抜け毛が 多い時期Seasonal Hair Shedding |仙台
抜けているのは秋、
夏が終わるころになると、排水口にたまる毛が急に増えたように見えることがあります。夏の間は気にならなかったのに、9月に入ったとたん、という方が少なくありません。
これはご自身だけのことではありません。日本で「抜け毛」がどれだけ検索されたかを2年分並べると、山は毎年9月から10月に来ます。
関心のいちばん高かった週を100とすると、いちばん低い春先は44でした(Googleトレンド・日本・2024年8月〜2026年8月)。
ただしこれは「いつ心配したか」であって、「いつ抜けたか」を測ったものではありません。実際に頭皮を調べた研究は、別にあります。
このページの要点
- 抜け毛が増えるのは、多くの報告で夏の終わりから秋にかけてです。日本の検索も9月から10月に集中します。
- ただし抜けているのは秋でも、始まっているのは夏です。夏の間に休止期へ入った毛が、ひと月ほどあとに抜けてきます。
- 毎年繰り返し、冬のうちに戻るなら季節で説明がつきます。年々戻りが悪くなる、生え際や頭頂部に偏る、というときは別の理由を考えます。
先に、4つだけ確かめてください
- 抜けているのは、頭全体ですか
- 抜けた毛の太さや長さは、以前と同じですか
- 冬のうちに、元の量へ戻りますか
- 去年と同じところまで、戻っていますか
4つとも「はい」なら、季節で説明がつく形です。ひとつでも「いいえ」があるときは、季節で説明がつくのは、どこまでかからお読みください。
この記事の目次
抜け毛が増える季節は、あるのでしょうか
あります。頭皮を実際に調べた複数の報告が、同じ時期を指しています。

葉が落ちるのは秋でも、枝との切れ目は夏のうちにできています。落ちた日に何かが起きたわけではありません。
いちばん多いのは、夏の終わりから秋にかけてです
英国で、健康な男性14名の頭皮を18か月にわたり28日ごとに調べた研究があります。伸びている最中の毛の割合は、3月をピークに9月まで下がり続けました。そして抜け毛がいちばん多かったのは8月から9月にかけてでした(参考文献4)。
8月のうちから増えていると感じる方もいらっしゃいますが、同じ現象です。
別の研究では、男性10名の頭頂部の同じ場所を8年から14年にわたって撮影し続けています。休んでいる状態の毛の割合は、夏の終わりから秋の初めに最大になりました(参考文献1)。
女性でも同じ向きです。抜け毛を気にして受診した女性823名の記録を6年分ふり返った報告では、休んでいる毛の割合は、山が夏で、いちばん低いのは冬の終わりでした(参考文献2)。
いずれも人数や国、調べた年代はばらばらですが、山の位置はほぼ重なります。
春にも、小さな山があります
季節の抜け毛というと秋の話になりがちですが、報告を読むと山はひとつではありません。
女性823名の記録では、夏の大きな山とは別に、春にも小さな山があったとされています(参考文献2)。男性10名の長期観察でも、年に2回の周期を示した方がいました(参考文献1)。
春の山は秋ほどはっきりしていませんが、季節の変わり目に抜け毛が増えたと感じる方がいらっしゃるのは、こうした背景があるのかもしれません。
どのくらい増えるのか
ここは慎重に読む必要があるところです。倍率を示した報告はあるものの、数は多くありません。
英国の研究では、いちばん抜けた時期の本数が1日あたりおよそ60本で、その前の冬の2倍を超えたと報告されています(参考文献4)。
ただし対象は英国に住む男性14名です。調査地のシェフィールドは北緯53.4度で、仙台の38.3度よりかなり北にあります。
日照の条件が違えば、変動の幅も同じとは限りません。そのまま日本の数字として受け取ることはできません。
よく「季節によって2倍から3倍抜ける」という言い方を見かけますが、3倍という数字の出どころも、日本で同じ幅を確かめた研究も、私は見つけられていません。
ただ、全員に同じように起きるわけではありません
