ルビーフラクショナルRuby Fractional
仙台で、一歩進んだ
シミ・そばかす・ADM治療を、
ダウンタイムなく実現
まずは要点だけ知りたい方へ
ルビーフラクショナルは、シミ(老人性色素斑)・そばかす・ADM のメラニン色素を、ダウンタイムを抑えながら段階的に薄くしていくレーザー治療です。
- ダウンタイム ── 赤み1日/被覆材不要/当日メイク可
- 効果実感 ── 4回目前後から肌全体の変化を感じる方が多い
- 治療間隔 ── 最短1ヶ月ごとに照射可能
- 肝斑をお持ちの方 ── まず「肝斑改善集中プラン」または「窒素プラズマ」をご相談します
- ※結婚式・撮影など重要な予定がある場合は、念のため1ヶ月以上前に施術を受けてください
気になるところから読むなら:

ソララクリニックで使用しているルビーフラクショナル機器(Asclepion Laser Technologies社製)
ルビーフラクショナルは、レーザー治療のキレと光治療の手軽さを兼ね備えた、シミ・そばかす・ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)に対応するレーザー治療です。
従来のシミ取りレーザーでは避けられなかった被覆材やダウンタイムを大幅に抑え、シミ取りレーザー本来のキレを引き出します。被覆材は不要、赤みは1日程度で日常生活への影響を最小限にとどめます。
仙台での開院当初(2011年)から継続しており、すべての施術を医師が担当、肌診断機VISIAでお一人おひとりの経過を客観的に追っていきます。当院でのフラクショナル照射による炎症後色素沈着の発生率は 2,000分の1以下(当院実績)。
光治療では物足りなかった方、ダウンタイムを抑えてシミ治療を続けたい方に向いた治療です。
この記事の目次
1. ルビーフラクショナルとは
この章の要点
- 波長 ── 694nm のメラニン選択吸収
- 方式 ── 7×7mm に49点の点状照射、約30%カバー
- 特徴 ── 被覆材不要・赤み1日・回数で全体トーンを整える
レーザーのシミ治療のキレと、光治療の手軽さ・安全性を兼ね備えた治療です。シミにしっかり反応しながらも、日常生活への支障を抑えられる点が大きな特徴になります。
従来は「シミにしっかり効くレーザーは、かさぶたや被覆テープを伴うもの」「ダウンタイムが軽い光治療は、ADMなど深いシミには物足りない」という二者択一になりがちでした。本治療はその中間に位置する選択肢として登場しました。
ルビーレーザー(694nm)のメラニンへの選択的吸収
694nmのルビーレーザー光は、シミの原因であるメラニンに選択的に吸収されやすい性質を持ち、周囲の正常な皮膚へのダメージを抑えつつエネルギーを集中させられます。Q-スイッチタイプのスポット照射はこの特性を活かして濃いシミをかさぶたで剥がす形で除去してきました。
ただし、日本人の肌はメラニンを作る力が強く、急激に強い熱を加えると炎症後色素沈着(戻りジミ)を起こしやすい傾向があります。シミがかえって濃く見えてしまうことが、従来のスポット照射の悩みでした。

フラクショナル照射(左)と従来の面照射=フルビーム(右)の比較 ── 点状に分割することで未照射部位が放熱板となり、肌への負担を抑える
点状照射で肌への負担を抑え、回復を促進
「フラクショナル(fractional)」とは「分割する」という意味です。肌の全面を一度に照射するのではなく、7×7mmのエリア内に格子状に並んだ49個の点状レーザーで照射する方法を指します。
ルビーフラクショナルの治療メカニズム

1. 照射前 ── メラニン色素が表皮に蓄積したシミの状態

2. 照射 ── 694nm のルビー光が点状に分割されて肌に到達

3. 照射直後 ── 約30%にだけ光が当たり、残り約70%は正常な皮膚として残る

4. 照射後 ── 未照射部位が放熱・回復の起点となり、肌全体が回復していく
未照射の正常組織が 放熱板 として機能することで、熱ダメージの広がりを防ぎながら、周囲の照射部位の回復も促進します。1回ですべてのシミに届くわけではないため、回数を重ねながら未照射部位を減らし、肌全体のトーンを整えていきます。
このように点状照射により周囲の正常組織が修復を助けるため、被覆材は不要・赤みは1日程度・最短1ヶ月ごとの次の治療が可能となります。これらは従来のスポット照射型レーザーにはなかった大きな利点で、当院では炎症後色素沈着の発生率を 2,000分の1以下に抑えています(詳しくは末尾のリスク・副作用へ)。
本治療のもうひとつの特徴は、カサブタ状の派手な変化が出ない分、効果がゆっくり現れることです。「効果が出ているのか初めは心配してしまうほど、人知れず薄くなっていく」── これが本治療の経過の感覚です。日々の変化は肉眼では追いきれず、治療開始時の写真と比べて初めて「あ、薄くなっていた」とお気づきになる方が多いため、VISIAでの定期撮影で経過を客観的にご確認いただけるようにしています。
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2. 治療の経過とダウンタイム ── 当日から数週間まで
この章の要点
- 赤み ── 当院機器(Asclepion社製)では1日程度
- マイクロクラスト ── ほとんど目立たず、当日メイク可
- 痛み対策 ── 直接冷却+医療用冷風冷却器、約3割が表面麻酔
- 経過 ── 月単位で肌全体のトーンが整っていく
当日 ── 照射と直後の見え方
痛みと冷却・麻酔
