その症状、水滞(すいたい)かも!?

公開:2017年7月25日

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雨が続いていますが、雨の日は頭痛や腰痛など持病がひどくなるなぁ…。という方や、飲み物を取りすぎるとむくみがひどくなる!という方がいらっしゃいましたら、

それは 水滞(すいたい)  とよばれるものかもしれません!

東洋医学では、身体の現在状態を表す言葉がいくつかあります。

例えば、陰虚(いんきょ)、瘀血(おけつ)、気虚(ききょ)、血虚(けっきょ)…等々のタイプに分けられます。

お体の状態や症状で、上に挙げたようなタイプに分けられます。(同時に複数のタイプを併発する場合もあります)

今回はその中で、水滞(すいたい)という症状をピックアップし、もし当てはまっていた場合に使用できるツボなどをご紹介します。

 

~水滞チェック~

1.横になってお腹を叩くと、チャポチャポと水の音がする。

2.色白

3.太り気味

4.むくみが気になる

5.梅雨時期に体調を崩しやすい(雨の日に症状が悪化する)

6.胃がむかつきやすい

7.頭が重い

8.体が重だるい

9.車酔いしやすい

……さて、皆さんどのくらい当てはまったでしょうか?

7つ以上当てはまった、という方は要注意かもしれません。

それは東洋医学では 水滞 とよばれる状態の可能性あり!です。

水滞とは?

文字の通り、体の中で「水が滞っている」状態です。

東洋医学では、「気」「血」「水」がバランスよく全体にいきわたっている状態がベスト、生命を健やかに維持している状態だと考えられています。

ここで言う「水」とは、飲み物の 水 ではなく、細胞液や間質液など、体の中の水分 のことになります。

体の中の水が滞りなく流れることが望ましいのですが、何らかの原因で、体のどこかで停滞したり余ってしまった状態になると、水は体の中で毒になり(水毒、とも呼ばれます)様々な悪影響を起こしてしまいます。

水が下部に停滞している場合は、足にむくみが出ます。

水が上部に停滞している場合は頭痛やめまいが起こることが多いです。

また、水が身体に溜まって余っている状態なので、雨の日は持病が悪化したり、具合が悪くなったりすることがあるので、注意が必要です。

どうしたら治るの?

まず、生活習慣から改善していくことが大切です。

暴飲暴食などはされていませんか?冷たい飲み物を飲みすぎたり、味の濃い食事が好きではありませんか?

胃腸が疲れてしまったり冷やしてしまうことはNGですので、味付けの薄いものや常温の飲み物を取るように心がけましょう。

水が余っている状態なので、過度に水を飲むことにも気を付けてください。

水滞に効果のあるツボ

余分な水をさばいてくれて、バランスを整えてくれるツボが有効です。

このタイプのむくみにも効果がありますので、そちらが気になる方も使ってみてください。

陰陵泉(いんりょうせん)

体の余分な水分を排出してくれる作用があります。

暴飲暴食で胃腸が弱っている方や、水分の摂りすぎで足がむくんでいる方にもおすすめです。

 

場所:軽く膝を曲げて、内側の骨に指を当て下から辿っていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

そのまま上へ登っていきます↓

 

 

 

 

 

 

 

 

そうすると途中で指が止まるところがあります。(骨がカーブしていますので触ってみてください)

 

 

 

 

 

 

 

 

そこが陰陵泉です!

 

 

 

 

 

 

そこを親指で少しぐりぐり押してみてください。

強さは いた気持ちい程度 で大丈夫です。

 

水分(すいぶん)

体内の水分のバランスを整えて、全身をすっきりとさせる作用があります。

ここを温めると、冷えによる背中や腰の痛みにも効果があるので、夏冷えで背中や腰が痛い方はぜひ温めてみてください。

 

場所:おへそのから親指一本分上に取ります。

 

 

 

 

 

 

寝た状態でも立った状態でも大丈夫です。

 

 

 

 

 

 

 

 

四指を添えて、中指で息を吐くタイミングで 優しく 押してください。

食後できれば2時間は空けてから刺激してください。

温かいペットボトルを当てて、温めてもOKです!

まとめ

水滞 当てはまった方いらっしゃいましたでしょうか?

この水滞という症状は、病気ではなく、未病とされるものです。未病は病気ではないけれど、このまま病気に向かっていく兆候です。

未病を防いで体の中から健康に美しくしていきましょう!

今回 水滞 に当てはまってしまった方も、少しすると改善している場合や、別のタイプに移行していることが多々あります。

ですので、東洋医学では の体の状態を大事にしています。一か月前に水滞だったかたも、一か月後の今は違う可能性がありますので、皆さんもご自身の体の些細な変化に少し気をかけてみてください^^