ニキビ治療の実際③重度のニキビ
当院ではニキビ治療に力を入れて専門外来を併設しております。当院でのニキビ治療では肌状態に合わせた個々のプログラムを組むことにはなりますが、おおよそ次のような形で行っていくことになります。
ニキビの治療の場合には何を以て「軽度」「中等度」「重度」と分けるべきか悩みますが、これは治療における便宜的な区分けとご理解ください。
| ニキビの症状自身が軽度に見えたとしても、ニキビが出ている期間が長期であり、長年悩まれている方も多く場合によっては社会生活に障害を与えてしまってい る方が少なくありません。それに対して症状が重度であってもあまり気にされていない方もいらっしゃるために、ニキビの症状に対する区分けには説明方法ひとつとっても難しい点があります。(このために、医師や医療関係者から「大したことない」と言われて悩まれる方が後を絶ちません。)
さらに、ご自身と 周りの方(ご親族など)とのニキビに対するとらえ方のギャップに悩まれる方も多くいらっしゃいます。 精神的苦痛や社会生活に及ぼす影響も含めて分けるべき なのですが、あくまで治療における区分けとご理解ください。 |
ニキビの重症度分類では下記のようになっていますが、3度から4度にかけて重度のニキビとしています。
重度のニキビ治療
赤ニキビ(炎症性のニキビ)が多数存在しつながったように見えるものがある(集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)と呼ばれる難治性の皮膚疾患で、炎 症、膿疱を何度も繰り返し続けます。 )。このような状態ではニキビ跡が混在して、色素沈着も起こっているような状態になっています。
早期の治療で、ニキビをまずコントロールすることが必要で す。
ニキビの重症度分類
| 1度 | 毛穴に皮脂やアカが詰まった状態。面皰(めんぽう)と呼ばれます。白ニキビ、黒ニキビ。 |
| 2度 | 詰まった毛穴にアクネ桿菌が増殖して炎症を起こした状態。赤い丘疹(きゅうしん)ができます。赤ニキビ。 |
| 3度 | アクネ桿菌の活動が活発になり、化膿した状態。膿疱(のうほう)や膿腫(のうしゅ)と呼ばれます。 |
| 4度 | 1~3度を繰り返し、ニキビが慢性化した状態。集簇性ざ瘡(しゅうぞくせいざそう)と呼ばれ、皮膚が厚くなりデコボコしたニキビ痕が残ります。局所性の免疫異常や体質が関係しているといわれます。 |
外側からの治療法として
圧出
化膿して膿がたまっているようであれば、たまった膿を排出させます。これを行わなければ炎症を抑え込むことは困難です(たまっていなければ行いません)。
エンディメッドFSR アファームマルチプレックス
そのうえで、エンディメッドFSR アファームマルチプレックスを使用していきます。強力な皮脂線抑制作用と、ニキビ痕の改善、色素沈着の治療、肌質改善を同時に促していきます。アファームマルチプレックスはニキビの治療に大変効率的な効果を発揮し、早期に治療効果を実感することが可能です。
グロスファクターメソスキン療法・PRP皮膚再生療法
長年ニキビを患っていたような肌は、それだけで疲弊しています。通常の肌よりも治療効果が出てくるまでに時間がかかります。そこで、大量の成長因子を導入するグロスファクターメソスキン療法もしくは、ご自身の血液内にある血小板を利用し肌の再生を促進させるPRP皮膚再生療法を用いて回復を早めます。肌が正常化に促される過程でニキビの発生を抑制する効果があり、エンディメッドFSR アファームマルチプレックスなどの治療効果を高める相乗効果も見込めます。
内側からの治療
まずは炎症を抑えてこなくてはいけませんので、抗生物質を上記の治療とともに使用していきます。3度~4度にかけての重度のニキビ治療では抗生物質の内服がどうしても必要です。少量で長期間内服していただくことになりますが、初期の段階では増量することがあります。
さらに体のバランスを整える治療として、ベースとしてのプラセンタ治療をお勧めしています。ビタミンCをはじめとする各種ビタミン剤を併用していきます。体の状態にあわせ漢方薬などを使用します。
大人ニキビの場合には、ホルモンバランスの崩れ、男性ホルモンのレセプター異常による異常角化、皮脂分泌亢進が見られます。これによっておもにフェイスラインから頬顎にかけて出てくると考えられますが、この際に、ホルモンバランスを何とか是正する必要が出てきますので、抗アンドロゲン療法で男性ホルモンの受容体をブロックし、角質の肥厚・皮脂線発達を抑制してきます。今あるニキビを治療するのではなく、今後のニキビの発生数を減少させるように働くので治療効果が高いです。(女性のみ)
| INDEX ①比較的軽度なニキビの治療 ②中等度のニキビ治療 ③重度のニキビ治療 大人のニキビについて にきび跡の治療 |
