新しいレーザーの導入を検討しています。

公開:2012年11月16日

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フラクショナルレーザーの試し撃ちです。

先日 新しいレーザー機器導入を検討するために、上京してきました。
この種の機器は、かなり出揃った感じがありますので、選ぶことに迷います。
いずれにせよ、実際に使用してみなければわかりません。

フラクショナルレーザーの一つです。皮膚を部分的に蒸散させてしまう「アブレイティブ・フラクショナルレーザー」というカテゴリになります。このカテゴリに入る機種は、皮膚の入れ替えをより積極的に行うことができるように、皮膚を蒸散(レーザーによって気化)させてしまうことで、皮膚を部分的に取り除き、新しい皮膚に置き換えていくことを目的とします。

皮膚の入れ替えを積極的に行おうとすると、レーザーが発する熱量は、周辺の皮膚へと伝搬し、コラーゲン造成を促進させる効果があります。しかし、出力を上げることで効果を期待してしまうのですが、やりすぎると赤みの遷延が問題となってしまいます。その点この機種の場合には、熱伝達もコントロールできるので、照射後の赤みのコントロールも何とかできそうです。

このフラクショナルレーザーが他と違う点は、1発のレーザーの出力で深く穴を開けていくタイプではなく、極細のレーザーを瞬時に連続照射することで、深い穴を開けていきます。連続照射していくことで、穴を掘っていく感じです。照射された部位は、瞬時に蒸散され気化してしまうことで、連続照射で確実に穿つことができるようになっています。
同一箇所に照射していくことは、かなり精確な制御が必要となるため、精密なスキャナーの制御が欠かせません。

最大1.5mmの深さまで 文字通りの穴を作ってしまうことも確認できましたので、(そのような深度まで使用することはないと思いますが、) 肌の入れ替えに伴うアンチエイジング、若返り治療はもとより、リストカットや交通事故、熱傷などの傷跡の改善や、ストレッチマーク(肥満線,妊娠線等)に、使用しやすいものとなるのでは と考えています。

傷跡の治療には、瘢痕組織を突き抜けるように 強力な貫通力が必要となることがあります。
あまり良い説明ではありませんが、この機器は,周辺組織を温存しながら,強力な貫通力を持って瘢痕組織を置換させていくことができそうです。

上記の写真は、照射1日目の私の腕に照射したものです(クリックすると拡大します)。
まだ赤みがありますが、照射した直後よりも ドットの大きさがかなり小さくなっています。
今回は、試しに1mmの深さまで(右端)試しています。
腕は顔よりも回復はかなり遅い場所ですので、顔であれば、もう少し回復が早いと推測できます。