細胞レベルから育てる 本質的たるみ治療 ソララクリニックが「フォトナ6D」にこだわる医学的理由

〜HIFUの「熱凝固と線維化」から、フォトナ6Dの「細胞再生」へ〜

【本記事の要約:たるみ治療の「適応」を解説】 本記事では、皮下組織への点状加熱(熱凝固)を伴う従来型HIFUと、口腔内からのアプローチを含む超長パルスレーザー「フォトナ6D」の作用機序の違いを医学的視点から解説します。たるみの原因が「皮膚の浅い層」にあるか「深部の組織」にあるかを見極め、それぞれの技術(次世代HIFUソフウェーブを含む)を適材適所で使い分けることが、将来のボリュームロス(頬こけ等)を防ぎ、細胞レベルでの自然な組織再構築を促す本質的なエイジングケアに繋がります。

当院が日々の診療において、なぜこれほどまでに「フォトナ6D」と「温度・時間の緻密な管理」に妥協なくこだわるのか。その根本的な理由は、細胞レベル(分子生物学およびレーザー物理学)における作用機序に、他治療とは一線を画す明確な違いが存在するからです。

ご自身の身体に起こる変化をより深く、論理的に理解したいと望まれる知的でリテラシーの高い患者様のために、ここでは少し専門的な視点から当院の根幹となる考え方を解説いたします。

なぜ一部のHIFU治療で「頬がこける(脂肪萎縮)」現象が起こり得るのか?

※当院で採用している次世代型HIFU(ソフウェーブ)とはメカニズムが異なります

HIFUのメカニズムと「キャビテーション」のリスク

HIFU照射時にキャビテーションによって脂肪細胞が障害される。これによって頬コケが起きる

HIFU(高密度焦点式超音波)は、超音波エネルギーを皮下深部(SMAS層)に一点集中させ、瞬間的に60〜70℃という高温の熱凝固点を作り出します。

これは強力な引き上げ効果をもたらす優れた技術である一方で、「キャビテーション(空洞現象:水中で発生した微小な気泡が弾ける際に生じる強烈な衝撃波)」と呼ばれる特有の物理的リスクを伴う側面があります。

頬こけ」を引き起こす脂肪細胞への不可逆的ダメージ

超音波の強力な振動が細胞内に気泡を発生・破裂させると、その衝撃波と局所的な高温が、意図せず周囲の皮下脂肪の細胞膜に不可逆的なダメージを与えてしまう可能性があるのです。

もともとお顔の脂肪が少ない方が、適応を見極めずにHIFUを繰り返してしまうと、「確かに輪郭は引き上がったものの、頬がこけてかえって老けた印象になってしまった」とお悩みを抱える原因の多くはここにあります。

当院がたるみ治療においてHIFUを第一選択としない理由

私が実際の臨床現場においてHIFUを第一選択としない最大の理由は、将来の若々しさを保つための資産ともいえる「大切な脂肪組織を意図せず減らしてしまうリスク」を、徹底して避けるためです。

[+HIFUによる「脂肪細胞の破壊」はなぜ起こるのか?(キャビテーション現象の真実)]

HIFUによる熱凝固点(TCP)の形成は、強力な瘢痕収縮(創傷治癒プロセス)を誘導します。

しかし、キャビテーションの破裂時に生じる強力な機械的せん断力(Shear forces)は、皮下脂肪の細胞膜に対して不可逆的な変性・損傷(アポトーシスおよびネクローシス)をもたらすことが近年の組織学的研究で明らかになっています。

脂肪過多な下顎エリアのスリミングには有効に働く反面、将来的なボリューム維持が不可欠な中顔面(頬周辺)においては、重大な解剖学的リスクとなり得るのです。

▶ あなたの顔のタイプに最適な治療は?「最新たるみ治療の選び方ガイド(4機種徹底比較)」

フォトナ6D「PIANOモード」が叶える均一な加熱[超ロングパルス技術]