痛みは一般に「輪ゴムで弾かれるような感覚」と表現されます。直接冷却に加えて医療用冷風冷却器を併用し、皮膚表面を冷やしながら照射することで痛みを軽減します。
当院の実績では、約7割の方が冷却のみで施術を受けられており、痛みに弱い方には施術30分前から塗布する表面麻酔(約3割の方が選択)もご用意しています。初回はまず麻酔なしで試していただき、ご相談のうえ次回以降の方針を決めていきます。
赤みと当日メイク
照射直後は赤みが出ますが、多くの場合は数時間〜1日で引きます。表面に大きな変化はほぼ目に見えず、当日メイクを施したままお帰りいただけます(被覆材不要)。
翌日〜3日 ── 赤み・かさぶた・スキンケア
経過の特徴
- 赤みは1日程度で落ち着くことが多いです
- マイクロクラスト(小さなかさぶた)はほとんど目立ちません。被覆材(保護テープ)は不要です
- 触るとザラザラした感じがあることがあります(数日で落ち着きます)
- 一時的にシミが少しはっきり見えることがありますが、メラニンが排出される過程で起こる正常な反応で、数日で収まります
「シミが反応してかさぶたになり、それが剥がれてシミが取れる」という従来のスポット照射型のイメージとは大きく異なります。本治療ではカサブタ状の変化はほとんど気づかれず、赤みもあっけなく引いてしまいます。
スキンケアの注意
スキンケアは通常通りで問題ありません(ゴシゴシ擦らない)。照射後1週間ほどは肌の再構築が進むため、乾燥しがちになります。普段以上に十分な保湿を行ってください。乾燥は赤みやザラつきの感じやすさにも影響します。
日焼け対策
メラニン排出が進む期間は、紫外線が新たな色素沈着のきっかけになりやすいため、十分な日焼け対策(日焼け止め・帽子・日傘・マスクなど)を行ってください。
1週間後〜2週間後 ── 触り心地が戻る
触り心地は通常通りに戻ります。シミの変化はこの段階ではまだ分かりにくく、これが本治療の正常な経過です。効果の出方や回数の考え方は、次の『3. 治療回数の考え方』でご説明します。
1ヶ月後・次の照射に向けて
1ヶ月程度の間隔をあけて次回の施術を行い、これを繰り返します。月単位で通院を続けるうちに、肌全体のトーンが少しずつ整い、シミの密度が下がっていくのがこのレーザーの特徴です。VISIAで毎回肌分析画像を撮影しており、診察や施術の機会にご一緒に経過をご確認いただけます。
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3. 治療回数の考え方
1回で効果が出にくいのは正常な経過
累積カバー率は 1回30% → 2回51% → 3回66% → 4回76% → 6回88% と上がっていきます。4回目前後から「肌全体のトーンが整う/シミの密度が下がる」変化を実感される方が多いのは、累積カバー率が75%を超えるためです。1〜2回目で「あまり変わらない」と感じるのは、本治療では正常な経過です。
VISIAで経過を客観的に確認
治療開始前と毎回の施術前に肌診断機 VISIA で肌分析画像を撮影し、診察や施術の機会にご一緒に経過を確認いただけます。肉眼では追いにくい「人知れず薄くなっていく」変化も、画像で客観的に把握いただけます。
回数の目安と月単位の通院
当院機器(Asclepion 社製)は 最短 1ヶ月ごとに次の治療が可能です。シミの種類・濃さ・個人差により、4〜10回程度を月単位で重ねていただくことが多くなります。回数を機械的に決めるのではなく、診察ごとに肌の状態を確認しながらご提案します。
4. 効果が期待できる肌悩み(適応症)
この章の要点
- メイン適応 ── シミ(老人性色素斑)・そばかす・ADM
- 肝斑 ── 「肝斑改善集中プラン」または「窒素プラズマ」を先行
- ADM ── 真皮層メラニンに届く本治療が活きる治療軸
シミ(老人性色素斑・日光性色素斑)
長年の紫外線によって表皮に蓄積したメラニン色素が、境界のはっきりした茶色いシミとして現れたものを 老人性色素斑(日光性色素斑) と呼びます。一般的に「シミ」と表現されるものの多くがこのタイプです。
本治療は 694nm のメラニン選択性とフラクショナル照射の組み合わせにより、老人性色素斑を段階的に薄くしていきます。1 回でかさぶたで除去するスポット照射と異なり、施術のたびに少しずつメラニンが排出されていく経過になります。
濃く境界がはっきりした単発のシミに対しては、Q-スイッチによるスポット照射のほうが即効性は高いことがあります。ただし、顔全体に複数のシミが点在する方や、ダウンタイムを抑えながら全体のトーンも明るくしたい方には、ルビーフラクショナルが向いています。
診察時に、シミの種類・濃さ・分布を確認したうえで、単独・他治療との組み合わせを医師がご提案します。
そばかす(雀卵斑)
雀卵斑(じゃくらんはん)、いわゆる「そばかす」は、両頬や鼻まわりに小さな茶色い点として広範囲に出る色素斑です。遺伝的な要素が大きく、思春期前後から目立ちやすくなる傾向があります。
そばかすは数が多く、範囲も広いことが多いため、一つひとつをスポット照射で取っていくのは現実的ではないことがあります。広い範囲を一度に治療できる本治療は、そばかすと相性が良いレーザーです。
そばかすは紫外線曝露や体質的な要素により再発しやすい性質を持つと一般的に言われていますが、当院ではしっかり除去した後の再発率は低い傾向と認識しています(個人差あり)。治療後の日焼け対策は欠かせませんが、メンテナンス照射の頻度はお一人おひとりの状態に合わせて調整できます。
ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)── ルビーフラクショナルが活きる治療軸
