ニキビ圧出Comedo Extraction|仙台

芯を出せるニキビと、出せないニキビがあります

ニキビの「芯」を出す処置は、面皰圧出めんぽうあっしゅつ・コメド圧出・ニキビ圧出・芯出しなど、いくつもの呼び方をされています。どれも同じ処置を指しています。

はじめにお伝えしておくと、当院では圧出のみという形での施術はご用意しておりません。その理由も、あわせてご説明します。

ニキビ圧出とは、どんな処置ですか

面皰圧出は、毛穴に詰まった皮脂と角質のかたまり(面皰めんぽう=コメド)を、専用の器具で押し出す処置です。皮膚科・美容皮膚科で行われます。

面皰圧出器という、先端に小さな穴の開いた金属の器具を使います。滅菌した器具で、詰まっているものの真上から適切な方向と力で押し出すため、周りの皮膚への負担を抑えながら内容物を取り除いていきます。

毛穴の出口が塞がっているときは

詰まったものを出すには、まず出口が要ります。出口が塞がっているときは、先に出口を作る必要があります。

当院ではニキビ治療の中でこれを行うとき、ほとんどの場合、レーザーで小さな穴を開けて排出させています。針を使う方法もありますが、今は少なくなりました。

圧出の目的は「今そこに詰まっているものを取り除くこと」です。詰まりが取れると、その毛穴で起きていた炎症は引きやすくなります。ただし、後ほど述べるように、これは新しいニキビができないようにする処置ではありません

出せるニキビと、出せないニキビがあります

圧出で出せるのは、内容物が「詰まっている」段階のニキビだけです。赤く腫れて硬くなったニキビは、押しても出ませんし、押してはいけません。

実際、圧出を行うとその毛穴の炎症は引きやすくなります。しかしニキビが減ってきても、「いつも同じ所にニキビができてしまう」という毛穴が残ります。長年炎症を起こし続けてきた毛穴は、ニキビができやすい形に変わってしまっているためです。取り除いても、同じ場所にまた作られます。

圧出で出せるニキビと、出せないニキビを毛穴の断面で対比した図圧出で出せるニキビと、出せないニキビ内容物の深さと、周りの組織との境界で決まります押し出せるEXTRACTABLE白ニキビ(閉鎖面皰)出口が塞がり、白っぽい内容物が浅いところに溜まっている黒ニキビ(開放面皰)出口が開き、詰まった角質の先端が酸化して黒く見える黄ニキビ膿が浅いところに溜まり、皮膚が盛り上がっている押し出せないNOT EXTRACTABLE ⚠赤く腫れた炎症ニキビ内容物がまだ形になっておらず、周りに炎症が広がっている硬いしこり(結節)深いところで炎症が固まり、周りの組織と一体になっている袋状のもの(粉瘤)ニキビとよく似ているが別の疾患。出しても袋が残り、また溜まる矢印=押し出す力の向き。点線と × は、押しても出ずに奥へ広がることを表します。
圧出で出せるニキビと、出せないニキビを毛穴の断面で対比した図圧出で出せるニキビと、出せないニキビ内容物の深さと、周りの組織との境界で決まります押し出せるEXTRACTABLE白ニキビ(閉鎖面皰)出口が塞がり、白っぽい内容物が浅いところに溜まっている黒ニキビ(開放面皰)出口が開き、詰まった角質の先端が酸化して黒く見える黄ニキビ膿が浅いところに溜まり、皮膚が盛り上がっている押し出せないNOT EXTRACTABLE ⚠赤く腫れた炎症ニキビ内容物がまだ形になっておらず、周りに炎症が広がっている硬いしこり(結節)深いところで炎症が固まり、周りの組織と一体になっている袋状のもの(粉瘤)ニキビとよく似ているが別の疾患。出しても袋が残り、また溜まる点線と × は、押しても出ずに奥へ広がることを表します。

