ナイトレーズDUO仙台の最新いびきレーザー・睡眠時無呼吸治療

切らずに痛みなく直後から普通に食事ができる
睡眠の質を高める最新レーザー治療です。

外科的手術しか選択肢がなかった「いびき治療」に、切らないレーザー治療という新たな選択肢が登場しました。

治療中の痛みはほとんどなく、治療直後から食事や日常生活も普段通り可能。従来の手術とは違い、治療による生活への影響が極めて少ない方法です。

睡眠の質を向上させる非侵襲的(身体に優しい)レーザー治療です。口の中の軟口蓋や口蓋垂にレーザーを照射し緩んだ組織を引き締めることで、いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)を改善します。

1~4週間に1度、15分程度のレーザー照射で徐々にいびきを改善していきます。これが仙台で受けられる最新いびき治療「ナイトレーズ DUO(NightLase)」です。

今までのいびき治療は大変でした

ほとんどのいびきは睡眠中に軟口蓋や口蓋垂といった喉の奥の柔らかい組織が下がって気道を塞ぎ、呼吸時の空気の流れでそれらが振動することで発生します。

いびきがひどい場合、睡眠中に呼吸が何度も止まる睡眠時無呼吸症候群に至ることもあります。

いびき発生のメカニズム。睡眠中に軟口蓋や口蓋垂(のどちんこ)が下がり、気道を狭窄することで空気振動が起こり、いびきの原因になります。従来治療では、この軟口蓋や口蓋垂自体を切除・切開して気道を広げる手術が行われてきました。

従来の一般的ないびき治療は、この軟口蓋や口蓋垂をメスや従来型レーザーで切除・切開して気道を広げる手術(口蓋垂軟口蓋咽頭形成術やレーザー口蓋垂手術など)が中心でした。

気道を物理的に広げることで、喉の粘膜振動(いびき)を抑える方法です。しかし、喉の組織を切除する手術には身体的負担が大きく、術後の痛みや違和感も強いものでした。

例えば、術後に喉の奥に異物感が残ったり、空気が抜けやすくなって鼻から息が漏れる感じがしたり、食べ物が飲み込みにくくなる嚥下障害が生じたりと、副作用が出る場合もありました。

また全身麻酔または局所麻酔が必要で、出血や数週間に及ぶ術後の痛み・飲食制限も避けられず、患者様にとって治療のハードルが高いものでした。

気楽にいびき治療ができるようになりました

ナイトレーズ治療の様子。当院院長による施術シーン。口腔内に特殊なハンドピースでレーザーを照射し、軟口蓋周辺の組織を収縮させます。痛みはほとんどなく、出血もありません。

ナイトレーズDUO(NightLase DUO)は、最新のいびきレーザー治療です。

伸びて緩んだ軟口蓋などの喉の粘膜組織をレーザーの熱で引き締め、ダウンタイム(治療後の安静期間)や痛みなくいびきの改善を促すことが可能になりました。メスで組織を切り取らないため身体への負担が少なく、麻酔や入院も不要。

これまで「仕方ない」と諦めていたいびき・軽度の睡眠時無呼吸(SAS)を、気軽に治療できるようになったのです。

痛みの無いレーザー治療

ナイトレーズによる「いびき治療」は痛みがほとんどありません。レーザー照射時にわずかに温かさを感じる程度で、麻酔なしでも十分耐えられる刺激です。

喉奥の軟口蓋など粘膜組織が睡眠中に下がって空気の通り道を塞ぐと、空気の振動でその粘膜が震えていびきが発生します。ナイトレーズ治療では、この伸びてしまった粘膜組織をレーザーの熱で収縮させることで、軟口蓋や口蓋垂のたるみを解消します。

照射中も強い痛みはなく、「チリチリと温かい」感覚程度で治療が行えます。

麻酔は必要ありません

ナイトレーズのいびき治療は、従来の手術やレーザー治療と異なり痛みが非常に少ないため、麻酔の注射や不快な麻酔処置が不要です。

治療中は意識のある状態で会話もしながら進められます。麻酔による体への負担や注射の痛みがないのは患者様にとって大きなメリットです。

出血もありません

ナイトレーズ治療では軟口蓋を切除しないため、喉からの出血が起こりません。レーザーの熱作用で軟部組織を引き締めるだけなので、メスで組織を傷つける必要がなく、安全性が高いのが特徴です。