男性10名を長期に追った研究には、続きがあります。休んでいる毛の割合がもともと低い方では、季節による変動そのものが見られませんでした(参考文献1)。
つまり季節の影響の受けやすさには、はっきりした個人差があるということです。毎年きまって秋に増える方もいれば、ほとんど変わらない方もいます。秋に増えなかったからおかしい、ということでもありません。
休止期に入る毛の割合の山と、実際に抜ける量の山は、同じ月には来ません。2本の線はひと月ほどずれます。このずれが、気づくのが遅れる理由です。
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「夏のダメージが秋に出る」と、よく説明されます
秋の抜け毛については、たいてい次のように説明されます。夏の強い紫外線で頭皮が傷み、汗と皮脂で毛穴がふさがり、夏バテで栄養が行き渡らない。その蓄積が秋になって表に出てくる、と。
順序としては分かりやすい話です。当院でも以前、同じ趣旨のことを書いていました。
ただ、その道筋を直接測った研究を、私は見つけられていません。実際に頭皮を調べた報告が示しているのは、これとは別の道筋です。
よく説明される道筋(上)と、実際に測られている道筋(下)。どちらも「原因は夏にある」という点では同じですが、間で起きていることが違います。
休止期に入るのは、夏です
髪は伸び続けているわけではありません。伸びる時期、切り替わる時期、休む時期を繰り返しています(参考文献5)。抜けるのは、この「休む時期」に入った毛です。毛周期そのものについては、抜け毛の原因のページで詳しくご説明しています。
季節で変わっているのは、この休む時期に入る毛の割合です。女性823名の記録では休んでいる毛の割合が夏に最大となり(参考文献2)、男性10名の長期観察でも夏の終わりから秋の初めに最大でした(参考文献1)。
後者の研究は、この周期が日照時間など気候の要因と無関係ではないとも述べています(参考文献1)。
英国の研究では、ひげや体毛の伸びる速さにも季節による変動が見られました。一方で、爪の伸びる速さには季節の変動がありませんでした(参考文献4)。毛に固有の反応だということです。
抜けてくるのは、そのひと月ほどあとです
休む時期に入った毛は、その場ですぐ抜けるわけではありません。しばらく頭皮にとどまってから、押し出されるように抜けていきます。
この時間差を実際に測った研究があります。この報告では、秋に洗髪時の抜け毛と休んでいる毛の割合がともに増え、休んでいる毛の割合のほうが1か月早く動いていました(参考文献3)。
先に頭皮の中で変化が起き、あとから抜け毛として表に出てくる。この順番です。
ですから秋に抜けている毛は、秋に何かが起きて抜けたのではなく、夏の間に休む時期へ入っていた毛ということになります。排水口の毛が増えたと気づいたときには、原因のほうはすでに過ぎています。
調べた国も人数も年代も違う4つの報告が、ほぼ同じ位置に山を置いています。春に小さな山があるという報告もあります。
なぜ夏なのかは、まだ分かっていません
休止期に入るのが夏で、抜けてくるのがそのひと月ほどあと。ここまでは「いつ」の話です。「なぜ」については、分かっていないことのほうが多く残っています。
日照との関連は示唆されていますが、それがどの経路で毛包に伝わるのかまでは、これらの研究では確かめられていません。動物の換毛に近い仕組みが人にも残っているのではないか、という見方もありますが、そこまでは書けません。
ただ、仕組みが分かっていなくても、いつ増えていつ落ち着くかが分かっていれば、待ってよい時期かどうかは判断できます。その線引きは、あとの章でご説明します。
では、紫外線や皮脂は関係ないのか
関係がない、とまでは言えません。頭皮が荒れていれば毛にとってよい環境ではありませんし、日焼けで乾燥やかゆみが出ることもあります。
ただしそれと、季節による抜け毛の増減とは、別の話として扱ったほうが正確です。洗いすぎやフケ・かゆみといった頭皮環境については、頭皮のフケ・かゆみのページにまとめています。