左が出せるもの、右が出せないもの。分かれ目は「内容物が浅く、周りと分かれているか」です。

圧出で出せるニキビ

  • 白ニキビ(閉鎖面皰へいさめんぽう)……毛穴の出口が塞がり、白っぽい内容物が溜まっている状態
  • 黒ニキビ(開放面皰かいほうめんぽう)……出口が開いていて、詰まった角質の先端が酸化して黒く見える状態
  • 黄ニキビ……膿が浅いところに溜まり、皮膚の表面近くまで来ている状態

いずれも内容物が浅いところにあり、周りの組織と分かれているため、押し出す通り道があります。

圧出で出せないニキビ

  • 赤く腫れた炎症ニキビ……内容物がまだ形になっておらず、周りに炎症が広がっている
  • 硬いしこりのようなニキビ(結節けっせつ)……深いところで炎症が固まっており、押し出す通り道がない
  • 袋状になっているもの(粉瘤ふんりゅう)……ニキビとよく似ているが、別の疾患

硬いニキビ・しこりは圧出で出せますか

硬いものほど、圧出には向きません。硬いということは、内容物が液体ではなく、周りの組織と一体になっているということです。

この状態で外から力を加えると、内容物が排出される代わりに皮膚の奥へ押し広げられ、炎症が深く・広くなります。跡が残りやすくなるのは、まさにこの経路です。

ただし、硬いニキビに何もできないわけではありません。必要と判断したときには、レーザーや針で出口を作ることを考えます。これは診察したうえでの判断で、押し出すだけの処置であれば、触らないほうがよいものです。

粉瘤(ふんりゅう)はニキビとは別のものです

粉瘤は、皮膚の中に袋ができている疾患です。ニキビと見分けがつきにくいことがありますが、袋そのものが残る限り、内容物を出しても同じところにまた溜まっていきます。こちらも押し出す処置の対象にはなりません。

そもそも「芯」とは何でしょうか

芯と呼ばれているものの正体は、はがれ落ちるはずだった角質と、毛穴から出るはずだった皮脂が混ざって固まったものです。毛穴の出口で皮膚の生まれ変わり(角化)が乱れて出口が狭くなり、そこへ皮脂が溜まっていくことで作られます。

この過程は9つの段階に分けて説明できます。毛穴の断面図とともに、次のページでご説明しています。

毛穴の中で何が起きているかは ニキビができる仕組み

自分で潰すと、何が起きるのでしょうか

「ニキビを潰すと跡になる」とよく言われますが、厳密には、適切な圧出そのものが跡の直接の原因になるわけではありません。

ニキビ跡の本当の原因は、炎症に伴う皮膚組織の破壊です。炎症が長引いたり深くなったりするほど、皮膚の奥の層(真皮しんぴ)まで組織が傷つき、クレーター状のニキビ跡として残りやすくなります。

裏を返せば、できるだけ早い段階で原因(膿や皮脂のかたまり)を取り除ければ、皮膚の自然治癒力によって修復が進みやすくなるという側面もあります。しかしそれは「適切な圧出」を前提とした話です。

自己処理で起きやすいこと

自己処理では次のような問題が起こりやすく、かえって炎症や跡を悪化させます。

  • 不潔な器具・指による細菌感染の拡大
  • 爪で強く押し込むことによる周りの組織へのダメージ
  • 一部だけ押し出して内容物が皮膚の奥へ逆流
  • 炎症が赤ニキビ→黄ニキビ→しこり(結節)へと深く進行
  • 色素沈着(赤み・茶色のシミ)の長期残存

「早めの処置が大切」というのは本当ですが、それは医療機関での適切な処置に当てはまる話です。自己流のタイミングで、自己流の方法で処理することが、結果的にニキビ跡を作る最大の原因となってしまいます。

自分でニキビをつぶしてよいですか?

