ニキビ跡治療Treatment for Acne Scar

仙台でニキビ跡(クレーター)の治療なら、ソララクリニックへ。

当院のニキビ跡治療は、クレーター(凹み)を主な対象としています。アイスピック型・ボックスカー型・ローリング型と呼ばれる萎縮性瘢痕(凹み)に対し、「肌の入れ替え」+「垂直方向からのアプローチ」(凹みを下から持ち上げる)という二方向からの複合治療で取り組んでいます。

炎症後の赤みや色素沈着も当院で治療しておりますが、これらは多くの場合、時間の経過とともに軽くなっていくタイプのニキビ跡です。ニキビ跡治療プログラムが主に扱うのは、自然には戻りにくい凹凸(クレーター)のほうになります。

ニキビ跡とは?症状タイプと治療アプローチ

ニキビ跡(ニキビ痕)とは、ニキビの炎症が治った後に皮膚に残るダメージのことです。その症状は大きく分けて次のタイプがあります。

  • クレータータイプ(萎縮性瘢痕・凹凸):

    強い炎症で真皮組織が破壊され、生じた皮膚の陥凹(凹み)が残った状態です。アイスピック型・ボックスカー型・ローリング型など形状は様々ですが、自然に平坦化することは難しく、積極的な治療が必要です。当院のニキビ跡治療が主な対象としているのは、このクレータータイプです。

  • 赤みタイプ:

    ニキビの炎症後に毛細血管拡張などで患部が赤く残った状態。通常は数ヶ月~1年程で薄れていきます。長引く赤みも当院で治療できますが、詳しくは赤ら顔・毛細血管拡張症のページでご案内しています。

  • 色素沈着タイプ:

    炎症後にメラニンが沈着し、茶色っぽいシミのように残った状態。こちらも時間とともに薄くなることが多いタイプです。改善を急ぎたい場合の治療はシミ治療のページをご参照ください。

※ケロイド状に盛り上がったニキビ跡(肥厚性瘢痕)は、ステロイド局所注射や必要に応じてブルーレーザーやプラズマを検討します。

ニキビ跡治療には何が必要?

赤み・色素沈着には主に「肌代謝の促進・表皮のリニューアル」が有効です。

一方、クレーター状陥凹には「真皮深層への働きかけ(コラーゲン新生による陥凹の埋め合わせ)」が不可欠です。当院ではこれらを同時に狙うため次章で述べる二方向アプローチを全ての治療の基本方針としています。

なお、上の3タイプは実際には複数が混ざり合っているのが普通です。ご自分で型を見分ける必要はありません。当院では、まず施術後のダウンタイム(赤み・皮むけの続く期間)の許容度で大きな治療方針を決め、その中で型に応じた細かな組み合わせは、診察で医師が判断します。型別のくわしい考え方に関心のある方は、ページ後半の「型別のくわしい治療の考え方」をご覧ください。

ニキビ跡症例写真BA 30代男性 治療前
治療前
ニキビ跡症例写真BA 30代男性 治療後
治療後
施術名
ニキビ跡治療A+
内容
ニキビ跡の凹凸クレーターを改善
回数
8回
リスク
熱傷 色素沈着
治療費
1回 74,800~231,000

ニキビ跡治療の基本方針は、「肌の入れ替え」+「垂直方向の改善

当院が重視するニキビ跡治療のコンセプトは、表面からのアプローチ深部からのアプローチを組み合わせることです。

  • 肌の入れ替え(表面再生)

    ダメージを受けた皮膚の表層・真皮上層を新しい組織に置き換えるアプローチです。具体的には各種フラクショナルレーザーや高出力プラズマで微細な傷を作り、治癒過程で古い瘢痕組織を新しい皮膚に再構築させます。「周囲とぼかす」効果で凹凸や色ムラを目立ちにくくします。

  • 垂直方向の改善(凹みを挙上)

    真皮深くに及ぶクレーター底を下から持ち上げるアプローチです。各種マイクロサブシジョン機器や、針やカニューレを用いた所謂サブシジョン施術などで、瘢痕による皮内・皮下の癒着を切り離し、コラーゲン新生を促して内部から陥凹を埋めていきます。

ニキビ跡改善にはこの「表面」と「深部」の両輪が重要です。一方だけでは限界があります。

例えばレーザーのみで表面再生を行っても、深いクレーターが平らになるには時間がかかります。逆に瘢痕組織が硬いままだとサブシジョンで下から押し上げてもまた凹みが残りがちです。

実際、サブシジョン単独よりレーザー併用の方が瘢痕改善が優れたとの報告もあります。そこで当院では、立体的・多角的なアプローチで効率よく改善を図っています。

※なお、ニキビがまだ活発に出ている段階では、まずニキビ自体の治療(皮脂腺の制御や抗炎症治療)を優先します。炎症が落ち着いてから跡治療に移行する方が安全で効果的なためです(→詳しくはニキビ治療専門外来ページへ)。

同時進行をご希望の場合も、医師が肌状態を見極めて適切なタイミングを判断します。

ダウンタイム別に「ニキビ跡治療プログラム」を用意しました。

ニキビ跡治療では、施術後の赤み・皮むけ等がどの程度続くか(ダウンタイム)も治療選択の重要な要素です。当院では効果とダウンタイムのバランスに応じて、3つの治療プログラムをご用意しています。

ライフスタイルや希望に合わせてお選びいただけます(医師と相談の上決定)。

痛みについて:レーザー照射は麻酔クリームと冷却で刺激をやわらげます(痛みを完全に取り切れない場合もあります)。サブシジョンは局所麻酔を用いるため、痛みはほぼ感じません。詳しくは下部のFAQをご覧ください。

