は、肝斑のある方にも照射しています。
これまでの強いレーザーは肝斑を悪化させるリスクがありましたが、ヘリオス785の785nmという波長は、血管への刺激がマイルドで、かつ炎症を起こしにくい設定が可能です。
当院では、肝斑治療後スムーズにシミ治療へ移行する際にも、ヘリオス785は良い適応と考えています。
「ルビーフラクショナル」と迷っています。どちらが良いですか?
ヘリオス785は、ルビーフラクショナルのコンセプトを引き継ぎ、更に昇華させた治療と言えます。
ルビーフラクショナル
特徴:ルビーレーザー(694nm)の強力なメラニン吸収特性を活かしつつ、フラクショナル化(点状照射)したものです。
向いている方:比較的濃いシミやそばかすを効率よく薄くしたい方。
ダウンタイム:1日程度の赤み、数日〜1週間程度の肌のザラつき(微細なカサブタ)が出ることがありますが、翌日からフルメイクで隠せる範囲です。
デメリット:ヘリオス785と比較すると痛みが強く場合によって表面麻酔を使用します。比較的大きいシミは苦手(スポット照射が別途必要)。
ヘリオス785(ピコレーザー)
特徴:ピコ秒という極めて短い照射時間により、熱ダメージを最小限に抑え、衝撃波で色素を粉砕します。
向いている方:薄いシミや肝斑が混在している方、または赤みを抑えて、周りに気づかれにくい形で肌質改善も並行したい方。比較的大きなシミにも「低出力スポット照射」を併用して薄くすることが可能です。
ダウンタイム:ほとんどありません。直後にわずかな赤みが出る程度で、数時間で引くことがほとんどです。
一般的な「ピコトーニング(1064nm)」とは何が違うのですか?
「反応の良さ」と「美白効果」が違います。
一般的なピコトーニング(1064nm)は、深くまで届きますがメラニンへの反応は弱めです。
ヘリオス785(785nm)は、メラニンへの吸収率が1064nmの約3倍高いため、従来のトーニングでは反応しきれなかった「薄いシミ」や「くすみ」に対しても、より高い美白効果が期待できます。
785nmは血管にも効くと聞きましたが、赤ら顔も治りますか?
副次的な効果として、トーンアップや赤みの鎮静が期待できます。
785nmはメラニンだけでなく、ヘモグロビン(血管)に対しても1064nmより高い吸収を持ちます。
専用の血管治療レーザーほどではありませんが、真皮上層の余分な微細血管をマイルドに閉塞させる効果があるため、治療を続けるうちに、赤みが落ち着いたり、透明感が出たりすることも期待できます。
血管拡張を伴うタイプの肝斑にも、よい適応と考えています。
機器のしくみ
なぜ「785nm」なのですか? 755nmや1064nmではダメだったのですか?
アジア人の肌にとっての「安全」と「効果」のスイートスポットだからです。
メラニン吸光度が高すぎる波長(532nmや694nm)は、黄色人種の肌では炎症後色素沈着(戻りジミ)のリスクが高まります。
逆に低すぎる波長(1064nm)では、薄いシミに反応させるために過剰なパワーが必要になり、組織を傷つけやすくなります。
785nmは「メラニンによく反応するが、効きすぎて火傷させない」という、アジア人の肌質に合った、バランスのよい「生体の窓(Optical Window)」にある波長なのです。
パルス幅が「600ps(ピコ秒)」であることの意義は?
「熱」を発生させずに「衝撃波」を生むのに、ちょうどよい速さです。
レーザーがシミを破壊する際、照射時間が長いと「熱」が発生し、周囲の組織を焦がしてしまいます(これがカサブタの原因です)。
600psという極めて短い時間は、熱がこもる前に、主に光音響効果(衝撃波)でメラニンを細かく砕きます。
より短いパルス(300ps等)もありますが、短すぎるとプラズマが発生しすぎて組織損傷を招くことがあり、600psは安全性と破壊力のバランスが取れた設定と言えます。
DOEレンズと、MLAレンズのピコレーザーは何が違いますか?
「エネルギーの均一性」が違います。痛みの少なさの理由です。
一般的なMLA(マイクロレンズアレイ)は、虫眼鏡のように光を集めるため、ビームの中心部だけエネルギーが極端に強く、点状出血や痛みの原因になりがちでした。
ヘリオス785のDOE(回折光学素子)は、すべてのビームが「フラットトップ(台形)」の形状をしており、端から端まで均一なエネルギーで照射されます。
無駄なピークパワーがないため、効果を保ちながら、痛みや組織へのダメージを抑えられるのです。
なぜ「固体レーザー(チタンサファイア)」を採用しているのですか?
