プラセンタ注射Placenta Therapy

プラセンタ注射で内側から美と活力を

自然治癒力を高め、体の中から若返りを促す胎盤エキスは、アトピーやニキビの改善にも効果的です。

プラセンタは、肝機能障害・更年期障害の薬として厚生省認可を受けている薬です。

健康な方への投与で、美容・美白・健康の維持・疲労回復・ 肩こり・腰痛など 多岐に渡る効果が得られることが知られています。

 

プラセンタ注射とは?

プラセンタ注射とは、ヒトの胎盤(プラセンタ)から抽出された有効成分を体内に注射する治療法です。

胎盤には赤ちゃんの成長を支える豊富な栄養素や成長因子、ペプチド、アミノ酸などが含まれており、それらが細胞を活性化したり組織の修復を促したりすると考えられています。

プラセンタ注射はこんな方におすすめです。

  • 更年期の症状に悩む方
    (ほてりや発汗、不眠、イライラ感など)
  • 疲れが取れにくい
    (慢性的な倦怠感や体力低下を感じる方)
  • お肌の調子を整えたい
    (乾燥肌、シミ・しわなどエイジングケアを求める方)
  • 男性の活力低下
    (中高年男性の疲労感・意欲低下など)

当院は仙台駅から徒歩圏内にあり、お買い物やお仕事帰りにも立ち寄りやすい立地です。プラセンタ注射に興味のある方はお気軽にご相談ください。

 

プラセンタ注射の効果・メリット

プラセンタ注射には様々な効果が期待されています。

ただし、「万能薬」ではありませんので、科学的なエビデンス(根拠)に基づいた情報をお伝えします。

以下では、代表的な効果と医学的知見をわかりやすく解説します。

更年期症状の改善

プラセンタは内分泌系や自律神経にも作用し、更年期障害の緩和に有用とされています。

女性ホルモン様の作用はありませんが、胎盤に含まれる生理活性物質がホルモンバランスの乱れを整え、自律神経の安定に寄与すると考えられています。

実際、更年期の女性における臨床試験で、プラセンタ注射はホットフラッシュなどの症状スコアを有意に改善し、安全性も確認されています。

のぼせ、発汗、イライラ、不眠といった更年期特有の不定愁訴の軽減が期待できます。

なお当院では更年期治療薬としても承認されているラエンネックを使用しています。

慢性疲労の改善

「なんとなく疲れが取れない」「慢性的にだるい」といった訴えに対しても、プラセンタ注射が用いられることがあります。

慢性的な疲れや倦怠感の軽減はプラセンタ療法の代表的効果です。

プラセンタ注射に含まれるアミノ酸やビタミン類がエネルギー代謝を助け、細胞の修復を促すことで、疲労感の軽減や体力向上につながります。

日本や韓国での研究では、慢性疲労症候群の患者にプラセンタ注射を6週間行ったところ、注射群で疲労度スコアが有意に改善したとの結果が報告されています。

だるさが取れやすくなり、朝の目覚め改善や集中力向上などを実感する方も多いです。

 

美肌・美白効果

プラセンタには細胞増殖因子が含まれ、肌の新陳代謝を高めコラーゲン生成を促進します。その結果、ハリ・ツヤの向上、シミ・くすみの改善など美容効果が期待できます。

また抗酸化作用やチロシナーゼ産生抑制作用により美白効果も指摘されています。プラセンタ抽出物がメラニン産生に関与する酵素の発現を抑制するとの報告があります(Kimら, 2003)。

肌荒れしにくい健やかな肌質づくりに役立つため、エイジングケア目的での利用が増えています。

プラセンタ注射の美肌効果

肩こり・関節痛の緩和

プラセンタには抗炎症・鎮痛作用もあり、筋肉や関節のこわばりを和らげる効果が期待できます。

関節リウマチや変形性関節症に対する補助療法として用いるクリニックもあります。当院でも肩こりや腰痛の改善を目的にプラセンタ注射を希望される方がいらっしゃいます。

最近の研究では、肩のインピンジメント症候群の患者に週1回プラセンタを3回注射したところ、痛みや可動域、生活の質が偽薬群より明らかに改善し、副作用も認められなかったと報告されています。

慢性的な肩こり・関節痛の緩和や、スポーツ後の筋肉疲労回復にもプラセンタ注射は有用です。

免疫調整・アレルギー体質の改善

プラセンタには抗炎症作用や免疫調節作用があり、アトピー性皮膚炎や花粉症の症状緩和に効果を示すケースがあります。

プラセンタ注射(ラエンネック)の実験研究では、炎症性サイトカインやIgE抗体の産生を抑え、皮膚炎症状を軽減する結果が報告されており、アレルギー疾患の新たな治療候補として期待されています。

臨床的にも「花粉症の時期にプラセンタ注射を続けたら症状が楽になった」という声もあり、免疫力を整える作用の一端がうかがえます。

またアトピー性皮膚炎への効果が期待されています。

プラセンタ注射とアトピー性皮膚炎

 

