背中・デコルテの ニキビ治療
広い範囲に長く出ているニキビを、
背中のニキビは、自分では見えません。人に言われて気づいた、背中の開いた服を着る予定ができて初めて鏡で確かめた。そういう形で気づかれる方がほとんどです。
そして気づいたときには、すでに範囲が広がっていることが少なくありません。
当院にお越しになるのは、長く付き合ってこられた方がほとんどです。ひととおり試したうえで、それでも収まらないという段階でいらっしゃいます。
このページでは、背中のニキビが顔と同じようには治りにくい理由と、当院がそこからどう組み立て直しているかをご説明します。
このページの要点
- 背中のニキビは顔にできるものと同じ病気ですが、範囲も皮膚の厚さも違うため、治し方は顔と同じにはなりません
- かゆみを伴い、抗生剤で良くならないものは、マラセチア毛包炎かもしれません
- ミラノリピール・ハイドラフェイシャル・FRAC3を軸に、必要に応じてSLAと内服・外用を加えます
- 効き方に合わせて、続けられる形に整えます
この記事の目次
背中・デコルテのニキビは、顔のニキビと何が違うのか
※写真はイメージです
背中や胸元(デコルテ)にできるニキビは、顔にできるものと同じ尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)です。毛穴が詰まり、皮脂がたまり、炎症が起きるという成り立ちも変わりません。
それでも治療の進め方は、顔と同じにはなりません。理由は3点あります。範囲が広いこと、皮膚が厚いこと、それに背中を調べた研究が少ないことです。範囲と皮膚の厚さは次の章で扱います。ここでは研究の少なさに触れます。
背中は、研究の中心から外れてきました
韓国ざ瘡・酒さ学会が2024年にまとめた専門医の合意文書では、ニキビのある方の半数以上に胸・背中・肩の病変があると報告されています。
それにもかかわらず、研究のほとんどは顔に集中してきました。そのため体幹部については、症状の現れ方も適切な治療も、まだデータが足りないと同じ文書は述べています。
2023年の総説では、体幹部ニキビの治療指針の多くが顔の手順をもとにしたものだと指摘されています。
ここが背中の難しさです
顔のニキビでうまくいった方法を、そのまま背中に持ってくれば済む、という話にはなりません。同じ病気ではありますが、体は顔よりも分かっていることが少ない場所です。だからこそ、照射してどう変わるかを見て、そのつど判断していくことになります。
デコルテのニキビも、同じ考え方で診ます
胸元(デコルテ)は、皮脂腺が多いという点で背中と共通しています。背中に出ている方は胸元にも出ていることが多く、当院では両方を続きの範囲として診ています。
ただし困り方は背中と少し違います。胸元は自分の目に入るため気づくのは早いのですが、服装で隠しにくく、跡が残ったときに目立ちます。襟ぐりの開いた服を着る機会が近いという理由でご相談いただくことが多いのも、この部位です。
治療の内容は背中と同じ考え方で組み立てますが、範囲が狭いため、背中より短い期間で区切って進められることがあります。
なぜ背中のニキビは治りにくいのか
顔と同じようには、外用剤が入っていかない
皮膚の表面をおおう角層は、表皮でつくられた細胞が最後に核を失い、角層細胞に変わって積み重なったものです。この層の数を部位ごとに数えた研究では、顔が9層、体幹が13層、手のひらや足の裏では47層でした。バリアの働きを示す指標も、この層数に対応していたと報告されています。
人での比較データはまだ多くありませんが、外用剤がどれだけ皮膚を通るかを部位ごとに調べたレビューでも、頭や首まわりに比べて体幹や背中では吸収が少ないとまとめられています。
ピーリングも、背中に顔と同じものは使いません。当院では、体に使うために濃度を高くした専用の製剤を選んでいます。
自分では見えず、手も届かない
背中は鏡を使わなければ見えません。出始めに気づかず、人に指摘されて初めて知る、ということも起こります。
外用剤を塗るときも、肩甲骨の間あたりは自分では手が届きにくく、塗り残しが生まれます。
気づくのが遅れるうえ、ケアも行き届きません。そのため、範囲が広がってから治療を始めることになります。
汗、摩擦、衣類の蒸れ
背中は汗をかきやすく、下着や衣類がいつも触れています。汗が乾かないまま蒸れた状態が続くと、毛穴の環境は悪くなります。リュックを背負う、寝ているあいだ寝具に触れているといった日常の摩擦も加わります。
範囲が広く、時間がかかる