口蓋垂(のどちんこ)も切り取らないため、出血リスクはほぼゼロと言えます。術後に喉が出血してつばを吐く、といった心配もありません。

治療直後から普通に食事ができます

従来のいびき治療手術(レーザー手術含む)では、局所麻酔の注射を行ったうえでレーザーやメスで軟口蓋・口蓋垂を切除していました。そのため術後しばらくは喉の強い痛みで通常の食事が困難になり、流動食や軟らかい食事しか摂れないケースもありました。

ナイトレーズによるいびきレーザー治療では、粘膜を切らないため治療後すぐから普段と同じ食事が可能です。治療直後にお水やお茶を飲んで喉を潤すこともできますし、その日の夕食も制限なく召し上がっていただけます。

食事制限や安静期間が不要で、治療当日から仕事や日常生活に支障が出ない点は大きな利点です。

イビキ治療の流れ

ナイトレーズによるいびき治療は、基本的に5回~10回程度のレーザー照射を1クールとして行います(症状の程度によって異なります)。

治療ペースは患者様の状態に応じて1~4週間に1回の間隔で通院いただきます。1回あたり約15分の短時間で終了し、注射による麻酔も行わないため施術前後の拘束時間もほとんどありません。痛みや出血がなく施術後の安静も不要なため、忙しい方でも隙間時間で継続しやすい治療です。

早い方では3~5回ほど照射した時点でいびきの頻度や音の大きさが減少し、睡眠がより深くなってスッキリ爽快な目覚めを実感されることが多いです。

この改善効果は、回数を重ね5回目~10回目と進むごとによりはっきり感じられるようになります。実際の統計データでも、初回の治療後に約50%の患者様でいびきの改善が見られ、2回目治療後には80%以上の患者様が明らかな改善を実感しています。

個人差はありますが、一度効果が現れると、概ね1年~3年程度はいびき改善効果が持続するとの報告があります。

さらに、効果維持のため数か月に1回程度の定期メンテナンス照射を行うことで、良い状態を長期間キープすることも可能です。

ナイトレーズの最新治療プログラムを使用

ナイトレーズによるいびき治療法は、世界各地でこの10年ほどの間に広く行われてきた実績ある治療法です。ソララクリニック(仙台)では、国内外の最新治療情報を常にアップデートし、2種類のレーザーを組み合わせた最新プロトコル「ナイトレーズDUO」を導入しています。

Er:YAGレーザーによる表層加熱に加え、Nd:YAGレーザーによる深部組織加熱を組み合わせた最新プログラムで、より効率よく軟口蓋周囲の引き締め効果を高めています。

これにより従来型より少ない回数でも高い効果が得られるよう工夫されており、患者様に最新・最良の治療を提供できる体制を整えています。

補足: ナイトレーズは切らずに熱収縮させる治療とはいえ医療行為です。効果を最大化し安全に施術するには、熟練した医師による適切な照射と経過観察が重要です。
当院院長は2016年よりナイトレーズ治療を開始しており、多くの方の治療を行なっています。また、各種レーザー治療の経験が豊富でNightLase開発元のFotona社レーザーも熟知しておりますので、どうぞ安心してお任せください。

いびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)の判定

いびき治療でしばしば問題となるのが、ご自身では「いびきがどれくらい改善したか」を客観的に判定しにくい点です。

閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA/OSAS)の症状が軽減すれば、日中の強い眠気や倦怠感が改善し、ご本人も効果を実感できるでしょう。

しかし、ご自身の睡眠中の状態はなかなか把握できません。そこで当院では治療前後の変化をしっかり確認いただくために、スマートフォンアプリ「いびきラボ (SnoreLab)」の活用をおすすめしています。

スマホアプリ「いびきラボ」

いびきや睡眠時無呼吸症候群(SAS)を指摘されても、自分自身では寝ている時の状態は分かりません。そんな時に便利なのが、いびき録音アプリです。
簡単にいびきを録音できて、さらに、お酒を飲んだ日と飲んでない日のデータを比較する等、機能もたくさんあります。
治療を受けられる前に、現在のいびきの状態を保存しておくことをお勧めします。