当院は、ニキビの自己処理を基本的に推奨していません。やってよいかどうかと聞かれれば、皮膚科を受診してください、というのが答えです。

それでも「わかっているけれど、どうしても気になる」というお気持ちはよくわかります。以下にまとめるのは、どうしてもしたいという方が最悪の事態にならないためのアドバイスでしかありません。やってよいという意味ではありません。

どうしても自己処理したい場合に守る最低限のルール

  • まず手を洗う……石鹸で手を洗い、洗顔してから触る
  • 処理するニキビを選ぶ……白ニキビと、頭が白く膿が見えている黄ニキビは比較的リスクが低い。赤く腫れた炎症ニキビ・深い結節性ニキビは絶対に触らない
  • 爪で押し込まない……爪を立てない。指の腹で優しく
  • 一度押して出なければ、今回は諦める……無理に押し続けない
  • 処理後は洗顔+保湿……清潔を保ち、治りを待つ
  • 同じ場所を何度も触らない……治りかけをまた開いてしまう

この「まず手を洗う」には、細菌を持ち込まないという意味のほかに、もうひとつ意味があります。

手を洗うあいだに、ひと呼吸おいていただきたいのです。これは本当にやってよいことなのかを、もう一度考えてみてください。手を洗う時間が、少し立ち止まるための間になります。

石鹸と水盤に広がるひとつの波紋のイラスト。ニキビを自分で処理する前に、手を洗いながらひと呼吸おくことを表す

白ニキビと黄ニキビの見分けは、実際にはそう簡単ではありません。だからこそ「一度押して出なければ、今回は諦める」というルールが要ります。出ないということは、まだ出せる段階ではない、ということだからです。

迷ったら、自分ではやらないでください。迷うということは、触ってよい段階かどうかが分からないということです。その時は触らずに、皮膚科受診をご検討ください。

医療機関の面皰圧出は、何が違うのでしょうか

皮膚科・美容皮膚科では、滅菌された専用器具(面皰圧出器)を使い、清潔な環境で、適切な圧力で内容物を押し出します。自己処理と比べた違いは次の4点です。

  • 感染のリスクを抑えやすい(器具の滅菌・消毒管理)
  • 周りの組織を傷つけにくい(適切な力加減と方向)
  • 内容物を取り残しにくい
  • 必要に応じて、炎症を抑える処置も同時に行える

そして最も大きな違いは、押していいものかどうかを、押す前に判断していることです。前の章で挙げた「出せないニキビ」を見分け、触らないという判断も含めて処置になります。

ニキビがひどくなってからでは跡が残りやすくなりますので、早めの段階でご相談いただければ、押してよいものが多いうちに手を打てます。

圧出だけでは、ニキビは終わりません

圧出は「今ある詰まりを取り除く」処置であって、「新しく作られないようにする」処置ではありません。ここが、この処置のいちばん大切なところだと考えています。

日本皮膚科学会の診療ガイドラインでも、面皰圧出は治療の選択肢の一つとして挙げられています。選択肢の一つであって、治療の柱ではない、という位置づけです。

圧出を繰り返した場合と、ニキビ治療を並行した場合の流れを比べた図圧出は「今あるもの」を取り除く処置です取り除いても、同じ毛穴からまた作られます圧出を繰り返すだけの場合REPEAT ONLY ⚠面皰が詰まっている毛穴に皮脂と角質が溜まる圧出で取り除く今あるものは出せる同じ毛穴からまた作られる詰まりやすい形は変わらない↑ 同じところに戻るニキビのコントロールを並行した場合WITH TREATMENT面皰が詰まっている毛穴に皮脂と角質が溜まる圧出+治療を進める出しながら、できる状態を変える作られにくくなっていく詰まりの発生そのものが減る→ 作られる側が減っていく圧出は治療の選択肢の一つで、治療の柱ではありません(日本皮膚科学会 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023)
圧出を繰り返した場合と、ニキビ治療を並行した場合の流れを比べた図圧出は「今あるもの」を取り除く処置です取り除いても、同じ毛穴からまた作られます圧出を繰り返すだけの場合REPEAT ONLY ⚠面皰が詰まっている毛穴に皮脂と角質が溜まる圧出で取り除く今あるものは出せる同じ毛穴からまた作られる詰まりやすい形は変わらない同じところに戻るニキビのコントロールを並行した場合WITH TREATMENT面皰が詰まっている毛穴に皮脂と角質が溜まる圧出+治療を進める出しながら、できる状態を変える作られにくくなっていく詰まりの発生そのものが減る作られる側が減っていく圧出は治療の選択肢の一つで、治療の柱ではありません(日本皮膚科学会 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023)

