顔のくすみRadiant Skin
原因から考える、
「以前より、なんとなく顔色が冴えない」
「シミが増えたわけではないのに、肌が暗く見える」
「ファンデーションを塗っても、昔のような透明感が出ない」
こうした変化を、私たちは日常的に「くすみ」と呼んでいます。
メラニンによって肌が暗く見えていることもあれば、乾燥やキメの乱れによって、光がきれいに反射しなくなっていることもあります。赤みや色ムラ、年齢とともに生じる肌色の変化が重なっている場合もあります。
つまり、くすみは「肌の色」だけの問題ではなく、「肌に当たった光がどう見えるか」まで含めた、肌全体の問題です。
仙台のソララクリニックでは、色の白さよりも、色ムラが少なく、光を自然に返す肌を目指しています。
ファンデーションを重ねなくても顔色が明るく見える日や、ふとした写真で「今日は肌の調子がいい」と思える日を、少しずつ増やしていきたい。
そのために、なぜ肌が暗く見えているのかを確かめながら、色・キメ・うるおい・肌質を、一つずつ整えていきます。

くすみのご相談では、まずVISIA(肌画像分析装置)の画像を一緒に見ていただきます。色素が多いのか、乾燥や赤みが強いのかで、最初に手をつける治療が変わるからです。院長 佐藤 雅樹
このページのポイント
- 顔を暗く見せる原因は、色素・肌表面(乾燥やキメ)・赤み・年齢による黄ぐすみの4種類に分けて考えます
- 実際には、いくつかが重なっていることが少なくありません。どれが主体かによって、選ぶケアや治療が変わります
- 毎日のケアの基本は、紫外線対策と、こすらない・落としすぎないスキンケアです
- 当院の初診は、原則として診察とVISIAによる肌画像分析まで(初診料3,300円・税込)。原因を整理してから、治療をご検討いただけます
ご自分の肌に近い見え方から読みたい方はくすみの4種類の原因、治療の考え方から読みたい方はくすみ治療の章をご覧ください。
この記事の目次
くすみとは? 透明感は「光の返り方」で変わる
医学的には、「くすみ」という病気があるわけではありません。肌が以前より暗く見える、顔色が冴えない、疲れて見える、といった見た目の印象をまとめて表した言葉です。
そのため、同じように「くすみが気になる」と感じていても、肌で起きていることは人によって違います。
近年、日本人女性の「くすみ」を客観的に評価しようとした研究があります。見た目のくすみには、メラニン量や肌の黄みに加えて、赤み、肌表面の粗さ、肌の透明度など、複数の要素が関係していました(参考文献1)。
くすみ = メラニン
ではありません。
肌表面の非常に細かな構造が光の反射に影響し、肌の「Radiance=輝いて見える印象」と関連することも報告されています(参考文献2)。
肌の色そのものを大きく変えなくても、うるおいが戻り、キメや細かな色ムラが整えば、明るさや透明感の印象は変わってきます。
目指すのは、光を自然に返す肌
同じ肌色でも、
色ムラが少なく、
うるおいがあり、
キメが整い、
表面が滑らかで、
光を自然に返す肌は、
明るく、健康的に見えます。
肌そのものは白くても、乾燥してキメが乱れ、赤みや色ムラが多ければ、「透明感がある」とは感じにくいものです。
6か国の女性を対象とした研究でも、顔の輝きの印象には、しわやたるみ、シミなど、いくつもの要素が関わっていました(参考文献9)。
ですから当院では、
「白くする」より「整える」。
それが、くすみ治療を考えるときの基本です。
光を曇らせる、くすみの4種類の原因
くすみを一つの「タイプ」に当てはめるよりも、
なぜ今の肌が暗く見えているのか
という視点で考える方が、治療には役立ちます。
当院では、大きく次の4種類の原因を考えながら肌を見ていきます。
気になる見え方から読む
色素によるくすみ
まず考えるのが、メラニンによる肌色の変化です。
紫外線による色素の蓄積、ニキビや炎症のあとに残る色(炎症後色素沈着)、細かなシミ、そばかす、肝斑などが増えると、肌全体の色が均一ではなくなります。一つひとつは薄い色素でも、顔全体に細かく存在すると、肌全体が暗く、茶色っぽく見えるようになります。
