扁平母斑(続)

2017年3月6日

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こんにちは、柴原です。

遅くなりましたが、3歳の娘の扁平母斑の治療の続報です。

当初はルビーフラクショナルレーザーによる治療を予定していましたが、

場所が手の甲であり、年齢も低く、被覆材を2週間貼ることが可能であると判断し、

Qスイッチレーザーの照射によって、一期的に除去することにしました。

小児例につき、レーザーによる痛みを軽減するため、局所麻酔の塗布を併用しています。

(なお、通常、大人の方ですと、局所麻酔なしの治療が可能です。輪ゴムではじかれた程度の痛みです。)

 

被覆材越しに一時的に照射部分の色が濃くなっているのが確認されましたが、

20日間(顔より傷のなおりが一般的に遅いため、念のため延長しました)被覆後、

ピンク色になった皮膚が現れました。

現在数か月経過していますが、徐々に周囲の皮膚色になじんできており、

炎症後色素沈着や再発所見は現在のところ見られておりません。

 

ここで、扁平母斑の組織像をご紹介します↓

表皮(皮膚の構造の表面部分)は軽度肥厚しています。また、表皮の基底層(表皮の中の真皮に最も近い部分)にメラニン色素が認められます。ほくろ等でみられるような、母斑細胞(メラノサイト)の増生は認められません。

Qスイッチルビーレーザーではメラニン色素を破壊します。表皮の肥厚が通常の老人性色素斑(いわゆるしみ)と異なり、扁平母斑が再発しやすい理由と考えられています。

このような組織像から、扁平母斑にQスイッチルビーレーザーやルビーフラクショナルレーザーがよい適応であると考えられます。