ADMとはどんなアザか
後天性真皮メラノサイトーシス(ADM) は、両頬を中心に 斑点状にグレイッシュ(やや青み・グレー味)に見えるアザ の一種です。20〜30 代の女性に発症することが多く、両頬の外側・額・鼻の脇などに左右対称に出るのが典型です。
ADM 治療の難しさ
ADM の難しさは、メラニンが真皮の深い層に存在する 点にあります。表皮に作用する光治療(IPL)では届かず、Q-スイッチタイプのルビーレーザー・YAG レーザーといった真皮層へエネルギーを届けられるレーザーでなければ治療が困難でした。
従来の Q-スイッチによる ADM 治療の負担
従来の Q-スイッチレーザーによる ADM 治療は、しっかり効く反面、以下の負担が伴っていました:
- 照射のたびに 2 週間ほどの被覆(保護テープ)が必要
- 一過性の色素沈着 が出ることが珍しくない
- 治療回数も多くなる傾向
- 顔の広い範囲に出るため、被覆中の見た目への影響が大きい
総治療期間が長くなりやすい問題
従来のQ-スイッチによるスポット照射では、被覆や色素沈着の回復を待つために数ヶ月の間隔を空ける必要があり、治療完了までに 年単位の時間 がかかることが珍しくありませんでした。
ADMはメラニンが真皮層にあるため 治療回数が多めに必要で、この長丁場の問題が大きな負担となります。
これらの負担で、ADM 治療を継続しづらくなる方が多くいらっしゃいました。
ルビーフラクショナルが ADM 治療を変えた
これらの問題を解決したのがルビーフラクショナルです。694nm のルビー光が真皮層のメラニンに届くという特性を保ちながら、フラクショナル化により被覆材を不要とし、ダウンタイムを大幅に軽減しています。
ルビーフラクショナルの導入により ADM 治療のハードルを大幅に引き下げる ことができたと実感しています。被覆材なしで日常生活への影響を抑えながら、真皮深層のメラニンに継続的にアプローチできるため、ADM のある方には特にお勧めしています。
ADM 治療において、ルビーフラクショナルのもう一つの大きなメリットが 総治療期間の大幅な短縮 です。従来のスポット照射では数ヶ月ごとに間隔を空ける必要があり、治療完了まで数年単位を要することが珍しくありませんでした。ルビーフラクショナルでは 最短 1 ヶ月ごとに次の治療が可能 なため、ADM の長丁場の治療を継続的に進めることができ、結果として総治療期間も従来より短くなります。
ADM は治療回数が比較的多めになる傾向があります(メラニンが深い層にあるため)。月単位の通院で継続いただく形になります。被覆材不要・ダウンタイム軽微という特性により、続けやすさを確保できます。
肝斑 ── 当院での扱い方
「ルビーフラクショナルで肝斑も治療できますか?」というご質問をよくいただきます。肝斑は強い熱刺激で悪化することがあるシミであり、レーザーの選び方・進め方に注意が必要なタイプです。
当院の基本方針:肝斑改善集中プラン または 窒素プラズマ
肝斑のある方の基本治療として、「肝斑改善集中プラン」または「窒素プラズマ」を選択しています。高出力照射で肝斑を悪化させないよう、まずは活動性を落ち着かせる治療から始めます。詳細は専用ページにまとめています。
ルビーフラクショナルを併用するケース(医師の画像診断を踏まえて判断)
肝斑があっても、以下のような状況では、医師の判断のもと、ルビーフラクショナルを併用する選択肢 があります:
- VISIA など画像診断で肝斑が認識されるが、医師が「ごく軽度」と評価する場合:シミ・そばかす・ADM の治療を主体にしながら、ルビーフラクショナルを使用することがあります
- 肝斑改善集中プランによる治療が進み、VISIA などの画像診断で「肝斑がコントロールできている」と医師が判断した状態:残ったシミ・色ムラのトーンを整える目的で、ルビーフラクショナルを使用することがあります
こうしたケースでは、窒素プラズマと組み合わせることもあります。いずれも、医師が画像診断を踏まえて肌の状態を確認したうえでの判断となります。治療の際には肌診断機(VISIA)でモニタリングを行い、肝斑の悪化兆候が見られた場合には速やかに治療法を変更します。
なぜ慎重に判断するか
肝斑にレーザー治療を行うときに最も気をつけたいのが、強い刺激で肝斑が悪化する可能性です。出力・回数・タイミングを誤ると、治療前より色味が濃く見えてしまうことがあります。「肝斑にも使えるレーザーですよ」と一律にお勧めできるものではない、という点を、当院ではしっかりお伝えするようにしています。
診察時に、肝斑があるかどうか・どの程度かを画像診断とあわせて確認し、お一人おひとりに合った治療順序をご提案します。
→ 背中・肩に多発する日焼け後のシミは 光線性花弁状色素斑の治療ページ で解説しています。
まぶた・目元のシミも治療できます
上下眼瞼など目元のシミも、コンタクトシェル(眼球保護板)を装着したうえで 治療を行っています。
瞼は皮膚が薄く繊細な部位ですが、コンタクトシェルで眼球を物理的に保護することで、瞼のシミにも安全に治療が可能です。
料金については本ページの『6. 料金・予約方法』もあわせてご参照ください。
5. 治療の流れ
この章の要点
- カウンセリング・診断 ── 医師の問診とVISIA分析
- 施術当日 ── 全顔で約1時間半
- ヒアルロン酸導入 ── プラン内・照射直後に肌再生を促進
- 内服・外用 ── トラネキサム酸を処方することが多い
カウンセリング・診断 ── まずは肌の状態を医師が確認
