にきびの治療 バイオフィルム①

2010年12月12日

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ニキビの原因菌

にきびの原因菌は、プロピオニバクテリウム・アクネス(Propionibacterium acnes)と言います。

アクネ菌,アクネ桿菌などとも呼ばれる「常在菌」です。

アクネ菌は毛穴周囲にいる常在菌で、皆さんすべてにいるものです。通常は肌を弱酸性に保ちながら肌自身を守るように働き、免疫によって、ある程度の数に抑えられています。

しかし、何らかの原因で肌の免疫バランスが崩れると、アクネ菌は猛烈なスピードで繁殖し、ニキビが出来てしまいます。アクネ菌は嫌気性菌(酸素を嫌がる菌)ですので、毛穴が詰まっている状態であれば、皮脂を材料に増殖してしまいます。

にきびの治療では、増殖したアクネ菌を殺菌して にきびを抑えることが目標となりますが、アクネ菌は、常在菌ですので完全に死滅させることができません。

増殖を抑制して、必要最低限の数まで抑えることが目標になるのです。ところが、アクネ菌は毛穴の中で大量に増殖し、バイオフィルムを形成すると指摘されているのです。

バイオフィルムとは、

微生物によって形成された構造体で、わかりやすいのは、台所などのヌメリや、歯間にできるプラーク等です。細菌によって出来た袋(バイオフィルム)の中に細菌が大量に詰まっている状態を想像してください。このような状態になると、バイオフィルムを形成した外側の細菌群が,内側の細菌を守るように働くため、外的要素に非常に強い状態が出来上がるというこまったものです。

バイオフィルム内部では、増殖がさらに進み細菌が高密度となり、バイオフィルムは成長していき、最後には、破れて大量に放出されるということが起きてきます。

アクネ菌は、そもそもが常在菌で殺菌することがそもそも難しいものであり、ニキビができるときにはバイオフィルムで守られているのですから、治療困難なニキビが出来てくることも、ある意味当然です。

バイオフィルムを形成するニキビには、適切な治療法が必要です。

ニキビの治療では、以下の形が必要となってくることが累推できます。

  • バイオフィルムを破壊し、ニキビ菌の繁殖を抑える
  • 材料となる皮脂の量を抑える
  • 正常な肌状態へと改善していく

ニキビを抑えている間に、正常な肌状態へ改善することで、新しいニキビができづらい肌へとしていくことが必要です。

次回は、バイオフィルムを破壊する治療法です。