ナイトレーズ治療1回後の改善例

ナイトレーズ治療を1回照射する前後で、いびきの客観的指標にどのような変化が出るかを見てみましょう。

下図は治療前(ある12月)と治療約3か月後(翌年3月)の「いびきラボ」による記録比較です。治療前はいびきスコア25だったものが、治療1回後にはスコア9にまで減少していることがわかります。

ナイトレーズ治療前 いびきスコア25
ナイトレーズ治療後 いびきスコア:9

いびきスコアは0~200で、数値が大きいほどイビキがひどいことを意味します。

スコア9というのはかなり軽度な状態です。またアプリ上の解析でも、いびきをかいていた睡眠時間の割合が34% → 19%に減少し、いびきの音量ピークも下がっています。たった1回の治療でも、これだけいびきが改善するケースがあるのです。

(※もちろん個人差があります。ナイトレーズは1回よりも複数回行うことで効果が高まる治療ですので、基本的には5回以上の照射を推奨しています。)

 

ナイトレーズ治療2回終了後の症例

さらに2回照射を行った症例では、いびきスコアが91 → 16と劇的に減少したケースも報告されています。スコア91は重度のいびき状態ですが、それが2回の治療でスコア16(軽度)まで大幅改善しています。

治療前
2回終了後

この患者様はもともと睡眠時無呼吸の症状もありましたが、治療後には日中の眠気・倦怠感が軽減し、朝まで熟睡できるようになったとされています。いびきスコアなど数値面の改善のみならず、ご本人の自覚症状や生活の質(QOL)の向上が見られる点も重要です。


以上のように、ナイトレーズ治療は複数回照射することで高い効果が期待できます。

ただし効果の出方には個人差があります。治療を進める中で随時いびきの程度を確認し、適切な回数で終了、またはメンテナンス継続の判断をします。

いびきレーザー治療「ナイトレーズ」料金表

症状に応じて1~4週間に1回のペースで行います(自由診療)。

回数 料金
1回 66,000
4週間以内 55,000

※本治療は保険適用外の自費診療です。公的医療保険はご利用になれませんのでご了承ください。

いびき治療をご検討されていらっしゃる方へ

ナイトレーズ治療は、手軽で安全性も高いいびき治療法ですが、治療を受ける前に知っておいていただきたい注意点があります。

以下に、事前にぜひ確認していただきたいポイントをまとめます。

照射直後はいびきが一時的に強くなります。
レーザーを照射した部位が熱反応でわずかに腫れるため、施術当日の夜は普段よりいびきが大きく/頻繁になる場合があります。ただしこれは一過性であり、1~3日程で治まりますのでご安心ください。
原因によっては効果が限定的です。
ナイトレーズは軟口蓋・口蓋垂のたるみを引き締めて気道の通りを良くし、いびきを軽減する治療法です。そのため、いびきの原因が軟口蓋以外(例えば肥大したアデノイド〈咽頭扁桃〉や扁桃腺、大幅な肥満による舌根沈下など)の場合、残念ながら十分な効果が得られない可能性があります。
重度の睡眠時無呼吸症候群(無呼吸指数AHIが15以上など)の方や、原因が多岐にわたるいびきには、CPAP療法や外科的手術など他の治療が適しているケースもあります。当院では問診や必要な検査を行った上で、患者様一人ひとりに最適な治療法をご提案いたします。
疲労や飲酒によるいびき増強に対する効果は限定的です。
ナイトレーズ治療を行っても、極度の疲労時や泥酔時には一時的にいびきが悪化することがあります。睡眠の質向上には生活習慣の改善も重要です。十分な睡眠時間の確保、就寝前の飲酒や喫煙を控えるなど、基本的な生活習慣の見直しも併せて行うことで治療効果がより発揮されます。
いびきの客観的な状況を事前に把握しましょう。
いびき治療を検討されている方は、治療開始前にぜひ「いびきラボ」などでご自身のいびき状況を1週間ほど記録してみてください。
「自分はいびきがひどい」と思っていた方でも、実際にはいびきの時間が短かったり音量が軽度だったというケースもあります。逆に無自覚でも長時間いびきをかいていた例もあります。
客観的なデータを取ることで、治療の必要性や治療後の効果判定が明確になります。
治療の副作用・リスクについて
ナイトレーズは、メスを使わず熱作用でコラーゲン組織の再生を促す治療です。照射中・照射後の軽度の喉の乾燥感や刺激感が生じることがありますが、通常1~2日で改善します。
現在まで世界的にも深刻な副作用の報告はほとんどありませんが、理論上は粘膜の軽度の火傷(熱傷)リスクがあります。しかし適切なパワー設定と照射法で行えば組織を傷つけることはなく、安全に施術できます。
海外の臨床研究でも「NightLase治療は安全で忍容性が高く、合併症は確認されなかった」と報告されています。当院でも細心の注意を払い施術を行っており、万一のトラブルにも迅速に対応いたしますので、不安な点は何でもご相談ください。