シミとくすみには、重なり合う部分があります。薄いシミがたくさんあると、離れて見たときには顔全体のくすみとして感じられますし、肝斑が「最近顔が暗くなった」というご相談から見つかることもあります。そのため当院では、「くすみだから美肌治療」「シミだからレーザー」と最初から決めずに、まず肌を確認します。
気をつけているのは、「くすみ」とひとまとめにして治療しないことです。紫外線によるシミ(日光性色素斑)、そばかす、肝斑、ADM(シミに見えるアザの一種)、炎症後色素沈着では、合う治療がそれぞれ違います。

特に肝斑が混在している肌に強いレーザーを一律に照射すると、かえって色調が悪化することもあります。肝斑のレーザー治療をまとめた総説でも、方法によっては治療後の色素沈着や色抜けのリスクが高まると指摘されています(参考文献3)。
肝斑が混ざっていないかを確かめてから、照射の方法を決めるようにしています。
目立つシミや色素斑が主体の場合は、「くすみ治療」の前に、まずシミの種類を見極めることが優先されます。
毎日の紫外線対策は、どの色素にも共通する基本です(毎日のスキンケア)。
乾燥・角質・キメによる「表面のくすみ」
肌の色そのものがそれほど変わっていなくても、肌表面の状態によって暗く見えることがあります。
乾燥して角層(肌のいちばん外側の層)の状態が乱れたり、肌の細かな凹凸が増えたりすると、光の反射が均一ではなくなります。肌の生まれ変わりが乱れて古い角質が残ると、表面のごわつきにもつながります。
すると、
「艶がなくなった」
「肌が粉っぽく見える」
「化粧のりが悪い」
「なんとなく灰色っぽく見える」
といった変化として感じられるようになります。
角層の水分量と皮膚表面の粗さには、関連があることも報告されています(参考文献4)。
このような場合、色素だけを狙った治療を繰り返しても、思っていたような「透明感」にはつながりにくいものです。
必要なのは、メラニンを減らすことより、
うるおいを保ち、キメを整え、光をきれいに返せる肌表面をつくることです。
ご自宅では、こすらない洗顔と保湿で、角層のうるおいを守ってください(毎日のスキンケア)。
当院では、乾燥や刺激感が強い時期には、注射を使わずにうるおいを届けるヒアルロン酸導入から始めて、まず肌のコンディションを回復させます。落ち着いてきたら、必要に応じてハイドラフェイシャルなどで肌表面を整えていきます。
赤み・炎症による色ムラ
「くすみ=茶色」と思われがちですが、赤みも肌の印象を大きく左右します。
皮膚の色には、メラニンだけでなく、血液の赤い色(ヘモグロビン)も関係しています。

頬や鼻の周りに慢性的な赤みがあると、肌全体の色が均一に見えず、暗く、濁って見えることがあります。繰り返す炎症が、色素沈着の原因になることも。
このような肌では、「明るくする治療」を重ねるより先に、赤みや炎症の原因を確認した方がよい場合があります。持続する赤み、ほてり、刺激感、ニキビのような発疹を伴う場合には、酒さ(しゅさ)など別の皮膚疾患が隠れていないかも確認します。赤みが引けば、色ムラも目立ちにくくなります。
酒さの治療を優先した方がよいと判断した場合には、「くすみ治療」としては扱わず、赤みの原因に合わせた治療へ切り替えます。軽い赤みや炎症であれば、落ち着いた段階で肌を整える治療に移ります。ここで主に使うのが、肌の生まれ変わりを促す窒素プラズマです。
赤みがあるうちは、こすらないことと、強い角質ケアを重ねないことを心がけてください。
赤ら顔の原因について詳しく見る
酒さ・赤ら顔の治療について詳しく見る
年齢とともに感じる「黄ぐすみ」
年齢を重ねるにつれて、
「茶色というより黄色っぽくなった」
「以前より肌が冴えなくなった」
「シミを取っても、昔のような透明感にならない」
と感じることがあります。
こうした変化には、表皮のメラニンに加えて、長年の紫外線による光老化や、真皮を含めた皮膚組織の変化が関わっている可能性があります。