肝機能の改善・デトックス効果

ラエンネックは元々「慢性肝疾患の肝機能改善薬」として開発・承認された経緯があり、肝臓の解毒機能サポートにも用いられます。

肝細胞の再生を促進し、炎症を抑える作用が認められており、動物実験では部分的に肝臓を切除したラットにプラセンタを投与すると残存肝の再生率が上昇し、肝臓のAST・ALT(肝酵素)の上昇を抑制する効果が確認されています。

お酒をよく飲む方の肝臓ケアや、いわゆる「デトックス」目的で定期的にプラセンタ注射を受ける方もいます。


効果の現れ方や実感には個人差があります。

上記のように多岐にわたる作用が期待できますが、すべての方に万能ではない点はご了承ください。

プラセンタ療法は医学的エビデンスも蓄積されつつあり、適切に継続することで体質改善やアンチエイジングに有用な補助となり得ます。

プラセンタの作用メカニズム(仕組み)

プラセンタ注射がなぜ多彩な効果を発揮するのか、その背景には胎盤エキスに含まれる豊富な有効成分と、生体調節作用があります。

豊富な生理活性成分

胎盤由来エキスには、アミノ酸、ペプチド、たんぱく質、ヒアルロン酸、ビタミン・ミネラル類など細胞の材料となる栄養素がバランス良く含まれています。

さらに、線維芽細胞増殖因子(FGF)や肝細胞増殖因子(HGF)など各種の成長因子(グロースファクター)やサイトカインも含有し、細胞の増殖・分化を促したり炎症を調節したりする作用を持ちます。

例えばHGFは肝臓の再生や組織修復に関与する成長因子で、プラセンタ中にも含まれていることが知られています。

またプラセンタにはペプチドや酵素類も含まれ、これらが総合的に作用することで全身の恒常性維持を助けます。

細胞の再生促進

プラセンタ注射はダメージを受けた組織の修復を助けます。

損傷部位への血行を促進し、線維芽細胞を活性化してコラーゲンやヒアルロン酸の産生を増やすことで、皮膚や靱帯・軟骨など結合組織の再生を促進します。

実際、ラエンネック投与によりラットの損傷靱帯でI型コラーゲンや靱帯再生マーカーの遺伝子発現が増加し、傷んだ靱帯組織の変性を抑えて治癒を早めたとの報告があります。

このようにプラセンタは細胞レベルで組織修復を後押しし、肌や臓器の若返りに寄与します。

抗酸化・抗炎症作用

胎盤には強力な抗酸化物質(SOD、カタラーゼ等)や抗炎症物質が含まれ、体内の炎症や酸化ストレスを抑制します。

ストレスや加齢に伴う活性酸素の増加を抑え、細胞の酸化ダメージを軽減することで、老化現象の進行を遅らせます。

またプラセンタはNF-κBなど炎症シグナルの抑制作用も報告されており、関節痛やアレルギー症状の緩和につながると考えられます。

ラットを用いた研究ではプラセンタ投与により脳内の抗酸化酵素(グルタチオンペルオキシダーゼ)が増加し、ストレスによる神経の酸化障害が軽減されたとの結果もあります。

こうした抗酸化・抗炎症作用は、美肌効果や慢性炎症の改善、生活習慣病予防にもプラスに働きます。

免疫・ホルモン調整

プラセンタは免疫系や自律神経系にも作用します。

胎盤には胸腺様因子やインターロイキンなど免疫調節物質が含まれ、過剰な免疫反応を鎮めたり、逆に弱った免疫を賦活したりする働きがあります。

実際、プラセンタエキスがマウスのアレルギーモデルでTh2型免疫(アレルギー反応)を抑制し、炎症細胞(肥満細胞やマクロファージ)の浸潤を減少させたとの報告があります。

また自律神経を安定化させるペプチドも含有し、更年期やストレスによるホルモンバランスの乱れを整える効果が期待できます。

プラセンタ注射後に「よく眠れるようになった」「気分が落ち着いた」といった声があるのは、こうした自律神経・内分泌系への作用も一因でしょう。


以上のように、プラセンタ注射は多種多様な有効成分が全身に働きかけ、細胞レベルから体を若返らせる点が大きな特徴です。

他のビタミン剤や薬とは異なり、生体由来の天然成分がバランスよく作用するため、副作用が少なく体に馴染みやすいメリットがあります。

ただし個々の作用メカニズムについては未解明な部分も残されており、「万能薬」と断言するものではありません。

現在も世界各国で研究が進められており、新たな発見が報告されています。当院では最新のエビデンスも踏まえ、安全かつ適切な範囲でプラセンタ療法を提供しております。

 

頻度・容量の目安

プラセンタ注射の頻度や1回あたりの投与量は、目的や体調に合わせて調整します。

一般的な目安としては、最初の数週間は集中的に受けて効果を実感し、その後は維持目的で間隔を空けていくケースが多いです。

初期集中ケア

初めてプラセンタ注射を受ける方や、強い効果を望む場合は、週1〜2回の頻度で4〜8回程度続けることをおすすめします。

例えば当院では、最初の1ヶ月間は週に2回、1回あたり2〜3アンプルの投与をご提案することがあります。

集中的に体内にプラセンタを取り込むことで、早期に効果を感じやすくなります。実際「最初の1ヶ月で疲れにくさを実感した」「肌の調子が明らかに変わった」という声も多く寄せられています。