よくある質問 FAQ

いびき治療「ナイトレーズ」について、患者様から寄せられることの多いご質問とその回答をQ&A形式でまとめました。気になる点がございましたら参考になさってください。

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ナイトレーズ(NightLase)は、Fotona社開発のいびき・睡眠時無呼吸治療用レーザーシステムです。

メスを使わず、Er:YAGレーザーの特殊なSMOOTHモード照射とNd:YAGレーザーによる深部加熱を組み合わせ(DUO)、喉の軟口蓋や口蓋垂を引き締め、睡眠中の気道を広げることでいびきを軽減する治療法です。

痛みや出血がほとんどなく、外来で短時間に行えることから”切らないいびき治療”として注目されています。

当院では最新バージョンの「ナイトレーズDUO」を導入し、より高い効果が期待できる治療を提供しています。

個人差はありますが、ナイトレーズは多くの症例でいびきの音量低下・頻度減少など明確な改善効果を示しています。

臨床研究では約80%以上の患者様でいびきの大幅な軽減が報告されており、当院での施術例でも夜間途中で起きなくなった、パートナーからいびきが静かになったと言われた等の喜びの声を多数いただいています。

特に軟口蓋のたるみが原因の「単純性いびき」に対して高い効果を発揮します。ただし、アデノイド肥大や重度の肥満が原因の場合は効果が限定的なこともあります(この場合は他治療を併用することがあります)。

総じて、「いびきを完全にゼロにする」より「いびきを大幅に軽減し、睡眠の質を上げる」ことを目標にする治療とお考えください。

症状によって異なりますが、基本的に5~10回程度の治療が必要なことが多いです。

1回の施術でも効果がまったく無いわけではありませんが、3回目くらいから徐々にいびきの減少を実感される方が多いです。さらに回数を重ねるごとに効果が高まり、5~6回頃から「いびきの音で起きることがなくなった」「朝喉が痛くなくなった」といった改善、更に「疲れが取れやすくなった」「日中眠くならなくなった」等の報告が多く聞かれます。

軽症の方なら3回程度で卒業できる場合もありますし、重度の方や効果を安定させたい場合は10回以上実施するケースもあります。効果判定には「いびきラボ」等で記録を取りつつ、ご本人の自覚症状やパートナーのご意見も伺いながら回数を調整いたします。

ナイトレーズの効果持続期間には個人差がありますが、概ね1~3年程度は改善効果が維持するとされています。海外の追跡調査では治療後2年間は約65%の患者様で良好な状態が続いたとの報告や、4年後でも主観的な睡眠改善効果が維持した例もあります。

とはいえ加齢などで喉の組織が再び緩んでくるといびきが少しずつ戻る可能性があります。その場合は、年に2~6回程度の追加照射(メンテナンス治療)を行うことで、良好な状態を長期に維持することができます。

定期メンテナンスを含めたプランもご提案できますので、遠慮なくご相談ください。

治療中の痛みはほとんどありません。表面麻酔すら不要なほど刺激が少なく、温かみを感じる程度です。患者様からも「チクチクする程度」「熱い感じがしたが我慢できる」といった感想がほとんどで、強い痛みを訴える方は稀です。