ニキビ跡 [ S+ ] (ダウンタイム極小で効果最大)

ダウンタイム 0~3日程 
効果 ◎ + α 

《特徴》肌表面にダメージを与えにくく、真皮をしっかり加熱・再生する高密度超音波ソフウェーブ(Sofwave)と、マイクロサブシジョン機器を組み合わせたプランです。

ダウンタイムを最小限に抑えながら、最も高い改善効果を狙いたい方向けの贅沢な治療プログラムです。ソフウェーブは痛みや赤みも軽微で、ニキビ跡に対してFDAクリアランスを取得しています。その根拠となった多施設共同試験(67例)では、3回の施術後に97%の方でニキビ跡の外観の改善が認められました。

使用機器: ソフウェーブ ミラジェット イノジェクター

このような方に

  • 忙しくて休みが取れないが最新治療でしっかり治したい方
  • ダウンタイムに敏感な方
  • 他院でレーザー治療を受けたが効果が不十分だった方

ニキビ跡 [ A+ ] (標準的ダウンタイム×当院の主力治療)

ダウンタイム 3~7日程(赤み・皮むけが1週間以内)
効果 ◎ (当院の主力治療)

《特徴》 強力な肌の入れ替え施術(フラクショナルレーザー等)とマイクロサブシジョン機器による陥凹改善を同時に行い、効果最大化とダウンタイム短縮の両立を図ったプランです。

真皮をしっかりリモデリングする治療のため、赤みや点状の皮むけが数日出ますが、その分1回ごとの改善実感が大きいのがメリットです。

従来の単体治療では年単位で必要と言われたクレーター治療も、組み合わせ次第で改善+期間の短縮が期待できるようになりました。(実際、最新機器の併用で高い改善率が報告されています。)

使用機器

フォトナフラクショナル PSR イノジェクター ミラジェット

このような方にお薦めです。

  • 集中的に良くしたい方
  • レーザー治療に抵抗がない方
  • 多少のダウンタイムより効果を優先したい方

ニキビ跡 [ B+ ] (ダウンタイムを抑えて改善)

ダウンタイム 1~3日程 (発赤・乾燥が数日)
効果 ◯ ~ ◎ (中~高程度の効果)

《特徴》 肌表面へのダメージを最小限に留めつつ、真皮の再構築を促すピコフラクショナルレーザーを用いたプランです。皮膚表面を保持しながら強力に真皮を再構築するレーザーとマイクロサブシジョン機器の併用で、効果向上とダウンタイム軽減の両立を実現しました。

ニキビが出やすい肌質の方でニキビ跡治療を並行したい場合にも適しています。S+,A+と比較すれば一度の変化は穏やかですが、肌質改善効果も得られ、回数を重ねるごとに肌の滑らかさの向上が期待できます。

使用機器:

PQXフラクショナル ミラジェット イノジェクター

このような方にお薦め:

  • 肌が敏感・色素沈着リスクを避けたい方
  • 現在ニキビ治療中で並行して跡もケアしたい方
  • まずはライトな施術から試したい方

※上記プログラムはマイクロサブシジョン機器を併用する「+プラン」です。これらを用いない従来型の「S / A / B プラン」も選択可能ですが、凹凸の改善速度は「+プラン」より穏やかになります。
※全プログラムに「ヒアルロン酸導入(クライオエレクトロポレーションによる保湿鎮静)」が標準付帯します。

ニキビ跡治療-症例写真 40代男性 治療前 Before
治療前
ニキビ跡治療 症例写真 40代男性 治療後 After
治療後
施術名
ニキビ跡治療
内容
ニキビ跡の凹凸クレーターを改善
リスク
熱傷 色素沈着
治療費
1回 74,800~231,000
ニキビ跡治療症例写真1 20代男性 Before
治療前
ニキビ跡治療症例写真1 20代男性 治療後
治療後
施術名
ニキビ跡治療
内容
ニキビ跡の凹凸クレーターを改善
リスク
熱傷 色素沈着
治療費
1回 74,800~231,000
ニキビ跡治療 症例写真6 治療前 20代男性
治療前
ニキビ跡治療 症例写真6 治療後 20代男性
治療後
施術名
ニキビ跡治療
内容
ニキビ跡の凹凸クレーターを改善
リスク
熱傷 色素沈着
治療費
1回 74,800~231,000

当院のニキビ跡治療は、「肌の入れ替え」と「垂直方向の挙上」の複合プログラムです。次は、それぞれの治療法に使用する機器について説明したいと思います。

各レーザー機器で「肌の入れ替え」再構築を促す

皮膚の再構築を促進する多様な治療法が存在します。現在でも各種フラクショナル機器がその主力であることには代わりありません。

立体的な改善をもたらす高出力プラズマ照射や、ソフウェーブのように強力な改善効果を提供しつつ、ほとんどダウンタイムを必要としない機器も登場してきました。

かつてはダウンタイムの長さが効果の高さを示すと考えられていましたが、その考えはもはや過去のものとなりつつあります。

フラクショナルレーザーによる肌の再生 FOTONA Fractional

  • DT3~7日程
  • A
  • A+


点状照射レーザーで皮膚に微細な孔を多数開け、肌の再生(リサーフェシング)を促す治療です。古い瘢痕組織を部分的に蒸散させ、新生過程でコラーゲンが産生されます。

肌の入れ替えを確実に行えるため凹凸・毛穴・キメ改善に有効です。最新のエルビウムヤグレーザーは水分への吸収率が高く周囲組織への熱影響が少ないため、従来型よりダウンタイムを短縮できます。