メンテナンス

初期治療で効果を感じた後は、週1回〜月2回程度の頻度で定期的に続けると、良い状態をキープしやすくなります。

例えば「1〜2週に1回、1回3アンプル」など、ご自身のペースで構いません。忙しい方は月1回高容量(4〜6アンプル)の注射でも効果維持に役立ちます。

当院では患者様の生活リズムに合わせ、無理なく通っていただける頻度をご提案しております。

1回の最大投与量

当院では1度の施術で最大6アンプル(12mL)まで注射可能です。

それ以上の高容量を一度に投与しても重大な問題はないとされていますが、一度に大量に打つとごく稀に「体がだるく感じる」「一時的に眠気が強く出る」等の反応が報告されています。

実際、プラセンタ注射を一度に5〜6本以上打っても効果は頭打ちになり、それ以上増やしても有意な違いはないとの見解もあります。

そのため効率面からも、1回あたり6アンプルを上限とし、必要に応じて回数を分けていただく方が無理なく継続できおすすめです。


なお、効果の実感度合いや必要な頻度・容量には個人差があります。

「毎週通うのは難しい」「まずは少量から試したい」など、ご希望があれば遠慮なくお申し付けください。

患者様一人ひとりに最適なプランで施術を行います。

高濃度ビタミンC点滴・マイヤーズカクテル併用

プラセンタ注射の効果をさらに高めたい方や、総合的なアンチエイジングケアを希望される方には、高濃度ビタミンC点滴やマイヤーズカクテル点滴との併用がおすすめです。

当院でも人気の点滴療法で、それぞれプラセンタ注射と同日に施術可能です。

高濃度ビタミンC点滴

ビタミンCを通常のサプリでは得られない高濃度で点滴投与する治療です。

強力な抗酸化作用により細胞の酸化ダメージを防ぎ、コラーゲン合成を促進して美肌・美白効果を発揮します。免疫力アップや疲労回復効果も高く、風邪予防やがん補完療法としても注目されています。

当院ではプラセンタ注射と同日に高濃度ビタミンC点滴を受けることも可能で、相乗効果によりお肌の調子が格段に良くなったとのお声も頂戴しています。

高濃度ビタミンC点滴については詳細ページを参照ください。

マイヤーズカクテル点滴

ビタミンB群、ビタミンC、カルシウム、マグネシウムなど体に欠かせない栄養素を独自配合した「カクテル」を点滴する療法です。

米国の医師ジョン・マイヤーズ考案のレシピで、慢性疲労や偏頭痛、筋肉痛、アレルギーなど幅広い不調改善に用いられてきました。栄養を直接血中に届けるため即効性があり、「にんにく注射」のような一時的滋養強壮効果と比べ持続力が高い点が特徴です。

当院のマイヤーズカクテル点滴はアンチエイジング目的にも好評で、プラセンタ注射との併用で相乗的にエネルギーチャージできます。

マイヤーズカクテル点滴の詳細はこちらを参照ください。


これらの点滴療法は月に1〜2回程度の定期ケアがおすすめです。

プラセンタ注射と組み合わせて受けることで、内側からの若返り効果をトータルに高めることができます。同日に施術しても問題ありませんので、ご希望に合わせてプランニングいたします。

よくある質問 FAQ

プラセンタ注射についてのよくある質問をまとめました。

ご参考になれば幸いです。

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健康な出産で得られたヒト胎盤から抽出したエキスを注射する美容・医療治療です。

胎盤には赤ちゃんの成長を支える栄養と生理活性物質が豊富に含まれます。そのエキス(プラセンタエキス)を直接体内に取り入れることで、新陳代謝を高め細胞を活性化し、美肌や疲労回復など様々な効果をもたらします。

日本では肝機能改善薬や更年期障害治療薬として認可されていますが、美容や体調改善目的では自由診療で広く行われています。

美肌・美白効果、シミやくすみの改善、肌のハリ向上といった美容面での効果が期待できます。

また慢性的な疲労や倦怠感の軽減、肩こり・腰痛の緩和、冷え性改善など全身的な体質改善効果も報告されています。

さらにホルモンバランスを整えて更年期症状(のぼせ、発汗、不眠、イライラ等)を和らげたり、アレルギー体質(花粉症やアトピー)の改善、免疫力アップといった作用もあります。