同じ毛穴で、詰まる → 出す → また詰まる、が繰り返されます。

ですから、圧出を繰り返すだけでは、同じところにまたニキビができる状態が変わりません。必要なのは、ニキビができる状態そのものを変えていく治療です。

当院で圧出のみの施術をご用意していない理由

圧出だけを希望されるお問い合わせはいただきますが、圧出のみという形での施術はご用意しておりません

ひとつは費用のことです。当院はすべて自由診療(保険適用外)ですので、保険診療と比べるとどうしても高額になります。圧出だけを受けにいらっしゃるには、見合わないと考えています。

もうひとつは、限られた人員と設備の中で、十分な時間をかけて診療を行いたいと考えているからです。ニキビのコントロールを行う一環として面皰圧出は行っていますが、圧出のみという形では、誠に申し訳ないのですが、ご案内しておりません。

ニキビそのものを治していきたいという方に、当院がどのように進めるかを次の章でご説明します。圧出だけをご希望の場合は、対応している医療機関の受診をお勧めしています。

ニキビそのものの治療は ニキビ治療専門外来

当院では、どのように進めるのでしょうか

当院の目標は、「ニキビのコントロール」を早期に行い、「ニキビができづらい肌」「ニキビができても早く治る肌」の獲得を目指すことです。

まずは今あるニキビをコントロールすること。そのうえで、ニキビができにくい肌へと変えていくこと。この順序で進めていきます。どの治療をどう組み合わせるかは肌の状態によって変わりますので、診察のうえでご提案します。

この流れの中で、詰まりが溜まっていて出したほうがよいと判断できるものについては、圧出を行います。そのままにしておくと周りの組織を破壊し続け、ニキビ跡としての被害が大きくなっていくと判断できる場合があるためです。

診察では何を見て、圧出をするか決めていますか

拡大鏡で肌の状態を観察し、必要であれば面皰圧出を行います。レーザーで微細な開口を作ることができるため、周りへの負荷を減らしながら圧出ができます。ですから、圧出が必要なニキビに対しては、できる限り行っています。

真鍮のルーペの下で一粒だけが鮮明に拡大されているイラスト。よく見てから圧出をするかどうかを決めることを表す

一方で、急がないこともあります。痛みが気になる方や、圧出でニキビ跡になるのではないかとご心配な方には、無理に進めることはしません。

そうした場合は、まずお話をうかがい、納得していただけたところから始めます。初めのうちは様子を見たり、数か所にとどめたりしながら、少しずつ進めていくことが多いです。

いつも同じ所にできる毛穴について

繰り返しできてしまう毛穴に対しては、皮脂腺そのものへはたらきかけて皮脂の供給を抑える処置を、一連のニキビ治療の中で必要に応じて併用することがあります。この処置については 皮脂腺破壊治療(SLA) のページでご説明しています。

ニキビ治療専門外来について詳しく見る

まとめ

  • 圧出で出せるのは詰まっている段階のニキビ。赤く腫れたもの・硬いものは向かない
  • ニキビ跡の原因は「潰すこと」ではなく「炎症の長期化・深部への進行」
  • 自己処理は推奨していない。迷ったら触らず、皮膚科受診を検討する
  • 圧出は今ある詰まりを取る処置で、新しく作られないようにする処置ではない
  • 当院では圧出のみの施術はご用意しておらず、ニキビ治療の一部として行っています

自己判断で悪化させてしまう前に、どうぞお気軽にご相談ください。

よくあるご質問

ニキビ圧出とは何ですか?

