酒さの治療

2011年6月19日

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毛細血管拡張症,赤ら顔の治療と、酒さの治療は、治療内容が少し異なってきます。

※2015年7月29日更新しました。

酒さ とは

中年以降に主として顔面に生じる原因不明の慢性炎症性疾患で、紅斑性酒さ(こうはんせいしゅさ)、酒さ性ざ瘡(しゅさせいざそう)は女性に多く、鼻瘤(びりゅう)は男性に多くみられます。
赤ら顔の多くが、 酒さ  ではないかと言われていたりしますが 不明です。

1度酒さ 紅斑性酒さ 皮脂腺の増殖によって、毛細血管が拡張することで、赤ら顔となっている状況。
皮脂の分泌が多くみられます。

2度酒さ 酒さ性ざ瘡

赤みに加えて、ニキビ様湿疹ができてくる状態。
皮脂の分泌がさらに多くみられます。
3度酒さ 鼻瘤 皮脂腺の増殖によって、毛穴が広がり、鼻の変形がみられている状態

お酒とは特に関係がないようです。その上女性に多い疾患です。酒飲みの男性に多いと思っている方も多いと思います。

酒さの原因

酒さの原因は、わかりません。
ニキビダニが原因と言われたり、ビタミンだったり、香辛料だったり、食生活だったり。 色々言われます。

いずれにせよ
(何らかの原因によって)皮脂腺が発達し、それによって 毛細血管が拡張した状態 ですので、 治療方針が明確になりづらいものですが、当院では、下記の形で治療を行っています。

治療法

皮脂腺の発達による毛細血管拡張が主たる症状ですから、皮脂腺の発達抑制,毛細血管の縮小をまず目標に治療していきます。
具体的には、光治療(560nm),YAGレーザー,この辺りを、まず使用していきます。
発達した皮脂腺の抑制,それに伴う毛細血管を治療していくことが必要となります。
特に、光治療では、パルス幅を広く取ることで、PDTとしても使用できますので、ニキビと見分けがつきづらい場合でも、治療方針は狂わなくて良いという点も言えます。 あまり毛細血管のみを主体に治療してしまうと、あまりうまくいかないような感じがします。

皮脂腺の抑制には、現在,様々なフラクショナルレーザー,RFが開発されています。これらの治療機器は、皮脂腺の抑制が良くみられますので、良い適応と言えると思います。熱量を与え皮脂腺を抑制、皮膚の入れ替えを行っていくことができますので、少しずつ肌の再生が促進されていくことが可能です。

成長因子製剤(グロスファクター皮膚再生療法)、PRP皮膚再生療法が、赤みの改善に効果的な場合も多く、皮膚自身の疲弊によって、再生が阻害されているということも累推できますが、第一選択となるわけではありません。

ニキビダニを気にされる方も多いと思います。この辺りは、今後の検討とさせていただいています。

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酒さは、明確で確実な治療法はできていません。地道に行なっていくことが必要となります。
当院では、酒さの治療は皮脂腺の抑制を主体に考え、毛細血管拡張については、比較的マイルドな形でアプローチする。
この形が良いと考えています。

あくまで、光治療、各種レーザーを使用した治療法が第一選択として治療を開始していきます。
必要に応じて、フラクショナルレーザー,フラクショナルRFを使用していきます。

グロスファクター皮膚再生療法が、意外と効いてくれることがあるため、 もう少し積極的に使用したいと思ってしまいますが、何とも難しいところです。