治療後も、のどに軽い乾燥感や刺激感を覚える場合がありますが、通常1~2日程で治まります。副作用らしい副作用はほぼありませんが、極まれに照射部位の粘膜にごく小さな水疱やびらんが生じる可能性はあります(のどの軽い火傷のような状態)。しかし正しい手法で照射すればまず起こらない症状です。

当院では照射エネルギーを細かく調整し、安全第一で施術しますのでご安心ください。重大な副作用(嚥下困難が続く・声が嗄れる等)は今のところ報告されていません

基本的に注射の麻酔は不要です。治療は外来で行い入院の必要もありません。※咽頭反射(オエッとなる)や痛みが心配な方には必要に応じてスプレー麻酔を使用します。

施術ベッドに仰向けに寝ていただき、リラックスした状態で口を開けてもらったら、あとは数分間レーザーを当てるだけです。

痛みが少ないため注射による局所麻酔も行いません。治療中は意識がありますので、体調が悪くなったり違和感があればすぐにお伝えいただけます。

治療後はそのままお帰りいただけます(運転も可能です)。お仕事や育児などで忙しい方でも、麻酔や入院が無い分スケジュール調整しやすい治療と言えるでしょう。

軽症~中等症の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(特にいびきが主体で無呼吸指数AHIが20未満程度)であれば、ナイトレーズによって症状改善が見込めるケースがあります。実際にナイトレーズ施術後、AHI(無呼吸低呼吸指数)の低下が認められた報告もあります。

ただし、重症の睡眠時無呼吸(AHIが30以上など)の場合は、まずはCPAP療法(持続陽圧呼吸療法)が第一選択となります。ナイトレーズはあくまで気道を狭くしている要因を緩和する補助的治療とお考えください。

CPAPやマウスピース療法に抵抗がある軽症OSAの方には良い選択肢になりますが、重症OSAの方にはナイトレーズ単独では不十分な場合があります。当院では必要に応じて睡眠専門クリニックとも連携し、最適な治療法をご案内いたします。

ナイトレーズが特に有効なのは、睡眠時に軟口蓋・口蓋垂が下がることで気道が狭まり、いびきをかいているタイプの方です。

いわゆる「ノドに原因があるいびき」で、比較的若年~中年の男性や、更年期以降の女性にも多く見られます。こうした方はナイトレーズで喉の粘膜が引き締まると劇的にいびきが軽減する可能性があります。

一方、以下のようなケースでは向かない場合もあります。

  • 高度肥満(BMI 30超など)で舌や咽頭周囲に脂肪が多く付いている方(根本的には減量が必要です)
  • 扁桃肥大やアデノイド増殖が著しい方(耳鼻科での手術適応になることがあります)
  • 鼻づまりがひどく口呼吸になっている方(まず鼻炎や鼻閉の治療を優先します)
  • 中枢性の無呼吸や重症OSAの方(ナイトレーズの適応外です)

簡単なチェックとして、仰向けに寝たときだけいびきをかく人や、下顎を前に出すといびきが軽減する人はいびきの原因が軟口蓋にある可能性が高いです。このような方はナイトレーズ適応の見込みがあります。

逆に横向き寝でも酷いいびきをかく人や、日中にも強い眠気がある人は重症OSAの疑いがありますので、一度専門医療機関で検査されることをおすすめします。当院でも事前カウンセリングで適応をしっかり判断いたします。

どちらも「閉塞性睡眠時無呼吸」を指しますが、日本の主要ガイドラインはOSAで統一しています。サイト内では初出:OSA(旧称:OSAS)、以降はOSAのみを使用します。医療者向け文献名など、固有名は原表記を尊重します。

治療当日は特別な制限はほとんどありません。施術後すぐに飲食が可能で、お仕事や運動も通常通り行えます。

ただし喉に熱を加える治療のため、念のため当日~翌日の飲酒・喫煙は控えていただいたほうが良いでしょう(喉に刺激となるため)。また治療当日は刺激物(香辛料の強い食品や炭酸飲料など)は避け、常温の水やお茶でこまめに水分補給すると喉の違和感が早く引きやすいです。