熱緩和時間(TRT)」という厳格な物理法則

HIFUとフォトナ6D「PIANO」モードの違い

レーザーなどの熱エネルギーを組織へ安全に伝達するためには、「熱緩和時間(TRT:Thermal Relaxation Time)」という厳格な物理法則を常に考慮する必要があります。

これは、わかりやすく言えば「ターゲットとなる組織が、蓄積された熱を安全に周囲へ逃がすために必要な冷却時間(制限時間)」のことです。

もし、このTRTを無視して、短時間に急激なエネルギーを照射してしまうと、熱が逃げ場を失って局所に留まりすぎることになります。その結果、周囲の正常な細胞にまで不要な熱ダメージ(火傷のような状態)を与えてしまうリスクが生じるのです。

常識を覆す超長パルス技術がもたらす「均一なバルクヒーティング

当院のフォトナ6Dで使用する「PIANOモード」は、この照射時間を従来の常識を覆す「秒単位(超長パルス)」へと大幅に引き伸ばした画期的な特許技術です。

この緻密な制御により、皮膚表面の急激な温度上昇を極限まで防ぎながら、真皮深層から深部の皮下組織にかけて、熱をじんわりと均一に拡散(バルクヒーティング:上質な薪ストーブで空間全体を芯から温めるようなイメージ)させることが可能となります。

HIFUの「点状加熱」とPIANOモードの「空間加熱」の決定的な違い

HIFUが虫眼鏡で太陽光を集めるように、局所を60〜70℃の高温な「点」で焼き切って収縮させる(熱凝固)のに対し、PIANOモードは組織全体の温度を42〜45℃という安全かつ理想的なレベルまで「空間」として均一に引き上げます。

細胞に不可逆的なダメージ(線維化や脂肪萎縮)を与えることなく、細胞本来の再生力を呼び覚ます、まさにパラダイムシフトと呼べるアプローチなのです。

[+細胞を傷つけず芯まで温める「熱緩和時間(TRT)」の緻密なコントロールとは?]

レーザーの照射時間を、表皮や微小血管のTRTよりも意図的に長く設定することで、照射初期の急激な温度スパイクを極めて効果的に回避します。

注入されたエネルギーは穏やかな熱伝導として周囲の組織へと波及し、特定の層のネクローシス(壊死)を引き起こすことなく、結合組織全体の温度を医学的に安全な温熱療法(Hyperthermia)の領域へと着実に引き上げる「深部かつ極めて均一なバルクヒーティング(Homogeneous bulk heating)」を見事に達成します。

 若返りのマスタースイッチ「HSP70」の起動と、老化酵素の徹底抑制

「42〜45℃」の至適治療ウィンドウの精緻な維持

私がフォトナ6Dの施術において、お一人につき「2時間」という長大な枠を確保し、組織温度を「42〜45℃」のベストな状態に維持し続けることには、医学的な裏付けに基づく決定的な理由があります。

もちろん、「2時間も熱を加え続けて火傷の危険はないのか?」というご不安に対しては、万全の安全管理体制を敷いております。当院では施術中、常に高精度なサーマルカメラ(熱画像カメラ)を用いて、皮膚の温度変化をリアルタイムで厳密に監視しています。客観的なデータに基づき、0.1℃単位で緻密にエネルギーをコントロールしているからこそ、火傷のリスクを徹底的に排除した安全な長時間照射が可能となるのです。

サーマルカメラを用いて肌温度をリアルタイム監視します。

このように安全を担保しながら、組織をこの42〜45℃という絶妙な温度帯で数分間維持すると、細胞内に「HSP70(熱ショックタンパク質70:熱やダメージから細胞を守り抜く“修復専門のレスキュー部隊”のようなタンパク質)」が豊富に誘導されることが判明しているからです。