「同じ両頬のシミ」に見えても、老人性色素斑・そばかす・ADM・肝斑では適した治療法が異なります。
初診ではまず、医師がシミの種類・濃さ・分布、肝斑の有無、過去のレーザー治療歴、肌質などを確認します。あわせて肌診断機(VISIA)で肌の状態を多面的に評価したうえで、お一人おひとりに合わせた治療プランをご提案します。
施術当日の流れ
当日の流れは次の通りです。
- 来院・洗顔:メイクを落としてからの治療になります
- 表面麻酔(ご希望の方):施術 30 分ほど前から麻酔クリームを塗布
- レーザー照射:医師が直接担当。直接冷却+医療用冷風冷却器を併用しながら、痛みと安全性のバランスを取ります
- ヒアルロン酸導入(プラン内):照射直後に肌を冷却しながら、ヒアルロン酸や各種保湿成分などを浸透させます
- ご帰宅準備:メイクを整えてご帰宅いただけます
所要時間は、表面麻酔・洗顔・照射・ヒアルロン酸導入を合わせて、全顔で約 1 時間半を目安にお考えください。
ヒアルロン酸導入で肌再生を促進
ルビーフラクショナルは、レーザー照射後にヒアルロン酸導入を行う2ステップを標準プランとしてご提供しています。クライオエレクトロポレーションで肌を強力に冷却しながら、ヒアルロン酸・各種保湿成分・トラネキサム酸を肌に浸透させます。
照射直後の肌は再構築のために有効成分を取り込みやすい状態になっています。このタイミングで導入することで、保湿・鎮静・トーンアップを同時に進められるのが大きな特長です。料金はプラン内に含まれます。
内服・外用 ── トラネキサム酸
ルビーフラクショナル治療中の方には、トラネキサム酸の内服・外用を処方することが多くあります。
トラネキサム酸はメラノサイトの活性を抑える「守り」の役割を持ち、次の3つの目的でご活用いただけます。
- 施術後の炎症後色素沈着の予防
- 肝斑の基本治療
- 日々のメラニン生成量を下げて、全体の美白を進める
シミと周囲の皮膚との色の差が引き上がることで、シミ治療の効果も引き上がる働きが期待できます。
内服に加え、肌表面からも作用させる外用薬(塗り薬)もご用意しています。日々のスキンケアに組み込みやすい形でお渡しします。なお施術当日のヒアルロン酸導入でもトラネキサム酸を肌に届けています。
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料金・予約方法
施術料
| ルビーフラクショナル | 部位 | 料金 | 2か月以内 |
|---|---|---|---|
| ルビーフラクショナル +ヒアルロン酸導入(美白) |
全顔 | 69,300 | 67,100 |
| 両頬 + 鼻 | 47,300 | 46,200 | |
| ※上下眼瞼 | +22,000 | ||
| 上下口唇※※ | 33,000 | ||
※上下眼瞼のみの照射は行なっておりません。コンタクトシェルで眼球を保護します。
※※ 口唇にはヒアルロン酸導入は含みません。
※当院での診療は全て保険適応外の自費診療です。
7. 他のレーザー治療との違い
| 機器 | 主な適応 | ダウンタイム | 当院での位置づけ |
|---|---|---|---|
| ルビーフラクショナル | シミ・そばかす・ADM/面で広がる悩み | 赤み1日 | 主軸 |
| 窒素プラズマ(ネオジェン PSR Evo) | 肝斑・くすみ・小じわ・キメ・毛穴 | ゼロ〜数日 | 肝斑・肌育成の柱 |
| スポット照射(Q-スイッチ/ピコ秒) | 濃く境界の明瞭な単発シミ | テープ2週間 | スポット併用 |
| ヘリオス785 | 真皮メラニン(ADM等) | 赤み数時間 | ADM切替先 |
| IPL(光治療) | — | — | 現在不採用 |
機器メーカーによる照射特性の違い
ルビーフラクショナルは、機器メーカーによってドット数・ドット密度・カバー率などに差があります。本ページの治療経過・ダウンタイム・治療回数は、当院使用の Asclepion 社製機器に基づくものです。
窒素プラズマ(ネオジェン PSR Evo)との使い分け
窒素プラズマは色素に反応せず肌全体の再生・育成を促す機器です。色素に反応しないため、肝斑がある方や目元など繊細な部位にも安全に使えます。本治療がメラニンに直接作用するのに対し、窒素プラズマは肌再生・美白・キメ・くすみ改善・小じわ・毛穴・ニキビなど幅広い肌悩みに対応します。
当院ではシミ → ルビーフラクショナル主軸、肝斑 → 窒素プラズマ優先、仕上げ → 窒素プラズマで美肌育成と、肌の経過に合わせて使い分けています。
スポット照射(Q-スイッチ/ピコ秒)との違い
スポット照射は濃く境界のはっきりしたシミを1〜2回で除去できる即効性が強み。一方で施術後2週間ほど被覆材が必要で、炎症後色素沈着の発生率も比較的高い治療です。
本治療は点状に分割することで被覆材を不要にし、ダウンタイムを大幅に抑えています。即効性ではなく、回数を重ねながら薄くしていく方向性のレーザーです。
IPL(光治療)との違い
IPL(光治療)はシミ・そばかす・赤み・血管病変など幅広くカバーできる光治療機ですが、当院では現在 IPL 系機器の使用を終了しています。シミ治療で目指す変化を出すには、メラニンに直接作用するルビーフラクショナルを主軸に据えるのが効率がよい、という当院の判断に基づきます。
肌全体のトーンアップや肌質改善は、ルビーフラクショナルや窒素プラズマで当院の治療方針を満たせます。
→ ピコレーザー・窒素プラズマとの使い分け比較 ── 4機種をどう使い分けているかの詳細
よくあるご質問 FAQ
ルビーフラクショナルとはどのような治療ですか?
