シミ取り・シミ治療 総合ガイド仙台で「シミ取り×肌質改善」は 医師施術の ソララクリニックへ
医師照射×最新ピコレーザー×科学的診断。あなたの肌の「最適解」を導き出します。
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全例・医師が直接照射
看護師任せにせず、医師が責任を持って出力調整・照射を行います。 -
VISIA肌診断・徹底解析
「肝斑」を見逃さない、科学的根拠のある診断 -
物理学に基づく最新機器
Helios785 / PQX / ルビーフラクショナル等、世界水準のレーザーを選定
この記事の目次
あなたのシミはどれですか? Self Check
「私のシミ、これかも?」その自己判断が、治療を難しくしています。
インターネットで検索して、「私のシミはこれに違いない」と自己診断をしていませんか? 実は、シミ治療において最も危険なのが、この「思い込み」です。
シミには多くの種類があり、それぞれ「正解のレーザー」と「不正解のレーザー」が明確に分かれています。
もし、炎症を起こしている肝斑(かんぱん)に、一般的なシミ用の強いレーザーを当ててしまったらどうなるでしょうか?
それは、燃えている火に油を注ぐようなものです。
シミが消えるどころか、真っ黒に悪化してしまうことも珍しくありません。
まずは、鏡を見ながらチェックしてみてください。ただし、これはあくまで目安です。
最終的な判断は、私たち医師に任せてください。
- タップすると説明が開きます。
① 日光性色素班(一般的なシミ):境界がはっきりした茶色のシミ
【特徴】
多くの人が「シミ」と聞いて思い浮かべるのがこれです。
長年、太陽の光(紫外線)を浴び続けてきた結果、肌の中に蓄積されたメラニンが地層のように固まってしまった状態です。
丸くて境界線がくっきりとしており、頬やこめかみによく見られます。10円玉のような大きさのものから、米粒大のものまで様々です。
【当院の治療方針】
多くのクリニックでは、このシミに対して強いレーザーを一度に「バチン!」と当てて、かさぶたにして剥がす方法(スポット照射)をとります。
確かに、うまくいけば一度で取れます。
しかし、日本人の肌にとって、この方法はリスクが高いのです。
なぜなら、日本人の肌はメラニンを作る力が強く、急激な熱を加えると、その反動で「戻りジミ(炎症後色素沈着)」という、元のシミより濃い茶色い跡が残るリスクが高いからです。
いわば、フライパンで焦げ付かせてしまうようなものです。
ソララクリニックでは、いきなり強い一撃を加えることは推奨しません。
まずは「ルビーフラクショナル」や「Helios 785(ピコフラクショナル)」という、レーザーを剣山のように細かく分散させて照射する技術を使います。
これにより、肌への熱ダメージを分散させながら、全体的にメラニンを破壊していきます。
まるで、大きな岩をいきなりダイナマイトで爆破するのではなく、波の力で少しずつ砂に変えていくようなイメージです。
そうして顔全体のシミを薄くし、リスクを最小限に抑えた上で、どうしても残った頑固な芯の部分にのみ、最後にスポット照射を行います。
これが、遠回りに見えて最も美しく仕上がる「急がば回れ」の治療法です。
② そばかす(雀卵斑):鼻や頬に散らばる細かい点
【特徴】
ソバカスは、鼻を中心として、頬にかけて小さな茶色の点が星屑のように散らばっているのが特徴です。
遺伝的な要素が強く、幼少期から思春期にかけて現れることが多いですが、紫外線を浴びることで大人になってから濃くなることもあります。ファンデーションでも隠しきれず、悩まれている方が多いシミです。
【当院の治療方針】
そばかすは数が多いため、一つひとつをスポット照射で狙い撃ちするのは非効率的ですし、肌への負担も大きすぎます。また、スポット照射をしていない部分との色ムラも気になってくるでしょう。
当院では、「Helios 785」などの最新ピコレーザーや「ルビーフラクショナル」を用いて、顔全体にシャワーのようにレーザーを浴びせる「フラクショナル照射」を行います。
これにより、無数にあるそばかすを一斉に治療できるだけでなく、肌全体のくすみが飛び、トーンアップ効果も同時に得られます。まるで、曇っていたガラスを一気に磨き上げたような透明感が生まれます。
③ ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):グレーや青みがかったアザ
【特徴】
一見するとシミに見えますが、実は「アザ」の一種です。
通常のシミが肌の浅い部分(表皮)にあるのに対し、ADMはもっと深い部分(真皮)にメラニンが存在しています。そのため、茶色というよりは、少しグレーがかったり、青みを帯びて見えたりするのが特徴です。
20代以降に両頬に左右対称に出ることが多く、肝斑と誤診されやすい厄介な存在です。
【当院の治療方針】
ADMは、皮膚の深い海に沈んだ「沈没船」のようなものです。浅瀬をさらうような普通のシミ治療では届きません。
かといって、深く届かせようとして出力を上げすぎれば、表面の皮膚が大火傷をしてしまいます。
治療期間は半年〜1年単位と長くなりますが、適切な治療を行えば必ず薄く、目立たなくできるのがADMの特徴でもあります。
当院では、まずは「ルビーフラクショナル」や「Helios 785」で治療を進め、最深部の状態に応じて、より深くまで衝撃波を届けられる「PQXピコフラクショナル」を使用します。
ここでも重要なのは「フラクショナル(点)」での照射です。面でベタッと焼くのではなく、点状に熱を通すことで、表面の皮膚を守りながら、奥底のアザだけを狙い撃ちします。
これにより、ダウンタイム(絆創膏を貼る期間など)を最小限に抑えながら、日常生活の中で治療を続けることが可能です。
④ 肝斑(かんぱん):頬骨のモヤッとした影
【特徴】
頬骨のあたりに、左右対称にモヤッと広がる薄茶色のシミです。境界線がはっきりせず、雲のように広がっているのが特徴です。
これは単なる色素沈着ではなく、摩擦やホルモンバランスの乱れによって、肌の内部で常に微弱な「炎症」が起きている状態です。
メラノサイトという工場が暴走し、常にメラニンを作り続けてしまっているのです。
【当院の治療方針】
肝斑治療における最大の鉄則は「強い刺激は厳禁」ということです。
一般的なシミ取りレーザーを当てると、その刺激で炎症が悪化し、かえって色が濃くなってしまいます。肝斑が激怒していると読んでも良いでしょう。
当院では、レーザー単体での治療は行いません。コントロールが非常に難しいためです。
代わりに「肝斑改善集中プラン」をご提案します。これは、非常に弱い出力のレーザー(トーニング)で優しくメラニンを排出しつつ、同時に炎症を鎮める薬剤を肌の奥に導入(メソセラピー)する治療です。
外側から色素を追い出しながら、内側から炎症を鎮める成分(トラネキサム酸など)を届ける。この「攻め」と「守り」の同時進行こそが、肝斑治療の唯一の近道です。
もし、肌のバリア機能が壊れていてレーザーすら受け付けないような敏感な状態であれば、光を一切使わない「窒素プラズマ治療」を選択し、まずは肌の土台を立て直すことから始めます。
⑤ 脂漏性角化症(イボ):盛り上がったザラつき
【特徴】
シミのように見えますが、指で触れるとわずかに盛り上がっていたり、ザラザラしていたりしませんか?
これは長年の紫外線ダメージと加齢によって、皮膚が厚くなってしまった「イボ」の一種です。老人性イボとも呼ばれます。
【当院の治療法】
これは「色」の問題だけでなく「形」の問題が含まれているため、色に反応するだけのレーザーでは平らになりません。
盛り上がった余分な組織を、「エルビウムYAGレーザー」などで物理的に削り取る処置が必要です。
「削る」と聞くと怖いかもしれませんが、ミクロン単位での精密な蒸散(蒸発させること)が可能なため、傷跡は最小限で済みます。
削った後は新しい皮膚が再生し、ツルッとした平らな肌に戻ります。
👨⚕️ Doctor’s Note
「自分のシミがどれか分からない…」という方も、どうぞご安心ください。
殆どの方はどのタイプか見極めることは困難だと思います。
実際、シミの悩みで来院される方の多くは、これらが複雑に混ざり合った「混合型」です。肝斑の上に日光性色素班が混在していたり、ADMやソバカスが併発していたりします。
人間の目だけでこれを見極めるのは、ベテラン医師でも至難の業です。だからこそ当院では、VISIA(ビジア)という肌画像分析装置を使って、肌の奥の色素まで可視化し、私が責任を持って詳細にに分析します。
まずは「私の肌には何が起きているの?」を知ることから始めましょう。
なぜ、シミはなかなか取れないのでしょうか?
