アファームマルチプレックスとエンディメッドFSRの違い

2012年6月6日

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当院にある機器でも、特に使用頻度が高い治療器が、アファームマルチプレックスと、エンディメッドFSRです。
違いについての問い合わせが続きましたので、こちらでも回答します。(メールアドレスの問題かわかりませんが、返信ができなかった方もいらっしゃいますので、 ここでの回答で代えさせていただきます。すいません。)

一度でも受けることができれば、その違いは、よくわかってしまうのですが、文面からだけでは、分かりづらいものです。

> アファームとエンディメッドFSR の違いを教えてください。
> アファームマルチプレックスも、エンディメッドFSRも同じように思えるのですが、何が違うのですか?

フラクショナルレーザー アファームマルチプレックスアファームマルチプレックスは、2種類のレーザーを使用したフラクショナルレーザーです。
皮膚表面の入れ替えと,皮膚深層の加熱を別々のレーザーで行う事で、治療効果を上げつつ安全性を確保しています。
肌の入れ替えを行いつつ,皮膚深層の加熱を行うことで、コラーゲン造成促進を促します。
ところが、出力を上げていくと、レーザー特有の限界が出てきます。
レーザーで皮膚の深層を加熱していくわけですから、一緒に皮膚表面に与える影響も大きくなっていきます。
2種類のレーザーを使用することで、皮膚に対する吸収率の違いを利用して、皮膚表面と、深層を別箇に治療しようとしていますが、
皮膚深層に熱量を加えようとして、レーザーの出力を上げていけば、いくら2種類で分けていたとしても、
皮膚表面の負担はより強くなってしまいます。

ニキビ跡の治療に効果的な エンディメドFSRのハンドピースこの点を改善した治療器が、エンディメッドFSRです。
エンディメッドFSRも、肌の入れ替えをフラクショナルに行いつつ、皮膚の深層を加熱しコラーゲンの造成、肌の再構築を促す治療器です。
エンディメッドFSRの場合には、レーザーではなく 高周波(ラジオ波)を使用した治療器です。
このため、皮膚深層の加熱を表皮の影響とは関係なく行う事ができるようになりました。
高周波(3Deepテクノロジー)を使用することで、狙った深さで熱量を発生させることができますので、皮膚表面に過度の負担を与えずに治療することができるようになりました。

どちらも、表面と深部を分けて治療

アファームマルチプレックスは、皮膚表面にかかる負担をレーザーを2種類にすることで、軽減させてきましたが、
エンディメッドFSRは、高周波(ラジオ波)で同様のことを、行えるようにしています。高周波を使用することで、より強力に治療することができます。

アファームマルチプレックスも、エンディメッドFSRも 考え方は、大きく変わりません。
より強い治療が、エンディメッドFSRで可能となったということです。

ニキビ跡の治療として観れば、上記の説明でも良いかとは思いますが、
アファームマルチプレックスは、今あるフラクショナルレーザーの中でも,高密度照射をおこなうことができる機器(1cm2当たり1000MTZ)です。
例えば、肌質改善、アンチエイジング目的と考えた場合には、エンディメッドFSRよりも、肌の置換密度の高い アファームマルチプレックスの方が、良かったりします。また、にきびのコントロールが不良で、且 ニキビ跡の治療も一緒にやっていきたいような場合にも、アファームマルチプレックスの方が、良いと思います。ダウンタイムが短い点も、これらの場合には、利点となります。色素沈着の改善には、密度が高い方が良かったりします。

アファームマルチプレックスは、近年再評価を受けてきた治療器です。ノンアブレイティブフラクショナルレーザーの中では、一番治療効果の高い機器と言うことが出来るのではないでしょうか。

アファームマルチプレックスと、アファームは、違う機種です。

最後にもう一つ。

> アファームマルチプレックスは、浅いところしか効かないと書いてありますが、本当ですか?

他院のホームページの記述からの質問です。

この記述は、アファームマルチプレックスの前機種「アファーム」が存在することから発した誤解です。

アファームマルチプレックスは、2種類のレーザーを連続照射することで、皮膚の浅層と深層を同時に治療することができる機種です。
1440nmの波長と、1320nmの2種類のレーザーを照射することで、浅い層は、150~300μm程の入れ替えをおこないつつ、1,320nmのレーザーは、2~3㎜(2000~3000μm)まで到達し、加熱をおこなうことで、コラーゲン造成を促し、皮膚の再構築を促進させます。十分深層まで加熱できるように設計されています。

アファームマルチプレックスが登場する前の機種 アファームは、1440nmのレーザーのみ搭載されていました。この波長のレーザーは、水分への吸収が強いため、痛みが少ないという利点がありますが、確かに深達度は浅くなるので、対抗機種と比較される際に、深い・浅いと言われていました。特に大きな効果の差もなかったのですが、宣伝上よく上記のように書かれていました。今では、無意味な記述ですのであまり書かれなくなりましたが、アファームとアファームマルチプレックスを混同した上で、間違った印象を与える記述が修正されずに残っている場合がありますので、気をつける必要があるでしょう。