ルビーフラクショナルは、波長694nmのルビーレーザーを肌にフラクショナル(分割照射)方式で当てる最新の美容施術です。
メラニン色素に反応するルビーレーザーを細かい点状に照射することで、シミやADMなどの色素病変を少しずつ薄くしていきます。
従来の単発照射(スポット照射)のルビーレーザーに比べ一度に当たるエネルギーを抑えて広範囲に照射するため、肌へのダメージを軽減しながら徐々に色ムラを改善できる点が特徴です。
レーザー機器としてはQスイッチ方式のルビーレーザーを使用しており、照射時間がきわめて短く(ナノ秒オーダー)選択的にメラニンを破壊しますが、フラクショナル照射により周囲組織への熱影響を最小限に抑えて安全性を高めています。
ルビーフラクショナルはどんな肌の悩みに効果がありますか?
694nmルビーフラクショナルレーザーは主にメラニン色素が原因の皮膚トラブルに効果を発揮します。
具体的には、日光によるシミ・そばかす(雀卵斑や老人性色素斑)、肝斑(かんぱん)、ADMと呼ばれる後天性真皮メラノサイトーシス(頬に生じるグレーがかったシミ、いわゆるHori斑)などの色素性病変の改善に用いられます。
肝斑のように従来はレーザー治療が難しかった薄い色素沈着にも、低出力で均一に照射するルビーフラクショナルならメラニンを少しずつ破壊して安全に薄くすることが期待できます。
また、目の下の茶グマ(色素沈着によるクマ)に対して効果を報告する研究もあり、これまで治療が難しかった広範囲の色ムラ改善にも役立つ可能性があります。
いずれもお肌の漂白効果に近いイメージで、回数を重ねるごとに徐々にトーンアップしていく施術です。
ルビーフラクショナルの施術は痛いですか?麻酔は必要でしょうか?
痛みの感じ方には個人差がありますが、ルビーフラクショナルレーザーの痛みは一般的に「輪ゴムで軽く弾かれる程度」と表現されます。
照射中にパチパチとした刺激を感じますが、フラクショナル照射は一箇所に集中して高エネルギーを当てない分、従来のスポット照射より痛みは軽減されています。
多くの患者様は表面麻酔なしでも耐えられる程度の痛みと言われますが、照射中は、冷却器を併用することでできる限り痛みの軽減を図ります。
不安な場合は施術前に麻酔クリームを塗布することも可能です。当院では、約3割の方が麻酔クリームを使用して治療を受けられています。
ご希望や痛みの感じ方に応じて麻酔クリームを併用できますので、ご安心ください。施術時間もお顔全体で数分程度と短いため、痛みが長く続くことはありません。
ルビーフラクショナルレーザーにダウンタイムはありますか?
ダウンタイム(施術後の回復期間)は最小限です。
ルビーフラクショナルは照射後にほとんどかさぶたができないため、従来のシミ取りレーザーのようにテープで保護したり長期間お化粧を控える必要がありません。
個人差はありますが、治療後の赤みは1日程度です。
周囲から目立つような濃い瘡蓋にならず、日常生活に支障はほとんどありません。メイクで赤みを隠すことも可能です。
施術後すぐにメイクや洗顔はできますか?
はい、ルビーフラクショナル治療では当日から洗顔・メイクが可能です。
照射後の肌は赤みや乾燥を感じますが、強い刺激を与えなければ当日中に普段通りのスキンケアとお化粧をしていただけます。
ただし、メイクをする際にはお肌をこすらずに優しく行い、クレンジングも刺激の少ない方法で行ってください。
治療当日は、熱いお風呂やサウナなど極端に皮膚を温める行為は控えていただくほうが無難です。
赤みが引くまでは保湿をしっかり行い、翌日以降も日焼け止めを必ず使用するなどお肌を優しくケアしてください。
副作用やリスクはありますか?
ルビーフラクショナルはレーザー治療である以上、考えられるリスクとして、熱傷や色素沈着が起きる可能性はあります。
ただし、ルビーフラクショナルは従来レーザーに比べて副作用のリスクが非常に低く、万一炎症後色素沈着が出ても軽度で一過性です。
当院は、2011年から長年ルビーフラクショナル治療を行なってまいりました。当院におけるルビーフラクショナルの副作用(熱傷・色素沈着)発生確率は、2000分の1以下(数年に一回)です。
当院でのルビーフラクショナルの副作用発生の多くは、初回に集中しています。初回の出力は最小限度のため全て回復されています。
起きた事象としては、「無申告の自己免疫疾患などの持病があった」ことが一番多く、次いで「日焼け」や「過度のスキンケア」で色素沈着が起きたなどがあります。
二回目以降で色素沈着等の副作用発生は極めて稀です。
稀に照射部位に小さな水ぶくれ(薄い火傷)や内出血が起こることも考えられますが、ルビーレーザーとしての特性上、適切に対処することで多くの場合十分に回復する程度と考えらえます。
当院では事前にリスクを丁寧に説明し、万一トラブルが起きた際も医師が迅速に対応しますのでご安心ください。
何回くらい治療を受けると効果が出ますか?
シミの種類や濃さによって効果を実感される回数は異なります。
ルビーフラクショナルでは、多くの場合3~4回目頃からシミが薄くなってきたと実感される場合が多いです。
しかしながら、ルビーフラクショナルの特徴として「日常生活への影響は最小限」という点が挙げられます。かさぶた等ができるなどの反応が乏しく、シミは人知れず薄くなる傾向があるため、なかなか変化に気づけない方がいらっしゃいます。
そのため、適時VISIAの画像をお見せし、治療の進捗状況を説明させていただいております。
施術の間隔はどれくらい空ける必要がありますか?