HSP70が果たす「分子シャペロン(修復の介添え役)」としての役割

HSP70修復メカニズム

HSP70は、細胞が熱などのストレス環境下に置かれた際に、自己防衛のために特異的に発現するタンパク質群です。生物学的には、熱によって構造が崩れかけた他のタンパク質に寄り添い、再び正常な立体構造へと修復を助ける「分子シャペロン(介添え役)」として極めて重要な機能を持っています。

当院のたるみ治療では、細胞を破壊するのではなく、このHSP70が最も豊富に産生される温度帯を意図的かつ緻密に作り出すことで、細胞が本来備えている強力な自己修復メカニズムを、エイジングケアへと最大限に応用しているのです。

老化酵素(MMPs)をブロックする強力な防波堤

HSP70がMMPsからコラーゲンを守る

年齢を重ねたり紫外線などのダメージが蓄積したりすると、私たちの肌内部では「MMPs(マトリックスメタロプロテアーゼ)」と呼ばれる厄介な老化酵素が増加し、肌のハリを支えるコラーゲンを次々と破壊してしまいます。

驚くべきことに、このHSP70は、肌の貴重なコラーゲンを容赦なく分解してしまう老化酵素(MMPs)の働きを強力にブロックする「防波堤」としての役割も果たすのです。

瘢痕化による硬さではなく、自己細胞によるしなやかな再生

さらにHSP70は、すでにダメージを受けて断片化したコラーゲンを丁寧に修復し、新しく弾力のあるコラーゲンの新生を力強く後押ししてくれます。

瞬間的な高温によって生じる「火傷の修復(瘢痕化)」に伴う不自然な硬さとは明確に異なり、既存のコラーゲンの劣化を食い止めながら、ご自身の細胞の力でしなやかで健康的な組織を再生へと導く、極めて合理的で洗練されたエイジングケア機構なのです。

[+コラーゲンを激増させる「43℃の境界線」と若返りタンパク質の秘密]

細胞の熱損傷閾値である43℃付近を境界として、不可逆的な熱損傷と可逆的な組織再生の反応が分かれます。

42〜45℃という至適治療ウィンドウ(Therapeutic Window)の精緻な維持は、HSP70を最大限に誘導し、老化のマスタースイッチと呼ばれるNF-κB経路を強力に阻害します。

これによりマトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs)の遺伝子発現が劇的に抑制されると同時に、組織修復を促すSMADシグナル伝達のバランスが回復し、I型およびIII型コラーゲンの「らせん構造」が物理的に美しく再構築(Neocollagenesis)されます。

物理的限界を突破する「口腔内(粘膜側)」からの立体的アプローチ

皮膚「外側」からの照射が抱えるエネルギー減衰の壁

お顔のたるみという複雑な加齢変化には、単なる皮膚表面の緩みだけでなく、深部に位置する筋膜や結合組織の衰えが大きく関与しています。

しかしながら、皮膚の「外側」からのみエネルギーを照射する従来の治療法では、どうしても深部に到達するにつれてエネルギーが減衰し、効果が弱まってしまうという物理的な限界(越えられない壁)がありました。

口腔粘膜からのダイレクト照射が叶える革新

SmoothLiftin 口腔内から照射でたるみを引き締める

フォトナ6Dは、この長年の制約を見事に打ち破り、「口腔内(粘膜側)」から直接レーザーを照射するという独創的な手法を採用しています。

ヒアルロン酸に頼らない、ご自身の組織再生力による「内側からのボリューム再構築

口腔内から、法令線やマリオネットラインの土台となっている緩んだ支持組織をダイレクトに温め引き締めることで、ヒアルロン酸などの注入剤(フィラー)に頼ることなく、患者様ご自身の組織が持つ再生力だけで、極めて自然なふっくら感と立体的な若々しさ(内側からの立体構築)を実現できるのです。

[+ヒアルロン酸に頼らない「内側からのボリューム再構築」を可能にするレーザー波長(Er:YAG)の秘密]