顔の面積と背中の面積では、必要な薬剤の量も照射の時間も違います。一度に扱う範囲が広い分、顔のニキビよりも腰を据えて進めることになります。どのくらいの期間がかかるかは「治療を受ける前に知っておいていただきたいこと」で改めて書きます。
抗生剤を続けても戻ってしまうのはなぜか
「皮膚科で抗生剤をもらうと良くなるが、やめると戻る」というお話は、初診でよくうかがいます。理由として考えられるものが、いくつかあります。
- 皮脂の出方そのものは変わっていない。抗生剤は毛穴の中の細菌に働きますが、皮脂腺の働きを変えるものではありません。細菌が減っているあいだは炎症が収まり、やめると元の環境に戻ります
- 原因がニキビではない。マラセチアが関わっている場合、抗生剤ではむしろ悪くなることがあります。次の章で詳しく書きます
- 外用剤が全体に行き渡っていない。背中は面積が広く、自分では手の届かない範囲があります。塗れているところだけが良くなり、塗れていないところから戻ってきます
どれが当てはまるかは診察でしか分かりませんが、「良くなるが、やめると戻る」という経過そのものが、次に何を変えるべきかの手がかりになります。
当院に来られるのは、どんな方が多いか
ここは統計ではなく、当院の診察室で実際に見ていることです。
きっかけは「人に見られる予定」が多い
最も多いのは見た目のお悩みです。背中の開いた服を着る機会がある、温泉やプールで人目が気になる、といったお話をよくうかがいます。なかでも結婚式を控えていて、ウェディングドレスを着るまでに何とかしたいというご相談は、たびたびお受けします。
中学高校生の頃から、長く付き合ってこられた方が多い
初診でお話をうかがうと、思春期の頃から症状があり、いくつもの皮膚科に通ってこられたという経歴の方が少なくありません。抗生剤の内服と外用剤をひととおり試し、良くなったり悪くなったりを繰り返してきた、という経過です。
そのため、ごく軽く出ている段階で来院される方はほとんどいません。広い範囲に出ていて、これまでの方法では収まらなかった、という状態でお越しになります。当院がまず考えるのは、そこから先をどう進め直すかです。
受診前に、2点だけ思い出しておいてください
これまでどんな治療を、どのくらいの期間受けてこられたか。そして、そのときに良くなったか、変わらなかったか、むしろ悪くなったか。
ここがわかると、初診で立てる方針がまったく違ってきます。お薬の名前がわからなくても、飲み薬だったか塗り薬だったかだけで構いません。
そのブツブツは、ニキビではないかもしれません
体にできる毛穴の炎症は、ニキビだけではありません。見た目がよく似ていて、しかも通常のニキビ治療ではかえって悪くなるものがあります。長く治らない背中のブツブツでは、まずここを考えます。
マラセチア毛包炎
皮膚に常在するマラセチアというカビの一種が、毛穴で増えて起こる炎症です。
見た目の特徴
かゆみを伴う、毛穴に一致した赤いブツブツ。それが胸や背中、肩、腕といった体幹の上部に出るのが典型です。2020年の系統的レビューでも、この分布とかゆみが特徴として挙げられています。
ニキビとの違いは、赤いブツブツの大きさがそろっていること、表面がなめらかなこと、押しても中身が出にくいことです。
抗生剤で悪くなることがあります
やっかいなのは、ニキビの治療として抗生剤を使うと悪化しうる点です。
2005年の報告では、6例ともニキビとマラセチア毛包炎の両方がありました。通常のニキビ治療でしばしば悪化し、抗真菌治療によく反応したことが示されています。この6例はいずれも、両方を治療して初めて改善しました。
併存はまれではありません
ニキビと診断された217名を調べた研究では、55名(25.3%)にマラセチア毛包炎が見つかりました。抗真菌治療を完了した38名のうち26名で、病変が半分以下に減っています。
見分けは、実際には簡単ではありません
ただ実際には両方が混ざっていることが多く、典型的な形をとらないことのほうがむしろ普通です。ご自身で判断していただく必要はありません。
「かゆみがあるかどうか」と「抗生剤を飲んで良くならなかった、あるいは悪くなったことがあるかどうか」。この2点をお伝えいただければ十分です。診察では、必要に応じて顕微鏡で確かめます。
毛孔性苔癬
毛穴に一致した硬い小さな盛り上がりが、上腕や太もも、肩、背中、お尻などに多発するものです。触るとざらざらしますが、炎症は強くありません。
家族内に同じ症状の方がいることが多く、体質的な要素が大きいと考えられています。ニキビとは別の病気ですが、背中のブツブツとして相談されることがよくあります。