施術の間隔は、最低3週間開けていただきます。肌の回復に必要な期間です。
1か月に1回のペースで受けられる方が多いです。
勿論、2~3か月に1回のペースで受けられている方や、海外在住の方の場合など、半年~年1回のペースとなる方もいらっしゃいます。
継続しやすいペースで受けられることをお勧めします。
施術者側としては、可能であれば1~3か月に1回ペースが治療しやすいです。
照射を行う際に、肌状態を分析した後、前回の反応・実際のダウンタイム期間をお聞きし出力を設定します。この作業は安全マージンを削り出力を上げて照射可能かどうかを判断するためのものです。
半年~1年と治療間隔があいてしまうと、その間に肌質が変わることも考えられます。そのため、前回のデータを参考にしてよいか迷うことになり、安全域を狭めることの難易度が上がります。
治療間隔が長期になったとしても、現在の肌状態を評価し出力設定を行なうので、治療を行なうことはもちろん可能です。しかし、可能であれば1~3か月ほどのペースにしていただけると、前回のデータが参考になるので治療はしやすくなります。
光治療(IPL,BBL,APL等)と比べて何が違いますか?
IPLなどの光治療は肌全体の若返りや薄いシミの改善に適していますが、ルビーフラクショナルはレーザー特有の高いシミ除去効果があります。
例えば、IPLでは反応しきれない真皮層のメラニンにもアプローチできる点が大きな違いです。
またIPL照射後はシミがゴマ状に濃く浮き出て一時的にカサブタになることがありますが、ルビーフラクショナルではそうした反応が目立たないメリットがあります。
更に、光音響効果によってシワや毛穴など肌質改善も期待できます。
手軽さはIPL並みでありながら、効果の実感と適応の幅広さで優れているのがルビーフラクショナルです。
ピコレーザーなど他のレーザー機器との違いは何ですか?
ピコ秒レーザー(Picoレーザー)は超短いパルスで色素を粉砕する最新レーザーで、主に刺青除去や難治性のシミに用いられます。
一方ルビーフラクショナルは694nmルビーレーザーの波長特性を活かし、メラニン吸収効率が高い点が強みです。ピコレーザーより歴史は長い技術ですが、フラクショナル照射との組み合わせで安全性が飛躍的に高まりました。
それぞれ得意分野は異なりますが、ルビーフラクショナルは日光性色素班だけでなくやADMにも効果的で色素選択性が高いにもかかわらず、ダウンタイムが短い点で優れています。
当院では両者を症状に応じ使い分けますので、「自分にはどちらが適切か分からない」という方もご相談ください。
従来のシミ取りレーザーや他の光治療と比べて何が違いますか?
ルビーフラクショナルと従来のシミ取りレーザー(スポット照射)との違いは、一度の照射範囲とダウンタイムにあります。
従来のQスイッチルビーレーザーのスポット照射は、高エネルギーを一点に当ててシミを1回でかさぶたにし、剥がす即効的な方法ですが、施術後に濃いかさぶたができたり炎症後色素沈着のリスクがありました。
一方、ルビーフラクショナルでは低エネルギーを網目状に分散して当てるため、一度で広範囲の薄いシミを均一に治療でき、かさぶたがほとんど生じません。その結果、肌への負担やダウンタイムが大幅に軽減され、安全性が高くなっています。
他のレーザーや光治療との比較では、IPL(光治療)よりも694nmという短めの波長でメラニンへの吸収率が高く、IPLでは改善しにくかった頑固なシミやADMにも効果を発揮しやすい点がメリットです。
また、Nd:YAGレーザーのトーニング(1064nm)に比べても、ルビーフラクショナルはメラニンへの選択性が高く、表皮から真皮浅層までの色素にアプローチできます。
ピコ秒レーザーなど最新機器との厳密な比較データは限られますが、ルビーフラクショナルはメラニンへの反応性が非常に高いルビーレーザーを用いるため、特に明るめのシミや薄い肝斑にも効果的とされています。
ただし即効性では従来型スポット照射に劣るため、症状によっては使い分けます。当院では患者様のお悩みに合わせて最適な施術方法をご提案いたします。
保険は使えますか?治療費はどのくらいですか?
ルビーフラクショナルは美容皮膚科の自費診療となり保険適用外です。
費用は治療範囲によって異なり、例えば顔全体で¥69,300、両頬+鼻で¥47,300などの設定です(当ページに詳細な料金表を掲載しています)。
初回カウンセリング時に症状を診断し、最適なプランをご提案します。その上でご検討いただければと思います。
ルビーフラクショナルで施術後にシミが濃くなったり、肝斑が悪化することはありませんか?
適切に行えば過度な心配はいりませんが、一時的にシミが濃く(はっきり)見えることはあります。
メラニンを持つ細胞がレーザーで破壊され、老廃物として排出されていきますが、排出まで時間がかかります。それまでの間メラニンは皮膚内に留まることになり、これが一時的にシミがはっきり見える原因となります。
多くの場合、この現象は数日~1週間程度で落ち着いていきます。
低出力のフラクショナル照射は肝斑を刺激しにくいよう工夫されています。適切な設定で行えば、軽度の肝斑が悪化するリスクは比較的低いとされています。
実際、海外の報告でも肝斑が大きく悪化した例は少なく、むしろ回数を重ねることで肝斑が徐々に薄くなる傾向が示されています。
ただし肝斑は紫外線やホルモンバランスなど様々な要因で変動する厄介な症状です。レーザー後も日焼けに注意し、美白剤の併用など再発予防に努めることが大切です。
治療においては、毎回VISIA肌分析にて肝斑の評価を行ないます。肝斑悪化の兆候が見られるような場合には、早期に治療方針の変更等対応を行ない、肝斑悪化を抑えつつ、シミ治療を並行して行える体制へと移行します。
照射後、シミはどのように反応しますか?