Er:YAGレーザーの波長(2940nm)は水に対する吸収係数が極めて高く、常に潤っている口腔粘膜という水分豊富な媒質に最適です。

「SMOOTHモード」の緻密な高速パルスシーケンスにより、表面組織の蒸散(Ablation)を引き起こすことなく非アブレイティブ(非破壊的)に深部組織を加熱。

インサイド・アウト(内側から外側へ)のベクトルを持つこの作用により、単一深度からのアプローチでは不可能な、立体的で包括的な組織の再構築(Spatial and Volumetric Reconstruction)を実現します。

▶ 口腔内からの革新的たるみ治療「スムースリフト(SmoothLiftin)」の詳しい効果とメカニズム

【目的別】たるみ治療アプローチの比較(適応の違い)

当院では、機械の優劣を競うのではなく、患者様お一人おひとりの骨格、たるみの種類、そしてライフスタイルに合わせて、最も美しい結果をもたらすアプローチを医師が正確に診断・選択いたします。

治療法 アプローチと作用機序 主な適応・このような方へ ダウンタイムの目安
フォトナ6D
(超長パルス・複数波長)
口腔内(粘膜)+皮膚表面からの両面照射。組織全体の均一なバルクヒーティングによる細胞再生。 お顔全体の立体的な再構築、肌質改善、自然なボリュームアップを求める方。
(オールラウンダー)
ほぼなし〜数日のごく軽い赤み
ソフウェーブ
(当院採用の次世代HIFU)
独自の強力な冷却機能(SUPERB™技術)による、真皮層への円柱状加熱。 深部脂肪を絶対に減らしたくない方(頬こけ防止)。眉や頬の強力なリフトアップを求める方。 ほぼなし
従来型HIFU
(一般的な参考)
SMAS層への点状加熱(熱凝固)。脂肪細胞へのダメージリスクあり。 下顎エリアなど、意図的にボリューム(脂肪)を減らして引き締めたい場合。 腫れ・筋肉痛のような鈍痛

痛みを我慢して「縮める」治療から、心地よく「育てる」本質的治療へ

旧態依然とした「痛みを伴う美容医療」からの脱却

「効果のあるたるみ治療は、歯を食いしばって痛みを我慢しながら受けるもの」。美容医療におけるそんな旧態依然とした常識は、もはや過去のものになりつつあります。

当院の実際の臨床では、強い熱ダメージによる不自然な一時的引き上げ(瘢痕化)や、将来の若々しさを担保するお顔の財産である大切な脂肪組織を犠牲にするような治療は決して行いません。

細胞レベルから「育てる」、ソララクリニックの根幹となる考え方

「細胞の機能そのものを分子レベルから健やかに若返らせ、育てる」 これこそが、ソララクリニックが患者様お一人おひとりに「2時間」という圧倒的な手間と時間をかけてでも、決して妥協することなく「フォトナ6D」にこだわり続ける最大の理由です。

「過去に他院でHIFUを受けた際、強い痛みに耐えられず苦しい思いをした」「確かに輪郭は引き上がったけれど、頬がこけて余計に疲れた印象に見えてしまう気がする」と本気でお悩みの方にこそ、私が全幅の信頼を寄せる当院のフォトナ6Dをぜひご体験いただきたいと強く願っております。

▶ 医師による直接照射と徹底した痛みへの配慮。ソララクリニックが選ばれる理由

至福の時間の中で進行する、かつてないエイジングケア体験

当院での治療は、決して苦痛を伴うものではございません。

まるで温かなストーンで優しく撫でられているかのような穏やかな温感。施術中に思わず眠りに落ちてしまう患者様もいらっしゃるほど、痛みを抑えた心地よい時間です。

その深い安らぎの奥底で、細胞レベルから立体的かつ緻密に組織が再構築されていく、かつてない本質的なエイジングケア体験をご提供いたします。

▼ 次世代たるみ治療「フォトナ6D」詳細ページへ

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ソララクリニック

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よくあるご質問(たるみ治療の適応について)