この章の結論
夏に原因がある、という見立ては当たっています。ただし測られている道筋は、頭皮のダメージが蓄積するというものではなく、夏の間に休む時期へ入った毛が、ひと月ほどあとに抜けてくる、というものです。
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季節で説明がつくのは、どこまでか
ここがこのページでいちばん大事なところです。季節はよくできた言い訳になります。秋だから仕方ない、と思っている間に時間が過ぎてしまうことがあります。
季節で説明がつく抜け毛には、いくつかの特徴があります。
季節で説明がつくときの形
- 頭全体から均等に抜けている。分け目や生え際など、特定の場所に偏っていない
- 抜けている毛の太さや長さが、以前と変わっていない
- 山を越えたあと3か月から6か月ほどで落ち着き、冬のうちに元に戻る
- 毎年繰り返しているが、去年と同じところまで戻っている
ひとつでも当てはまらないものがあれば、季節以外の理由も一緒に考えたほうがよい、とお伝えしています。
なお太さや長さは、ご自身では分かりにくい項目です。判断がつかなければ、そこだけ受診で確かめられます。
いつまで続くのか
きっかけがあって一時的に抜けるタイプの脱毛は、きっかけから2か月から3か月あとに始まり、きっかけが去れば3か月から6か月ほどで落ち着くとされています(参考文献6)。季節による増減も、おおよそこの範囲に収まります。
夏に休む時期へ入った毛が、秋に抜け、冬に向けて落ち着いていく。春になっても同じ勢いで抜け続けているようであれば、季節だけでは説明がつきません。
季節による増減のおおよその経過。秋に山が来て、冬に向けて落ち着きます。春になっても戻らない場合は、別の理由を考えます。
毎年繰り返すこと自体は、心配の材料ではありません
「もう何年も、秋になると増えるんです」とおっしゃる方がいらっしゃいます。それ自体は、むしろ季節らしい特徴です。
季節による増減は、そもそも毎年めぐってくるものです。前の章でご覧いただいた研究も、同じ方を何年も追いかけて周期を見つけています(参考文献1)。
見ていただきたいのは、繰り返すかどうかではなく戻り方です。去年と同じところまで戻っているのか、それとも年を追うごとに戻りが浅くなっているのか。ここは次の章でもう一度ご説明します。

毎年めぐってきて、同じところまで戻る。見ていただきたいのは、その戻り方です。
秋のご相談で、実際に起きていること
秋口になると、抜け毛のご相談は確かに増えます。「最近になって抜け毛が増えてきた」とおっしゃる時期は、割合はっきり集中します。
ただ、季節のせいだと思って来られる方は、ごくまれです。薄毛が進んできたのではないかと心配しての受診が、圧倒的に多くを占めます。
そのなかで、抜け毛が増えたことを気にして来られた方には、拝見すると毛量が十分にある方がそれなりにいらっしゃいます。
こちらから「大丈夫ですよ」と申し上げるより、トリコスコピー(頭皮を拡大して見る検査)でご一緒に画面を見ていただくほうが早いことが多く、ご自身で確かめて納得され、お薬を使わずにそのままお帰りになる方も少なくありません。
ご希望があれば、予防的に内服薬や外用剤をお出しすることもあります。心配が残るようであれば、それで様子を見ていただきます。
この時期に、強い対策を急がないことをお勧めしています
抜け毛が増えている最中は、何かしなければという気持ちになりやすい時期です。ただ、季節による増減であれば、放っておいても数か月で落ち着きます。
この時期に洗髪の回数を減らしたり、逆に念入りに洗いすぎたりすると、頭皮の状態のほうを崩してしまうことがあります。抜けた本数を毎日数えるのも、お勧めしていません。数えること自体が負担になりますし、洗髪の間隔でも数字が変わってしまうためです。
季節では説明がつかないとき
