ダウンタイムの考え方。

公開:2012年12月1日

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DownTime

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(美容外科等で、治療を受けられたことがある方や、様々な美容サイトを読まれたことがある方には、あたりまえの知識となっているのだと思いますが、)

このサイトでも当たり前のように使われている言葉で、イマイチ理解しづらく、且つ あまり説明せずに使用されているにもかかわらず、大変重要な意味を持つ言葉が、「ダウンタイム」です。

IT用語から拝借したとか、実は和製英語?であるとか(海外でも十分使用されています。)いろいろ言われてみたりしますが、今回は、その辺りは触りません。

日常生活に戻れるまでの期間

【ダウンタイム】という言葉は、通常 「施術を受けてから、日常生活に復帰できるまでの期間」として使用されてきました。手術などの場合には特に、手術や麻酔に伴う 腫れ,内出血等から、縫合部位が落ち着くまで等、日常生活が制限される期間が発生します。日常生活に戻れるまでの期間を ダウンタイムとして使用されてきましたが、時代とともに使い方も変わってきたようです。

ダウンタイムは、日常生活に復帰できるまでの期間と ザックリ定義づけできるのですが、治療を受けられた方の感覚、職業等に与える影響などの生活環境等によって、その期間は異なってきます。

従来は、言わば「手術を受けてから日常生活に戻れるまで」の期間 として使用されていましたが、
現在は レーザー機器等による「治療後の赤みなどの症状が大体落ち着くまでの期間」としても使用されています。

症状が 大体落ち着くまでの期間

フラクショナルレーザー アファームマルチプレックス例えば、当院で行なっている 肌質改善,ニキビ治療に使用されることが多い フラクショナルレーザー「アファームマルチプレックス」という機器があります。肌の入れ替えと皮膚のリモデリングを促すことが出来る機器です。短いダウンタイムと、肌質改善効果,にきび治療機としての高い評価により、比較的受けやすい治療器となっています。

照射後に赤みがでます。この赤みが おおよそ落ち着くまでの期間として、ダウンタイムを3~4日程度と説明しています。 (治療翌日から お化粧ができます。)
受けられた方に伺った 実際に掛かる赤みが落ち着くまでの平均時間は、17時間 です。
(当院調べ 受けられた本人が落ち着いたと思った時間の平均値です。)
平均値ですから、ほんの数時間で収まったと言われる方もいらっしゃいますし、5日かかったという方も 稀にいらっしゃいます。 個々の方によって 赤みの捉え方が異なりますので、ある程度のばらつきがでます。 これらの平均をとった結果が、17時間です。

17時間から、余裕を持って 3~4日と説明しています。
(この場合のダウンタイムは、日常生活を送れないというわけでなく、お化粧をしてカバーすることで可能となる期間です。
もちろん、メイクをすることが出来ない状況であれば、元々の意味と同義になります。)

時代とともに変わる「ダウンタイム」

 以前は「(赤みなど多少の症状があったとしても)日常生活に復帰できるまでの期間」として ダウンタイムは説明されていましたが、 現在は、「治療に伴う(赤み等の)症状がだいたい落ち着く期間」 としても使用されています。お化粧などで隠すことも可能ではありますが、多少なりとも生活に支障が出るだろう という意味で 使用されるようになってきています。

ダウンタイムとして提示された期間だとしても、どの程度の状態なのか、その程度によって捉え方は人それぞれ多少なりとも異なってきます。
十分な余裕を持って治療を受けていただくほうが、その後の仕上がりにも 良い影響となります。