※参照: フラクショナルレーザー単独と比較し、サブシジョン併用でニキビ跡改善率が向上

フォトナフラクショナル

高出力プラズマ治療 PLASMA PSR3

  • アブレーション
  • DT長め
  • A+

窒素プラズマによるアブレーション強力なプラズマ(電離ガス)を使用し、アブレーション(削皮)を皮膚への負担に配慮して行える機器です。

プラズマは、色素に左右されず皮膚深部までエネルギーが到達。肌質を選ばず治療可能。照射後、表皮はそのまま残り一種の保護膜として作用し、その下で新しい皮膚の再生が進みます

フラクショナルレーザーよりダウンタイムはやや長めですが、難治性の瘢痕に対しても強力な再生効果を発揮するためA+プランで採用しています。

※高出力プラズマ治療は単独で使用されます。

PQXピコフラクショナルレーザー PQX fractional 

  • DT1~3日
  • B
  • B+

PQXピコフラクショナル
ASP搭載第三世代ピコレーザーをフラクショナル化した、最新世代のレーザー治療です。極短時間でレーザーを照射することで、光音響効果により細かな空洞やプラズマを皮膚内に発生させます。

これがLIOB(レーザー誘起光学ブレークダウン)と呼ばれる現象で、組織内にごく微小な傷を作り出し、炎症を最小限に自然治癒力を引き出す点が特徴です。

表皮が保たれるため、ダウンタイムは1~3日と短期間にもかかわらず、弾力性向上や高い瘢痕改善効果を発揮します。

PQXフラクショナル

ソフウェーブ Sofwave SUPERB

  • DT無い
  • S
  • S+

ソフウェーブによるニキビ跡治療超音波エネルギーを真皮中層(0.5~2mm深度)に集中照射し、コラーゲン生成と肌のリモデリングを促す新技術です。

肌表面は傷つけず、中層で60~70℃の熱を広範囲に均一照射することで、ダウンタイムを抑えつつ、しっかりとした改善効果が期待できます。真皮中層へ効率よく熱を届けられる治療です。

S+プランに採用しており、ダウンタイムを抑えて高い効果を希望される方には良い選択肢になります。

同じ試験では、瘢痕の重症度スコアが平均で約46%改善したと報告されています(出典:ソフウェーブSUPERB ニキビ跡治療のFDAクリアランス根拠試験、ClinicalTrials.gov NCT05358860)。回を追うごとに凹みが浅くなり、肌の滑らかさの向上が期待できます。

ソフウェーブによるニキビ跡治療では、2~3ヶ月以上の間隔で行います。

ソフウェーブ

ニキビ跡の陥凹部を挙上

サブシジョンとニキビ跡の種類
サブシジョン」という治療法が、ニキビ跡の陥凹を改善するために知られています。

針やカニューレを使って皮膚下の癒着を剥がし持ち上げるこの方法は効果的ですが、全てのニキビ跡に対して有効とは限りません。特に、皮膚下に癒着がない場合、陥没した部分には十分な効果が見られないこともあります。

最近では、従来のサブシジョンに加えて、比較的浅いニキビ跡にも効果的なマイクロサブシジョン機器が開発されました。

これらの治療法を組み合わせることが、より良い結果を得るためには重要です。

ミラジェット MIRAJET

  • S+
  • A+
  • B+

ミラジェットは、レーザー圧力によってニキビ跡の癒着部位を剥離 隆起させる作用を発揮する機器です。

サブシジョンでは困難な細かいニキビ跡にも追従しやすいこと、注入で平坦化した部位に 各種レーザーを照射することで 均一化が図れるなど 相乗効果が期待できます。

レーザー圧力によって薬液は、音速(340m/sec)を超えて465m/secまで加速され、マイクロジェットとして送達します。

皮膚へのマイクロダメージにより 線維芽細胞が刺激されコラーゲン・エラスチン造成を促進肌の再構築・活性化により 注入薬剤の効果との相乗効果が期待できます。

ミラジェット

イノジェクターINNOJECTOR

  • S+
  • A+
  • B+

高圧インジェクター直径100μmの微細な注入孔から 薬剤を高圧渦巻状にして注入することで、ニキビ跡の癒着部位を剥離 隆起させる作用を発揮する機器です。

サブシジョンでは困難な細かいニキビ跡にも追従しやすいこと、イノジェクター注入後に平坦化した部位に 各種レーザーを照射することで 均一化が図れるなど 相乗効果が期待できます。

高圧インジェクター

サブシジョンSUBCISION 

  • Option

サブシジョン

カニューレ、専用ニードルを使用した狭義のサブシジョン

サブシジョンは、皮膚の陥没部分(クレーター)の癒着を剥がし挙上を促す治療法です。必要に応じて高周波による熱でコラーゲンのリモデリングを促進し、ニキビ跡などの陥没変形を改善させます。