個人差はありますが、プラセンタ注射は全身の機能を底上げし「なんとなく調子が良い」という状態に導く包括的なケアと言えます。

https://doi.org/10.3390/medicina59081382

https://doi.org/10.4014/jmb.2406.06045

注射後比較的早い段階で「よく眠れた」「肌に潤いを感じる」など変化を感じる方もいますが、多くの場合数回の継続で徐々に実感が高まることが多いです。

目安として2〜4週(4〜8回程度)の定期注射で「疲れにくくなった」「化粧ノリが良くなった」といった効果を感じ始めるケースが多いです。

更年期症状の改善などホルモンバランス系の効果は1〜2ヶ月ほどかかる場合があります。

一方、寝起きのすっきり感や肩の軽さなどは比較的早期に感じる方もいます。

個人差がありますので、まず1〜2ヶ月継続し様子を見ることをおすすめします。

初期は週1〜2回程度の頻度で集中的に受け、その後は週1回〜月2回程度に減らして維持していくパターンが一般的です。

例えば最初の1ヶ月は週2回、その後は週1回に減らすなどです。忙しい方は月1回でも構いませんが、その場合1回の投与量を増やすと良いでしょう(例:月1回5〜6アンプル)。

効果維持には定期的な継続が理想ですが、ご都合に合わせて調整可能ですので無理のないペースで続けてください。

プラセンタ注射は比較的安全な治療法です。

重篤な副作用は極めて稀で、日本では長年にわたり大きな問題は報告されていません。

ただし、注射部位の痛み・腫れ、内出血などの軽微な副反応は起こり得ます。

またごく稀に発疹や微熱、頭痛など一時的な症状が出ることがありますが、ほとんどは自然に治まります。重大なアレルギー反応は極めて稀です。

当院では十分に説明を行い、安全確認しながら施術しますので安心して受けていただけます。

https://doi.org/10.3389/fphar.2025.1541005

個人差はありますが、通常の予防接種や採血よりも痛みは少ないと感じる方が多いです。

細い針を使用し、腕や腹部の皮下にゆっくり注射するため、大きな痛みは生じません。針刺し時のチクッとした感覚と、薬液注入時に軽い圧迫感がある程度です。

ラエンネック製剤はやや酸性のため注入時にわずかな刺激を感じることがありますが、当院ではなるべく痛みを感じにくい部位への皮下注射を行うなど工夫しております。

はい、男性の方にもご利用いただけます。

プラセンタ注射は性別を問わず効果があります。

当院でも男性経営者やアスリートの方が「疲労回復や肌メンテナンス目的」で定期的に受けておられます。

男性の場合も疲労感の軽減、活力向上、肩こり改善、肌質改善(ニキビ跡の治癒促進など)に有用です。

胎盤=女性のものというイメージから抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、安全に加工された医療用製剤ですので心配ありません。

はい。日本赤十字社の規定により、プラセンタ注射を受けた方は献血をご遠慮いただくことになっています。

これは原材料にクロイツフェルト・ヤコブ病の原因となる異常プリオンがあった場合に感染症リスク(変異型ヤコブ病など)が完全には否定できないための予防措置です。

ただし現在まで胎盤から異常プリオンが発生した事例は報告されていません。また異常プリオンが発生するまで数年~数十年かかると考えられていることから、妊娠期間(9ヶ月程)中に異常プリオンが発生することはますます考えにくいのです。

しかしながら、厚生労働省と日本赤十字社は、過去の血液製剤による薬害被害の教訓を活かし、「万が一にも輸血患者を危険にさらすことはできない」という厳しい判断を下しました。

科学的な知見だけでなく、過去の薬害を繰り返さないという強い社会的責任と、輸血を受ける患者の安全を最優先するという倫理的な判断が反映されたものと言えます。

以上から、プラセンタの安全性が揺るがされているためではなく、可能性を完全に0%にすることはできないことからの予防処置なのです。

当院で使用しているプラセンタ製剤「ラエンネック」は、日本国内で製造され昭和49年から約半世紀にわたり使用されていますが、感染症報告はありません。

現実にはプラセンタ注射による感染症報告はなく安全と考えられていますが、万が一を考え献血制限が設けられています。

輸血を必要とする患者さんを守るためのルールですので、ご理解をお願いいたします。

プラセンタが胎児に対する影響や生殖能力、多胎妊娠の可能性などがないことは、試験で確認していますので、ご安心ください。ただし、妊娠されている方は、必ず医師に申し出てください。
授乳中の方は、乳汁分泌不全の方に保険適応もありますが、医師とご相談ください。

しかしながら、妊娠・授乳期間中は心情的に様々な可能性・リスクを考えてしまう期間でもあります。美容目的以外で必要な事由がない場合には、控えたほうが安心できると思います。

更年期障害や肝炎など、特定の疾患で医師が必要と認めた場合に限り保険適用となります(この場合1アンプル数百円程度の自己負担で済みます)。

しかし美容や疲労回復目的では保険はききませんので、自費診療で1回あたり数千円程度の費用がかかります。

当院では1アンプル2,200円、2アンプル3,300円、3アンプル4,400円で承っております(詳細は料金表をご覧ください)。

初回カウンセリング時に料金のご説明もいたしますので、不明点は遠慮なくお尋ねください。

注射は有効成分の吸収率と含有量が全く違います。

経口摂取のサプリやドリンクは消化吸収の過程で成分が分解・減少してしまいますが、注射は有効成分をダイレクトに血中へ届けるため即効性・吸収性に優れます。

また医療用プラセンタ製剤(ラエンネック等)は国内で厳格な安全管理のもと製造されたヒト胎盤由来成分ですが、市販サプリの多くはブタ由来や植物プラセンタ(植物胎座由来)であり、有効性や含有濃度も医薬品とは異なります。

