シミ取りレーザー照射後のカサブタを長持ちさせるわけ

公開:2015年8月24日

更新:2022年7月2日

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2022年7月02日 追記 修正
2019年3月18日 追記 修正

2015年当時は 光治療「BBL」を主体としたシミ治療を行なっていました。現在は より簡便に安全性も高く よりシミが除去できる「ルビーフラクショナル」に完全移行しています。内容が現状に合わなくなってきましたので、

今回修正しています。更に 現時点で最も高出力・パルス幅が短い「PQXピコレーザー」も導入しました。これにより シミのスポット照射時の炎症後色素沈着のリスク低減されました。 

また数年経過すると 修正が必要になりそうな気がします。

以下本文です。↓

下記のようなご相談がありました。

> シミ取りレーザーした後にシールを貼るそうですが、次の日には剥がしたいのです。

顔のシミを除去しようとする場合には 大きく2種類から選択することになります。

簡単に説明すると

こんな感じになります。

それぞれに利点と欠点があります。

「シミスポット照射」は数箇所程度のシミには良い適応

シミスポット照射での治療は 治療回数を少なく 肝斑などを除き ほとんどのシミは1~2回程の照射で取り除くことが出来ます。

その反面 照射後は被覆材で治療部位を保護する必要が有るため、暫く不自由な思いをしてしまうことがネックです。また、炎症後色素沈着などのリスクもあるなど、キレの良い治療法でありながら、少々敷居が高く感じられるかもしれません。

「ルビーフラクショナル」は顔全体のシミに対応出来ます。

一方 BBLに代表されるような光治療やルビーフラクショナルでは、1回ですべてを取り除くことは出来ません。逆に、シミが多数ある場合に 「シミスポット照射」で全て行うとなると その後のケアなどを踏まえれば、暫くこもることができる方以外は 躊躇することでしょう。 その点ルビーフラクショナルは、被覆材を使用せずに シミを薄くしていくことができます。顔全体のシミを対象とした時には ルビーフラクショナルに優位性があります。

※ 2019年3月追記。現在 BBLからルビーフラクショナルへ完全に移行し レーザーでBBL並みの簡便さと安全性 シミ取りレーザー並みの効果 でのシミ治療を行なうことが可能となりました。

レーザーの特徴を活かせば より効果的な治療ができます。

それぞれに利点があるので、目立つ・大きなシミは PQXピコレーザー等による【シミスポット照射】を使用し、その他のシミはルビーフラクショナルで少しずつ治療を進めていく。このようにすることが シミの改善には効果的と考えています。勿論 シミスポット照射治療後のケアも含めて 全体の改善を行う 「ルビーフラクショナル」 等は 良い方法となるでしょう。

シミの治療では 必要に応じて使い分けることが重要です。

レーザー照射後の痂皮

ここから本題です。しみレーザースポット照射は、キレが良いのですが、強力なために 光治療と比較すると 手軽さに欠けます。

何より 照射した後のシミの場所を 何らかの形で保護する必要が有るためです。

シミにレーザーを照射すると その部位の皮膚が痂皮のようになります。その下に新しい皮膚ができてきますが、痂皮のようになった皮膚も保護剤の役割をします。

レーザー治療後の反応

シミレーザースポット照射によるシミの反応の図です。

 

治療部位の皮膚がカサブタ状になって自然に脱落するまで約2週間かかると言われています。

そのため、レーザー照射後は 2週間 被覆材を貼っていただきます。この被覆材の下に 新しい皮膚ができてきます。

新しい皮膚ができるまでは 非常に弱い存在

被覆材の下の古い皮膚の下に 新しい皮膚ができてきます。

新しくできる 皮膚の強度が出て外部からの刺激に耐えられるようになるまでには時間が必要です。 その間に刺激を与えてしまうと、炎症後色素沈着のリスクは跳ね上がります。

炎症後色素沈着のリスクは3~5割と言われています。

古い皮膚=痂皮となって新しい皮膚の上に暫くとどまります。新しい皮膚が出来る前に 剥がしてしまうと 皮膚の回復に負荷がかかることになり、綺麗に治る可能性が激減します。この間は出来る限り 治療部位への刺激を控えたいのです。

従来は 治療部位に軟膏を塗って等のケアを毎日進めていたものですが、その当時でも 炎症後色素沈着のリスクは 3~5割と言われていました。ケアそれ自身も刺激となっていると考えられますが、難しいところでした。

痂皮は刺激を少しでも軽減してくれているのです。

更に外部からの刺激を創傷被覆材で軽減することで 現在は更にリスクの割合を軽減できるようになってきました。

刺激を抑える創傷被覆材。

治療部位への刺激を最小限度にするために 最近では 傷の治りを良くする各種創傷被覆材を使用することが多くなってきています。

10日以上貼った状態を維持する事ができますから、日々のケアも剥がれない限り必要ないため、張替えなどの刺激も軽減することが出来ます。

このような創傷被覆材を使用するようになり、炎症後色素沈着のリスクは軽減されてきました。

ということは、何らかの処置 触ること自身が 炎症後色素沈着のリスクを跳ね上げる要因となっていたことが推測できます。

【まとめ】痂皮を出来るだけ長持ちさせるわけ。

レーザー照射によるシミ治療後にできる痂皮を剥がさないようにする理由は、その下の新しい皮膚を出来るだけ良い環境で形成させるためです。

そのためには、出来るだけ刺激を与えないようにする事が必要です。

少しの期間でも 気になってしまい 早めに剥がしてしまう方が稀にいらっしゃいますが、少しの辛抱が その後のリスク軽減の大きな要素になります。

被覆材(シール)で保護する時間がとても気になる。あまり長く貼りたくない。

そのような場合には 光治療・BBL 「ルビーフラクショナル」での治療が良いでしょう。