ニキビ跡ではなく、日焼けのシミのこともあります
背中に散らばった茶色い斑点が、ニキビの跡ではなく光線性花弁状色素斑だったということがあります。過去の強い日焼けのあとに、花びらのような形のシミが背中や肩に出るものです。ニキビ跡とは治療の方針が変わりますので、区別が必要です。
ご予約・お問い合わせ
当院で行う背中・デコルテのニキビ治療
当院では、肌の入れ替えを進める治療を土台に置き、そのうえで皮脂腺への働きかけと内服・外用を組み合わせます。どれか1通りの方法で通すのではなく、範囲と炎症の強さ、そしてお体の負担を見て決めていきます。
特別なご希望がない限り、肌状態を診断したうえで適切な機器を医師が選択しますので、機器名がわからなくてもご心配はいりません。

ミラノリピール ケミカルピーリング
役割厚い背中の皮膚の入れ替えを進める土台

ミラノリピール ケミカルピーリング
役割厚い背中の皮膚の入れ替えを進める土台
トリクロロ酢酸を主成分とする二相性のピーリング剤です。表面の角質を薄く入れ替えるだけでなく、薬剤が皮膚の深い層まで届くことが分かってきており、皮膚全層の新陳代謝を促します。
もともと代謝の遅い背中では、この土台づくりが効いてきます。背中は皮膚が厚いため、背中に合わせた濃度を選びます。

ハイドラフェイシャル Hydrafacial
役割手の届かない背中の詰まりを取り、そのまま保湿を入れる

ハイドラフェイシャル Hydrafacial
役割手の届かない背中の詰まりを取り、そのまま保湿を入れる
米国で開発された、肌の洗浄に着目した機器です。特許構造のハンドピースが肌の上を進むあいだ、先端からは薬液と渦巻き状の水流が絶えず送り込まれています。
角質をふやかしてゆるめ、浮いてきた皮脂と汚れをそのまま吸い上げ、続けて美容液を入れる。この工程がひと続きになっているところが、この機器の持ち味です。
背中は自分の手が届きにくく、詰まりがたまりやすい場所です。しかも皮膚が厚いので、ご家庭でのケアでは乾いた状態のまま表面を扱うことになりがちです。
仕上げにはLEDの光を照射します。青と赤のLEDをニキビに用いた無作為化比較試験では、炎症性の病変に対して、4週間の照射で明らかな改善が報告されています。
また、肌の状態に合わせてブースターを選べますので、保湿を厚くしたい、明るさを出したいといったご希望に応じて内容を変えられます。
詰まりを取り除いた肌は、そのあとに行う照射や成分の導入も届きやすくなります。単独でも、ほかの治療の下ごしらえとしても働きます。

FRAC3 3次元フラクショナルレーザー
役割皮脂腺の働きを抑え、毛穴の中を整える。背中の軸

FRAC3 3次元フラクショナルレーザー
役割皮脂腺の働きを抑え、毛穴の中を整える。背中の軸
皮膚の表面にほとんどダメージを与えずに、表皮から真皮にかけて点状の加熱を三次元的に起こすレーザーです。毛穴の中の細菌を減らし、皮脂腺の働きを抑えると同時に、炎症のあとの肌の再構築を促します。当院が背中のニキビで軸に据えているのがこの治療です。
1064nmのロングパルスNd:YAGレーザーをニキビに用いた比較試験は、いくつか報告があります。光治療(IPL)と比べた試験では、病変数の減少がレーザー側でのみ有意でした。ボツリヌス毒素の局所注射との比較では、3か月後の時点でレーザー側の改善がより保たれています。
いずれも顔での検討で、背中を対象にしたものではありません。

SLA 皮脂腺への局所治療
役割いつも同じ場所にできるものへの局所的な処置

SLA 皮脂腺への局所治療
役割いつも同じ場所にできるものへの局所的な処置
絶縁処理をした細い針を毛穴に挿入し、高周波で皮脂腺を選択的に処理する方法です。いつも同じ場所に繰り返しできるものに対して、局所的に用います。皮脂腺は再生する力が強いため、3〜6回ほど繰り返すことが多くなります。
絶縁を施した単針の高周波で皮脂腺を処理するこの方法については、中等症から重症の顔のニキビ63名を対象にした無作為化比較試験があります。4週間隔で3回行った群では、12週の時点で炎症性の病変が対照群より有意に減っていました。こちらも顔での検討です。
当院ではSLA単独でのニキビ治療は行っておりません。一連の治療の中で、必要なところに必要な回数だけ用いる形にしています。
内服・外用
- 抗真菌薬:マラセチア毛包炎が関わっている場合に用います。カビに対する薬なので、細菌に対する抗生剤のように数日で効果が出るものではありません。毎日続けていただくことが前提になります
- 抗生剤:炎症が強いときに、必要に応じて用います