研究では、年齢に伴う黄みと、糖化(AGEs)の度合いとの関連が報告されています(参考文献6)。光老化した顔の真皮では、タンパク質の「カルボニル化」が黄みに関わっていました(参考文献5)。年齢とともに感じる肌の変化は、表皮だけでなく、皮膚全体の変化として考える必要があります。
当院では、角層から真皮まで働きかける窒素プラズマを中心に、肌全体を土台から立て直していきます。色素が重なっている場合には、色素への治療を組み合わせます。これ以上光老化を積み重ねないために、毎日の紫外線対策も欠かせません。
なお、急に黄色みが強くなった、白目も黄色い、という場合は、肌ではなく体の病気が関わっていることがあります。まずは内科でご相談ください。
実際の「くすみ」は、いくつもの原因が重なっています
ここまで4種類に分けて説明しましたが、実際の診療では、きれいに一つだけに分かれることは多くありません。
たとえば40代以降の肌では、
薄い日光性色素斑が増え、
頬にはわずかな肝斑があり、
乾燥によってキメが乱れ、
さらに年齢による肌質の変化も加わっている、
ということが珍しくありません。
この状態をすべてまとめて「くすみ」と呼んでしまえば、簡単です。
しかし治療する側から見ると、何が肌を暗く見せているのかを、一つずつほどいていくことが欠かせません。
色素が主体なら、色素への治療を。
乾燥やキメが主体なら、肌表面を整える治療を。
炎症や赤みが主体なら、まずその背景を整える。
黄ぐすみが目立つなら、肌全体の土台から。
いくつも重なっているときは、どれから手をつけるかを決めます。この「順番」は、治療機器を選ぶこと以上に大切だと当院では考えています。
VISIAで、今の肌を知る
くすみは、主観的な悩みです。
毎日鏡を見ていると、少しずつ起きる変化には気づきにくい一方で、照明や体調によって「今日はすごくくすんでいる」と感じることもあります。
そこで当院では、診察に加えてVISIAによる肌画像分析を行っています。VISIAでは通常のカラー画像に加えて、シミ、UV画像で確認できる色素、赤み、肌の色の均一性、毛穴、キメなどを、一定の条件で記録できます。

VISIAの解析画面(院長自身の肌)
この画像と、実際の肌を医師が見た所見を合わせて、
「色素が主体なのか」
「肌質の問題が大きいのか」
「肝斑が混在していないか」
「赤みや炎症を先に考えた方がよいのか」
を整理していきます。
治療を始めてからも、同じ条件で撮影を重ねていくので、肌の変化を画像で振り返ることができます。
初診当日は、治療を行っておりません
初日は原則として、診察とVISIA肌画像分析で肌の状態を確かめるところまでです。画像をご一緒に見ながら、くすみの原因がどこにありそうかをご説明し、治療はご検討いただいたうえで後日に行います。
初診料は3,300円(税込)で、VISIA肌画像分析の費用を含みます。遠方からお越しの方など、事情によっては、初診当日に治療を行える場合もあります。
ご予約・お問い合わせ
くすみ治療は、肌の土台から組み立てます
くすみの治療で最初に決めるのは、見極めた原因に合わせて、どこから始めるかです。
色素が目立つ肌と、乾燥してキメが乱れた肌では、必要な治療が違います。また、同じ方でも、治療を続けるうちに肌の状態は変わっていきます。
特にご希望がなければ、どの機器を使うかは肌を診て医師が決めますので、機器の名前が分からなくてもご心配はいりません。レーザーの照射は、医師自らが行います。
まず、肌の「土台」を整える
くすみが気になる肌では、色素だけでなく、乾燥、キメの乱れ、軽い炎症などが重なり、肌そのもののコンディションが低下していることがあります。
このような状態で、最初からレーザーなど比較的負荷のある治療を重ねることが、必ずしもよいとは限りません。
当院では、肌の状態に応じて窒素プラズマ治療を中心に、角層・表皮から真皮までのコンディションを整えることから始めます。