Q. HIFUとフォトナ6D、治療中の痛みが少ないのはどちらですか?
A. 痛みの感じ方には個人差がございますが、当院で採用している次世代型HIFU(ソフウェーブ)は、独自の強力な冷却システムを搭載しており、従来機器と比較して熱による痛みが和らぐよう設計されています。一方、フォトナ6Dは温かいストーンで撫でられるような感覚で、施術中に眠られる方も多くいらっしゃるほど心地よい治療です。ご不安な方にはカウンセリングにて丁寧にすり合わせを行い、適切な配慮を行っております。
Q. 結婚式や同窓会が2ヶ月後に控えています。どちらの治療が適していますか?
A. 大切なイベントを控えていらっしゃる場合、万が一のダウンタイムや、細胞が活性化して効果が最大化するまでの期間を考慮し、当院では最低でも「2ヶ月前まで」の施術を強く推奨しております。2ヶ月の期間があれば、ダウンタイムが極めて少ないソフウェーブはもちろん、お顔全体の立体感を再構築するフォトナ6Dでも、最も美しい状態で当日を迎えていただけるよう綿密な治療計画をご提案できます。(※1ヶ月前など直近すぎる場合は、安全性を最優先し、強いエネルギーの照射はお控えいただくこともございます)
Q. 顔の脂肪が少なく「頬こけ」が心配ですが、たるみ治療は受けられますか?
A. はい、お受けいただけます。何よりも「頬こけ」を避けたいとお考えの方には、真皮層にのみ正確に熱を届け、深部の脂肪層にダメージを与えない次世代型HIFU「ソフウェーブ」が非常に適しています。一方で、お顔にある程度のボリュームがあり、浅い層から深い層まで全層にわたる包括的なアプローチが必要な場合には、オールラウンダーである「フォトナ6D」をご提案します。患者様の骨格や脂肪のつき方を医師が正確に見極め、最も美しく仕上がる選択肢をご提示いたします。

監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

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 初めて受診される皆様へ

最終更新日

参考文献リスト

参考文献(References)/ 当院の根幹となる考え方を支える主要医学論文

当院の「Fotona 6D」のプロトコル、および本ページで解説したたるみ治療のメカニズムは、以下の医学論文をはじめとする最新の分子生物学・レーザー物理学のエビデンス(科学的根拠)に基づき厳格に構築されております。

日本語訳題:コラーゲン合成と皮下脂肪減少に対するHIFUの組織学的解析

原題: Histological analysis of HIFU on collagen synthesis and subcutaneous fat reduction.
出典: Journal of Cosmetic Dermatology (2025)
DOI: 10.1111/jocd.70069
要約:
ブタ皮膚モデルとヒト臨床試験を用い、HIFUによるキャビテーションと熱エネルギーが「脂肪細胞の直接的な破壊(萎縮)」を引き起こすことを、Oil Red O染色等の組織学的解析によって客観的に証明した最新の研究です。
この不可逆的な脂肪減少のメカニズムが視覚的に裏付けられたことは、将来的なボリューム維持が不可欠な中顔面(頬周辺)において、当院がHIFU治療を第一選択としない(頬こけリスクを避ける)最大の科学的根拠となっています。

日本語訳題:エネルギーベースの皮膚若返りメカニズム:線維化 vs 組織再生修復

原題: Energy-based skin rejuvenation mechanisms: fibrosis vs regeneration tissue repair.
出典: PMC (2024)
DOI: PMC11837243 (PMCID)
要約:
エネルギーベースのデバイス(EBDs)による熱損傷のキネティクスと、細胞損傷閾値(43℃)に関する包括的なレビュー論文です。HIFUによる微小な熱凝固点(TCP)の形成が、タンパク質の熱変性と一過性の炎症反応を伴う「瘢痕治癒(線維化)」を引き起こすプロセスを解説しています。
致死的な熱損傷(60℃以上のネクローシスや不可逆的線維化)と、可逆的な熱刺激による生理学的な「組織再生」の境界線を明確に定義しており、強引な引き上げと自然な細胞若返りの本質的な違いを論理的に示しています。

