新しいレーザーの話。

公開:2012年12月10日

更新:2015年9月27日

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新しいレーザーの話。
アブレイティブフラクショナルレーザー という範疇の機器を導入します。

主に にきび跡の治療で使用している エンディメッドFSR の弱点を カバーできると考えています。

エンディメッドFSRは、高周波を使用して、肌の入れ替え、皮膚深層に至る加熱を行うことができる機器です。
にきび跡,傷跡の改善に 一定ダウンタイム下で 大変大きな効果をもたらしてくれるものです。
比較的短いダウンタイムにもかかわらず、高い効果が得られるという点はアドバンテージです。

一方で、治療できる範囲が限られる。コスト高であまり安価に提供できない。にきび跡のエッジを削る等の作業は出来ない 等の弱点があります。

そこで、今回懸案出会った部分を補強するために、アブレイティブフラクショナルレーザーを導入していくことにしました。
切れよく皮膚をフラクショナルに削ることを重視し、切れの良いレーザーは、ダウンタイムの軽減につながります。
にきび跡,傷跡などで、部分的に削りたいという際に、熱影響を調整しながら、治療を行えるという点も 利点になります。

エンディメッドFSRに加えて 皮膚を気化させる程の蒸散(アブレーション)が行える 機器を導入することで、
皮膚の置換効率のさらなる改善がうながすことができます。

熱影響と、治療深度を別個に調節できる フラクショナルレーザーです。

また、必要に応じて、皮膚組織に与えられる 熱量も調整できてしまいます。
皮膚に与える熱量によって、ヒートショックプロテインが産生され、皮膚の再構築が促進されます。
深い部位まで、削る必要がある際には、今までは、与える熱量が増えてしまうわけですが、この機種の場合には、分けて行うことができます。与える熱量と、治療する深さを 別個に調節できるため、CO2やYSGGレーザーの性質をエミュレーションすることができるようです。

例えば、CO2フラクショナルレーザーのような熱量を与えつつも、もう少し深くまでアブレーションを行う なんてこともできるようです。

しかしながら、皮膚組織に与える熱量 を調整するとすれば、赤外線や、高周波など もっと加熱が容易で、安全に使えるものがありますので、その辺りは、検討する必要があると思います。