- 抗アンドロゲン療法:ホルモンの影響が疑われる場合に、適応があれば検討します。成人女性の中等症ニキビでスピロノラクトンとドキシサイクリンを比較した無作為化試験では、6か月時点でスピロノラクトン側の治療成功が有意に多いという結果が報告されています
また、乾燥すると毛穴から皮脂が多く分泌されます。この皮脂がマラセチアやアクネ菌の栄養になりますので、保湿はどの治療と組み合わせる場合でも欠かせません。
背中・デコルテに残った跡と色素沈着はどうするか
長く続いたニキビのあとには、赤みや茶色い色素沈着、凹凸が残ります。順番としては、まず新しい炎症を止めることが先です。炎症が出続けている状態で跡だけを治療しても、そばから新しい跡が増えていきます。
背中の跡は、3種類に分けて考えます
ニキビ跡といっても、残り方で見通しが変わります。
- 赤み:炎症が収まりきる過程で残るものです。新しい炎症を止めていけば、時間とともに薄くなっていくことが多い段階です
- 茶色い色素沈着:炎症のあとにメラニンが残ったものです。日焼けをすると濃くなります
- 凹凸:組織が失われた結果できたもので、自然に元に戻ることはありません
どれに当たるかは診察で分けます。ただ赤みと色素沈着は炎症を止めること自体が治療になり、凹凸には別の治療が要るという違いだけ知っておくと、見通しが立てやすくなります。
体幹部の跡は、手ごわいものです
先ほどの韓国の合意文書でも、体幹部ニキビで最も治療に反応しにくいのは跡(瘢痕)だとされています。
ニキビ跡への治療全般についても、2016年のコクランレビューは「第一選択として推奨できる治療を支持する根拠はない」と結論しています。研究の質が低く、評価方法もそろっていないことが理由です。
それでも実際の診療では、赤み・色素沈着・凹凸のそれぞれに、改善が期待できる方法があります。決定版がない領域ですので、当院では順に試しながら、その方に合うものを探していきます。
色素沈着への配慮
日本人の肌では、炎症のあとに色素沈着が残りやすく、治療そのものが色素沈着の引き金になることもあります。
色素の濃い肌にエネルギー機器を使った報告をまとめた総説では、色素沈着のリスクが肌のタイプだけでなく、機器の種類・出力・密度の設定によって変わることが指摘されています。
背中は日焼けをしやすい部位でもあります。照射の前後は、日に当たらないようご注意ください。
凹凸のあるニキビ跡の治療については、ニキビ跡治療のページで詳しくご説明しています。
治療を受ける前に知っておいていただきたいこと
通院のペース
月1〜2回のペースで通われている方が多くいらっしゃいます。治療法によっては月2回をお勧めすることもありますが、範囲や肌の状態によって変わりますので、そのつどご相談します。
変化を感じ始めるまでの時間
早い方では3〜4か月ごろに改善が見えてくることが多く、一方で落ち着いた状態まで持っていくのに7〜8か月以上かかる場合もあります。どのくらいかかるかは、範囲の広さ、炎症の強さ、これまでの経過によって一人ひとり違います。
回数を先に決めない、という進め方
「何回で終わりますか」というご質問はよくいただきます。ただ、先に回数をお約束するのが難しいのがこの部位です。出ている範囲や炎症の強さだけでなく、日々の生活の中でどんな負担がかかっているかによっても、必要な回数は変わってきます。
ですから当院では、はじめに回数を決めてしまうのではなく、続けやすい形を決めて、効き方を見ながら調整していくという進め方をとっています。一度に多くを詰め込むより、そのほうが無理なく続けられます。
痛みとダウンタイム
治療によって違います。FRAC3は皮膚の表面にほとんどダメージを与えないため、照射後に赤みが出ることはありますが、通常は早いうちに落ち着きます。ピーリングでは、施術中にひりつきを感じることがあります。
SLAでは、処理した組織が押し出される過程で、一時的にニキビが増えたように見えることがあります。これは効いていない兆候ではなく、排出が済めば落ち着いていきます。あらかじめ知っておいていただくと、途中で戸惑わずに済みます。
自由診療です
当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)で、保険診療は行っておりません。保険での治療をご希望の場合は、保険診療に対応している医療機関の受診をお勧めしています。
ニキビ治療のリスク・副作用・禁忌はニキビ治療専門外来のページにまとめています。
治療の流れと料金
初診の流れ