なぜ、あなたのシミは「取れない」のか? あるいは「濃くなった」のか?
「高いお金を払ってレーザーを受けたのに、シミが消えなかった」
「かさぶたが取れたと思ったら、前より濃いシミが出てきた」
診察室で、他院での治療経験を持つ患者様から、このような悲痛な声を伺うことが本当に多くなりました。
なぜ、最新の医療機器を使っても失敗が起きるのでしょうか?
その理由は、実は非常にシンプルです。
失敗の原因は、大きく分けて2つ。「出力不足で取れない」か、「過剰な刺激で肌が過剰反応(戻りジミ)」かです。
特に日本人の肌において、この問題は深刻です。そのメカニズムを、少し専門的な視点でお話ししましょう。
日本人の肌において「一般的な面照射」がリスクになる理由
スキンタイプの差(日本人の肌は「火薬庫」である)

世界的な皮膚科学の分類において、日本人の肌は「スキンタイプIII-IV」に属します。これは、白人(スキンタイプI-II)に比べて、メラニンを作る工場の稼働率が非常に高いことを意味します。
欧米人の肌なら何ともないようなレーザーの出力でも、日本人の肌にとっては「攻撃された!」と認識され、防御反応として猛烈にメラニンを作り出してしまうことがあります。
つまり、日本人の肌は「効く出力」と「炎症を起こして火傷になる出力」の間のストライクゾーンが極めて狭いのです。少しでも強すぎれば火傷になり、弱すぎれば効果がない。非常に繊細なコントロールが求められる肌質です。
面照射のリスク(熱の逃げ場がない)

従来のシミ取り治療の主流である、ハンコを押すように丸く照射する「面(スポット)照射」。これは、シミ全体を一気に焼く方法です。
しかし、この方法は「熱の逃げ場」がありません。
想像してみてください。
熱々のフライパンに、隙間なくぎっしりと肉を並べて焼くようなものです。熱がこもり、中心部は必要以上に高温になります。
皮膚の中でこれと同じことが起きると、過剰な熱ダメージが蓄積し、治療後に「炎症後色素沈着(戻りジミ)」という、厄介な茶色いシミを引き起こす最大の要因となります。これが「治療したのに濃くなった」という現象の正体です。
マニュアルの限界(肌は一人ひとり違う)
多くのクリニックでは、看護師がマニュアル通りの出力で照射を行います。
しかし、上記の通り日本人の肌のストライクゾーンは狭く、しかも日々の体調や紫外線ダメージの蓄積度合いによって、その限界値は変動します。
安全マージンをとって出力を下げれば、当然シミは取れません。かといってマニュアル通りに打てば、敏感な肌の人は炎症を起こします。
「マニュアル通りの照射」では、この「取れるギリギリ、かつ肌を守れるギリギリ」の微調整が不可能なのです。
結論:だから、私共は全例医師が照射します。

これらのリスクを回避するために、当院が出した答えが「フラクショナル(点状)照射」と「全例医師照射」です。
面でベタッと焼くのではなく、レーザーをミクロの「点」に分割して照射する。そうすることで、照射されていない正常な皮膚が「熱の逃げ場」となり、過剰なダメージを防ぎます。
そして、その日の肌の状態に合わせて、医師がその場で出力をコンマ単位で調整する。
これが、日本人の繊細な肌を守りながら、確実に結果を出すための唯一の方法だと、私たちは確信しています。
ソララの治療方針 Our Policy
マニュアル通りの設定では、日本人の肌は守れません。
「なぜ、わざわざ手間のかかる方法を選ぶのですか?」と、同業の先生から聞かれることがあります。
確かに、看護師がマニュアル通りの出力で、一律にレーザーを当てる方が経営的には効率が良いでしょう。
多くのクリニックがそうしているのも事実です。
しかし、私たちは頑なに「フラクショナル(点状)照射」と「全例医師照射」にこだわります。
それは、私たち自身がアジア人の肌質の難しさを誰よりも理解し、そして「二度と患者様の肌を傷つけたくない」という強い想いがあるからです。
【理論解説】なぜ「フラクショナル」なら結果が出るのか?