窒素プラズマは、肌の生まれ変わり(新陳代謝)やコラーゲンづくりを促す治療です。単に色素を狙う治療というよりも、肌全体の状態を整えながら、美肌治療の土台をつくっていくために使用しています。レーザー治療の前後に組み入れることもあります。
毎回、肌を見直します
一度の治療で大きく変えることよりも、
肌が落ち着いてきたのか、
色ムラが減ってきたのか、
次は色素を治療した方がよいのか、
もう少し肌質を整えた方がよいのか、
その時点の肌を見ながら、次の治療を考えます。
肌の調子がよくない日は、「今日はレーザーをお休みしましょう」とお伝えすることもあります。
最初に決めた治療を、機械的に続けるのではなく、
その時の肌に、今必要な治療を選ぶ。
それが、当院のくすみ治療の基本的な考え方です。
窒素プラズマやレーザーなど、くすみの主な治療は1回ごとのお支払いです。回数分をまとめて契約していただく方式はとっていません。続けるかどうかは、経過を見ながら、その都度ご相談します。
くすみの治療に使う主な方法
- 窒素プラズマ:痛みが少なく、肌の土台を整える、くすみ治療の中心
- ヘリオス785・ルビーフラクショナル:色素に照射するレーザー
- ヒアルロン酸導入:注射を使わずに、うるおいを届ける
- ハイドラフェイシャル・ウィッシュプロ:肌表面を整え、美容成分を届ける
治療ごとの内容・費用・ダウンタイム・リスクは、それぞれの治療ページと料金表でご案内しています。
毎日のスキンケアで、透明感を守る
美容医療を受けていても、毎日の紫外線対策が不十分であれば、色素や光老化は少しずつ蓄積していきます。
日焼け止めを日常的に使うことは、シミだけでなく、長期的な光老化を抑えるためにも重要です。オーストラリアで4年半にわたって行われた無作為化試験では、日焼け止めを毎日使った人は、必要なときだけ使った人に比べて、皮膚の老化の進みが24%少なかったと報告されています(参考文献7)。
こすらない、落としすぎない
洗顔やクレンジングで肌を強くこすらないこと、乾燥させすぎないことも大切です。ナイロンタオルなどで体を繰り返しこすることで色素沈着が起こる「摩擦黒皮症」も、日本から報告されています(参考文献8)。
くすみが気になると、スクラブやピーリングなど「落とすケア」を増やしたくなるものです。
しかし、すべてのくすみが角質の蓄積によるものではありません。乾燥した肌や炎症のある肌に強い角質ケアを繰り返すと、かえって肌状態を崩してしまうことがあります。
セルフケアでも治療でも、
今の肌に必要なことを、必要な分だけ。
そのくらいがちょうどよいと考えています。
「くすみが気になる」から始めて大丈夫です
自分の肌が、
色素によるものなのか、
肝斑なのか、
乾燥なのか、
赤みなのか、
年齢による黄ぐすみなのか、
最初から判断できる必要はありません。

むしろ「原因はよく分からないけれど、昔より肌が冴えなくなった」というご相談こそ、くすみでは一般的です。
肌全体を拝見し、必要に応じてVISIAの画像も確認しながら、
何が今の肌の印象をつくっているのか、
どこから手をつけるとよいのか、
治療が必要なのか、まずスキンケアを整えるべきなのか、
一緒に整理していきます。
シミを一つ取る治療とは少し違い、くすみの治療は、「今日は肌の調子がいい」と思える日を積み重ねていくものです。だからこそ、短期間で肌を大きく変えようとするのではなく、肌の状態を確かめながら、少しずつ整えていくことを大切にしています。
くすみを見ると、肌全体が見えてきます。くすみ治療は、「透明感のある肌」を育てていくための入口の一つだと考えています。
気になり始めたら、一度、今の肌を見せてください。
治療をすぐに始めるか決めかねている場合でも、肌分析とご相談だけでご来院いただけます。
ご予約はお電話で承っています。夜のうちに気になったことは、お問い合わせフォームからご相談ください。
診療時間は10時〜18時30分(水曜定休)。仙台駅西口から徒歩約5分です(アクセス)。
ご予約・お問い合わせ
よくあるご質問
くすみはレーザーで取れますか?