毛穴に詰まった皮脂と角質のかたまり(面皰めんぽう=コメド)を、専用の器具で押し出す処置です。

ニキビ圧出・面皰圧出・コメド圧出・芯出しと呼ばれることがありますが、いずれも同じ処置を指します。

圧出でニキビは治りますか?

今ある詰まりは取り除けますが、それだけでニキビが終わることはありません。

圧出は「今そこにあるものを取り除く処置」で、「新しく作られないようにする処置」ではないためです。同じ毛穴に繰り返しできる場合は、ニキビができる状態そのものを変えていく治療が必要になります。

硬いニキビは圧出で治せますか?

硬いものほど、圧出には向きません。

硬いということは内容物が液体ではなく周りの組織と一体になっているということで、押し出す通り道がありません。無理に力を加えると炎症が皮膚の奥へ広がり、跡が残りやすくなります。

硬いニキビ・深いニキビは、炎症そのものを抑える治療の対象になります。必要と判断したときにはレーザーや針で出口を作ることを考えますが、これは診察したうえでの判断です。

ニキビの圧出は自分でやってもいいですか?

基本的にお勧めしていません。やってよいかどうかと聞かれれば、皮膚科を受診してください、というのが答えです。

自己処理では、不潔な器具や爪による感染・組織のダメージ、内容物の逆流が起こりやすく、かえって炎症や跡を悪化させます。

どうしても行う場合は、石鹸で手を洗ってから触ること、白ニキビ・黄ニキビに限ること、爪を立てないこと、少し押して出なければ諦めることを守ってください。赤く腫れたニキビには触らないでください。

手を洗うのは、細菌を持ち込まないためであると同時に、ひと呼吸おいて、本当にやってよいことなのかを考えていただくためでもあります。迷ったら、自分ではやらないでください。

圧出だけを受けることはできますか?

当院では、圧出のみという形での施術はご用意しておりません。

圧出を繰り返しても、ニキビができる状態が変わらなければ元に戻ってしまうためです。当院では、ニキビ治療を進めていく中で必要と判断したときに、その一部として行っています。圧出のみをご希望の場合は、対応している医療機関の受診をお勧めしています。

痛みはありますか?

詰まっている段階のニキビであれば、押し出す一瞬と、レーザーで穴を開ける一瞬に、ピリッとした軽い痛みを感じる程度のことがほとんどです。

感じ方には個人差があり、炎症の程度や部位によっても変わります。痛みをとても心配されている方には、無理には行いません。なお当院では圧出のみという形での施術はご用意しておらず、ニキビ治療の中で必要と判断したときに行っています。痛みが心配な場合は、診察のときにお伝えください。

圧出だけの料金はいくらですか?

当院では圧出のみという形での施術はご用意していないため、圧出だけの料金設定はありません。

当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)で、保険診療は行っておりません。ニキビ治療の費用はニキビ治療専門外来のページまたは料金表ページをご覧ください。

参考文献

1尋常性痤瘡ざそう酒皶しゅさ治療ガイドライン2023(日本皮膚科学会)

原題: 尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023

出典: 日皮会誌. 133(3):407-450 (2023)

DOI: 10.14924/dermatol.133.407

要約:

本ガイドラインは、日本皮膚科学会が策定した、尋常性痤瘡(ニキビ)と酒皶の診療ガイドラインです。日常診療で問題になる47項目の臨床上の疑問(クリニカルクエスチョン)について、推奨度とともに回答が示されています。

面皰圧出は、CQ41「面皰,炎症性皮疹に面皰圧出は有効か?」で取り上げられており、推奨度C1として「面皰,炎症性皮疹に,面皰圧出を選択肢の一つとして推奨する」と記載されています。C1は「選択肢の一つとして推奨する」という区分です。質の高い臨床試験の裏づけがある区分(A・B)とは分けて位置づけられています。

本ページでは、面皰圧出が治療の選択肢の一つとして位置づけられており、治療の柱ではないという説明の根拠として参照しています。

2ニキビ診療のガイドライン(米国皮膚科学会・2024)