従来の「面照射」の弱点:熱の逃げ場がない
従来のレーザー(スポット照射)は、シミの形に合わせて「面」で塗りつぶすように熱を加えます。
これは例えるなら、「熱した鉄板を肌に押し当てる」ようなものです。
シミの中心部には適切な熱が入ったとしても、その熱は周囲の正常な細胞にもじわじわと広がってしまいます(熱伝導)。
この「余計な熱の広がり」こそが、日本人の肌が最も嫌う炎症の元凶であり、戻りジミの原因です。
ソララの「フラクショナル照射」:熱を逃がす放熱板

一方で、私たちが採用しているフラクショナル照射は、レーザーの光を「剣山」のように無数の細かい点(ドット)に分割して照射します。
顕微鏡レベルで見ると、レーザーが当たっている「熱い点」と、当たっていない「冷たい正常な皮膚」が、交互に並んでいる状態になります。
この「当たっていない正常な皮膚」が非常に重要な役割を果たします。ここが「熱の逃げ場(放熱板)」となり、過剰な熱がこもるのを防いでくれるのです。
結論:リスクは低く、効果は高く
「隙間を開けたら、効果が落ちるのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、物理学的には逆です。
熱の逃げ場があるからこそ、一つひとつの点には、通常よりも「高いエネルギー」を込めることが可能になります。
つまり、「肌全体へのダメージは最小限に抑えつつ、シミの核となる部分には強烈な一撃を加える」という、矛盾する2つの課題を同時に解決できる唯一の方法なのです。これが、私たちがフラクショナルにこだわる理由です。
シミの診断 Diagnosis
治療の9割は「診断」で決まります。
極論を言えば、レーザーを当てる技術そのものよりも、「どこに、何を、どれくらいの強さで当てるか」を決める「診断」の方が重要です。
診断を間違えれば、どんな名医が最新の機械を使っても、結果は失敗に終わります。
特に怖いのが、肉眼では見えない「隠れ肝斑」の存在です。
表面上は普通のシミに見えても、その下に薄い肝斑が潜んでいることがあります。
これに気づかずに強いレーザーを当ててしまうことは、地雷原を歩くようなもの。潜んでいた肝斑が爆発し、顔全体が黒ずんでしまう事故は、この診断ミスから生まれます。
■ 「見えないもの」を見る技術:VISIA(ビジア)

当院では、治療前のVISIA(肌画像診断器)による解析を必須としています。
これは肌の「CTスキャン」のようなものです。肉眼では捉えきれない、皮膚の奥深くに潜むシミ予備軍や、炎症による血管の拡張までを特殊な光で可視化します。
「ここは普通のシミだから強めに攻めよう」
「ここは下に肝斑が隠れているから、出力を半分に落とそう」
このように、地図を見ながら地雷を避けるように治療計画を立てることで、初めて安全な治療が可能になります。
■ 医師2名体制でのダブルチェック
さらに当院では、診断の精度を極限まで高めるため、医師2名体制でのダブルチェックを行っています。
一人の医師の主観だけでなく、複数の視点から肌を分析することで、見落としや誤診のリスクを限りなくゼロに近づけています。
技術・機器 Technology
「感覚」ではなく「物理学」で肌を守る。
「長年の勘」だけに頼る治療は、もう終わりにしました。
シミ治療は、光と生体の相互作用という、純粋な「物理学」の世界です。
波長(光の色)によって、届く深さが決まる。
パルス幅(照射時間)によって、破壊の仕方が決まる。
私たちは、この物理法則を味方につけるために、特性の異なる4つの最新機器を導入し、あなたのシミの深さと性質に合わせて使い分けています。
1台の機械ですべてのシミを治そうというのは、1本のゴルフクラブで全ホールを回ろうとするようなものです。
【機器スペック詳細】4種の最新機器をどう使い分けるか?