治療後、のどがヒリヒリしたり多少腫れぼったく感じる場合は、冷たい水や氷で軽く冷やすとのどの炎症が和らぎます。就寝時は枕をやや高めにするか上半身を少し起こした体勢で寝ると、むくみが引いて楽になります。

これらは一時的な対処で、基本的には翌日以降普段通りで問題ありません。万一翌日になってものどの痛みが強い場合や、水ぶくれのような違和感がある場合は念のためご連絡ください。

当院ではカウンセリングを随時受け付けております。いびき治療をご検討中の方は、お電話または当院公式サイトのお問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。

初診・カウンセリングでは、医師が直接お悩みを伺い、考えられる原因や最適な治療法について丁寧にご説明いたします。

その場で無理に治療を勧めることは決してありませんので、「話だけ聞いてみたい」という方も大歓迎です。カウンセリング後に十分検討いただき、治療を受けるかどうか決めていただけます。

予約に関しても、お電話にてカウンセリングや施術の日時をお取りできます。

当院は完全予約制ですので、まずはご都合の良い日時をお電話にてお伝えください。

お電話:022-722-7090

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監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

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参考文献

ナイトレーズによるいびき治療の有効性・安全性を示す主な医学論文を以下に示します。

各文献は海外の専門誌に掲載された研究報告です。本稿の情報の信頼性を補強するため参照しています。

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原題:Treatment of snoring using a non-invasive Er:YAG laser with SMOOTH mode (NightLase): a randomized controlled trial

出展: Eur Arch Otorhinolaryngol. 2023;280(1):307-312.

DOI: 10.1007/s00405-022-07539-9

要約: ナイトレーズレーザー治療の効果と安全性をシャム治療(偽照射)と比較検証した初のランダム化比較試験。40名のいびき患者を対象に3回照射を実施した結果、ナイトレーズ群ではいびきに関するアンケートスコア(SOSやパートナー評価)が有意に改善し、いびき音の強さも低下。一方、偽照射群ではほとんど変化がなかった。

ナイトレーズ群では痛みスコアが平均3.0(VAS10段階中)と低く、麻酔なしで全例施術可能で、有害事象も発生しなかった。総合的に「ナイトレーズは安全で低侵襲かつ有効ないびき治療法」であり、シャム対照より明確な効果が示されたと結論付けています。

原題:A Long-Term Follow-up Study for the Treatment of Snoring after Using Patterned Non-Ablative Erbium:YAG 2,940 nm Laser

出展: Int Arch Otorhinolaryngol. 2023;27(1):e104-e110.

DOI: 10.1055/s-0042-1744171

要約: エジプトの研究グループによる、ナイトレーズと同じ非蒸散型Er:YAGレーザー治療の2年間追跡試験。

対象76名に対し3回の咽頭部レーザー施術を行い、術後6週と2年後に評価。6週後には68.4%の患者でいびき症状が有意に改善しましたが、2年後までフォローできた43名中15名(34.8%)は再発(いびき悪化)を訴えました。

それでも再発者も含め多くの患者で治療前よりいびきの質(音の程度)は改善したままでした。結論: 非蒸散Er:YAGレーザーはいびき管理に有効で、短期的に良好な結果が得られるが、約35%に長期再発が見られ定期フォローが重要であると示唆しています。

原題:Er:YAG Laser: A Minimally Invasive Treatment Method in Selected Patients with Impaired Breathing During Sleep – The Assessment of Treatment Effectiveness After 4 Years

出展: Photobiomodul Photomed Laser Surg. 2023;41(8):415-421.

DOI: 10.1089/photob.2022.0144

要約: ポーランドの研究で、ナイトレーズ治療を受けた24名を4年間追跡した報告。3回照射後の3か月時点で患者の主観的睡眠指標(いびきや睡眠の質)は大きく改善し、その改善効果が4年後でも有意に持続していました

客観的な睡眠ポリグラフ指標(無呼吸指数など)は有意差が出なかったものの悪化も認めず、治療による副作用・合併症は4年間を通じて皆無でした。

このことから「Er:YAGレーザー治療は安全で忍容性が高く、主観的睡眠状態の改善効果が少なくとも4年間持続する」と結論付けられています。

原題: Er:YAG Laser Treatment of Simple Snorers in an Outpatient Setting

出展: ORL J Otorhinolaryngol Relat Spec. 2016;78(2):70-76.