前の章の形に当てはまらないとき、どこを見ればよいのかをご説明します。見落としたくないものから順に、4つ挙げます。
生え際や頭頂部に偏り、細く短い毛が増えている
抜けている場所が頭全体ではなく、生え際や頭頂部に偏っている。抜けた毛のなかに、以前より細く短いものが混じっている。この形は、季節では説明がつきません。
進行するタイプの薄毛では、毛が生え変わるたびに少しずつ細く短くなっていきます。時間が経てば戻る、という性質のものではありません。
男性の薄毛(AGA)と、女性の薄毛(女性型脱毛症)がここに入ります。この4つのうち、早めのご相談がいちばん生きるのはこの形です。
季節が変わっても、勢いが変わらない
秋に増えたまま、冬になっても春になっても同じように抜け続けている。この場合は、季節とは別の何かが続いていると考えます。
思い当たるきっかけが見つからないことも、めずらしくありません(参考文献7)。長く変動しながら続くタイプの脱毛もあり、数年にわたって強くなったり弱まったりを繰り返すことがありますが、髪が完全になくなるものではないとされています(参考文献8)。
女性の薄毛に、この長く続くタイプが重なっていることもあります(参考文献9)。ひとつに決まらないこともある、ということです。
年々、戻りが悪くなっている
毎年秋に増えること自体はいつもどおりでも、去年より戻りが悪い、一昨年よりも地肌が見えるようになった、という場合があります。
季節による増減は毎年めぐってくるので、その下で少しずつ進む変化は、増減に紛れて見えにくくなります。「毎年のことだから」で片づけないほうがよいのは、この形です。
境界のはっきりした円形に抜けている
これだけは別の見方になります。境界のはっきりした丸い形で抜けている場合は、原因の異なる脱毛症を考えます。保険診療の対象となることがありますので、保険診療に対応している医療機関の受診をお勧めしています。
女性の場合、季節と重なりやすいものがあります
季節の抜け毛を調べた研究のうち、人数がいちばん多いのは女性を対象にしたものです(参考文献2)。季節による増減は、男女どちらにも起こります。
ただし女性の場合、季節と時期が重なって見分けにくくなるものがいくつかあります。出産のあとの抜け毛は、その代表です。分娩から2か月ほどして始まるため、秋の出産であれば季節と重なります。
女性の薄毛(女性型脱毛症)は、分け目が広がる形で進むことが多く、抜け毛より先に地肌の見え方で気づかれることがあります。詳しくは女性の薄毛のページにまとめています。
なお鉄や甲状腺の状態が背景にあることもありますが、当院では薄毛の診療で採血を行っておりません。その評価が必要と考えられる場合は、内科や内分泌の外来をご案内します。
どれに近いかを確かめるには
抜け方の見分け方は、抜け毛の原因のページに、広がりと時間の2つの軸で整理してあります。治療の選択肢については薄毛治療のページにまとめています。
受診は、治療を決める場ではなく、これからの進め方を決める場だとお考えください。何をするか決めずにお越しいただいて構いません。
この章の結論
頭全体から均等に抜け、毛の太さが変わらず、冬のうちに戻る。この形から外れるときは、季節以外の理由を一緒に考えます。とくに生え際や頭頂部に偏り、細く短い毛が増えているときは、早めにご相談ください。
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よくある質問(FAQ)
この時期にとくに多くいただくご質問をまとめました。ここに載っていないことも、どうぞ遠慮なくお尋ねください。
時期について
抜け毛がいちばん多いのは何月ですか?
頭皮を調べた報告では、抜け毛の量は8月から9月にかけていちばん多くなるとされています。休んでいる状態の毛の割合は、それよりひと月ほど早く、夏の間に山を迎えます。
日本で「抜け毛」と検索される数が多いのは9月から10月です。気づかれるのが、実際に増え始めてから少しあとになるためと考えられます。
秋の抜け毛は、いつまで続きますか?