- これまでの経過をうかがいます。いつ頃から出ているか、どんな治療を受けてこられたか、そのとき良くなったか
- 背中・胸元の状態を診察します。かゆみの有無、ブツブツの形、範囲を確認し、必要に応じて顕微鏡で調べます
- ニキビか、マラセチア毛包炎が関わっているか、あるいは両方かを見きわめます
- 範囲と肌の状態を踏まえて、機器での施術と内服・外用の組み合わせをご提案します
- 治療開始後は、効き方によって配分を見直します
料金
背中は上部・下部に分けて行い、上下まとめて行うこともできます。デコルテは単独で行えます。初診の日は診察とご説明までで、施術は行っておりません。内容と費用をご確認いただいたうえで、次回から治療を始めます。
| 治療 | 部位 | 料金(税込) |
|---|---|---|
| 初診料 | – | 3,300円 |
| 再診料 | – | 1,100円 |
| ミラノリピール | 背中(上部・下部 各) | 33,000円 |
| ミラノリピール | デコルテ | 27,500円 |
| ハイドラフェイシャル | 背中(上部または下部) | 55,000円 |
| ハイドラフェイシャル | 背中(上下部) | 88,000円 |
| ハイドラフェイシャルプラス | 背中(上部または下部) | 66,000円 |
| ハイドラフェイシャルプラス | 背中(上下部) | 110,000円 |
| FRAC3 | 背中(上部または下部) | 66,000円 |
| FRAC3 | 背中(上下部) | 110,000円 |
| SLA(皮脂腺への局所治療) | 5か所まで/他施術と同時 | 22,000円 |
ハイドラフェイシャルプラスは、ハイドラフェイシャルにヒアルロン酸導入を加えたものです。内服・外用の費用は、処方する薬剤によって変わりますので診察時にご説明します。施術料は予告なく変更される場合がありますので、ご予約の際にご確認ください。
よくあるご質問
背中のニキビとマラセチア毛包炎は、自分で見分けられますか
その必要はありません。診察で確かめます。
ひとつだけ覚えておいていただきたいのは、ニキビは基本的にかゆくないということです。かゆみがあるなら、そのこと自体が手がかりになります。
診察では、必要に応じてその場で顕微鏡を使い、酵母が見えるかどうかを確かめます。
どのくらいの期間、通うことになりますか
早い方で3〜4か月ごろに変化が見えてきます。落ち着いた状態まで持っていくには、7〜8か月以上かかることもあります。
期間を左右するのは、出ている範囲の広さと、炎症の強さです。初診のときに、ご自身の状態ではどのくらいを見込むかをお伝えします。
結婚式が控えています。間に合いますか
このご相談は少なくありません。ただ、何か月で仕上がるとお約束できるものではありません。
お伝えできるのは、残された期間によって組み立て方が変わるということです。期間に余裕があれば土台づくりから順に進められますし、限られている場合は、その中で何を優先するかを一緒に決めていきます。日取りが決まっているのであれば、初診のときにお知らせください。
背中は日焼けしています。治療は受けられますか
日焼けをしている状態、またはこれから日焼けをする予定がある場合は、治療をお待ちいただくことがあります。レーザーを使う治療では、日焼けした肌はやけどや色素沈着のリスクが上がるためです。
背中は日焼けをしやすい部位です。治療を進めている期間は、日焼け対策を続けてください。
市販の背中ニキビ用スプレーやボディソープでは治りませんか
出始めの軽い段階であれば、洗い方を見直したり保湿を整えたりすることで落ち着くことはあります。
ただ、当院にお越しになる方の多くは、市販品も洗い方も一度は試したあとです。マラセチアが関わっている場合は、通常のニキビ向けのケアでは対応できません。
跡だけを消してもらうことはできますか
新しい炎症が続いている状態では、跡だけを治療してもそばから新しい跡が増えます。まず炎症を止めることが先になります。
跡は、体の中でも治りにくいところです。凹凸のあるニキビ跡についてはニキビ跡治療のページをご覧ください。
妊娠中・授乳中でも受けられますか
受けられません。妊娠中・授乳中は、内服薬をいったんすべて中止していただきます。
ホルモンバランスが大きく変わる時期であること、また抗アンドロゲン療法に用いるスピロノラクトンは妊娠中に中止すべき薬であることが理由です。
妊娠をご希望されている段階でも、基本的に内服薬の使用は控えます。妊娠が分かった時点で、すべての治療を中止します。