原因によります。細かなシミやメラニンが主体であればレーザー治療が適することがありますが、乾燥やキメの乱れ、赤みなどが主体の場合、色素レーザーだけでは十分な改善につながらないことがあります。まず、何がくすみとして見えているのかを確認することが大切です。
シミがないのに顔がくすんで見えます。治療できますか?
ご相談いただけます。肌表面の乾燥やキメ、赤み、微細な色ムラ、年齢による肌質の変化など、目立つシミ以外の要素でも肌は暗く見えます。診察と肌画像を参考にしながら、治療の必要性を含めて考えます。
ピーリングをすれば、くすみは改善しますか?
角質や肌表面の状態が関係している場合には選択肢になりますが、すべての方に必要なわけではありません。乾燥や炎症が強いときには、積極的な角質除去よりも、まず肌を落ち着かせることを優先する場合があります。
「シミ」と「くすみ」は、どう違うのですか?
境界ははっきりしていません。一般的には、周囲の肌と区別できる色の変化が「点」や「斑」としてあるものをシミと呼び、顔全体や広い範囲が暗く、冴えなく見える状態を「くすみ」と表現することが多いでしょう。どちらなのかは、診察とVISIAの画像で確かめます。
シミ治療とくすみ治療は同時にできますか?
肌の状態と治療内容によります。同時に行う方がよい場合もあれば、まずシミ治療を行い、その後に肌質を整えていく方がよい場合もあります。肝斑や炎症がある場合には、治療の順番が特に重要になります。
何回くらいで改善しますか?
はじめは月に1回ほどのペースで、数回続けながら手応えを確かめていきます。肌表面の変化は比較的早く感じられることがありますが、色素や光老化、肌質の改善には、時間をかけて治療した方がよい場合があります。当院では毎回の肌状態を確認しながら、必要な治療を調整していきます。
費用はどのくらいかかりますか?
くすみの原因と、組み合わせる治療によって変わります。主な治療は1回16,500円から(税込)で、治療ごとの費用は、各治療のページと料金表でご案内しています。当院は保険診療を行っておらず、すべて自由診療(保険適用外)です。初診料(3,300円・税込)には、VISIA肌画像分析の費用も含まれています。
初診の日に、治療を受けられますか?
原則として、初診の日は診察とVISIA肌画像分析までで、治療は後日です。画像を見ながらご説明しますので、治療を受けるかどうかは、そのあとでお決めください。遠方の方など、ご事情によっては当日に行えることもあります。
急に顔色が悪くなりました。くすみでしょうか?
くすみは、多くの場合、年単位で少しずつ進む見た目の変化です。短い期間で顔色が大きく変わった場合や、白目まで黄色く見える場合、だるさ・息切れ・動悸などを伴う場合は、肌以外の病気が隠れていることがあります。まずは内科などで、体の状態を確かめてください。
くすみを予防するには、何が一番大切ですか?
基本になるのは、毎日の紫外線対策と、肌のバリア機能を損なわないスキンケアです。強くこする、必要以上に角質を除去するなど、刺激を繰り返さないことも大切です。美容医療は、日々のスキンケアの代わりではなく、その延長線上にあるものと考えています。
参考文献
1くすみの見え方は、肌の色・光学特性・表面の微細な構造で説明できる
要約:
本研究は、30〜50代の日本人女性50名を対象に、専門家が目で見て評価したくすみと、肌の色・光学特性・表面の構造などの測定値を照らし合わせたものです。
くすみの見え方にはメラニン量と黄みの寄与が大きく、次いで赤み、肌表面の粗さ、透明度が関わり、つやの寄与は小さいことが示されました。各要素の寄与の割合は年代によって異なっていました。本ページでは、くすみを複数の要素で捉えることの根拠として参照しています。
2肉眼では見えない表面の細かなきめが、柔らかく輝いて見える印象をつくる
要約:
本研究は、健康な東アジア人女性を対象とした2件の研究で、肌表面の凹凸と、柔らかさ・輝きの見た目の評価、肌表面での光の反射を比べたものです。
皮丘の表面にある肉眼では見えない細かなきめは、光の拡散と相関し、その拡散は柔らかく見える印象、輝いて見える印象と強く相関していました。本ページでは、肌の明るさや透明感が色だけで決まらないことの根拠として参照しています。