美容サプリで物足りない方や確実な効果を求める方には、医療機関でのプラセンタ注射が適しています。

はい、併用可能です。

プラセンタ注射は高濃度ビタミンC点滴やマイヤーズカクテル点滴など他の点滴療法と同日に受けても問題ありません。

同時併用することで相乗効果が期待でき、当院でもプラセンタ注射とビタミン点滴をセットで受けられる方が増えています。施術順序は特に指定はありませんが、点滴後にプラセンタ注射を打つ流れがスムーズです。

一度の来院で複数の施術が可能ですので、お忙しい方にも効率的にご利用いただけます。

料金表

プラセンタ注射
用量 施術料
1アンプル 2,200
2アンプル 3,300
3アンプル 4,400
4アンプル 5,500
5アンプル 6,600
6アンプル 7,700
 1A追加 +1,100

参考文献

本ページを作成するにあたり参考にした文献を要約し掲載します。専門的な内容ですが、より深く知りたい方などには参考となると思います。

原題: Effects of Human Placenta Extract (Laennec) on Ligament Healing in a Rodent Model

出典: Biological & Pharmaceutical Bulletin, 2019;42(12):1988-1995.

DOI: 10.1248/bpb.b19-00349

要約:ラットのアキレス靱帯損傷モデルを用いて、胎盤由来製剤ラエンネックの治癒促進効果を検証した研究。

【目的】靱帯損傷後の炎症抑制および組織再生にラエンネックが及ぼす影響を評価。

【結果】ラエンネック投与群では損傷後1週および4週で炎症細胞浸潤が抑えられ、損傷靱帯の変性所見が有意に軽減した。またin vitro実験でラエンネックは靱帯由来細胞においてI型コラーゲンや靱帯再生マーカー(スコレキシン、テノモデュリン)の遺伝子発現を増加させた。

これらより、ラエンネックが免疫反応を抑制し靱帯の変性を減少させることで、損傷靱帯の治癒を促進することが示唆された。

原題: A comparative study of human placenta hydrolysate (Laennec) by IV or SC injection on liver regeneration after partial hepatectomy in normal and cirrhotic rats

出典: 日本薬理学雑誌, 1989;94(5):289-297.

DOI: 10.1254/fpj.94.289

要約: 健康ラットおよび四塩化炭素で肝硬変を誘発したラットの約70%部分肝切除モデルを用い、ラエンネックの肝再生促進効果を静脈投与と皮下投与で比較検討。

【目的】ラエンネック投与が残存肝の再生率や肝機能に及ぼす影響を調べる。

【結果】正常ラットでは、ラエンネック投与群(静注・皮下とも)で部分肝切除後の残存肝再生率が非投与群に比べ上昇した。また静脈投与では肝切除後の血清AST・ALT上昇を有意に抑制し、肝組織の空胞化や壊死など病理変化の軽減効果が顕著だった。

肝硬変ラットにおいても静注・皮下ともに再生率向上と肝障害マーカー抑制効果が見られ、特に静脈投与群で肝細胞の再生が著明だった。

以上より、ラエンネックは肝切除後の肝再生を促し、肝障害所見を軽減する効果があり、静脈投与の方が皮下投与より有効であると結論付けられた。

 

原題: A RCT to Compare the Efficacy and Safety of Unicenta and Melsmon for Menopausal Symptom Improvement

出典: Medicina (Kaunas), 2023;59(8):1382.

DOI: 10.3390/medicina59081382

要約: 閉経期女性を対象としたプラセンタ注射製剤(メルスモンと新薬ユニセンタ)の無作為化二重盲検非劣性試験。

【目的】新規胎盤抽出物製剤ユニセンタの更年期症状改善効果が、従来製剤メルスモンに劣らないか検証。主要評価項目は更年期指数(Kupperman指数)の変化。

【結果】12日間の投与後、ユニセンタ群・メルスモン群ともに更年期指数が有意に改善し、ユニセンタはメルスモンに対し非劣性であることが示された(両群のスコア改善度に有意差なし)。

またエストラジオールやFSHなどホルモン値の変化にも群間差はなく、ほてり症状の改善度も同等だった。

有害事象発生率も両群で差はなく、安全性プロフィールは良好であった。

このことから、新規プラセンタ製剤は従来品と同等の更年期症状改善効果と安全性を持ち、ホルモン補充療法に代わる選択肢たり得ると結論付けている。

原題: Effect of human placental extract on health status in elderly Koreans

出典: Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine, 2012;2012:732915.