同時にヒアルロン酸などの充填剤を注入可能で、再癒着までの時間を稼ぎ、コラーゲンの増殖を促します

ニキビ跡だけでなく、水疱瘡の跡等で、皮下組織や筋膜との癒着がある場合にも効果が期待できます。

サブシジョン

肌の再生を積極的に補助する

肌の再生力を高め修復力を補助することは、効果を高めるだけでなく様々なトラブルの回避にも繋がります。

ヒアルロン酸導入

  • S+ / S
  • A+ / A
  • B+ / B

ヒアルロン酸導入

皮膚に足りなくなった保湿成分「ヒアルロン酸」を効果的に導入します。

強力な冷却機能で レーザー等照射直後の鎮静を促進。 
更に 各種保湿成分・肌再生成分を、高い導入効率で肌に浸透させていきます。

「ニキビ跡治療プログラム」全てに付属します。

ヒアルロン酸導入とは

エクソソーム療法

  • option

エクソソーム療法エクソソームとは、幹細胞などが放出する微小なカプセル状の物質で、成長因子やタンパク質を豊富に含みます。

これを点滴や導入で体内に取り入れると、組織の修復・再生力を高め、抗炎症効果も発揮します。

当院ではニキビ跡治療のオプションとして培養幹細胞由来エクソソームの点滴・導入を提供しています。施術後のダウンタイム短縮や治療効果の底上げに有用で、実際の研究でもレーザー施術にエクソソームを併用した側の方が瘢痕改善が有意に高く、赤みも早く引いたとの結果が出ています。

最新の再生医療技術を活用し、「治りにくいニキビ跡を何とかしたい」という方を強力にバックアップいたします。
 

エクソソーム療法

型別のくわしい治療の考え方(詳しく知りたい方へ)

ここから先は、当院が「型」をどう捉えて治療を組み立てているかの詳しい説明です。

実際のニキビ跡は、複数の型が混ざり合っているのが普通です。そのため、患者さんご自身が型を見分けて治療法を選ぶ必要はありません。当院では、まず施術後のダウンタイム(赤み・皮むけの続く期間)の許容度で大きな方針を決め、その中で型に応じた細かな組み合わせは、診察で医師が判断します。以下は、その考え方に関心のある方向けの参考情報です。

■ 型の見分け方(参考)

見た目の特徴 凹みの成り立ち
アイスピック型
ice pick
直径2mm未満。針で刺したような細く深い穴 真皮深層から皮下にまで細く到達する瘢痕。V字状
ボックスカー型
boxcar
直径1.5〜4mm程度。円形〜楕円形で、縁がはっきりし壁が垂直に切り立つ 真皮の組織欠損。浅いものから深いものまで幅がある
ローリング型
rolling
直径4mm以上。縁が不明瞭で、うねるようになだらかな起伏 皮膚の下に線維性の癒着(ひきつれ)があり、下方向に引っ張られている

※分類は Jacob CI, et al. J Am Acad Dermatol. 2001 に準拠。

■ マイクロサブシジョン機器の使い分け(全型共通)

当院では、凹みを内側から持ち上げるマイクロサブシジョンを、治療するニキビ跡のほぼすべてに対して行います。

  • 細かい・浅い凹み → ミラジェットが主力
  • 比較的大きな陥凹 → より強力な挙上力(持ち上げる力)のイノジェクター
  • 強固な癒着がある場合 → イノジェクターをメインに、それでも足りなければカニューレを用いた(狭義の)サブシジョンを追加

■ アイスピック型(最も難治)

深いアイスピック型は、ニキビ跡のなかでも治療が難しい型です。孤立した非常に深いアイスピック型で開口部の狭いものは、理論上はパンチ切除が適応となる場合もありますが、術後の傷あとがかえって大きくなりうるため、当院では基本的に選択していません。

基本は、マイクロサブシジョン(ミラジェット・イノジェクター)で挙上を促しつつ、フラクショナルレーザー等で表層をなじませます。必要に応じて、Er:YAGレーザーのパルス幅を延長し、瘢痕孔の内部に局所的に照射して、瘢痕の管状の構造を縦方向に再構築する方法を用います。開口部が比較的大きいものも、同様の方針です。

■ ボックスカー型

ボックスカーの状態 挙上(持ち上げ) 肌の入れ替え
浅い(非癒着性・癒着性いずれも) ミラジェット フラクショナル または プラズマ・ソフウェーブ
深い(癒着性) イノジェクター フラクショナル または プラズマ・ソフウェーブ

壁が切り立つボックスカー型で、当院が「削らない」理由

垂直に切り立った縁をアブレーション(削皮)で削って平らにする方法がよく行われますが、当院ではあまり良い方法とは考えていません。長年の経験から、削ることでかえって大きな傷あととして残ってしまうことが多いためです。それよりも、フラクショナルレーザーで瘢痕部分を少しずつ取り除いて柔らかくしていくほうが、挙上しやすくなり、周囲との境界もなだらかになっていくことが期待できると考えています。

■ ローリング型

皮膚の下の癒着(ひきつれ)を切り離す治療の適応が明確な型です。当院にはガス圧を用いるイノジェクターがあるため、経皮的なマイクロサブシジョンを広範囲に行うことが可能です。通常は、肌の再構築と並行してイノジェクター・ミラジェットで剥離を行い、必要な部位にのみカニューレを用いた(いわゆる)サブシジョンを行う流れになります。

■ 大きな方針(S+/A+/B+)はダウンタイムで決める

S+・A+・B+の3プログラムは、主にダウンタイム(施術後の赤み・皮むけがどれだけ続くか)で選びます。どのプログラムも、浅い・深い・境界のはっきりしたボックスカーやローリング型など、混在するニキビ跡に対応できるように組み立てています。違いは、ダウンタイムと効果の大きさです。

  • 境界の明瞭な瘢痕があるほど、フォトナフラクショナルを用いるA+が向く傾向があります
  • PQXフラクショナルを用いるB+は、フォトナよりダウンタイムを短くできるのが利点です
  • S+は、ダウンタイムを極小に抑えつつ、深いボックスカーまで対応できるプログラムです。ただし境界の明瞭なニキビ跡がある場合は、A+を主軸にしたほうが良いと考えています
  • A+・B+を主軸にしている方でも、年に1〜2回ほどS+を組み合わせると、より改善が得られやすいというのが当院の実感です