3肝斑に対するレーザー・光治療の総説
要約:
本研究は、肝斑に用いられるIPL、低出力のQスイッチレーザー、非剥皮的フラクショナルレーザーなどの有効性と安全性をまとめた総説です。
いずれも一定の効果がみられる一方、再発しやすく、方法によっては治療後の色素沈着や色抜けのリスクが高まると指摘されています。本ページでは、肝斑が混ざった肌に強いレーザーを一律に照射しない理由の根拠として参照しています。
4角層のいちばん外側の水分量と、肌表面の粗さ
要約:
本研究は、10名が保湿乳液を15日間使う前後で、肌の深さごとの水分量を共焦点ラマン分光法で測り、弾力と粗さの変化との関係を調べたものです。
肌表面の粗さの変化は、角層のいちばん外側の水分量の変化と相関していました。本ページでは、乾燥と肌表面の粗さ(キメの乱れ)が結びついていることの根拠として参照しています。なお対象は10名と少数です。
5光老化した日本人の顔の黄みには、真皮のタンパク質のカルボニル化が関わる
要約:
本研究は、日本人の顔・腹部・臀部の皮膚を表皮と真皮に分けて調べ、コラーゲンゲルでつくった真皮モデルでも色の変化を測ったものです。
光老化した顔の真皮だけが黄色みを帯び、そこでは弾性線維の変性とカルボニル化したタンパク質が重なってみられました。真皮モデルでは、カルボニル化による黄みの増加が、糖化による増加より大きくなりました。本ページでは、黄ぐすみに真皮の変化が関わり、糖化だけでは説明できないことの根拠として参照しています。
6加齢に伴う顔の黄みと、メラニン・AGEsの目安となる皮膚の蛍光
要約:
本研究は、健康な日本人女性40名(平均38.1歳)の頬で、黄み、メラニン指数、AGEsの量を反映する蛍光指標の関係を調べた予備的に調べたものです。
黄みはメラニン指数とも(r=0.63)、AGEs指標とも(r=0.53)相関していました。本ページでは、年齢とともに感じる黄みに、メラニンとAGEsの両方が関わりうることの根拠として参照しています。
7日焼け止めを毎日使うと、皮膚の老化の進みが抑えられた(無作為化試験)
要約:
本研究は、オーストラリアで55歳未満の成人903名を、日焼け止めを毎日使う群と必要なときに使う群などに無作為に分け、4年半にわたって皮膚の老化の進み方を比べた試験です。
毎日使った群では、必要なときに使った群に比べて、老化の進みが24%少なくなっていました。本ページでは、毎日の紫外線対策が光老化の積み重ねを抑えることの根拠として参照しています。
8摩擦黒皮症|ナイロンタオルによる摩擦と色素沈着(日本からの報告)
要約:
本研究は、鎖骨・肩甲骨・脊椎といった骨の出た部位にみられた褐色の色素沈着23例を報告したものです。
炎症の所見がないにもかかわらず、組織では真皮上層に炎症後のメラニン沈着がみられ、著者らはナイロンタオルやブラシによる繰り返しの摩擦との関わりを指摘しています。本ページでは、こする刺激の繰り返しが色素沈着につながりうることの根拠として参照しています。なお報告は体についてのもので、顔を対象としたものではありません。
9顔の輝きの印象と見た目の年齢に関わる所見(6か国・1,058名)
要約:
本研究は、日本を含む6か国の18〜80歳の女性1,058名の顔写真について、専門家が顔の所見を評価し、各国の一般の女性に輝きと見た目の年齢を判定してもらったものです。
輝きが落ちるほど見た目の年齢が上がる関係がみられ、その印象にはしわ、たるみ、色素の所見が広く関わっていました。中国と日本の女性では、色素の所見の比重が非常に大きくなっていました。本ページでは、肌の輝きの印象が複数の所見で決まることの根拠として参照しています。
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監修者情報(医師紹介)

監修医師:佐藤 雅樹
ソララクリニック 院長
専門分野:美容皮膚科
2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.