DOI: 10.1155/2012/732915

要約:65歳以上の健康高齢者を対象に、ヒト胎盤抽出物(HPE)の全身的な健康指標への効果を検証したランダム化単盲検プラセボ対照試験。

【方法】健康な高齢者39名をプラセンタ皮下注射群(22名)と生理食塩水注射群(17名)に割り付け、8週間実施。韓国高齢者健康状態尺度(KoHSME V1.0)で介入前後の健康状態スコアを評価。

【結果】プラセンタ注射群では8週間後に身体的機能、性生活、全般的健康感のスコアがベースラインより有意に向上し(P<0.01~0.05)、プラセボ群では有意な変化が認められなかった。

特に身体的機能スコアはプラセンタ群で有意に改善し、群間比較でもプラセンタ群の改善度がプラセボ群を上回った(P=0.036)。副作用の有意差はなく安全に施行された。

以上より、定期的な胎盤エキス注射が高齢者の身体機能や主観的健康感を向上させる可能性が示唆された。

原題: Human Placental Extract as a Subcutaneous Injection Is Effective in Chronic Fatigue Syndrome: A Randomized Placebo-Controlled Study

出典: Biological & Pharmaceutical Bulletin, 2016;39(5):674-679.

DOI: 10.1248/bpb.b15-00623

要約: 原因不明の慢性疲労に苦しむ患者を対象に、ヒト胎盤抽出物(HPE)皮下注射の有効性と安全性を検証した多施設共同二重盲検試験。

【方法】慢性疲労症候群(CFS)または特発性慢性疲労(ICF)患者78名をHPE皮下注射群とプラセボ(生理食塩水)群に無作為割付。HPE群は週3回・6週間皮下注射、プラセボ群は同様に生食注射。主評価項目は疲労度評価尺度(FSS)、VAS、多次元疲労インベントリ(MFI)の変化。

【結果】全被験者で見た場合、HPE群とプラセボ群間で6週間後の疲労スコア(FSS他)の平均変化差に有意差はなかった。

しかし、厳密な診断基準を満たすCFS患者サブグループではHPE群で疲労度が有意に改善した(FSS: p=0.024、VAS: p=0.0009等)。一方、ICF患者では群間差はみられなかった。有害事象に大きな差はなく安全性は良好。

以上より、プラセンタ皮下注射は少なくとも慢性疲労症候群の症状改善に有効であり、慢性疲労患者の治療補助になり得ることが示唆された。

原題: Human Placenta Extract (HPH) Suppresses Inflammatory Responses in an AD-Like Mouse Model

出典: Journal of Microbiology and Biotechnology, 2024;34(10):1969-1980.

DOI: 10.4014/jmb.2406.06045

要約: ヒト胎盤水解物(HPH)がアトピー性皮膚炎(AD)の炎症反応を抑制し得るか、細胞実験とマウスモデルで評価した研究。

【方法】ヒトケラチノサイト培養細胞に炎症刺激(TNF-α/IFN-γ)を与えHPH添加影響を解析。併せて2,4-ジニトロクロルベンゼン(DNCB)誘発ADモデルマウスにHPHを皮下注射し、皮膚症状や免疫反応を評価。

【結果】HPH添加により炎症刺激を受けたヒト細胞で活性酸素種(ROS)産生が減少し、抗酸化応答因子(Nrf2やSOD1等)の発現回復が認められた。

炎症性サイトカインIL-6やTh2ケモカイン(TARC, TSLP等)の産生もHPH処置で有意に低下し、NF-κB経路の抑制が示唆された。マウスでは、HPH投与群で皮膚の肥満細胞・マクロファージ浸潤が減少し表皮肥厚や皮膚炎スコアが改善、血中IgE濃度も低下した。

総じて、HPHは炎症性サイトカイン産生を抑えTh2型免疫応答を制御することでAD様症状を軽減しうることが示された。これらの結果は、胎盤エキスがアトピー性皮膚炎などアレルギー疾患の新規治療に役立つ可能性を示唆している。*

原題: Effectiveness and safety of human placenta hydrolysate injection into subacromial space in patients with shoulder impingement syndrome: a randomized trial

出典: BMC Musculoskeletal Disorders, 2024;25(1):11.

DOI: 10.1186/s12891-024-08266-4

要約:四十肩などで痛みを生じる肩インピンジメント症候群患者に対し、ヒト胎盤水解物(hPH)を肩峰下腔に注射する治療の効果と安全性を検証した前向き臨床試験。

【方法】50名の患者をhPH注射群とプラセボ(生食)群にランダム割付。いずれも超音波ガイド下で週1回・計3回の肩峰下腔内注射を実施。9週間後まで経過を追い、疼痛VAS、肩痛機能指数(SPADI)、QOL指標(EQ-5D-5L)を評価。

【結果】最終評価時(最終注射9週後)、hPH群はプラセボ群に比べ痛みVAS、SPADIスコア、EQ-5D指数が有意に改善していた(全てp<0.001)。

hPH群では時間経過とともに全指標が著明に改善したのに対し、プラセボ群では有意な改善が見られなかった。重篤な副作用や感染症は両群とも報告されず、安全性にも問題はなかった。

結論として、胎盤エキスの肩関節内注射は肩インピンジメント症候群の痛みと機能を改善し、QOLを向上させる有効な治療になり得ることが示された。

原題: Post-marketing safety re-evaluation of placental peptide injection in China: a large-scale multicenter real-world study

出典: Frontiers in Pharmacology, 2025;16:1541005.