原題: Guidelines of care for the management of acne vulgaris

出典: J Am Acad Dermatol. 90(5):1006.e1-1006.e30 (2024)

DOI: 10.1016/j.jaad.2023.12.017

要約:

本研究は、9歳以上のニキビを対象に、系統的レビューとGRADE法によって治療の推奨を整理した診療ガイドラインです。18項目の推奨と、5項目の適正診療に関する記述が示されています。

強く推奨されているのは、過酸化ベンゾイル、外用レチノイド、外用抗菌薬、ドキシサイクリンの内服です。重症のニキビ、心理的な負担が大きい場合、瘢痕を生じている場合、標準的な治療で改善しない場合には、イソトレチノインの内服が強く推奨されています。

あわせて、作用機序の異なる外用薬を組み合わせること、全身性抗菌薬の使用を限定することなど、5項目が適正診療として挙げられています。

本ページでは、面皰圧出が治療の柱には位置づけられていないという説明の根拠として参照しています。

3ニキビ跡のリスクを理解し、減らすために

原題: Understanding and Reducing the Risk for Acne Scarring

出典: Semin Cutan Med Surg. 34(5 Suppl):S89-91 (2015)

DOI: 10.12788/j.sder.2015.0164

要約:

本研究は、ニキビによって生じる瘢痕はんこん(ニキビ跡)のリスクを整理した総説です。ニキビのある方のおよそ80%に何らかの瘢痕がみられ、50%には臨床的に問題となる瘢痕が生じると報告されています。

瘢痕の重要なリスク因子として、炎症の範囲・持続期間・強さが挙げられています。一方で、炎症が比較的軽い場合にも瘢痕が生じうることが指摘されており、瘢痕の評価はすべての方の診察に含め、治療方針を決める際の判断材料とすべきだと述べられています。

本ページでは、ニキビ跡のリスクが炎症の範囲・持続期間・強さと関わるという説明の根拠として参照しています。

4ニキビによる炎症後色素沈着の成り立ちと対応

原題: The Pathogenesis and Management of Acne-Induced Post-inflammatory Hyperpigmentation

出典: Am J Clin Dermatol. 22(6):829-836 (2021)

DOI: 10.1007/s40257-021-00633-4

要約:

本研究は、ニキビに伴う炎症後色素沈着と炎症後紅斑について、色素異常を専門とする医師からなる作業部会がまとめた総説です。

ニキビの炎症の過程がメラニンの産生を過剰に促し、メラニンが異常に沈着することで色素沈着が残ると説明されています。色素沈着は濃い肌色調の方に、紅斑は明るい肌色調の方に多く見られること、これらの色素の変化は長く続き、活動性のニキビそのものよりも本人にとって苦痛が大きい場合があることが指摘されています。

本ページでは、ニキビの炎症に伴って色素沈着が生じ、活動性のニキビよりも長く残ることがあるという説明の根拠として参照しています。

5炎症後色素沈着の疫学・臨床像・病態・治療

原題: Postinflammatory Hyperpigmentation: Epidemiology, Clinical Presentation, Pathogenesis and Treatment

出典: Am J Clin Dermatol. 19(4):489-503 (2018)

DOI: 10.1007/s40257-017-0333-6

要約:

本研究は、炎症後色素沈着について、疫学・臨床像・病態・治療を整理した総説です。

炎症後色素沈着は、皮膚の炎症の後に生じる反応性のメラニン増加であると定義されています。原因にはニキビや湿疹といった皮膚疾患そのものだけでなく、熱傷や皮膚科的な処置のような、外から皮膚に加わる刺激も含まれると述べられています。濃い肌色調の方に生じやすく、心理的な負担が大きいことも指摘されています。

本ページでは、皮膚へ外から加わる刺激そのものが色素沈着の原因になりうるという説明の根拠として参照しています。

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監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

医師紹介

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※当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は各ページの料金表または料金表ページをご覧ください。治療に伴うリスク・副作用は診察時にもご説明します。

最終更新日

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