にきびをつぶしたいのですが
にきびの自己処理 についての相談
> いつも赤ニキビに膿がたまっています。
> ダメだと分かっていますが潰してしまいます。
> どうしたらよいのでしょうか
ニキビができると、ついつい気になって、潰してしまうことが多いと思います。
常に触っている方も多く見受けられます。
診察中も、よく顔を触っていて、その間に、にきびがつぶれてしまう人さえいます。
治療が進むごとに(にきびの発生がコントロールできるようになって)、
ニキビが減少してくることで、そのような悩みも減少してくるものですが、
今現在どのように過ごすべきかということが、問題です。
にきびは、潰すべきか、そのままにしておくべきか。
この方針をどのように説明すべきかどうか悩むところですが、以下のようになります。
出来る限り自己処理はしないように。でも、したい場合にはルールを守る。
にきびの処理(圧出)は、出来る限り 皮膚科で。
これは、出来ればそのようにしていただきたいものです。
あまりひどくなってからの治療だと、跡が残ってしまいますので、早めの処理が大切です。
適切な圧出が、にきび跡の原因となるわけではありません。
炎症に伴い皮膚組織が破壊されていきます。出来るだけ早い段階で、原因を排除することで、
皮膚の自然治癒力によって、修復されていきます。(その間赤みが残りますが。)
炎症が進み過ぎれば、それ自身、にきび跡の原因となります。
早めに処理ができれば、にきび跡の程度も軽度で済むことになります。
この点は、非常に難しいところです。
注意!! 推奨はしていません。あくまで自己責任です。
どうしても、自己処理をしたい場合には、以下の方法を行ってください。
- ニキビに触る前に、手を洗う。顔を洗う。
- 確実に膿が出そうなにきびのみ、圧出を行う。
- アクネプッシャーを使用する。
- 力任せに行わない。
- 出ないときには、すぐあきらめる。
- しばらく触らないこと。
「膿がでてほしい」ニキビではなく、「確実に膿が出そうな」にきびのみ対象にします。力任せに押せば、周囲の皮膚ごと押しつぶしてますので、悪化の原因となります。出口がないニキビをいくら押しても、ダメです。できれば、せめてアクネプッシャーを(消毒して)使用してください。
出ないときは、いくら押しても出てきません。あきらめることが肝心です。
がんばって、出るかもしれませんが、ダメージのほうが深刻になります。
その後、気になって触ることが多いものです。気を付けてみてください。
触らないこと。それ自身も治療になるのです。
自身での圧出は、推奨していません。あくまで、次善の策と考えてください。