どのプログラムが合うか、型に応じた細かな組み合わせは、診察で肌の状態を見て医師がご提案します。

診察でお伝えすること

  • どの部位が何型と考えられるか、皮膚の下に癒着があるか
  • どの治療を、どの凹みに対して行うか
  • 何回程度を想定するか、どのくらいの間隔で行うか
  • 改善しにくいと考えられる部分はどこか(深いアイスピック型など、変化がゆるやかな部分は事前にお伝えします)
  • ニキビが現在も出ている場合、先にニキビの治療が必要かどうか

当院のニキビ跡治療症例写真

当ページ掲載以外の症例写真は、ニキビ跡症例写真集ページに移動しました。
参考になれば幸いです。

ニキビ跡治療の症例写真集

まとめ

現在ニキビ跡治療には様々な方法が存在します。当院にて行っている治療法(各種レーザー プラズマ 各種マイクロサブシジョン機器 エクソソーム療法等)は、肌状態を改善しながら、肌のスムーズさを得ていくことを考えた場合に、その効果を実感していただける治療法と考えております。

ニキビ跡が気になるが、ニキビも出ている・ニキビがまだコントロールできていないような肌の場合には、まずニキビのコントロールを優先的に行います。その後、ニキビ跡の治療を検討してくことになります。

ニキビ・ニキビ跡の治療をほぼ同時に可能な方法もありますので、詳細はカウンセリングの際に担当医師とご相談ください。

治療費

  部位 料金 3か月以内
S+ 両頬 231,000 219,450
A+ 両頬 154,000 146,300
B+ 全顔 110,000 104,500
ミラジェットカートリッジ
※目安は3回程ですが、出力・頻度によって変わります。
33,000  
マイクロサブシジョン機器を除いたプラン  [  S / A / B  ]
S 両頬 187,000 177,650
A 両頬 110,000 104,500
B 全顔 77,000 74,800
 全てのニキビ跡治療プログラムに「ヒアルロン酸導入」が含まれます。
オプション option
サブシジョン(2✕2cm²) 38,500  
エクソソーム併用 +39,600  
  • 全て保険適応外の治療です。
  • 1回毎の料金です。

当院のニキビ跡治療プログラムは1回 74,800〜231,000円(自由診療)です。例えば主力のA+プラン(フラクショナルレーザー等+マイクロサブシジョン機器)は両頬1回 154,000円、ダウンタイムを抑えたB+プランは全顔1回 110,000円で、全プログラムにヒアルロン酸導入が含まれます。

監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

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よくある質問(FAQ)

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残念ながら陥凹してしまったニキビ跡を自己ケアだけで綺麗に治すことは難しいです。赤み・茶色い色素沈着程度であれば保湿や美白ケアで徐々に薄くできる場合もあります。

しかし、凹凸クレーターは皮膚の構造的損傷のため、市販の塗り薬等では改善しません。自己判断をせず、専門クリニックでご相談されることをお勧めします。

当院ではホームケアの方法も含めアドバイスいたしますのでお気軽にご相談ください。

100%元通りの肌に戻すことは難しいですが、目立たなくすることは可能であると考えています。「治らない」と言われていたクレーターでも、2000年代にフラクショナルレーザーが発表されて以来、ニキビ跡治療の技術は大幅に進歩してきました。

現在でもまだ完治させる技術には至っていませんが、かなりのレベルまで上がってきたと言えるのではないかと思います。一緒に根気強く治療を続けていきましょう。

1回の治療で確実に治癒させることは難しいと考えています。

当院のニキビ跡治療では、傷跡となっている部位を少しずつ新しい組織と入れ替え(肌の再構築)、凹凸の形を変えることを目的としています。同時に、各種サブシジョン機器を使って垂直方向(深さ方向)の変化を促します。繰り返し治療を行うことで、現在よりも良い状態へ持っていくことを目標としています。

モニター制度・返金保証等は行っておりません。ご理解いただければ幸いです。

ニキビ跡の状態や選択する治療によりますが、1〜3か月に1度のペースで治療を行なうことが多いです。必要な治療回数はニキビ跡の症状、現在の肌状態、求める改善状態によって大きく異なります。数回で満足されることもあれば、10回以上かかることも珍しくありません。治療効果は徐々に蓄積しますので、途中で諦めず継続いただくことが大切です。

ニキビ跡治療はその施術内容の性質上、基本的に後戻りを心配することはないものです。多少期間があいたとしても今までの努力が無駄になることはありませんから、無理ないペースで行うことが重要です。

当院では照射ごとに肌状態と経過を医師が確認し、「ご本人が納得できる改善」に達しているかを一緒に評価しながら、継続・終了を決めていきます。

施術中の痛みは種類によります。レーザー照射時は輪ゴムではじかれるような刺激がありますが、麻酔クリームの塗布に加え冷却器を用いることで耐えられる範囲に抑えることができます。サブシジョンは局所麻酔下で行うので痛みはほぼ感じません。

施術後の副作用としては、赤み・ほてり・ヒリヒリ感、点状の出血やかさぶたなどが出ます。例えばフラクショナルレーザー後は強い赤み・点状出血が当日出て、1週間程度で薄れるのが一般的です。また、回復期間は肌状態が一時的に悪化したように感じることがありますが、通常1週間程度で落ち着きます。

適切なアフターケア(保湿・紫外線対策等)をしていただければ跡が残るような副作用はまずありません。万一心配な症状が出た場合も、当院医師・看護師がしっかりサポートいたします。

