IPL技術の進歩(iPulseテクノロジー)

IPL技術の進歩(iPulseテクノロジー)

従来のIPL機器には2つの大きな限界があった。1つ目は、標的とする組織構造の熱緩和時間に一致する「真の」長パルスを作り出すことができないこと、2つ目は、出力光の変動が、副作用のリスクを増加させ処置の効果をなくす可能性があることである。サイデン社が採用するiPulseテクノロジーは、長パルス、一定したスペクトルの光パルスを共に作り出すアプローチを提供することができる。

この新しいIPLテクノロジーは、530~1200nmの波長を発生させ、カットオフフィルターを使用することなく、より短く、肌の若返りにより効果的な波長を多く組み入れている。これは時間が経過しても均一の光が放射されることによって実現される。

スパイク型 と スクエア型

constant図は、従来のIPLと、改良された真の長パルスモデルからの出力を示している。従来のIPLでは、出力は、ゼロから最大出力まで徐々に増加し、続いてゼロまで落ちる短い強力な「スパイク型」を形成する。標的組織構造の熱緩和時間とほぼ同程度の全体的なパルス持続時間を作り出すためには、連続したパルスが要求される。改良されたiPulse テクノロジーの場合、パルスの形は均一で、ゼロから最大強度まで瞬時に増加し、パルスの全持続時間最大レベルにとどまり、続いて瞬時に再びゼロまで落ちる。パルスの持続時間は、ターゲットの熱緩和時間まであるいはそれを越えるまで続く。真の長パルスを作り出す能力によって、ターゲット内で必要な温度特性を実現するのに必要なエネルギー量を減少させ、皮膚内の温度特性を正確に制御することができる。

IPL技術におけるこの近年の進歩は、結果として、肌の若返り、シミ治療等を受ける人にスクエア・パルスの実現と一定のスペクトルを持つIPLをもたらしました。