- タップすると説明が開きます。
ヘリオス785|最新の「ピコフラクショナル」
役割:
主力選手。表皮〜真皮上層のシミ、そばかす、色ムラ。
物理学的特性:
世界でも珍しい「785nm(ナノメートル)」という波長を搭載しています。これは、メラニンへの吸光度(反応の良さ)が高すぎず低すぎず、日本人の肌にとって「絶妙なバランス」を持つ波長です。
従来のレーザーよりも、周囲への熱拡散を抑えながらメラニンだけを破壊する性能に優れており、治療後の赤みやダウンタイムが圧倒的に少ないのが特徴です。
当院ではこれをフラクショナル照射することで、全顔の美白とシミ治療を同時に行います。
ルビーフラクショナル|伝統と信頼の「切れ味」
役割:
濃いシミ、ADM、アザ。
物理学的特性:
「694nm」のルビーレーザーは、メラニンへの反応が非常に強く、切れ味が鋭いのが特徴です。昔から「シミならルビー」と言われるほど実績があります。
しかし、切れ味が良すぎるため、従来機(面照射)では色素沈着のリスクがありました。当院の機種はこれを世界初「フラクショナル化」することに成功。
ルビー特有の鋭い破壊力を持ちながら、肌への優しさを両立させた、まさに「名刀」のような機器です。
PQXピコレーザー|第三世代「ピコ秒レーザー」
役割:
非常に薄いシミ、ADMの仕上げ。
物理学的特性:
最大の特徴は「パルス幅(光が出ている時間)」の短さです。「300ピコ秒(1兆分の300秒)」という極限の短さで照射します。
これほど一瞬だと、熱が発生する暇すらありません。代わりに強烈な「衝撃波(音)」が発生します。
熱で「焼く」のではなく、衝撃波で岩を粉々に「砕く」。光音響効果と呼ばれるこの現象により、熱ダメージを一切与えずに、ターゲットの色素だけを微粒子レベルまで粉砕します。
窒素プラズマ治療|光を使わない「再生治療」
役割:
肝斑、敏感肌、肌質改善。
物理学的特性:
これはレーザー(光)ではありません。窒素ガスをプラズマ化して照射します。
黒い色に反応するわけではないため、メラニンが過剰反応してしまう肝斑や、日焼けした肌でも安全に治療できます。
皮膚の表面を削るのではなく、内部に熱エネルギーを伝えて「肌の入れ替え(ターンオーバー)」を強制的に起こします。古い皮膚が剥がれ落ち、下から新しい無垢な皮膚が再生してくるため、シミだけでなく小ジワや毛穴にも劇的な効果を発揮します。
経過・メカニズム Biological Narrative
シミにレーザーを照射した後に肌の中で何が起きるのか? 「破壊と再生」の90日。
レーザーを照射して「はい、終わり」ではありません。実は、そこからが本当の治療のスタートです。
よく「ダウンタイムが嫌だ」という声をお聞きしますが、私たちはこう考えていただきたいのです。
ダウンタイムとは、単なる我慢の時間ではなく、「あなたの細胞が、シミを食べて無くしてくれるための活動期間」なのだと。
私たちの仕事は、きっかけを作ることまで。その後、主役となってシミを消すのは、あなた自身の「肌の力」です。
90日間にわたる、その壮大なドラマをご紹介しましょう。
あなたの肌の下で起きている「細胞ドラマ」
第1幕:破壊(物理の世界) 〜熱ではなく、音で砕く〜

シミにレーザー照射すると、瞬間的にメラニンを破砕します。
当院のピコレーザー(PQXやHelios785等)やルビーフラクショナルは、岩のように固まったメラニンの塊を、衝撃波によって一瞬で粉々に粉砕します。
それはまるで、巨大な岩石をダイナマイトで爆破して、さらさらな「砂」に変えるような作業です。
粒子が細かければ細かいほど、後の工程がスムーズになります。ここで熱を加えすぎずに「砕く」ことだけを行えるかが、勝負の分かれ目です。
第2幕:掃除(生物の世界) 〜肌の掃除屋「マクロファージ」の登場〜

粉々になったメラニンの「砂」を処理するために、血管から「マクロファージ」という免疫細胞が駆けつけます。
彼らは体内の掃除屋さんです。
マクロファージは、細かくなったメラニンをパクパクと食べて(貪食して)、リンパ管へと運んでいきます。
この時、メラニンの粒子が大きすぎると、マクロファージは食べることができず、シミが残ってしまいます。
だからこそ、第1幕でいかに細かく砕いておくかが重要なのです。
第3幕:再生(代謝の世界) 〜ターンオーバーというベルトコンベア〜