ニキビ跡治療は美容目的の自由診療のため健康保険適用外です。保険が使えるのはニキビ(尋常性ざ瘡)そのものの治療までで、瘢痕をきれいにする治療は公的保険の範囲外となります。

したがって費用は全額自己負担となりますが、当院では効果と費用のバランスを考慮し、できるだけ費用対効果の高いプランをご提案しています。

ダーマペンは肌再生を促す優れた施術機器の一つです。当院院長は、2000年代のダーマローラーからダーマペン4まで長年使用してきました。

そのうえで現在は、第三世代ピコレーザーPQXによるフラクショナル照射などを主に用いており、ダーマペン®でのニキビ跡治療は行っていません。PQXはLIOBという仕組みで、表皮を大きく傷つけずに真皮へ働きかけるため、ダウンタイムを抑えながらしっかりとした変化が期待できます。

ダーマペンをご希望の方にも、肌質やニキビ跡の状態に合わせた治療をご提案できますので、どうぞご相談ください。

ダーマペンに使用する針の長さは、一般的に以下のように使い分けられます。

  • 0.25mm — メソセラピー(育毛など)
  • 0.5〜1.0mm — 小じわ、毛穴の改善、ニキビ、ニキビ跡、ストレッチマーク(上腕など)、傷跡
  • 0.5〜2.0mm — ニキビ跡、ストレッチマーク、傷跡

ただし針を使用するため、力の入れ具合によって効果は大きく変わります。2.0mmでも力を入れなければ0.25mm以下の効果となりますし、長ければ効果が高いとは必ずしも言えません。長すぎる針は治療効果よりも痛みのほうが強くなり継続しづらく、皮下深層への到達は色素沈着など不利な点が目立ちやすくなります。

2004年に導入して以来の臨床経験から、極端に長い針(3.0mm)の使用は0.5mmの治療効果と大きな差がなく、継続性・安全性の観点では0.5mm程度で十分という結論に至りました。

※ なお、当院では現在ダーマペン・ダーマローラー治療は実施しておりません。

まずはニキビ自体の治療を優先する場合が多いです。赤く腫れたニキビが多数ある状態で強力な施術を行うと、炎症が悪化したり新たな跡を増やすリスクがあるためです。

当院では通常の保険診療ではコントロール困難な重症ニキビの方向けの各種プログラムを用意しており、ニキビの活動性を下げる治療を行ないます。その上で跡の改善も視野に入れた治療を段階的に導入します。

「ニキビもあるが跡も気になる」という方は、まずご来院いただきご相談ください。最適な治療順序をご提案いたします。

ダウンタイム許容度と目指す効果によってお勧めが異なります。

仕事柄ダウンタイムを極力避けたい場合はB+プログラムが適しています。一方、多少赤みや皮むけが出ても集中的に治療したい場合はA+が良いでしょう。S+はダウンタイムの極小化と当院で提供できる最大効果を狙った治療法です。

迷った場合はカウンセリングで医師が肌状態・生活スタイル等を踏まえて最適プランを提案しますので、お気軽にご相談ください。

はい、行っております。当院では、ニキビ跡や傷跡の改善に各種サブシジョン・マイクロサブシジョン機器を使用しています。

ただし、ニキビ跡治療においてサブシジョン単体での治療は不十分と考えています。各種レーザーによる肌の再構築と、サブシジョン機器による陥凹部の挙上を並行して行う複合治療を推奨しています。

サブシジョンとレーザーの併用によるニキビ跡治療は、複数の研究でも有効性が報告されており、当院でも積極的に取り入れています。

タイプによります。赤みタイプは通常数ヶ月〜1年程で自然に薄れ、色素沈着タイプも時間とともに薄くなることが多いです。一方、クレーター(凹み)タイプは真皮の構造的損傷のため自然に平坦化することは難しく、フラクショナルレーザーやサブシジョンなどの治療が必要になります。

まずはご自身のニキビ跡がどのタイプかを見極めることが第一歩です。当院では医師が診察とVISIA肌診断のうえ、経過観察でよいか・治療すべきかも含めてご提案します。

ニキビの炎症後に毛細血管拡張などで赤く残った状態で、通常は数ヶ月〜1年程で自然に薄れていくため、まず経過をみることも選択肢です。1年近く経っても赤みが残る場合は、窒素プラズマ治療やブルーレーザーで血管に働きかける治療を検討します(施術後に一時的な赤み・ほてりが出ることがあります。効果には個人差があります)。

詳しくは赤ら顔・毛細血管拡張症ページをご参照ください。

炎症後にメラニンが沈着し茶色く残った状態で、時間とともに薄くなることがあります。改善を早めたい場合は、美白外用薬やピーリングで肌のターンオーバーを促し、必要に応じて窒素プラズマ治療も検討します(ピーリング後は一時的な乾燥・皮むけが出ることがあります。効果には個人差があります)。

詳しくはシミ治療ページミラノリピールをご参照ください。

真皮組織が破壊されてできた陥凹で、自然な平坦化は難しいため積極的な治療が必要です。当院では「肌の入れ替え(フラクショナルレーザー等)」と「垂直方向の挙上(サブシジョン等)」を組み合わせた複合プログラム S+/A+/B+ で治療します。治療は1〜3か月に1回のペースで、変化を実感し始める回数は数回〜、症状により10回以上かかることもあります。

「完治」ではなく「ご本人が納得できる改善」への到達を目指し、照射ごとに経過を医師が評価しながら継続・終了をご相談のうえ決めていきます。主なリスク:熱傷・色素沈着(効果・経過には個人差があります)。費用は本ページの治療費表をご参照ください。