「出力の安定性」のためです。
ヘリオス785は、Nd:YAGレーザーで発振させた光でチタンサファイア結晶を励起し、785nmの光に変換して照射する固体レーザーです。
これにより、高い出力でも波長とエネルギーが安定しやすく、照射のムラを抑えやすくなります。
参考文献リスト
私たちは、常に最新の医学論文に基づいた根拠のある治療(EBM)を行っています。
本記事の執筆にあたり参照した、主要な学術論文を以下に示します。タイトルをタップすると、どんな研究なのか、このページのどこを支えているのかをご覧いただけます。
LASEROPTEK社の785nmピコ秒レーザーの研究
1アジア人の肝斑に対する785nmピコ秒チタンサファイアレーザーの有効性と安全性
要約:
本研究は、韓国の大学病院で、顔に肝斑のある18名(26〜66歳)に、785nmのピコ秒レーザーを2週間おきに10回照射した前向き研究です。機器は当院のヘリオス785と同じLASEROPTEK社の785nmピコ秒レーザー(論文中の名称はHeliosIV、パルス幅600ピコ秒)で、DOEのハンドピースによる低い出力のフラクショナル照射です。
2名の皮膚科医による写真の評価では、22週目の改善率が平均23%でした。メラニン指数は22週目に約19%下がり(P<0.001)、赤みの指標(紅斑指数)も約7%下がっています。治療に関係する副作用はなく、痛みは表面麻酔なしで耐えられる程度でした。著者らは、肝斑は再発しやすいため、より長い経過観察が必要だと述べています。
本ページでは、肝斑のある方にもヘリオス785を照射していることの根拠として参照しています。
2アジア人の顔の良性色素性病変に対する新しい785nmピコ秒Nd:YAGレーザーの有効性と安全性:パイロット研究
要約:
本研究は、顔に良性の色素性病変(シミ)がある韓国人女性15名(40〜67歳)に、785nmのピコ秒レーザーを1週間おきに5回照射したパイロット研究です。機器は当院のヘリオス785と同じLASEROPTEK社の785nmピコ秒レーザー(論文中の名称はHelios IV 785、600ピコ秒)で、毎回、DOEによるフラクショナル照射と、通常のビームによる照射を顔全体に重ねています。
治療内容を知らない2名の皮膚科医の評価は、8週目に5段階で平均4.07(中等度から著しい改善)で、メラニン指数・顔全体の色素の指標・赤みの指標はいずれも有意に下がりました。副作用は照射中の軽い痛みと直後の一時的な赤みで、冷却で治まっています。著者らは、安全で有効な可能性があると結論づけ、少人数・女性のみ・比較対象がないことを限界に挙げています。なお、この研究はLASEROPTEK社の資金で行われ、著者のうち1名は同社のコンサルタントです。
本ページでは、フラクショナル照射と通常の照射を組み合わせる方法の研究として、当院の「ハイブリッド照射」の根拠として参照しています。
ほかの785nmレーザーの研究
3太田母斑に対する730nm・785nmピコ秒チタンサファイアレーザーの新しい応用
要約:
本研究は、太田母斑(真皮にある青みのあるアザ)のある2名(スキンタイプIIIとIV)を、730nmと785nmのピコ秒チタンサファイアレーザー(パルス幅はそれぞれ250ピコ秒・300ピコ秒)で治療した症例報告です。1か月おきに4〜7回照射し、最後の照射から1〜3か月後に評価しています。
2名とも75%を超える改善がみられ、副作用や色の変化(色素沈着・色素脱失)はありませんでした。著者らは、太田母斑に対して安全で有効であると述べています。2例の報告で、機器は当院のヘリオス785(600ピコ秒)とはパルス幅の異なる別の機器です。
本ページでは、785nmの光が真皮の深いところにある色素にも用いられている例として、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)にも照射していることの背景として参照しています(ADMそのものを調べた研究ではありません)。
4アジア人の肌における785nmピコ秒レーザーを用いた雀卵斑の治療成功例
要約:
本研究は、頬や鼻にそばかす(雀卵斑)のある2名に、785nmのピコ秒レーザー(1.2〜1.3J/cm²、スポット径3mm)を照射した症例報告です。有色の肌では、レーザーのあとに赤み・水ぶくれ・色の変化が起きやすいことが背景にあります。
2名とも、1回の照射で明らかな改善がみられ、合併症はありませんでした。著者らは、アジア人のそばかすに対する785nmピコ秒レーザーの有効性と安全性を示した、最初の症例報告であると述べています。
本ページでは、785nmピコ秒レーザーが表皮のシミ(そばかす)にも用いられている例として参照しています(2例の報告です)。
