PDTにきび治療

重症にきびに対する新しい選択肢

PDT治療(フォトダイナミックセラピー)によるニキビ治療

  • 皮脂腺を強力に抑制し 殺菌をすることで、ニキビを抑制
  • その後の皮脂腺の再生にともなって 皮膚をリセットする

これが PDT治療の目的です。

PDTは、光線力学的療法と言われる治療法です。皮脂腺に選択的に取り込まれる性質を持つ デルタアミノレブリン酸という物質を塗布すると、皮脂腺に選択的に集まり、ポルフィリンという物質に変わります。

PDT用の光を照射すると、その場でポルフィリンは活性酸素を発生します。デルタアミノレブリン酸で大量にポルフィリンが生成されていますから、活性酸素も大量に発生します。この活性酸素が、皮脂腺を傷害し、周囲の細菌を殺菌します。

皮脂腺の抑制と殺菌を 外用剤と光のみで行うことができますので、皮脂の量が多い場合には、特に効果的な方法と言えます。

PDT治療では、皮脂腺を破壊していきます。皮脂腺にダメージが残っているうちに次の治療を行うことが理想的なため、初めのうちは特に2~3週間毎の治療を推奨します。ニキビの抑制が図られてきた所で、2ヶ月に1度のペース もしくは、もう少しライトな治療へと移行していきます。

ニキビ治療全般については「ニキビ治療専門外来」ページを参照下さい。

治療の流れ

重症にきびに対するPDT療法 光線照射中の写真

 

  1. 洗顔します。
  2. デルタアミノレブリン酸配合外用剤を 塗布します。
  3. 1時間程お待ちいただきます。
  4. 洗顔します。
  5. 照射を行います。(20~30分)
  6. 10分ほど冷却します。
  7. お化粧をして帰宅していただけます。

PDTニキビ治療の 当院の特徴

外用デルタアミノレブリン酸(5-ALA)を使用しています。

外用で使用する場合には、治療部位のみにデルタアミノレブリン酸を集中させることができるため、他の部位での反応を制限することができます。

内服では、嘔気嘔吐,他の部位の反応等の副作用が起きます。

外用の場合には、副作用を最小限度にできるため、安全性の観点から外用での使用を行なっています。

好転反応

PDT治療をおこなった後 多少ヒリヒリしたり、場合によって一時的に発赤が強く出る事があります。
PDT治療では、照射後数日して一時的にニキビが増加するような反応があることがあります。[好転反応]

一過性に悪化したように見えることがありますが、皮脂腺抑制,殺菌に伴う反応で、好転反応と呼んでいます。治療を進めていくと このような反応は減少してきます。

好転反応は、皮脂が多くでやすい方に多く見られる傾向があり、乾燥肌の方等は、好転反応が見えづらかったりします。反応が強いほど 治療効果も高いように思われがちですが、表面上の反応が乏しかったとしても、治療効果は出てきます。

照射後1~3日ほどした頃に ニキビが赤く腫れてきたり、白ニキビが増えてきたりする反応が出る事があります。これを好転反応と呼んでいます。活性酸素によって 皮脂腺を破壊したり、殺菌した際の 皮脂腺や細菌の残骸に対する 炎症反応が起き 一気にニキビとして出てしまうためと言われています。炎症反応は、強くても数日で落ち着いてくる事がほとんどです。

また、皮脂腺が破壊された際に 溜まっていた皮脂が出て来ることで、一時的に脂っぽく感じることがあります。通常 1週間ほどで落ち着いてきます。 皮脂腺の活動が抑制されることで、脂っぽい感じも低下してきます。

症例写真

PDT6回終了後6ヶ月目(ニキビ再発無し)
PDT療法6回治療後6ヶ月目

PDT療法 施術料

重症ニキビPDT療法 回数 料金 3週間以内
全顔 1回 44,000 33,000
背中 1回 77,000 66,000

監修者情報(医師紹介)

監修医師 佐藤雅樹(仙台 ソララクリニック院長)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)

ソララクリニック 院長

専門分野:美容皮膚科

2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。 
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.

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