山を越えたあと3か月から6か月ほどで落ち着き、冬のうちに元の量へ戻っていくことが多いとされています。
春になっても同じ勢いで抜け続けている場合は、季節だけでは説明がつきません。別の理由が重なっていないかを一緒に考えます。
春や季節の変わり目にも抜け毛は増えますか?
春に小さな山があったとする報告があります。ただし秋の山ほどはっきりしたものではなく、確かめた研究の数も多くありません。
季節の変わり目に増えたと感じられる場合、季節そのもののほかに、生活の変化や体調の影響が重なっていることもあります。
量と数え方について
秋は何倍くらい抜けるのですか?
英国で男性14名を追跡した研究では、いちばん抜けた時期が1日あたりおよそ60本で、その前の冬の2倍を超えたと報告されています。
ただしこれは人数の限られた海外の報告で、日照の条件も日本とは異なります。よく見かける「2倍から3倍」のうち、3倍という数字の出どころも、日本で同じ幅を確かめた研究も見つけられていません。増えることは言えても、何倍かまでは言えません。
この時期は洗髪を控えたほうがよいですか?
控える必要はありません。抜け毛が気になると洗う回数を減らしたくなりますが、洗わなければ抜けないわけではなく、たまっていた分がまとめて抜けることになります。
逆に念入りに洗いすぎると、頭皮のほうを傷めることがあります。洗い方やフケ・かゆみについては頭皮のフケ・かゆみのページをご覧ください。
見分け方と受診について
季節の抜け毛か、薄毛の始まりかを見分けられますか?
手がかりになるのは本数ではなく、抜けている場所と、抜けた毛の太さです。頭全体から均等に、以前と変わらない太さの毛が抜けているなら、季節で説明がつく形です。
生え際や頭頂部に偏っている、細く短い毛が増えている、という場合は季節では説明がつきません。詳しい見分け方は抜け毛の原因のページにまとめています。
毎年秋に増えますが、受診したほうがよいですか?
毎年繰り返すこと自体は、むしろ季節らしい特徴です。見ていただきたいのは、繰り返すかどうかではなく戻り方のほうです。
去年と同じところまで戻っているなら、慌てる必要はありません。年を追うごとに戻りが浅くなっている、地肌の見え方が変わってきた、という場合は一度ご相談ください。
受診するとき、何を決めていけばよいですか?
何も決めずにお越しいただいて構いません。受診は治療を決める場ではなく、これからの進め方を決める場だとお考えください。
いつごろから増えたか、去年はどうだったかを覚えていらっしゃると、季節による増減かどうかの判断がしやすくなります。
参考文献
このページの説明は、私の経験だけでなく、国内外の研究をもとにしています。根拠にした文献を下にまとめました。タイトルをタップすると、どんな研究なのか、このページのどこを支えているのかをご覧いただけます。
季節と毛の生え変わり
1毛の成長と脱落における周期性
要約:
脱毛のある方とない方をあわせた男性10名について、頭頂部の決まった場所を8年から14年にわたり撮影し続けた研究です。休んでいる状態の毛の割合を指標として、年ごとの変動を数学的に解析しています。
その結果、休んでいる毛の割合は夏の終わりから秋の初めに最大となる年周期が示されました。年に2回の山を示した方もいました。一方で、休んでいる毛の割合がもともと低い方では周期性が認められませんでした。著者らは、この周期が日照時間と無関係ではないと述べています。
本ページでは、休止期に入る時期が夏であること、年2回の山があること、全員に同じように起こるわけではないことの根拠として参照しています。
2抜け毛を訴える健康な女性における脱落の季節性
要約:
抜け毛を訴えて受診した女性のうち、脱毛を起こす病気や薬剤の影響を除外して残った823名について、6年分の記録をふり返った研究です。女性を対象にこの規模で系統的に調べたものは、これが最初とされています。
休んでいる毛の割合は夏に最も高く、冬の終わりに最も低くなりました。春にも、それほどはっきりしないものの第2の山があったと報告されています。
本ページでは、女性でも同じ時期に山が来ること、春に小さな山があることの根拠として参照しています。
3女性の抜け毛を数える ── 批判的な検討
要約:
抜け毛を訴えて受診した女性234名に、引っぱりテスト・1日分の数え上げ・洗髪テストの3つを行った研究です。中央値はそれぞれ0.6本、60.5本、122本で、ばらつきが非常に大きいことが示されています。