5新規チタンサファイアピコ秒レーザーは紫・青・緑のタトゥーインクを安全かつ効果的に除去する
要約:
本研究は、スキンタイプII〜IVの15名・22か所のタトゥーに、785nmのピコ秒レーザーを4回照射した臨床研究です。最後の照射から約8週後の写真を、治療内容を知らない評価者が11段階で評価しています。
最後まで参加した14名・21か所で、色が抜けた割合は紫85%・青81%・緑74%・黒61%でした(赤11%・黄5%)。副作用は一般的な赤みとむくみ、点状出血が1例で、瘢痕はみられませんでした。著者らは、785nmの光は紫・青・緑の色素に特によく反応すると結論づけています。なお、著者3名のうち2名は、研究に使われたレーザーの製造元(Syneron-Candela社)の所属です。
本ページでは、785nmの光が青みのある色素によく反応するという性質の根拠として参照しています(タトゥーの研究で、シミそのものを調べた研究ではありません)。
6肝斑に対するQスイッチ785nmレーザーとトラネキサム酸クリームの併用効果:前向き臨床研究
要約:
本研究は、顔に肝斑のある女性11名(34〜47歳、スキンタイプII〜III)に、785nmのレーザー(イタリアEl.En社の機器)を6〜8週おきに4回照射し、自宅でトラネキサム酸を含むクリームを併用した前向き研究です。最後の照射から3か月後に、治療内容を知らない5名の専門医が写真で評価しています。
改善の評価は「著明(75〜100%)」2名、「良好(50〜75%)」6名、「乏しい」2名、「変化なし」1名で、3か月の時点で副作用はみられませんでした。著者らは、少人数の研究であり、より多くの患者さんでの研究が必要だと述べています。
本ページでは、785nmの光が肝斑の治療にも用いられている例として参照しています(使われた機器は当院のヘリオス785とは別のもので、対象はスキンタイプII〜IIIの方です)。
7785nmピコ秒レーザーを用いた拡張毛穴、陥凹性ニキビ跡、顔面のシワ治療
要約:
本研究は、毛穴の開き(6名)、陥凹性のニキビ跡(7名)、顔のしわ(7名)がある韓国人20名に、785nmのピコ秒レーザー(Syneron-Candela社のPicoWay、パルス幅300ピコ秒、スポット径4mm)を2週間おきに10回、顔全体に照射した臨床研究です。
治療を終えた時点で、20名とも医師の評価で「良好な改善(50〜75%)」となり、紫斑・かさぶた・炎症後色素沈着・色素脱失・瘢痕といった副作用はみられませんでした。著者らは、毛穴の開き・陥凹性のニキビ跡・しわに対して安全で有効な方法であると結論づけています。比較対象のない少人数の研究で、使われた機器は当院のヘリオス785(600ピコ秒・DOE)とは別のものです。
本ページでは、785nmのピコ秒レーザーが、毛穴やニキビ跡、しわといった肌質の悩みにも用いられている例として参照しています。
ピコ秒レーザー全体の総説
8皮膚科におけるピコ秒レーザー:エビデンスと推奨事項のシステマティックレビュー
要約:
本研究は、2019年11月までの英語の文献から77件の研究を評価し、皮膚科でのピコ秒レーザーの使い方について、根拠の強さ(エビデンスレベル)を整理して推奨をまとめたシステマティックレビューです。
根拠の強さは、タトゥーの除去がレベルI、良性の色素性病変がレベルI〜IV、肌の若返りと肝斑がレベルII、傷あとの改善がレベルII〜IIIでした。著者らは、ピコ秒レーザーは対象が広がりつつある安全で有効な治療手段であると結論づけています。
本ページでは、ピコ秒レーザーがシミ(良性の色素性病変)や肝斑、肌の若返りの治療に用いられていることの全体像を示す文献として参照しています。
9フラクショナルピコ秒レーザー治療の組織学的特徴と臨床応用
要約:
本研究は、ピコ秒レーザーにフラクショナル照射の光学系(回折レンズアレイ・マイクロレンズアレイなど)を組み合わせた治療について、皮膚の中で起きる変化(組織学的な特徴)と、臨床での使われ方をまとめた総説です。
表皮にLIOB(レーザー誘起光学的破壊)と呼ばれる微小な空胞が、真皮にLIC(レーザー誘起キャビテーション)が生じ、その周りで新しいコラーゲンやエラスチン線維が増えることを観察した研究が紹介されています。臨床では、光老化、毛穴、色むら、しわ、陥凹性のニキビ跡の改善が報告されている一方、毛穴やしわは研究によって結果が分かれ、著者らはさらなる研究が必要だとしています。取り上げられている研究は主に755nmと1064nmの機器によるものです。
本ページでは、フラクショナル照射が肌の内部にLIOBを起こし、肌質の改善につながるしくみの根拠として参照しています。