治療を受けた日は、お風呂や運動はどうすればいいですか
刺激などの問題がなければ、翌日から入浴も、汗をかく運動もしていただけます。
ただ背中は蒸れやすい場所です。汗をかいたあとにそのままにしないこと、通気のよい服装を選ぶことなど、少し工夫していただくとよいと思います。
保険は使えますか
使えません。当院は自由診療のみです。
ニキビは保険でも治療できる病気ですので、その場合は保険の医療機関へどうぞ。
背中とデコルテを一緒に治療できますか
できます。ただ、いつも全部を一度に、とは限りません。
全体に広がっている場合でも、まず上半分から始めて、反応を確かめてから広げることが多いです。そのほうが遠回りになりません。
男性でも受けられますか
受けられます。背中のニキビは性別を問わず起こります。
ただし内服については、ホルモンに関わる薬剤のように性別によって選択が変わるものがあります。診察のうえでご提案します。
参考文献
1体幹部ざ瘡に関するコンセンサスレポート:韓国ざ瘡・酒さ学会専門医パネル
要約:
韓国ざ瘡・酒さ学会の会員38名中36名(94.7%)が回答したデルファイ法による合意形成です。ニキビのある方の半数以上に胸・背中・肩の体幹部病変がみられる一方、研究の多くが顔に集中してきたため、体幹部の臨床像と適切な管理についてのデータが不足していることが指摘されています。
治療で最も反応しにくい病変としては、瘢痕(萎縮性・肥厚性)が挙げられました。
本ページでは、体幹部ニキビの研究が顔に比べて少ないこと、および跡が最も治療に反応しにくいことの根拠として参照しています。
2体幹部ざ瘡と瘢痕:現行の医学的・美容的アプローチと患者管理の包括的レビュー
要約:
ニキビは皮脂腺の多い部位、すなわち顔・上腕・胸・背中に生じますが、研究の大半が顔のニキビに向けられてきました。顔に病変のある方のおよそ半数で体幹部にも病変がみられます。
体幹部ざ瘡は治療が難しく、心理社会的な負担も大きい一方、これを対象とした研究は限られており、治療指針の多くが顔のプロトコルから導かれていると述べられています。
本ページでは、背中の治療を顔と同じようには進められない理由の根拠として参照しています。
3マラセチア毛包炎の入手可能なデータの批判的統合と治療の系統的レビュー
要約:
マラセチア毛包炎は、かゆみを伴う毛包性の丘疹膿疱が体幹上部に分布するという形で現れ、若年から中年の成人と免疫抑制状態の方に多くみられます。
本ページでは、かゆみと体幹上部という分布が鑑別の手がかりになることの根拠として参照しています。
4ざ瘡を伴う女性思春期例6例におけるピチロスポルム毛包炎の診断と管理
要約:
ニキビとピチロスポルム毛包炎(マラセチア毛包炎)が同時に存在した6例の報告です。全例で水酸化カリウム標本により酵母が確認され、内服の抗真菌薬が投与されました(うち5例は外用も併用)。
6例すべてが抗真菌治療で改善しましたが、全例でニキビに対する治療の継続も必要でした。ピチロスポルム毛包炎は従来のニキビ治療でしばしば悪化し、抗真菌治療によく反応することが述べられています。
本ページでは、両方が併存する場合に両方を治療する必要があることの根拠として参照しています。
5丘疹膿疱型・面皰型ざ瘡における毛包炎の有病率と抗真菌治療への反応
要約:
ニキビと診断された217名に細胞診を行い、55名(25.3%)にマラセチア毛包炎が認められました。診断基準は400倍1視野あたり6個を超える胞子の存在です。
抗真菌治療(イトラコナゾール内服とケトコナゾール外用を4週間)を完了した38名のうち26名(68.4%)で、病変が50%以上減少しました。治療後は病変部の胞子数が有意に減少しています。
本ページでは、ニキビと診断された方のなかにマラセチア毛包炎が一定の割合で含まれることの根拠として参照しています。
6ニキビでないとき
要約:
ニキビは検査を要さず臨床的に診断される疾患と考えられていますが、これに似た病態がいくつも存在します。多発する小さな表皮嚢腫や稗粒腫、小さな付属器腫瘍、そしてグラム陽性・陰性毛包炎、マラセチア毛包炎、毛孔性苔癬、扁平疣贅などが挙げられています。
本ページでは、体のブツブツにニキビ以外の可能性があることの根拠として参照しています。
7炎症性ざ瘡におけるNd:YAGレーザーとIPLの比較
要約:
顔の炎症性・非炎症性ニキビのある30名を、1064nmロングパルスNd:YAGレーザー群とIPL群に無作為に分け、2週間おきに3回照射した無作為化比較試験です。