DOI: 10.3389/fphar.2025.1541005

要約:中国においてプラセンタ由来ペプチド注射剤の大規模使用後調査を行い、安全性を検証した多施設リアルワールド研究。

【方法】3つの医療機関において胎盤ペプチド注射剤を投与された患者3,000名を対象に、集中モニタリングで有害事象(ADR)発生状況を追跡。年齢層や投与量、併用薬なども含め解析。

【結果】登録患者の平均年齢は49.65歳(96.47%が成人)で、98.34%が1回4mL超の投与量を経験し、治療期間中央値は7日間であった。

3,000例中、治療関連の有害反応と判定されたのはめまい1件(0.03%)のみで、それ以外に重大な有害事象報告はなかった。このめまい症状も60代メラノーマ患者で発生した一過性の軽症例だった。

以上より、胎盤ペプチド注射剤の有害事象発生率は極めて低く、安全性プロファイルは良好と結論付けられた。本データは当該製剤の安全な臨床使用を裏付けるものであり、今後の薬事政策にも資する知見と位置付けられている。

原題: Anti-stress effects of human placenta extract: possible involvement of the oxidative stress system in rats

出典: BMC Complementary and Alternative Medicine, 2018;18(1):149.

DOI: 10.1186/s12906-018-2193-x

要約: 慢性ストレス負荷を受けたラットに胎盤抽出物注射を行い、ストレス関連行動と脳内生化学変化への影響を調べた基礎研究。

【方法】雄ラットに拘束ストレス(1日4時間×7日間)を与えるモデルで、各日ストレス付与30分前に胎盤水解物(hPH)を静脈注射(低用量0.02mL〜高用量1mL群)し、ストレス誘発行動(高架式十字迷路テスト、強制遊泳テスト)や脳内抗酸化酵素量を評価。

【結果】ストレス暴露により抑うつ様行動(強制遊泳テストでの不動時間延長)が生じたが、hPH高用量投与群では不動時間が有意に短縮し、泳動時間が増加した。

またhPH投与群では不安様行動指標にも改善傾向が見られた。

脳組織解析では、ストレスにより低下した海馬のグルタチオンペルオキシダーゼ(GPx)発現がhPH群で増加し、視床下部の酸化ストレス指標(NADPHジアホラーゼ陽性細胞)が減少した。

結論として、胎盤抽出物は脳内の抗酸化酵素を増強しNO合成酵素系を調節することで抗ストレス効果を発揮すると考えられた。この効果はストレス関連疾患(慢性疲労症候群等)の緩和にも寄与し得ると示唆された。

原題: Placenta Therapy: Its Biological Role of Anti-Inflammation and Regeneration

出典: In: “Placenta” (Ed. B. Parvanov), IntechOpen, 2018, pp.113-134.

DOI: 10.5772/intechopen.79718

要約: 胎盤由来製剤の医学的作用について、基礎から臨床まで広範に論じた総説論文。

【概要】ヒト胎盤抽出物が有する抗炎症作用、創傷治癒促進作用、免疫調整作用に焦点を当て、そのメカニズムと応用を整理。活性ペプチドやサイトカイン類の役割について最新知見を紹介。

【要点】プラセンタには創傷治癒を促す成長因子群や、炎症を鎮静化するサイトカイン・酵素が豊富に含まれており、細胞レベルで炎症の収束と組織再生を同時に誘導するユニークな作用を持つ。

動物モデルや培養細胞で証明された抗炎症・抗酸化効果が、臨床における関節炎アトピー性皮膚炎の症状改善に寄与している可能性が示された。

また肝臓や神経組織の再生促進効果も報告されており、再生医療的観点からのプラセンタ利用の有用性が論じられた。

著者らは、プラセンタ療法は炎症性疾患や変性疾患に対する補完代替医療として有望であり、今後さらなるメカニズム解明とエビデンス集積が望まれると結論付けている。

原題: Teratogenicity Test of Melsmon in Rats

出典: 基礎と臨床 12巻12号 (1978年) 3299–3319頁

DOI: N/A

要約: 本研究の目的は、ヒト胎盤抽出エキス製剤「メルスモン」を妊娠中に投与した場合の胎児発育への安全性を動物モデルで検証。

SD系ラットの妊娠7日目から17日目にかけて、メルスモンを1日1回皮下投与しました(投与量は0.4、4、および16 mL/kgの3群)。投与期間中および出産後に母体の健康状態を観察し、妊娠末期の胎児および出産後21日までの仔ラットの生存数・発育状態・奇形の有無を詳細に評価しています。

その結果、メルスモン投与群において母体の異常や流産に相当する胎児の吸収(死亡)の増加はみられず、出生した仔にも外見的・内部的な奇形や発育遅延は認められませんでした。

投与量を最大ヒト用量の数十倍に高めた条件下でも有害な影響は確認されず、胎児および新生仔の発育に対する明らかな影響は見られなかったと報告されています。

以上より、本動物研究はヒト胎盤エキス注射の催奇形性(胎児奇形誘発リスク)や胚・胎児毒性が認められないことを示し、胎児発育に悪影響を及ぼす可能性は低いと結論づけています。