参考文献

当ページの作成に当たり参考にした論文/資料をまとめています。ご参考になれば幸甚です。

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原題: Acne scarring: a classification system and review of treatment options

出典: J Am Acad Dermatol. 45(1):109-117 (2001)

DOI: 10.1067/mjd.2001.113451

要約:

本論文は、ニキビ跡の凹み(萎縮性瘢痕)をアイスピック型・ローリング型・ボックスカー型の3型に分類する、簡便で汎用的な分類体系を提唱したレビューです。

あわせて、パンチ切除・パンチ挙上・サブシジョン(皮下切開)・レーザーリサーフェシングを組み合わせる治療アルゴリズムを提示し、「瘢痕のタイプを定義してはじめて適切な治療を選べる」と述べています。

本ページでは、型(アイスピック/ボックスカー/ローリング)の見分け方と、型に応じて治療を組み立てる当院の考え方の根拠として参照しています。

原題: Laser and Energy Treatments for Acne Scarring: A Review of Clinical Trials

出典: J Drugs Dermatol. 23(12):1058-1062 (2024)

DOI: 10.36849/jdd.8195

要約:

本研究は、2018〜2022年に行われた萎縮性ニキビ跡に対するレーザー・エネルギー治療の臨床試験を対象にしたレビューです。

アブレイティブ(表面を削る)レーザーは最も大きな改善が得られる一方でダウンタイムが長く、ノンアブレイティブはダウンタイムが短いという関係を示し、PRP等との併用で効果が高まること、レーザー選択は瘢痕型・患者の目標に応じた個別判断であることを述べています。

本ページでは、「効果とダウンタイムはトレードオフであり、ダウンタイムの許容度で治療方針(S+/A+/B+)を選ぶ」という当院の考え方の根拠として参照しています。

原題: Comparing fractional CO2 laser and needling-based modalities in facial acne scar treatment: a comprehensive systematic review and meta-analysis

出典: Lasers Med Sci. 41(1) (2026)

DOI: 10.1007/s10103-026-04905-5

要約:

本研究は、顔の萎縮性ニキビ跡に対するフラクショナルCO₂レーザーマイクロニードル系治療を直接比較した、17研究のシステマティックレビュー・メタ分析です(PRISMA準拠)。

瘢痕スコアの改善は両者で有意差なし(おおむね同等)でしたが、「治療成功」の割合はCO₂レーザーで有意に高く、一方でCO₂レーザーは標準的マイクロニードルより炎症後色素沈着(PIH)のリスクが高い、RFマイクロニードルより痛みは少ない、と報告されています。皮膚タイプ・瘢痕タイプ・合併症を考慮した個別化が重要とされています。

本ページでは、フラクショナルレーザー(肌の入れ替え)の有効性と、ダウンタイム・色素沈着リスクを踏まえて治療を個別に選ぶ当院の考え方の根拠として参照しています。

原題: A combined subcision approach with either fractional CO2 laser (10,600 nm) or cross-linked hyaluronic acid versus subcision alone in atrophic post-acne scar treatment

出典: Lasers Med Sci. 38(1):20 (2023)

DOI: 10.1007/s10103-022-03677-y

要約:

本研究は、萎縮性ニキビ跡に対して、サブシジョン単独と、サブシジョンにフラクショナルCO₂レーザーまたは架橋ヒアルロン酸を併用した場合を比較した臨床研究です。

併用群のほうが単独群より改善が大きく、癒着を切り離す治療(サブシジョン)と表面を作り替える治療(レーザー)を組み合わせる意義を示しています。

本ページでは、「肌の入れ替え」+「垂直方向からの挙上」という二方向の複合治療を基本とする当院の方針の根拠として参照しています。

原題: Complications of Subcision for Acne Scarring: Experience From Clinical Practice and Review of the Literature

出典: J Cosmet Dermatol. 24(1):e16629 (2024)

DOI: 10.1111/jocd.16629

要約:

本論文は、ニキビ跡に対するサブシジョンの安全性を、2000〜2023年の文献レビューと臨床経験からまとめたレビューです。

鋭針・鈍針・エネルギー補助型(energy-assisted)といった新しい器具の登場が治療効果を高めた一方で、痛み・内出血・感染・皮下のしこり・色素異常などの合併症が起こりうること、鋭利な器具ほど合併症が多いことを述べています。

本ページでは、ジェットの力で癒着を剥離するマイクロサブシジョン(ミラジェット・イノジェクター)という考え方の根拠、および治療に伴うリスクを併記する根拠として参照しています。

原題: Subcision Versus Subcision With Suction for the Treatment of Atrophic Acne Scars: A Randomized, Split-Face Clinical Trial

出典: Dermatol Surg. (2026・オンライン先行公開)

DOI: 10.1097/DSS.0000000000005135

要約:

本研究は、両頬に萎縮性ニキビ跡をもつ27名を対象に、片側はカニューレによるサブシジョン単独、反対側はサブシジョン+吸引を行い比較した、ランダム化半顔比較試験です。

いずれも瘢痕を有意に改善し、患者・医師の主観評価では吸引併用側がより高評価でした。サブシジョンが萎縮性ニキビ跡の陥凹改善に有効であることを裏づけています。

本ページでは、癒着を切り離して陥凹部を持ち上げる(挙上)治療の有効性の根拠として参照しています。

原題: Simultaneous versus stepwise treatment of acne and atrophic scars: a prospective split-face controlled trial

出典: Arch Dermatol Res. 317(1):742 (2025)

DOI: 10.1007/s00403-025-04201-2

要約:

本研究は、活動性ニキビと萎縮性瘢痕を併せもつ30名を対象に、片側は段階的(ニキビを抑えてから瘢痕治療)、反対側は同時治療を行い比較した前向き試験です。

瘢痕改善はどちらも同等でしたが、ニキビの減少は同時治療のほうが優れ、治療期間の短縮と満足度向上が得られました。ニキビが残る状態での瘢痕治療の進め方に示唆を与えています。

本ページでは、「ニキビが出ている場合は、まずニキビのコントロールを優先する」という当院の判断の根拠として参照しています。

原題: Combination Treatment with Human Adipose Tissue Stem Cell-derived Exosomes and Fractional CO2 Laser for Acne Scars: A 12-week Prospective, Double-blind, Randomized, Split-face Study

出典: Acta Derm Venereol. 101:adv00310 (2021)

DOI: 10.2340/00015555-3666

要約:

本研究は、萎縮性ニキビ跡に対して、フラクショナルCO₂レーザー後にヒト脂肪由来幹細胞エクソソームを併用した側と対照側を比較した、12週間の二重盲検ランダム化半顔試験です。

エクソソーム併用側で瘢痕の改善が有意に大きく、赤みも早く軽快したと報告されています。レーザー治療にエクソソームを補助的に併用する意義を示しています。

本ページでは、エクソソーム療法をニキビ跡治療の補助(再生の後押し)として位置づける根拠として参照しています(※エクソソームは国内未承認の自由診療。詳細はエクソソーム療法ページをご確認ください)。

原題: Multicenter Clinical Study of the Sofwave SUPERB™ System for Improvement in the Appearance of Acne Scars

出典: ClinicalTrials.gov 登録番号 NCT05358860(米国FDAクリアランスの根拠となった多施設共同試験、2023–2024)

リンク: clinicaltrials.gov/study/NCT05358860

要約:

本試験は、米国FDAがソフウェーブSUPERB™をニキビ跡治療としてクリアランスする根拠となった多施設共同試験です。現時点で査読付き論文としては未発表のため、論文ではなく治験登録・規制当局情報として表記します。

米国4施設・67名を対象に3回の超音波治療を行い、3回施術後に97%の方でニキビ跡の外観が改善、瘢痕重症度スコアは平均で約46%改善、88%が改善を実感し、重篤な有害事象はなかったと報告されています。

本ページでは、S+プランで用いる高密度超音波ソフウェーブのニキビ跡に対する有効性・安全性の根拠として参照しています。

マイクロニードル治療の変遷についてまとめています。

デバイス/技術 主な企業・人物 技術的ブレイクスルー 臨床・市場的インパクト
1976 固体マイクロニードル・パッチ(特許 US 3,964,482) M. Gerstel & V. Place 皮膚に微小突起で穿孔し薬剤を送達する概念を確立 マイクロニードル医療機器の原型を提示
1995–1996 針スタンプ/手動ローラー Dr. Desmond Fernandes Percutaneous Collagen Induction (PCI) 理論を提唱 コラーゲン誘導療法の嚆矢となる。ローラー型の先駆け。
1999 Dermaroller®(医療用ダーマローラー) Dermaroller GmbH(独) 医療グレード針を均一配置しローラー構造を商業化 美容皮膚科で標準治療として普及
2004 MTS Roller™ Clinical Resolution Lab.(米) 滅菌使い切りカートリッジ、針長0.25–2 mmを選択可 ホームケアとプロユースの両市場を拡大
2006 PCI治療体系の確立 Dr. Desmond Fernandes 学術論文でPCI手技の有効性・安全性を体系化 エビデンス整備により自費診療で浸透
2010 Dermapen®(第1世代プロトタイプ) DermapenWorld(Equipmed, 豪) 小型モーターで垂直スタンピングを自動化・針深度0.25–2.5 mm可変 横方向剪断を解消し疼痛・ダウンタイム短縮
2011 Dermapen 1 市販開始 DermapenWorld 11本針カートリッジ/毎秒90–130 Hz 60ヵ国以上で採用、ペン型時代が本格化
2012 SkinPen®(ペン型) Bellus Medical → Crown Aesthetics(米) 14本針使い捨てヘッド、精密デプス制御 2018年に米FDA Class II承認を取得し信頼性向上
2014 Dermapen 3 DermapenWorld 高トルクモーターで毎秒1,300+穿孔、軽量化 施術スピードと操作性を改善
2018–2020 Dermapen 4 DermapenWorld 16本針・毎秒1,920穿孔(120Hz)、Bluetooth連携 難治性瘢痕や肝斑への適応が拡大

自由診療・症例写真等について

当ページでご紹介している治療はすべて自由診療(保険適用外)です。効果の程度・必要な回数・ダウンタイムには個人差があります。

掲載している症例写真は当院での治療例であり、同じ結果を保証するものではありません。主なリスク・副作用(熱傷、色素沈着など)は各治療の記載および診察時にご説明します。

当院で使用する治療機器には、国内の医薬品医療機器等法(薬機法)上の承認を受けている機器と、承認を受けていない機器があります。未承認の機器は医師の責任のもと個人輸入等により入手しており、同一・類似の効能をもつ国内承認機器が存在する場合もあります。これらは海外等で使用実績がありますが、国内の公的機関による有効性・安全性の評価を受けたものではありません。

エクソソーム療法で用いる培養幹細胞由来エクソソームは、国内で医薬品等としての承認を受けていない製剤を用いる自由診療です。入手経路・国内承認医薬品等の有無・リスクを含む詳細はエクソソーム療法のページをご確認ください。

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