照射したシミの部分が、ごく薄い点状の痂皮(かさぶた)として反応します。通常のシミ取りスポット照射のように部位全体が大きなかさぶたになることはなく、ほとんどの場合はメイクで隠せる程度の反応です。
照射翌日には赤みが引くことがほとんどで、被覆材(ガーゼシール)も基本的に不要です。日常生活への影響を最小限に抑えながら治療を進められるのが、ルビーフラクショナルの特長のひとつです。
照射を重ねるごとにメラニンが少しずつ排出され、シミが薄くなっていきます。1回の照射でカバーできる範囲は全体の約30%程度のため、複数回にわたって治療を進める設計です。詳しくは「1回で効果を感じにくい理由」のページをご参照ください。
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監修者情報(医師紹介)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)
ソララクリニック 院長
専門分野:美容皮膚科
2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.
最終更新日
参考文献
本ページの内容を作成する際に参考にした文献集です。専門的な内容になりますが、治療の有効性・安全性についてのエビデンスとしてご参考にしてください。
694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザーの肝斑治療における有効性
原題: Efficacy of 694-nm Q-switched ruby fractional laser treatment of melasma in female Korean patients
出典: Dermatol Surg. 37(8):1133-1140 (2011)
DOI: 10.1111/j.1524-4725.2011.02018.x
要約: 韓国人女性15名の肝斑に対する後ろ向き研究。
低出力のルビーフラクショナルレーザーを2週間間隔で計6回照射したところ、治療16週後の平均MASIスコアは治療前15.1から10.6へ有意に低下し(色素沈着の改善)、肌の明るさ(L値)も向上しました。
一過性の軽い発赤以外に重篤な副作用は認められず、複数回の分割照射による肝斑改善効果と安全性が示されています。
694nm分割照射Qスイッチルビーレーザーを用いた白人患者の肝斑治療
原題: Treatment of melasma in Caucasian patients using a novel 694-nm Q-switched ruby fractional laser
出典: Eur J Med Res. 18(1):43 (2013)
要約: フィッツパトリックスキンタイプI~IIIの白人肝斑患者25名を対象とした後ろ向き研究。
1~3回のルビーフラクショナル照射(平均1.4回)後、4~6週間後の平均MASIスコアは6.54から1.98へ約72%低下し、有意な改善が確認されました。
患者の痛みスコアは平均2.46/10、改善度自己評価5.55/10、満足度4.66/10と概ね良好でした。一方、施術3ヶ月後の追跡調査では28%にPIH、44%に肝斑再発が見られ、長期的には色素沈着や再燃のリスクがあることが示唆されています。
ルビーフラクショナルは白人患者の肝斑治療に安全かつ有効な選択肢ですが、低出力での複数回照射や施術後の美白剤・UV対策によってこれら合併症を最小限に抑えることが推奨されています。
Qスイッチ694nmルビーフラクショナルレーザーによる後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)治療の有効性
原題: The Efficacy of a Q-Switched 694-nm Ruby Fractional Laser for Treating Acquired Bilateral Nevus of Ota-Like Macules
出典: Arch Aesthetic Plast Surg. 24(1):20-25 (2018)
DOI: 10.14730/aaps.2018.24.1.20
要約: 平均年齢47.2歳のADM患者44名(女性41名、男性3名)を対象に、QSルビーフラクショナルレーザーを3~4週間隔で最大10回照射した研究。
治療前後で皮膚の色素沈着スコア(自動皮膚診断装置による評価)の中央値が5から3へと改善し、統計的に有意な色素減少が確認されました(P<0.01)。
平均14ヶ月の経過観察期間において重大な合併症は報告されておらず、複数回の照射を要するもののADMに対して有効かつ侵襲の少ない治療であることが示唆されています。
694nmフラクショナルルビーレーザーによる頬部肝斑治療の有効性
原題: Efficacy of 694-nm Fractional Toning Ruby Laser in the Treatment of Malar Melasma
出典: Med Laser (Eng. Basic Res. Clin. Applic.). 10(1):45-48 (2021)
要約: 韓国人の頬部肝斑患者40名に対する後ろ向き研究。
694nmルビーフラクショナルレーザーを2~3週間おきに計8回照射し、毎回診察時に医師2名がMelasma Severity Scale (MSS)で評価しました。4回目以降から自覚症状・満足度の明らかな向上がみられ、最終第8回照射時および1ヶ月後評価では初回に比べMSSが有意に改善しました。
患者満足度も高く、副作用はごく軽度の低色素斑1例のみで1ヶ月以内に消失しています。
以上より、694nmルビーフラクショナルレーザー照射は肝斑に対し有効で安全性の高い反復治療であることが示されました。
左旋性ビタミンC音波導入を併用した694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザーによる肝斑治療
原題: Efficacy of 694-nm fractional Q-switched ruby laser (QSRL) combined with sonophoresis on levorotatory vitamin C for treatment of melasma in Chinese patients
出典: Lasers in Medical Science 2016 Jul;31(5):991-5
