毛穴の脂は,薄毛と関係無いと思ったほうが良いです。

公開:2012年11月17日

更新:2015年9月6日

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薄毛

薄毛の治療では、皮脂が薄毛の原因であるように一般的に受け止められています。

毛穴に詰っている 皮脂からできる「角栓様物質」が有ることで、毛髪の発育を抑え、毛が十分生えて行かない。
そこで、角栓様物質を取り除かなくてはいけない。 当然皮脂も洗い流さなければいけない。
取り除けは、生えてくるはず ・・・

このように認識、そして宣伝されています。
皮脂を取り除くことが育毛につながるのであれば、問題ないのですが、

むしろ 行き過ぎたスカルプケアに伴って 頭皮環境を悪化させている方が多く見受けられます。

薄毛の原因は、皮脂にあるわけではありません。

薄毛の原因は、特にAGA男性型脱毛症の場合には わかってきています。
男性ホルモンから変化した ジヒドロテストステロンが 毛髪の成長期を短縮させてしまい、十分成長する前に抜けてしまうことです。
そこで、AGAの場合には、プロペシアを まず使用してホルモンからの影響を緩和し、育毛促進をうながす治療を行なっていく事になります。

ここまでの内容には、皮脂・角栓様物質に対する処置は、出て来ません。
医療機関では、皮脂に対する処置は、重要視されていません。

皮脂を取りすぎて 角栓様物質ができる

皮脂は、皮膚上で皮脂膜という膜を形成して、頭皮が乾燥することを抑えることや、毛髪をコーティングして周囲からの影響から守る作用があり、大変重要な 役割をになっています。正常な皮脂膜を形成することで、角質に水分を保持することができ、正常な頭皮として維持させています。

間違ったスカルプケアでは、毛穴にたまらないように 強力に皮脂を取り除く ことを目的に
洗浄力の高いシャンプー等で 洗い流したりします。マッサージということで、頭皮をゴシゴシ擦るようなことも 推奨されていたりします。

このように行なっていくと、皮脂膜は途切れ、乾燥しやすくなり、且つ 擦られることで、角質はもろくなっていきます。
そうすると、頭皮を十分保護することができず、炎症を起こしやすくなったり、皮脂と、脱落した角質が混ざって 角栓様物質ができてきたりします。

間違ったスカルプケア

もし、思い当たるようなところがあるようでしたら、早めに対処するべきです。
 
薄毛の治療を考えていく際に重要な点は、頭皮環境を良い状態にする。ということです。
アタリマエのことですが、基本姿勢として、皮脂を大事にする という点では、180度考えを変える必要があるかもしれません。
 
  • 頭皮を触ってみて、刺激感を感じるようなら、黄色信号
  • 頭皮が赤みを帯びていたら、黄色信号
と考えてください。
 

場合によって、シャンプーは2日に1回程度まで減らすことも

 
シャンプーの銘柄には、あまり拘る必要はありませんが、
あまり洗浄力の高いシャンプーで、ゴシゴシ強力に洗ってしまうと、皮脂を取りすぎてしまいますので、逆効果になりますから、
それなりの洗浄力のシャンプーで、頭皮に優しく洗ってください。
マッサージ効果・血流改善効果があるといって、ゴシゴシ こするようなことは、頭皮を痛めてしまいますから、おすすめできません。
頭皮全体を 可動域を広げるように動かすマッサージをオススメします。擦らないように気をつけてください。
 
頭皮が敏感になっているような方の場合には、頭皮を休ませる事が必要です。
シャンプーを使用しなくても、シャワー等の流水で十分濯ぐことで、7割方の汚れは落ちてしまいます。
そこで、シャンプーを2日に1度のペースまで減らすことも 検討すると良いと思います。
 
シャンプーを使用する際に必要なことは、十分にすすいで、粧剤が残らないようにするということです。
残った薬剤が、頭皮に悪影響を与えてしまいます。
 頭皮環境の悪化にともなって、角栓様物質もできてくると考えられますが、
シャンプーやコンディショナーの濯ぎ残しも、つまりの原因となります。
 

頭皮環境の改善策として、

  • あまり洗浄力の高いシャンプー等は使用しない。
  • ゴシゴシ擦らない
  • 頭皮に刺激を与え過ぎない。
脂が薄毛の原因 ということは無く、
頭皮環境には大事ですから、大事に扱ってください。