掃除と同時に、肌の工場(基底層)では新しい皮膚細胞が急ピッチで作られます。
新しい細胞はどんどん上に押し上げられ、古い色素を含んだ皮膚を外へと押し出していきます。これが「ターンオーバー」です。
かさぶたが自然に剥がれ落ちるのは、下から新しい皮膚が完成して押し上げられた証拠。無理に剥がすと、この未完成の工事現場を破壊することになりますので、絶対に触ってはいけません。
第4幕:防御(炎症との戦い) 〜戻りジミを阻止せよ〜

ここで最大の敵が現れます。「炎症」です。
レーザーを受けた肌は、一種の軽い火傷状態にあります。すると脳は「肌が攻撃された!守れ!」と指令を出し、逆にメラニンを作らせようとします。これが「戻りジミ」の正体です。
この過剰な防御反応を止めるのが、内服薬(トラネキサム酸)や外用薬の役割です。「今は攻撃されているんじゃない、治療中なんだよ」と肌をなだめ、炎症の火を消し止める。
この第4幕を乗り越えて初めて、透き通るような肌が完成します。
肝斑治療について Melasma
肝斑は「慢性的な炎症」。外からの排出と、内からの鎮静を同時に。
肝斑(かんぱん)は、ただのシミではありません。皮膚の中で常に火事が起きている「慢性炎症」の状態です。
火事が起きているところに、さらにレーザーという「熱」を加えればどうなるか? 当然、火の勢いは増し、肝斑は真っ黒に悪化します。
だからこそ、肝斑治療においてレーザーの深追いは禁物なのです。
■ 攻めと守りの「チームプレイ」
当院では、肝斑に対して「肝斑改善集中プラン」を主軸としています。
これは、非常にマイルドな設定のレーザー(トーニング)で、炎症を起こさないギリギリの範囲で色素を排出しつつ、同時に「薬剤導入(メソセラピー)」を行う治療です。
レーザーで扉を開け、そこからトラネキサム酸やビタミンCなどの「鎮火剤」を肌の奥深くまで浸透させる。
「外へ出す力」と「中で鎮める力」を同時に働かせることで、初めてコントロール不能だった肝斑が落ち着き始めます。
■ 敏感肌への「最後の砦」:窒素プラズマ
もし、あなたの肌が極めて敏感で、弱いレーザーさえも刺激になってしまう場合は、光を一切使わない「窒素プラズマ治療(NeoGen)」を選択します。
これは肌に触れずに熱エネルギーだけを届け、肌の構造そのものを新しく作り変える治療です。
これらに内服薬・外用薬を組み合わせた、総力戦の「チームプレイ」で、難治性の肝斑を攻略します。
システムと料金
契約で縛らない。「都度払い」の誠実さ。
美容クリニックによくある「5回コース」「10回コース」といった高額なコース契約。当院には、それがありません。
なぜなら、肌の状態は毎回変わるからです。
前回は調子が良かったけれど、今日は少し乾燥して敏感になっているかもしれない。そんな日に、契約消化のために前回と同じ強いレーザーを当てることは、医療として誠実ではありません。
当院は、「都度払い」です。
ご来院いただくたびに診察を行い、「今日のあなたの肌」にとってベストな治療を提案します。もし肌の状態が悪ければ、「今日はレーザーを休みましょう」と提案することもあります。
契約で縛るのではなく、結果と信頼で選んでいただきたい。それがソララクリニックの流儀です。
| 治療内容 | 料金 (2ヵ月以内) |
|---|---|
| ルビーフラクショナル +ヒアルロン酸導入 全顔 |
69,300 (67,100) |
| ルビーフラクショナル +ヒアルロン酸導入 両頬 + 鼻 |
47,300 (46,200) |
| 肝斑改善集中プラン (1ヶ月単位) |
48,400 |
| 窒素プラズマ治療 +ヒアルロン酸導入 全顔 |
47,300 |
- 詳細については個々の施術ページを参照ください。
よくある質問 (FAQ)
1回の治療で全てのシミが取れますか?
一般的な日光性のシミ(老人性色素斑)に対してスポット照射であれば、1回でかなり薄くなることが多いですが、完全に消えるとは断言できません。日本人は炎症後色素沈着が起きる可能性が高いため、リスクも高めです。
特に、肝斑が混在している場合やADM(深層のアザ)などは、安全のために数回に分けることを強く推奨します。
無理に1回で取ろうとすると火傷や色素沈着のリスクが高まります。「急がば回れ」で、結果的に一番綺麗に仕上がる方法をご提案します。
痛みはありますか?
