エンディメッドFSRとニードルを使用した機器との違い

公開:2010年10月2日

更新:2014年7月18日

投稿者:

エンディメッドFSR(高周波RFを使用したフラクショナル治療器)についてのお問い合わせが増えてきました。

エンディメドFSRと,針を使用したフラクショナルRF機器(イントラセル・スカーレットなど)との違いについての問い合わせが多いようです。

そこで、今回は、その違いについて説明したいと思います。

ニードルフラクショナルRF治療器

(イントラセル・スカーレットなど)

絶縁体で覆われた針先から高周波を発生させて、凝固層を形成させることで、肌の引き締め,ニキビ跡の改善などを行う治療機です。皮膚表面に熱量を発生させないことで、表皮を守り、目的とした層で、十分な熱量を与えることができます。

  • 皮膚表面で熱量を発生させているわけでありませんので、皮膚表面への治療効果は限定的となることも。
  • バイポーラによって熱量が発生しますので、皮膚深層までの加熱は限定的です。
  • 皮膚表面を過剰に加熱することはないので、痛みは少ない。
  • スキンタイプ肌の色を選ばず治療を行うことができます。

エンディメッドFSR RFフラクショナル治療器

サブシジョナルRF治療機とも違うのですが、皮膚表面から続く凝固創を形成させ、CO2フラクショナルレーザーと同様に肌の入れ替えを行います。(FSR=フラクショナルスキンリサーフェシング)

  • 皮膚表面も高周波によって、フラクショナルに熱量を発生させることで、表皮にも高い治療効果が得られます。
  • 3DEEPテクノロジーによって,皮膚深層まで多層的に加熱するが可能。
  • 皮膚表面を過剰に加熱することなく、痛みは少なく抑えることができる。
  • スキンタイプ肌の色を選ばず治療を行うことができます。

エンディメッドFSR と ニードルフラクショナルRF治療器の違いについて まとめ

エンディメッドFSR

ニードルフラクショナルRF治療器

皮膚表層の肌の入れ替え ◎表層からRFを発生させる ×~○(機種によって異なる)
治療の深さの変化 ◎(針の長さで調整)
熱量発生の範囲 ◎皮膚深層まで加熱する3DEEPテクノロジー ○バイポーラ方式のため、限定的
赤みがあまり出ない ◎あまり出ない ○(機種によって赤みが強くなることも)
痛み(表面麻酔薬使用) ○痛みの量が少ない ×~○(高周波の周波数によって痛みの出方が異なる)
治療効果 今後の治療法の変化によって、さらなる発展が期待できます。

エンディメッドFSRは、針を刺さずに、皮膚表面から深層にかけての凝固創を形成させ、且、深層までの加熱を可能としていますので、技術的なアドバンテージは高いと考えられます。照射方法の発展によってブラッシュアップさせることで、より効果の高いものへとすることができるかという点が、今後の課題となっていくと思います。

 

直接的にはりを差し込み、針先からバイポーラ方式にて熱量を発生させるニードルフラクショナルRF治療器は、今後も新たな機器が出てくることで、洗練された治療法となっていくことでしょう。皮膚表面への効果発現が少ない点は、ダウンタイムの軽減によいのですが、治療効果に若干の物足りなさが出てしまうかもしれませんが、Er-YAGレーザーのフラクショナルなどを組み合わせるなど、柔軟性の高い機器とも言えます。

双方ともこれから発展していく注目の治療機です。今後が楽しみですね。