日本語訳題:高周波誘発性の熱変調は、動物モデルの顔面靭帯における老化誘発性コラーゲン線維の分解を軽減する

原題: Radiofrequency-Induced Thermal Modulation Reduces Senescence-Induced Collagen Fiber Degradation in Facial Ligaments of Animal Models.
出典: Cells, 14(22), 1757. (MDPI, 2024)
DOI: 10.3390/cells14221757
要約:
組織温度を「42〜45℃」という安全な範囲で維持することの分子生物学的意義を解明した論文です。この温度帯での穏やかなバルクヒーティングが、熱ショックタンパク質(HSP70)を強力に誘導することを示しています。
誘導されたHSP70が、老化・炎症シグナルであるNF-κB経路を阻害することで、MMPs(コラーゲン分解酵素)を抑制し、細胞への破壊的ダメージなしに自己組織の再生を促すことが実証されており、当院が時間をかけて温度管理を行う最大の根拠です。

日本語訳題:口腔内2940 nm Er:YAG SMOOTHモードを用いた顔面皮膚の引き締め

原題: Tightening of facial skin using intraoral 2940 nm Er:YAG SMOOTH mode.
出典: Journal of the Laser and Health Academy (2013)
参照リンク: Fotona社臨床データアーカイブ(PDF)
要約:
Fotona社の特許技術である非アブレイティブな「SMOOTHモード(Er:YAG)」を用い、口腔内粘膜からのアプローチで深部結合組織のコラーゲンを収縮させ、法令線や口周りのたるみを内側から改善する臨床的有効性と安全性を実証したパイロット研究です。
外側からの照射ではエネルギーが減衰してしまう物理的限界を突破し、インサイド・アウト(内側から外側へ)のベクトルで自然なボリュームアップを叶える「内側からのボリューム再構築」の解剖学的・臨床的有効性を支持しています。

日本語訳題:Nd:YAGレーザーのPIANOモードによる新しい皮膚治療の可能性

原題: New Skin Treatment Possibilities with PIANO Mode on an Nd:YAG Laser.
出典: Journal of the Laser and Health Academy (2011)
参照リンク: Fotona社臨床データアーカイブ(PDF)
要約:
レーザーの照射時間を表皮の熱緩和時間(TRT)よりも意図的に「秒単位」まで長く設定する「PIANOモード」の物理的メカニズムを解説した基礎論文です。表面の急激な温度スパイク(火傷)を防ぎつつ、組織深部まで熱を波及させる理論が示されています。
この技術により、特定の層のネクローシス(壊死)を引き起こすことなく、結合組織全体の温度を安全な温熱療法(Hyperthermia)の領域へと着実に引き上げる「均一なバルクヒーティング」が可能であることが証明されています。

日本語訳題:高密度焦点式超音波(HIFU)と高周波(RF)が皮膚に及ぼす影響の比較組織学的解析

原題: Comparative histometric analysis of the effects of high-intensity focused ultrasound and radiofrequency on skin.
出典: Journal of Cosmetic and Laser Therapy (2015)
DOI: 10.3109/14764172.2015.1007062
要約:
HIFUとモノポーラRFが皮膚組織に与える影響を比較した組織学的研究です。HIFUが局所的(点状)に深部の網状真皮でコラーゲンおよびエラスチン新生を強く促す一方、RFは浅層から深層にかけて広範(Diffuse)な熱影響を及ぼす物理的差異を実証しています。
それぞれのデバイスが持つ熱の広がり方とコラーゲン収縮のパターンの違いを浮き彫りにしており、たるみの原因や脂肪の厚みに応じて、点状加熱(HIFU)と容積加熱(RFやレーザー)をどう選択すべきかの重要な判断基準を提供しています。

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