※当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は各ページの料金表または料金表ページをご覧ください。治療に伴うリスク・副作用は診察時にもご説明します。
最終更新日
未承認の医薬品・医療機器等に関する重要なお知らせ
国内で薬機法上の承認を受けていない機器や、承認された機器を承認外の方法で使う治療には、医療広告のルールに沿って、そのことを明記しています。
このページでご案内している主な治療も、これにあたります。
いずれも自由診療(保険適用外)で、効果や経過には個人差があります。
①未承認の医療機器(医師の個人輸入)…窒素プラズマ(ネオジェンPSR Evo)、ヘリオス785。
国内に同一の承認品がなく、医師の責任のもと個人輸入して使用しています。
健康被害が生じても医薬品副作用被害救済制度等の対象となりません。
諸外国での承認状況:窒素プラズマ=米国FDA・欧州CEほか/ヘリオス785=米国FDA(510(k))・欧州CE・韓国MFDS。
②承認された医療機器の承認外の使い方…ルビーフラクショナル。
使用している機器(NanoStar R)は、Qスイッチルビーレーザーとして国内の医療機器承認を受けています(承認番号22900BZX00055000、使用目的は色素性皮膚疾患の治療。国内販売元から購入)。
ただし、ルビーフラクショナルとしての照射方法は、国内で承認を受けた使用方法ではなく、同じ照射方法で承認を受けた機器もありません。
健康被害が生じても、公的な救済制度の対象となりません。
海外では、機器が欧州のCE認証を受けています。照射方法に関する海外の安全性情報は限られています。
③医療機関向けの美容機器…ハイドラフェイシャル、ウィッシュプロ、ヒアルロン酸導入(ケアシス)。
いずれも医療機器として国内で薬機法上の承認を受けたものではなく、国内で同一の効果・効能等により承認された医療機器もありません。
3機器とも、国内の代理店を通じて入手しています。
諸外国での状況:ハイドラフェイシャル=米国のメーカーの機器で、米国ではFDAに医療機器(クラスI)として登録、欧州では医療機器(クラスIIa)としてCE認証を受けています/ウィッシュプロ=イスラエルで製造され、複数の国で美容機器として使われています/ケアシス=韓国で製造され、韓国MFDSの認証を受けています。
健康被害が生じても、医薬品副作用被害救済制度などの公的な救済の対象となりません。
自由診療についての情報開示
医療広告ガイドライン(厚生労働省)が定める限定解除の要件にそって、次の4点を掲載しています。当院は保険診療を行っておりません。
このページについて・お問い合わせ先・治療内容と費用・主なリスクと副作用
1. このページについて
ご自身で情報をお探しの方に向けた案内です。不特定多数へ配布する広告物ではありません。
2. お問い合わせ先
ソララクリニック(仙台市青葉区花京院1-2-15 ソララプラザ2F)/電話 022-722-7090(完全予約制・水曜定休)/お問い合わせフォーム
3. 治療内容・費用・回数
くすみの原因に合わせて、窒素プラズマ、ヘリオス785・ルビーフラクショナル、ヒアルロン酸導入、ハイドラフェイシャル、ウィッシュプロなどを組み合わせます。主な治療は1回16,500円から(税込/料金表)。回数と間隔は肌の状態によって異なり、診察の際にご説明します。
4. 主なリスク・副作用
- 窒素プラズマ:熱傷、色素沈着、一時的なブラウンチェンジ(茶色っぽく見える変化)、皮むけ、赤み、かゆみ
- ヘリオス785:赤み、腫れ、痛み、点状出血、かさぶた。まれに水疱、炎症後色素沈着、色素低下、瘢痕
- ルビーフラクショナル:短期間の赤み、点状のざらつき、一時的にシミが濃く見える反応。まれに炎症後色素沈着、熱傷・水疱、色素脱失、内出血
- ヒアルロン酸導入:微弱な電気を使うため、金属類を身につけたままだと、まれに放電による火傷や色素沈着
- ハイドラフェイシャル・ウィッシュプロ:一時的なヒリヒリ感、赤み、ほてり、かゆみ。成分が肌に合わない場合のかぶれ
詳しくは各治療のページと、診察の際にご説明します。