赤みがあり皮脂が多く乾燥するニキビ肌の治療

2013年11月3日

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秋から冬にかけて 乾燥が進む時期に ニキビで悩まれてこられる方が増加します。
空氣が乾燥することが、ニキビが悪化してしまう大きな要素となっているようです。

この時期だからというわけではないのでしょうが、ある程度似通った症状で受診される方が多く見受けられます。

ニキビが出ているためか、肌が赤い 皮脂が多く出る 乾燥している

このように皮脂が多く分泌されていながら、乾燥している状態なので、機構の変化で乾燥が進む時期に差し掛かると、それまで何とかバランスがとれていたところが崩れ ニキビが増加してしまう ということになっているのだと思います。
つい最近まで 暑さが残り、除湿機が必要でしたが、直ぐに加湿器を設置しなければ無くなっています。これだけ急激に変化すると、肌の耐性が乏しい方には 大きなダメージとなってしまうことでしょう。

スキンケアからの影響 負のスパイラル

ニキビが出ているためか 肌が赤く・皮脂も多く分泌され、しかし乾燥しやすい

皮脂が多く分泌されながらも乾燥しやすい ということが起きています。

皮脂が多く分泌されてしまう原因の一つに スキンケア・洗顔が関与している場合があります。

皮脂はアクネ菌などの常在菌によって脂肪酸、グリセリン等に分解されます。これが天然の最上級のクリーム「皮脂膜」として体の表層を覆います。皮脂膜は、皮膚のバリア機能に大変重要なもので、角質からの水分蒸発を抑え、外部から悪い菌が入ってくるのを抑えたりしています。

皮脂膜がなくなると、角質に水分が保持できなくなりますので、乾燥し、角質が落屑していきます。皮脂膜は 表面を弱酸性に維持することで、外部から悪い菌が入ってくるのを抑えていましたが、維持できなくなり、他の雑菌の繁殖を促進させてしまいます。
落屑した角質と皮脂が混ざって角栓となり 毛穴を塞ぐこともあるでしょう。ニキビが増えたりします。

角質が剥がれやすくなると、新たに角質をどんどん作らなければいけなくなっていきます。
正常な角質を作るスピード以上に 必要となってしまうと 余り出来の良い角質ではなくなっていきます。

御存知の通り 角質の細胞には「核」がありませんが、余り出来の良くない角質は核があります。脱核できないまま、角質となっていきます。有核細胞は、未完成な細胞のため、保湿力がおとり、角質層のバリア機能も低下します。

余り出来の良くない角質の場合には、肌が敏感で 化粧水でも染みたりします。赤みもあります。

皮膚は乾燥し、敏感になっていきますので、皮脂腺では 皮脂を増産し なんとか皮脂膜を回復させようとします。

皮脂が多く分泌されてしまうため、洗顔で落とさなければいけない

このように 「鶏が先か卵が先か」というジレンマに陥っている 負のスパイラルに入っている と言わざるを得ない状況が 多いように思います。

角質の回復を促し、皮脂腺を抑制し、保湿力を回復させる

上記のような話になると、今度は洗顔そのものが絶対悪のように思われてしまうかもしれません。
決してそのようなことはありません。しかし、考え方を少し変えて欲しいところはあります。

洗顔する時には、サッパリ皮脂を全て取り切るのではなく 膜一枚残っている程度の洗浄力で良い

ということです。ニキビに長く悩まれている方の多くは、洗顔を丁寧にしっかりとされている方が殆どです。
皮脂膜の保持という点では、少々手を抜いてもらえると良い場合があります。

洗顔を辞めてしまえば良い!と短絡的に考える方もいらっしゃいます。そのように書いてあるサイトも有ります。
しかし、いきなりやめてしまっても それに皮脂腺は合わせてくれません。いつもと同じ量の皮脂が分泌されるため、そのうち耐えられなくなって 元の洗顔に戻るだけです。

ですので、いきなりやめるのではなく、少しずつ時間をかけて変えていくようにすることです。
朝は、ぬるま湯洗顔にしてみる ということも良いでしょう。洗顔方法の見直しは、少しずつあせらないで行うようにしなければいけません。

皮脂膜を回復させていくことが、角質の回復につながります。角質が回復してくることで、水分の保持にも繋がっていきます。

クリニックで行うにきび治療

洗顔だけでコントロールできれば何も問題ないのですが、
クリニックでの治療で補助することが、慢性化したニキビに対する場合には、必要となることでしょう。

赤みがあり皮脂が多く乾燥するニキビ肌の治療では、

  • 肌の保湿力の回復
  • 角質のターンオーバーの正常化
  • 皮脂腺の抑制

これらをセットで考え ニキビのコントロールを目指します。

肌状態によって 治療法は前後していきますが、まず肌の保湿力の回復、角質の回復を始めていく必要があります。
そこで、洗顔方法の見直しを同時並行して行っていただきますが、クリニックでは、イオン超音波導入、ヒアルロン酸導入を使用して早期に角質の回復を促していきます。

肌の回復をまず進めていくことで、肌の敏感さが軽減され、敏感さに伴う赤みも減少してきます。

ある程度回復してきたところで、肌のターンオーバーを調整つするために ケミカルピーリングを入れていきます。
漫然とピーリングを行うのではなく、ある程度の間隔で、ちゃんと医療グレードのピーリングを行うことが、皮膚のターンオーバーを整えるためには必要です。
当院は、約10年以上にわたるケミカルピーリングの治療経験を元に 適切な手技を提供していきます。

皮脂腺の抑制には、抗アンドロゲン療法や、各種光治療器、レーザーを駆使していきます。

皮脂が多く分泌されにもかかわらず、乾燥し、赤みがあるニキビ肌の方の場合には、
まず肌を落ち着かせる治療から 開始する必要があります。

レーザーやピーリング希望で来られる方も多いのですが、その前に肌の回復の治療が必要な場合があります。
何事も準備が必要です。