総病変数の改善はNd:YAG群で有意であった一方、IPL群では有意ではありませんでした。IPL群では3名(20%)に1回目・2回目照射後の悪化がみられました。
本ページでは、1064nmのNd:YAGレーザーがニキビの病変数を減らしうることの根拠として参照しています。なお本試験は顔を対象としたもので、背中での検討ではありません。
8ざ瘡治療におけるロングパルスNd:YAGレーザーとボツリヌス毒素A型局所注射の比較
要約:
炎症性ニキビのある30名について、顔の左右で治療を分け、片側に1064nmロングパルスNd:YAGレーザー、反対側にボツリヌス毒素A型の局所注射を、改善するまで月1回・最大3回行った無作為化比較試験です。
治療終了時点では両側とも有意に改善し差はありませんでしたが、3か月後の追跡ではレーザー側の改善がより有意で、再発率も低いという結果でした。
本ページでは、Nd:YAGレーザーによる改善が一定期間保たれうることの根拠として参照しています。本試験も顔を対象としたものです。
9思春期・思春期後の炎症性ざ瘡に対する多血小板血漿注射とロングパルスNd:YAGレーザーの比較
要約:
中等症の炎症性ニキビのある30名を対象に、顔の片側に多血小板血漿の局所注射、反対側に1064nmロングパルスNd:YAGレーザーを2週間間隔で4回行った比較試験です。
25歳以下の群・それ以降の群のいずれでも、両側とも炎症性・非炎症性の病変が有意に改善し、両者に差はありませんでした。
本ページでは、年代を問わず1064nmレーザーによる改善が得られうることの根拠として参照しています。
10単針高周波による皮脂腺の選択的な電気熱融解:前向き無作為化比較試験
要約:
中等症から重症の顔のニキビを対象に、絶縁を施した単針のモノポーラ高周波による皮脂腺の電気熱融解を評価した前向き無作為化比較試験です。治療群は4週間隔で3回、対照群はマイクロニードリングと圧出を受けました。
63名が試験を完了し、12週の時点で炎症性病変の数が対照群より有意に減少していました(20.86 対 −5.13、P=0.03)。
本ページでは、SLAが用いる「絶縁針と高周波で皮脂腺を選択的に処理する」という方法に検証があることの根拠として参照しています。本試験も顔を対象としたものです。
11ざ瘡に対する非薬物療法の有効性と安全性:系統的レビューと最良エビデンス統合
要約:
レーザー・光治療、ケミカルピーリング、フラクショナル高周波の3系統について、2000年から2017年までの33件を対象に検討した系統的レビューです。多くの研究で病変数の有意な減少が報告されていました。
ただし方法論的な質が高いと判断されたのは33件中7件のみで、段階的な治療方針を導くには至らないと結論されています。グリコール酸(10〜40%)に強いエビデンス、アミノフルーツ酸・IPL・1450nmダイオードレーザーに中等度のエビデンスがあるとされました。
本ページでは、機器やピーリングによる治療について、分かっていることと分かっていないことを区別して示すために参照しています。
12成人女性の中等症ざ瘡におけるスピロノラクトンとドキシサイクリンの比較(FASCE試験)
要約:
中等症のニキビのある成人女性133名を、ドキシサイクリン群とスピロノラクトン群に無作為に割り付けた多施設二重盲検試験です。いずれも過酸化ベンゾイルを併用しています。
6か月時点の治療成功はスピロノラクトン群で有意に多く(p=0.007)、4か月時点でも良好でした。忍容性も良好と報告されています。
本ページでは、ホルモンの影響が疑われる場合に抗アンドロゲン作用のある薬剤が選択肢になることの根拠として参照しています。なおスピロノラクトンのニキビへの使用は適応外使用にあたります。
13ニキビ跡に対する介入
要約:
18歳以上の789名を含む24件の無作為化比較試験を対象としたコクランレビューです。エビデンスの質は総じて低く、方法論の問題、検出力の不足、改善評価の標準化の欠如が理由として挙げられています。
結論は「ニキビ跡治療において、いずれかの介入を第一選択として用いることを支持する結果は得られなかった」というものでした。注入材については中等度の質のエビデンスがありますが、48週を超える長期成績は評価されていません。
本ページでは、跡の治療について確立した第一選択がないことを正確に伝えるために参照しています。
14色素の濃い肌におけるニキビ跡治療とエネルギー機器
要約:
Fitzpatrickスキンタイプ IV〜VI におけるニキビ跡へのエネルギー機器(アブレイティブ・非アブレイティブレーザー、高周波マイクロニードル)についての文献レビューです。