DOI: 10.1159/000443510

要約: トルコのENT(耳鼻科)チームによるナイトレーズ導入初期の検証研究。33名のいびき患者に3回のEr:YAGレーザー治療を行い、アンケート追跡により効果と満足度を評価しました。

結果: 患者報告によるいびき症状の改善率は約75%、3回治療後の満足度は65%に達しました。特に50歳以上の患者で顕著な改善と高い満足度が得られています。

副次的効果として「呼吸が楽になった」「日中の眠気が減り集中力が増した」といった声もあり、睡眠の質向上が示唆されました。

副作用: 軽度の不快感以外重大なものは報告されず、患者は治療を良好に耐容。

結論として「非手術的Er:YAGレーザー治療はいびきと関連症状を改善する有効で低侵襲な方法」であり、デメリットは最小限(軽い不快感程度)と述べられています。

原題: Outpatient erbium:YAG (2940 nm) laser treatment for snoring: a prospective study on 40 patients

出展: Lasers Med Sci. 2018;33(2):399-406.

DOI: 10.1007/s10103-018-2436-6

要約: イタリアのグループによるナイトレーズ相当の治療検証。いびきに悩む40名に対し、3回のEr:YAGレーザー照射を実施し経時的変化を評価しました。

結果: 3回の治療後でいびきの主観スコアが約70%減少VASスコアが治療前から大幅改善)し、パートナーから評価される睡眠時の騒音も明らかに軽減しました。またMallampati分類や舌の位置(Friedman分類)といった解剖学的指標も改善傾向を示し、気道容積の増大が示唆されています。

痛みは治療中「ほぼゼロ」で、副作用も40人中1人に「非常に軽い咽頭痛」が見られたのみと安全性は高い。患者満足度も「非常に満足」85%、「ある程度満足」12.5%、「不満」2.5%と多くの患者が結果に肯定的でした。

さらに20か月後のフォローでも72%の症例で効果が維持していたと報告されています

以上より「非侵襲Er:YAGレーザーはいびきの音量を減らす有効な手段」であり、大半の患者で長期安定した効果を示すと結論づけられました。

原題: Minimally invasive erbium laser treatment for selected snorers

出展: Lasers Med Sci. 2019;34(7):1413-1420.

DOI: 10.1007/s10103-019-02731-6

要約: ポーランドのFrelichらによる24名対象の臨床試験。

軟口蓋肥大によるいびき患者24名に2週おき×3回のEr:YAGレーザー治療を行い、3か月後に主観・客観両面で効果を評価しました。ポリグラフ検査では低呼吸(hypopnea)の発生数が有意に減少(p=0.034)し、他の無呼吸指標も改善傾向を示しました。

いびき時間も短縮し、治療後は24名中13名が「睡眠中のいびき時間5%未満」に収まった(治療前は6名のみ)という有意な改善が見られています。アンケート調査では患者本人とパートナー双方の睡眠の質・生活の質が統計的に有意に向上し(p<0.001)、Epworth眠気尺度も改善(p=0.010)しました。

治療中・治療後とも副作用は認められず、全例麻酔なしで完遂。

著者らは「Er:YAGレーザー治療はいびきに対して効果的で非侵襲的な治療法」と結論付け、より長期・対照群ありの研究で本結果の再現を提言しています。

原題: Treatment of snoring disorder with a non-ablative Er:YAG laser dual mode protocol. An interventional study.

出展: J Clin Exp Dent. 2020;12(6):e561-e567.