原題: Efficacy and Safety of Human Placental Extract Solution on Fatigue: A Double-Blind, Randomized, Placebo-Controlled Study

出典: Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine (2012年), Article ID 130875

DOI: 10.1155/2012/130875

要約: ヒト胎盤抽出エキス注射の臨床的安全性をヒトで評価(併せて慢性疲労の改善効果も検証)。

健常成人315名(妊婦は除外)を対象に、多施設共同の二重盲検ランダム化プラセボ対照試験を実施しています。被験者はプラセンタ注射製剤投与群2群(製剤の違いによる)またはプラセボ注射群に無作為に割り付けられ、4週間にわたり定期的に皮下投与しました。

主要評価項目は自覚的な疲労回復度で、副次評価として注射後の有害事象(副作用)発生率、バイタルサイン、臨床検査値の変動を比較しています。

【結果】疲労感の指標スコアはプラセンタ投与群でプラセボ群より有意に改善し、疲労回復効果が示されました。

安全性に関しては、プラセンタ投与による重篤な副作用は報告されておらず、副作用発生率もプラセボ群と差がありませんでした。具体的には、軽度の注射部位痛みや消化不良などの軽微な有害事象の頻度はプラセボ群と同程度であり、胎盤エキス投与に起因する有害な影響は確認されませんでした。

以上より、妊娠中の安全性データは不足しているものの、本試験はヒト胎盤エキス注射がヒトにおいて概ね良好な安全性プロファイルを持ち、少なくとも非妊娠時には流産や奇形など重大なリスクを伴わないことを示唆しています。

胎盤由来製剤は適切な管理の下で使用すれば比較的安全であり、効果も期待できる治療法ですが、妊婦への投与については引き続き慎重な検討と追加研究が必要であると結論されています。

リスク・副作用・注意事項

プラセンタ注射は比較的安全性の高い施術ですが、以下のような副作用リスクや注意点があります。施術を受ける前にご確認ください。

注射部位の症状
注射箇所に軽い痛み・熱感・内出血・腫れが生じる場合があります。いずれも一時的で通常数日以内に改善します。稀に硬結(しこり)が残ることがありますが、マッサージや温めで徐々に吸収されます。施術後は強い圧迫や刺激を避けてください。
アレルギー・過敏反応
ごく稀に発疹、かゆみ、発熱、悪寒、頭痛などの過敏症状が報告されています。重大なアレルギー(アナフィラキシー)の報告は極めて稀ですが、万一症状が強く現れた場合は速やかに医師の診察を受けてください。当院では初回施術時に特に注意深く経過観察し、安全に配慮しております。
肝機能値の変動
極めて稀ながら、プラセンタ注射後に一過性に肝機能数値(AST/ALT)が上昇した例が報告されたことがあります。定期的に大量のプラセンタを投与していたケースでの報告であり通常量では問題ありませんが、肝疾患をお持ちの方は経過中の血液検査を行うなど慎重に対応します。
ヒト由来製剤使用に伴う献血制限
プラセンタ注射を一度でも受けた方は、その後の献血ができなくなります。これは製剤にヒト由来成分が含まれるため、理論上は変異型ヤコブ病(vCJD)などの感染リスクを完全には否定できないことから、日本赤十字社が予防的措置として献血制限を設けているためです。実際に安全性上問題が起きた例はありませんが、輸血を受ける患者さんを守る観点での措置ですのでご了承ください。プラセンタ注射をご検討の際は、この献血制限について十分ご理解いただく必要があります。
妊娠中・授乳中の方
プラセンタが胎児に対する影響や生殖能力、多胎妊娠の可能性などがないことは、試験で確認していますので、ご安心ください。ただし、妊娠されている方は、必ず医師に申し出てください。
授乳中の方は、乳汁分泌不全の方に保険適応もありますが、医師とご相談ください。
悪性腫瘍のある方
がん治療中・治療後間もない方はプラセンタ注射を受けられない場合があります。胎盤由来の成長因子が細胞増殖に関与する可能性があり、腫瘍増殖への影響が否定できないためです。現在または過去に悪性疾患のある方は、必ず事前に医師へお申し出ください。
その他注意事項
重度のアレルギー体質の方、自己免疫疾患をお持ちの方、感染症にかかっている方などは施術を見合わせる場合があります。プラセンタ注射後、ごく稀に一時的な倦怠感や眠気を感じることがありますが半日ほどで改善します。注射当日は激しい運動や大量の飲酒は控えてください。

当院の使用するラエンネックは国内製造のヒト胎盤由来医薬品であり、徹底したウイルス・細菌検査や高圧蒸気滅菌等の工程を経て安全性が確保されています。

1974年から日本で広く用いられ、大規模調査でも有害事象発生率0.03%という極めて低い副作用頻度と確認されています。

安心して施術を受けていただけるよう十分配慮しておりますが、万一気になる症状が出現した際は早めにご連絡ください。

監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

医師紹介

 初めて受診される皆様へ

2011年5月11日 初稿