ニキビとニキビ跡を同時に治療したい場合
公開:2018年6月15日
投稿者:院長 佐藤
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この記事の目次
Q: 中学生の頃からニキビが出ている。20歳を超えてもニキビが収まらない。どのような治療法が良いか。
(中学生頃からニキビが繰り返しできていたが)20歳を超えても収まらない または 18~20歳の辺りからニキビが繰り返しできるようになった という方が 多くいらっしゃいます。
所謂「大人ニキビ」の状態と考えられます。ホルモンバランスの影響が大きく 繰り返しできるニキビ、ニキビ跡も残りやすいことが 問題になります。
ニキビ治療の基本方針
- 日々のスキンケアの見直しを行いながら 肌が保湿されやすい環境を作っていく。
- ホルモンバランスの影響を「抗アンドロゲン療法」・漢方薬・サプリメント等 を使用して 軽減を図る。
- 発達した皮脂腺を 各種レーザー・高周波機器を用いて抑制を促す。
- 皮膚の代謝の正常化
ニキビの早期のコントロールを促しつつ ニキビができづらい肌 ニキビができても早く治る肌の獲得を狙います。
使用する治療法は
- 現在のニキビの状態
- 通院可能頻度
- ニキビ跡の治療と並行して行うことを希望されているかどうか
- どの程度の治療法まで許されるか
等 様々な状況によって異なります。
初診時に 肌画像解析装置で 現在の状態を分析し その情報を元に ご相談の上 治療計画を立てていきます。
様々な状況に応じて 各種治療法を選択することができますので、カウンセリングの際にご相談いただければと思います。
Q: 長年ニキビが収まらず、ニキビ跡の凹凸・赤みも多い。どちらも治療したい。
長期に渡ってニキビができ続けている方の多くは ニキビ跡の凹凸・赤みにも悩まされている場合が多いです。
ニキビの抑制と ニキビ跡の凹凸・赤みの軽減を同時に治療することを希望される方は 意外と多いのです。
現在もできるニキビと ニキビ跡の治療を組み立てる際には 「どの程度ニキビが出ているか」 によって 方針を決めていきます。
現在ニキビが多く出ている。
ニキビが落ち着いている状態であるほど ニキビ跡の治療を進めていきやすくなります。 ただし ニキビ跡の治療の多くは「強いニキビ治療法」でもあるので、ある程度ニキビがあっても治療を進めやすいものです。
しかし ニキビが大変多く出ているような場合には ニキビ跡も同時並行で増加しかねない状況です。肌自身も疲弊しやすい状況はニキビ跡治療にとって望ましくありません。そのような場合には まず ニキビの抑制を優先した形の治療法を選択します。
ニキビ跡の治療は ある程度のダウンタイムを含むものが多いのですが、ニキビの抑制を優先した形の治療法でも 数日のダウンタイムを許していただければ より効果的な方法があります。
これらの方法を まず選択し ニキビの総数をある程度軽減したのち ニキビ跡を優先した治療法に移行していきます。
ニキビは少ないが 出続けている。
ニキビ跡治療の多くは ある意味「強いニキビ治療」ともいえる効果があるものです。そこで、ある程度「ニキビを繰り返す毛穴」に対しては、ニキビ跡の治療を行ったことによる作用で 様子を見ることが多いです。
それでも収まりが悪い場合 明らかニキビを繰り返している毛穴に対しては、例えば「SLA」という治療法を選択します。
高周波を用いて 毛穴の奥を加熱し 毛穴の内部で熱凝固を発生させます。同時に周囲の皮脂腺も破壊することで、 毛穴としての機能を著しく低下させます。
SLAは 必要時に追加することで 繰り返しニキビをおこす毛穴をピンポイントで治療することができます。
Q: どの治療法を選択したらよいかわからない
様々な肌状態 ニキビ・ニキビ跡の状態に対応できるよう 様々な治療法を 当サイトでは紹介しています。「どの治療法が自分に良いかわからない。」と問い合わせを受けることは少なくありません。
様々な治療法の中から どの治療法を選択すれば 自分にとって最適なのか 不安だと思います。
しかしながら この点については あまり悩む必要は 基本的にはありません。
診察した際に 医師が治療法を提案します。
肌状態を医師が診察したのち 肌状態に合わせて ご相談の上 治療法を提案します。
検討には 肌状態 の情報だけでなく
- 通院頻度 (週1回~滅多に通院できない)
- どの程度の治療法まで許せるか。(ダウンタイムの有無等)
- 予算(治療継続の可能性)
- その他
様々な要素が 治療法を選択する際には必要です。
肌状態に応じて理想的な治療法を提案するだけでは 「絵に描いた餅」となってしまいかねません。
様々な制限を加味した上で できる限り良い選択肢を 提示していきます。
まとめ。
当サイトを見ていただくと ある程度 自身に必要な治療法が推測できるとは思います。その治療法が本当にあっているかどうか より合っているものはないのか、診察したときに相談させていただければと思います。
選択する治療法によっては 折り合いが付きづらいものもありますが、その中で良い形を提案できればと思う今日この頃です。