無痛ではありません。
輪ゴムでパチンと弾かれるような、パチパチした痛みがあります。特にヒゲの濃い部分やシミの濃い部分は熱を感じやすいですが、我慢できる範囲という方が大半です。
痛みに弱い方には、麻酔クリーム(別料金)をご用意しておりますので、遠慮なくお申し付けください。
治療後にテープを貼る必要はありますか?
当院の「ルビーフラクショナル」や「Helios 785フラクショナル」による治療の場合、基本的にテープ保護は不要です。
これはフラクショナル照射の大きなメリットです。かさぶたも非常に薄く目立たないため、軟膏を塗るだけのシンプルなケアで済み、日常生活への支障がほとんどありません。
治療後のメイクはいつから可能ですか?
施術内容にもよりますが、フラクショナル照射の場合は、当日又は翌日から通常通りのフルメイクが可能です。
スポット照射(カサブタを作る治療)を行った箇所は避けていただく場合がありますが、基本的には翌日からお仕事に行けるレベルのダウンタイムです。
「戻りジミ」が心配です。
日本人の肌質上、戻りジミ(炎症後色素沈着)のリスクをゼロにすることは物理的に不可能です。
しかし、当院ではフラクショナル照射と適切な出力調整により、その発生率を2000分の1以下(当院実績)にまで抑えています。
スポット照射の場合には、炎症後色素沈着の出現の可能性は比較的高いため、回復期間として考えていただく必要があります。もしも炎症後色素沈着の発生をできる限り避けたい場合には、スポット照射を選択するのではなく、フラクショナル照射を選択することをお勧めします。
肝斑があると言われましたが、レーザーは打てますか?
可能です。
ただし、一般的なシミ取りレーザーのような強い照射は悪化の原因となるため厳禁です。「肝斑改善集中プラン」でのマイルドなトーニングや、「窒素プラズマ治療」など、炎症を鎮めながら行う治療をご提案します。
肝斑があっても諦める必要はありません。
以前、他院でレーザーをして濃くなってしまったのですが…。
辛い思いをされましたね。炎症後色素沈着(戻りジミ)の発生や隠れ肝斑への誤照射など、様々な原因が考えられます。
当院ではまずVISIAで肌の状態を正確に診断し、炎症が残っている場合はそれを鎮めることから始めます。焦らず、肌の体力を回復させながら、再発させないリカバリープランをご提案します。
治療の間隔はどのくらいですか?
シミ治療(スポット・フラクショナル)の場合は、肌のターンオーバーに合わせて1ヶ月〜数ヶ月おきに行います。
肝斑治療の場合は、1〜週間毎に少し詰めて通っていただくのが効果的です。
経過を見ながら、医師が最適なタイミングを指示します。
診察当日に施術は受けられますか?
誠に申し訳ございません。
当院は初診当日の治療は行なっておりません。
診察時に現在の肌状態と治療計画の説明を行ないます。
十分にご検討し納得された上で治療を開始して頂ければと思います。
日焼けをしている肌でも受けられますか?
直後の日焼けで肌に赤みや熱感がある状態での治療は、火傷のリスクが高まるためお断りしています。肌の色が落ち着いてからの治療をおすすめします。
ただし、「窒素プラズマ治療」は、日焼けした肌からの回復を促進させ炎症を鎮静させる効果が期待できます。日焼けによる影響を軽減させて、その後のシミ取り治療の土台を改善する目的でこの治療を提案する場合があります。
妊娠中・授乳中でも治療できますか?
妊娠中はホルモンバランスの影響で色素沈着が起きやすく、また痛みによるストレスを避けるため、レーザー治療はお控えいただいております。
授乳中は、レーザー治療自体は可能ですが、内服薬などは避けざるを得ません。また、体力も消耗する時期であるため、肌の回復に影響を受けることも稀ではありません。
離乳後・体力が回復してから受けられることをお勧めします。
ADMの治療期間はどのくらいかかりますか?