DOI: 10.1007/s10103-016-1938-3
要約: 中国人の肝斑患者26名を対象に、2週間隔で計4~6回のフラクショナルQスイッチルビーレーザー照射(出力2.5~4 J/cm²)と左旋性ビタミンCのソノフォレーシス(超音波導入)を併用した治療を行った研究。
平均MASIスコアは治療前の15.51から、最終照射3か月後には10.02まで低下し有意な改善が得られました。
副作用はごく軽微かつ一過性であり、高密度照射のフラクショナルQスイッチルビーレーザーとビタミンC導入の併用療法は肝斑に対して安全で有効な治療法であると報告されています。
手背の老人性色素斑治療におけるQSルビーレーザー vs アブレーティブCO2フラクショナルレーザー(ランダム化比較試験)
原題: Laser treatment of solar lentigines on dorsum of hands: QS Ruby laser versus ablative CO2 fractional laser – a randomized controlled trial
出典: European Journal of Dermatology 2015 Apr;25(2):122-6
要約: 手の甲に見られる老人性色素斑を対象に、694nmのQスイッチルビーレーザー(Sinon)とアブレーティブ10,600nm CO2フラクショナルレーザー(Quantel)の効果を左右の手で比較したランダム化試験。
11名の患者で各手に3回ずつ治療を行い、16週後に評価した結果、老人斑の色調改善効果はQSルビーレーザー照射側がCO2フラクショナル側よりも有意に優れていました(評価者判定および測色計による測定で有意差、p=0.01)。
著者らは、本研究において手背の老人斑除去にはアブレーティブフラクショナルレーザーよりもQスイッチルビーレーザーの方が有効であったと結論付けています。
一方、CO2レーザー側は治療部位の治癒が速く疼痛が軽い傾向があり、両治療で重篤な副作用の差は認められませんでした。
色素沈着性の下まぶたのクマに対する694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザー治療の有効性
原題: Treatment of infraorbital dark circles using 694-nm fractional Q-switched ruby laser
出典: Lasers in Medical Science 2016 Dec;31(9):1783-1787
DOI: 10.1007/s10103-016-2050-4
要約: 下眼瞼の茶色クマ(主に色素沈着が原因のクマ)を持つ女性30名に対し、694nmフラクショナルQスイッチルビーレーザーによる治療(週1回間隔で計8回)を行った前向き研究。
30人中28人(93%)で治療後の専門医評価が「改善(良好以上)」と判定され、自己評価でも26人が満足度を「高い」と回答しました。
メラニン指数は治療前の240.44から治療後は194.56へ有意に低下し(P<0.05)、共焦点顕微鏡所見でも真皮上層のメラニン沈着が大幅に減少しています。
副作用は最小限で、一時的な発赤・腫れ程度に留まり、本レーザーが茶色いクマの安全で効果的な治療法になり得ると報告されています。
リスク・副作用・禁忌
この章の要点
- 主リスク ── 赤み・熱傷・炎症後色素沈着
- 炎症後色素沈着の発生率 ── 当院実績で 2,000分の1 以下
- 禁忌 ── 妊娠中・光線過敏症・光感受性薬服用中など
主なリスクの全体像
主なリスクは 赤み・熱傷・炎症後色素沈着 の3つです。通常のシミ取りレーザー(スポット照射)では炎症後色素沈着の発生確率は 30〜50% と言われていますが、ルビーフラクショナルは点状に分割することでこの確率を大幅に低下させ、回復も早めることで日常生活への影響を最小限度に留めています。
起こりうる副作用
炎症後色素沈着(PIH/戻りジミ)
レーザー照射全般で注意される副作用ですが、点状照射により熱負荷が分散されるため発生率は大きく抑えられています。当院では、フラクショナル照射による炎症後色素沈着の発生率を 2,000分の1 以下 に抑えています。出力管理と適応判断により、現在はさらに低い水準で推移していると考えられます。万一発生した場合も、トラネキサム酸内服・外用、ハイドロキノン系外用、慎重な経過観察などで改善を図ります。
色素脱失
稀な副作用ですが、過剰な熱刺激により照射部位のメラノサイトの機能が低下し、肌の色が抜けて見える可能性があります。出力管理と適応判断によりほぼ発生していませんが、ゼロではありません。
水疱形成・内出血
稀ながら、強い熱反応により小さな水疱や内出血を生じることがあります。適切な出力設定と冷却対策で予防に努めていますが、肌の状態や個人差により起こりうる副作用です。
赤み・浮腫の遷延
赤みは通常 1 日程度で引きますが、敏感肌の方や毛穴の反応が強い方では、数日続くことがあります。気になる場合はご相談ください。
禁忌・注意
以下に該当する方は、施術をお受けいただけない、または慎重な判断が必要となります。
- 妊娠中・授乳中の方
- 光線過敏症の方
- テトラサイクリン系・サイアザイド系など光感受性の高いお薬を服用中の方
- 強い日光性皮膚炎がある方
- ケロイド体質の方
- 1 ヶ月以内に他のレーザー治療を受けた方:治療内容によりますので、ドクターが診察のうえ判断します
- 強い日焼け直後(メラニン量が増えている状態)
該当の有無や、ご自身の状況がよく分からない場合も、診察時にお気軽にご相談ください。
本治療法で用いる医療機器について(薬機法上の表記)
この治療法で用いられる医薬品・医療機器は、国内においては薬機法上の承認を受けていません。
*承認を受けていない医薬品・医療機器について「個人輸入において注意すべき医薬品等について」のページをご確認ください。
国内には同様の機器は存在しないため、医師のライセンス下で個人輸入し使用しています。
機器情報
- 潜在的副作用
- 色素沈着 色素増強 刺激 発赤 浮腫 水疱形成 内出血(user manual より)
- 海外における承認取得情報
- FDA 2014年7月17日
CE 2017年7月22日 - 製造元
- Asclepion Laser Technologies
更新履歴
- 2014年7月19日 初稿公開
- 2026年5月17日 全面リニューアル