DOI: 10.4317/jced.56953

要約: ポルトガルの研究で、Er:YAGレーザーロングパルス+SMOOTHモードの二重照射(ナイトレーズ DUOに近い手法)の効果を検証。

対象30名に3回のレーザー治療を行い、1か月後までフォロー。結果は治療1か月後に78.8%の患者でいびきVASスコアが改善(平均8.03→1.7に低下)しました。

1回目施術後から45%の改善、2回後で61%、3回後には69%の改善率と回数ごとに効果増強を確認。加えて睡眠の質や日中の活力などQOL面も有意に向上し、「朝の口渇や起床困難が減った」「日中の疲労感が軽減」といった良好な変化が得られました。

客観評価としてスマホアプリ(SnoreLab※いびきラボ)でも初回照射後からいびき音の強度が有意に低下しており、モバイルアプリを使った手軽な効果モニタリング手法の有用性も示しています。

安全性: 有害事象は報告されず、全例麻酔なしで完了。患者満足度も高く、6か月後の電話追跡でも治療満足度は維持されていたとのこと。

以上より「本二重モードEr:YAGレーザーはいびきに対して安全かつ有効で、患者受容性も良好な治療法」とまとめられました。

原題: Er:YAG laser for snoring: a systematic review and meta-analysis

出展: Lasers Med Sci. 2020;35(6):1231-1238.

DOI: 10.1007/s10103-020-02987-3

要約: タイのNeruntaratらによる、NightLase関連の複数研究を総括したレビュー。

適切な基準を満たした臨床報告7編を解析し、Er:YAGレーザーいびき治療の全体的な有効性を評価しています。

その結果、治療1か月後の患者満足度は96.7%、6か月後でも96.4%という非常に高い水準で、長期に及ぶ高い満足度が示されました。またいびきの重症度スコアも有意に低下し、全体としてレーザー治療群は対照群と比べて有意な改善傾向を示しました。

著者らは「ナイトレーズを含む非侵襲レーザー治療は安全で合併症が少なく、いびき軽減に有望だが、さらなる大規模研究が望まれる」と結論しています。メタ分析でも有効性が支持されたことで、ナイトレーズの国際的な評価が高まった一因となった論文です。

原題: Histological Effects of Er:YAG Laser Irradiation with Snoring Handpiece in the Rat Soft Palate

出展: Photomed Laser Surg. 2016;34(8):321-325.

DOI: 10.1089/pho.2015.4044

要約: トルコのUnverらによる基礎研究。20匹のラットを対象に、人間のナイトレーズ治療を模したEr:YAGレーザー照射(Fotona社PS04ハンドピース使用)を軟口蓋部に行い、その組織学的変化を検証しました。

照射後1週・5週まで経時的に組織を解析したところ、レーザー照射群では軟口蓋粘膜の縮小と線維化(コラーゲン増生)が認められ、対照群と比較して有意な組織収縮効果を確認

一方で出血、強い炎症反応、組織の焦げ(炭化)や壊死といった有害所見は一切観察されませんでした。これはナイトレーズの非蒸散的照射が組織を焼灼せず、コラーゲン変性による引き締めを起こしていることを裏付けています。

以上より「Er:YAGレーザーはいびき治療用の特殊ハンドピースを用いることで、安全に軟口蓋の収縮効果を得られる」と結論づけ、臨床でのナイトレーズ治療の組織学的安全性を支持する結果となりました。

原題: Laser-assisted uvulopalatoplasty (LAUP) complications and side effects: a systematic review

出展: Nat Sci Sleep. 2019;11:59-67.

DOI: 10.2147/NSS.S178540

要約: いびき治療の従来手段であったレーザー補助口蓋垂口蓋形成術(LAUP)の安全性を評価したレビュー論文です。

26研究の分析で、LAUP後の術後疼痛は全例で強く現れ、しばしば鎮痛剤が長期間必要となること、さらに術後出血嚥下障害(飲み込みづらさ)、鼻声・構音障害、口蓋帆閉鎖不全(鼻に空気が漏れる)など多様な副作用が報告されています。

また再発率も決して低くなく、追加手術が必要になるケースもありました。総じてLAUPは効果はあるものの患者の負担が大きく、副作用リスクも無視できない治療法であると結論付けています。

このことは、切らない治療であるナイトレーズの利点(痛みやダウンタイムの極小化)を際立たせるエビデンスといえます。ナイトレーズではこうした外科的侵襲を伴う合併症がほぼ皆無である点から、現在ではLAUPに代わる低侵襲オプションとして注目されています