ニキビ治療の実際②中等度のにきび
当院ではニキビ治療に力を入れて専門外来を併設しております。当院でのニキビ治療では肌状態に合わせた個々のプログラムを組むことにはなりますが、おおよそ次のような形で行っていくことになります。
ニキビの治療の場合には何を以て「軽度」「中等度」「重度」と分けるべきか悩みますが、これは治療における便宜的な区分けとご理解ください。
| ニキビの症状自身が軽度に見えたとしても、ニキビが出ている期間が長期であり、長年悩まれている方も多く場合によっては社会生活に障害を与えてしまってい る方が少なくありません。それに対して症状が重度であってもあまり気にされていない方もいらっしゃるために、ニキビの症状に対する区分けには説明方法ひと つとっても難しい点があります。(このために、医師や医療関係者から「大したことない」と言われて悩まれる方が後を絶ちません。)さらに言うと、ご自身と 周りの方(ご親族など)とのニキビに対するとらえ方のギャップに悩まれる方も多くいらっしゃいます。精神的苦痛や社会生活に及ぼす影響も含めて分けるべき なのですが、あくまで治療における区分けとご理解ください。 |
ニキビの重症度分類
ニキビの重症度分類では下記のようになっていますが、ニキビが顔全体に広がっていたとしても2度~3度の状態状態、(4度がない状態)を中等度のニキビと呼んでいます。この状態の方が一番多くいらっしゃいます。
| 1度 | 毛穴に皮脂やアカが詰まった状態。面皰(めんぽう)と呼ばれます。白ニキビ、黒ニキビ。 |
| 2度 | 詰まった毛穴にアクネ桿菌が増殖して炎症を起こした状態。赤い丘疹(きゅうしん)ができます。赤ニキビ。 |
| 3度 | アクネ桿菌の活動が活発になり、化膿した状態。膿疱(のうほう)や膿腫(のうしゅ)と呼ばれます。 |
| 4度 | 1~3度を繰り返し、ニキビが慢性化した状態。集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)と呼ばれ、皮膚が厚くなりデコボコしたニキビ痕が残ります。局所性の免疫異常や体質が関係しているといわれます。 |
中等度のニキビ治療
思春期のニキビで、赤ニキビ(炎症性のニキビ)が比較的多く盛り上がって見えるものが多くみられます。
大人ニキビでは、20台を超えて尋常性坐瘡(にきび)がひどくなりだし、特に生理前には便秘になることがあり、にきびも悪化する。このような症状が多くのアダルトニキビの方に見られます。(程度には差があります。)フェイスラインから、頬、顎にかけて赤ニキビが点在し、白ニキビ、黒ニキビが見られるような状態を中等度としています。
中等度のニキビ治療としては、
①比較的軽度なニキビの治療で説明したような治療では追い付かないと推測される場合に選択していくことになります。
中等度のニキビ治療の実際
外側からの治療
1、光治療をベースとしたにきび治療
外側からの治療として、光治療をベースとして組み立てていきます。AFTフォトフェイシャル・ipulseフォトセラピーの治療をケミカルピーリングと組み合わせて行っていきます。
特にipulseフォトセラピーは、ニキビ治療モードを搭載しており、肌自身の改善と、ニキビによる色素沈着の改善が見られます。
2、カーボンピーリングで皮脂線を抑制・毛穴を引き締める。
光治療を行う際に、部分的にカーボンピーリングで熱エネルギーを毛穴に加え、皮脂線を強力に抑え込むことができます。この治療のメリットは、同時に目立つ毛穴を引き締める効果もあることです。カーボンピーリングは皮膚表面でカーボンとレーザーが反応する際に起こる熱エネルギーで、皮脂線を抑えると同時に熱エネルギーによるコラーゲン変性を促し、毛穴も引き締めます。さらに いらなくなった角質を取り除く作用があり、ニキビ治療に大変効果的な方法です。
3、アファームマルチプレックスを使用したニキビ治療
アファームマルチプレックスは2種類のレーザーで、肌の奥を加熱し皮脂線を強力に抑制しながら、皮膚表面をフラクショナルに新しくしていくことができる最新のレーザー機器です。コントロール不良なニキビでも、1度目の治療からその治療効果を実感していただいております。1~2日ほど赤みが出ますが、より強力な治療をご希望される方にはお勧めの治療法といえます。
このアファームマルチプレックスはニキビ治療には欠かせない部類となってきました。強力な治療効果がありながら、2種類のレーザーを連続照射する機能によって類似機種と比較し短いダウンタイム(赤みが出ている期間)を実現しています。
内側からの治療
体の内側からの治療として、ベースとしてのプラセンタ治療をお勧めしています。ビタミンCをはじめとする各種ビタミン剤、炎症が強いようであれば抗生物質を併用していきます。体の状態にあわせ漢方薬などを使用します。
炎症性ニキビの治療が必要な場合には、抗生物質の少量長期間投与を行うことがあります。(ニキビの治療では抗生物質を少量で長期間飲む治療法がスタンダードです。)
大人ニキビの場合には、ホルモンバランスの崩れ、男性ホルモンのレセプター異常による異常角化、皮脂分泌亢進が見られます。これによっておもにフェイスラインから頬顎にかけて出てくると考えられますが、この際に、ホルモンバランスを何とか是正する必要が出てきます。抗アンドロゲン療法で男性ホルモンの受容体をブロックし、角質の肥厚・皮脂線発達を抑制してきます。今あるニキビを治療するのではなく、今後のニキビの発生数を減少させるように働くので治療効果が高いです。プラセンタ治療との併用をお勧めします。(女性のみ)
さらに炎症性ニキビ(赤ニキビ)があるようであれば、CO2レーザーによる圧出を併用します。
| INDEX ①比較的軽度なニキビの治療 ②中等度のニキビ治療 ③重度のニキビ治療 大人のニキビについて にきび跡の治療 |