季節については、秋に洗髪テストの値と休んでいる毛の割合がともに上昇し、休んでいる毛の割合のほうが1か月先行していたと報告されています。
本ページでは、休止期に入る時期と実際に抜ける時期に1か月ほどのずれがあることの根拠として参照しています。
4ヒトの毛の成長における季節変化
要約:
英国シェフィールド(北緯53.4度)で、屋内で働く18歳から39歳の健康な男性14名を18か月にわたり、28日ごとに調べた研究です。
頭皮で伸びている最中の毛の割合は3月に90%を超えて最大となり、9月に向けて下がり続けました。抜け毛が最も多かったのは8月から9月で、1日あたりおよそ60本。その前の冬の2倍を超えていました。ひげや太ももの毛の伸びる速さにも季節による変動があり、手足の爪には認められませんでした。
本ページでは、抜け毛の山が8月から9月に来ること、増える幅を示した数少ない報告として、また毛に固有の反応であることの根拠として参照しています。
髪の生え変わりについて
5毛包の生物学
要約:
毛包がどのような構造を持ち、どのように生え変わりを繰り返すのかを扱った総説です。ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンに掲載され、この分野で広く参照されています。
本ページでは、髪が伸びる時期・切り替わる時期・休む時期を繰り返すという枠組みの根拠として参照しています。
どのくらいで落ち着くか
6成人女性のびまん性脱毛 ── 診断と対応の進め方
要約:
全体的に薄くなるタイプの抜け毛について、原因の探し方と対応をまとめた総説です。きっかけがあって抜けるタイプでは、きっかけから2か月から3か月あとに始まり、きっかけが去れば3か月から6か月で回復するとされています。
本ページでは、季節による増減がどのくらいで落ち着くかの目安として参照しています。
7慢性休止期脱毛 ── 中年女性における抜け毛の増加
要約:
長く続くタイプの抜け毛355例を検討した研究です。突然始まること、きっかけが分かる場合も分からない場合もあること、頭全体から抜けることが示されています。
本ページでは、思い当たるきっかけが見つからないことはめずらしくない、という記述の根拠として参照しています。
8慢性休止期脱毛
要約:
長く続くタイプの抜け毛についての総説です。数年にわたって強くなったり弱まったりを繰り返すこと、完全な脱毛には至らないこと、長い目で見れば自然に収まっていく傾向があることが述べられています。
著者は「抜けているのであって失っているのではない」と繰り返し説明することの必要性を強調しています。本ページでは、長く続くタイプの見通しについての記述の根拠として参照しています。
重なって起こることについて
9限局性の無毛部 ── 女性型脱毛症の診断の手がかり
要約:
女性型脱毛症の診断の手がかりとなる所見を扱った研究です。女性型脱毛症に、長く続くタイプの抜け毛が併存しうることにも触れられています。
本ページでは、女性の薄毛に長く続くタイプの抜け毛が重なることがある、という記述の根拠として参照しています。
なお当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)で、保険診療は行っておりません。円形脱毛症のように保険適用となる脱毛症もありますので、保険での治療をご希望の場合は、保険診療に対応している医療機関の受診をお勧めしています。
薄毛治療の内容・費用・リスク・副作用・禁忌については、薄毛治療のページにまとめています。
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監修者情報(医師紹介)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)
ソララクリニック 院長
専門分野:美容皮膚科
2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.
※当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は各ページの料金表または料金表ページをご覧ください。治療に伴うリスク・副作用は診察時にもご説明します。
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