炎症後色素沈着などの有害事象のリスクは、スキンタイプだけでなく、機器の種類、フルエンス、とりわけ密度の設定に左右されると述べられています。非アブレイティブ・フラクショナルレーザーは安全性の面から第一選択と考えられている一方、アブレイティブに比べて効果は劣り、より多くの回数を要するとされています。
本ページでは、色素沈着のリスクが照射条件によって変わることの根拠として参照しています。
15正常皮膚における角層の細胞層数と、体の部位・年齢・性別・身体的指標との関係
要約:
さまざまな年齢の301名から採取した正常皮膚について、部位ごとに角層の細胞層数を数えた研究です(東北大学皮膚科)。層数は部位によって大きく異なり、陰部が6層、顔が9層、首が10層、頭皮が12層、体幹が13層、四肢が15層、手のひらと足の裏では47層でした(いずれも平均)。かかとが最も多く86層です。
バリア機能の指標である経表皮水分喪失量は、角層の細胞層数を反映していたと述べられています。
本ページでは、体幹の角層が顔より層を重ねていること、およびそれがバリアの働きに対応することの根拠として参照しています。
16中等症から重症のざ瘡に対する青色・赤色LED併用光線療法:週1回と隔日週2回の比較
要約:
中等症から重症のニキビのある30名を、青色(470nm)と赤色(640nm)のLEDを週2回に分けて照射する群と、同じ日に続けて照射する群に無作為に分け、4週間行った比較試験です。試験期間中は従来の治療を併用していません。
週1回と週2回で差はなく、いずれも炎症性の病変に明らかな改善がみられました。試験期間を通じて副作用は認められませんでした。
本ページでは、ハイドラフェイシャルの仕上げに用いるLEDが炎症性の病変に働くことの根拠として参照しています。本試験も顔を対象としたものです。
17解剖学的部位が経皮吸収に及ぼす影響
要約:
1965年から2020年までに人を対象として行われた経皮吸収の研究を集め、部位ごとの違いをまとめたレビューです。
吸収の量は物質の性質と部位の両方に左右され、頭部・頸部・陰部で吸収が最も多く、体幹・背中・大腿では少なかったと述べられています。
本ページでは、背中では外用剤が顔と同じようには入っていかないことの根拠として参照しています。なお著者らは、人での比較データがまだ限られており、部位間で数値を換算できる式は確立していないとも述べています。
未承認の医薬品・医療機器に関するお知らせ
未承認である旨:本ページでご案内している治療のうち、ミラノリピール(BioRePeelCl3)、ハイドラフェイシャル、FRAC3(Fotona SP Dynamis)、SLA(INNO Plus)で用いる医薬品・医療機器は、いずれも国内において薬機法上の承認を受けていません。
入手経路:国内に同一の承認機器・薬剤が存在しないため、医師の責任のもとで個人輸入し使用しています。
国内の承認医薬品・医療機器の有無:同一の医薬品・医療機器で国内の承認を受けたものはありません。
諸外国における安全性等に係る情報:ハイドラフェイシャルは米国FDAおよびCE(EU加盟国基準)の認証を受けています。FRAC3で用いる Fotona SP Dynamis は、米国FDAの510(k)(K101306)およびCEの認証を受けています。ミラノリピール(BioRePeelCl3、イタリア CMed Aesthetics 社製)は、欧州でCEマークを取得した医療機器です。SLAで用いる INNO Plus(韓国 DaolMed 社製)について、諸外国での認証状況は確認できていません。個人輸入により入手した医薬品等については、厚生労働省の「個人輸入において注意すべき医薬品等について」もあわせてご確認ください。
また、スピロノラクトンをニキビの治療に用いることは適応外使用にあたります。
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監修者情報(医師紹介)

監修医師:佐藤 雅樹
ソララクリニック 院長
専門分野:美容皮膚科
2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.
※当院の治療はすべて自由診療(保険適用外)です。標準的な費用は各ページの料金表または料金表ページをご覧ください。治療に伴うリスク・副作用は診察時にもご説明します。
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