ADMは真皮層(肌の深い部分)の治療となるため、一朝一夕にはいきません。
一般的なADM治療の場合は、半年に1回程度の照射を、数回(3〜5回程度)繰り返す必要があります。年単位の根気が必要です。
しかし、ルビーフラクショナル等はダウンタイムを大幅に短縮することができるため、毎月のように照射が可能です。その結果通常の照射よりも治療期間を短縮することが可能となりました。
ADMは、症状や治療法の選択によって数回から年単位と期間は大幅に異なります。ルビーフラクショナルとの相性が非常に良く、当院ではADM治療の第一選択としています。
医師メッセージ
「魔法」はありませんが、「最適解」はあります。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
ここまで厳しいことも含めて、包み隠さずお話ししてきました。
「シミ取り」と聞くと、魔法のように消しゴムで消すイメージを持たれるかもしれません。しかし、医療の現実はもっと地道で、物理学的で、生物学的なものです。
日本人の肌は繊細です。一歩間違えれば傷ついてしまいます。
だからこそ、私たちは診断に時間をかけ、決して無理な出力では照射しません。「もっと強く打ってほしい」と言われても、肌のために断る勇気を持っています。
魔法はありませんが、あなたの肌質、シミの種類、ライフスタイルに合わせた「最適解」を導き出すことはできます。
鏡を見るのが楽しくなる毎日を。
そのお手伝いができることを、心より楽しみにしています。
監修者情報(医師紹介)

監修医師:佐藤 雅樹 (さとう まさき)
ソララクリニック 院長
専門分野:美容皮膚科
2000年 順天堂大学医学部卒。順天堂大学医学部形成外科入局。 大学医学部付属病院等を経て、都内美容皮膚科クリニックにてレーザー治療の研鑽を積む。2011年3月 ソララクリニック開院 院長就任。2022年 医療法人 松柴会 理事長就任。日本美容皮膚科学会 日本形成外科学会 日本抗加齢医学会 日本レーザー医学会 点滴療法研究会 日本医療毛髪再生研究会他所属。
様々な医療レーザー機器に精通し、2011年ルビーフラクショナル搭載機器を日本初導入。各種エネルギーベースの医療機器を併用する複合治療に積極的に取り組む.
最終更新日
参考文献 References
私たちは、常に最新の医学論文に基づいた根拠のある治療(EBM)を行っています。本記事の執筆にあたり参照した、主要な学術論文を以下に示します。
アジア人の肌に対する785nmピコ秒レーザーの安全性と有効性
原題: Efficacy and safety of a novel 785 nm picosecond neodymium-doped yttrium aluminum garnet laser for the treatment of facial benign pigmented lesions in Asian skin
出典: Lasers in Medical Science, Springer, 2022
DOI: 10.1007/s10103-022-03597-w
要約:
本研究は、アジア人の肌における良性色素性病変(シミなど)に対して、新しい波長である785nmピコ秒レーザーがどのような効果と安全性を持つかを検証した重要な論文です。
従来、アジア人の肌はメラニン活性が高いため、レーザー治療後の副作用(PIH:炎症後色素沈着)のリスクが高いとされてきました。しかし、この785nmという波長は、メラニンへの吸光度が非常に高いにもかかわらず、周囲組織への熱ダメージを最小限に抑えることができることが示されました。
当院が導入している『Helios 785』の選定根拠となっており、特に日本人のデリケートな肌質において、ダウンタイムを抑えつつ高い治療効果を発揮するための科学的な裏付けとなっています。
韓国人女性の肝斑に対するQスイッチルビーフラクショナルレーザーの有効性
原題: Efficacy of 694-nm Q-switched ruby fractional laser treatment of melasma in female Korean patients
出典: Dermatologic Surgery, Wolters Kluwer Health, 2011
DOI: 10.1111/j.1524-4725.2011.01998.x
要約:
肝斑治療において、従来の「面(スポット)照射」によるルビーレーザーは、熱エネルギーが過剰に加わることで肝斑を悪化させるリスクがありました。
本研究では、レーザーを微細な点状に照射する「フラクショナル技術」を用いることで、この問題を解決できる可能性を示しています。
韓国人患者を対象とした試験において、正常な皮膚を残しながら照射することで熱の逃げ場を作り、副作用(PIH)や再発のリスクを大幅に抑制しつつ、真皮内の色素沈着を改善できることが確認されました。
当院が肝斑や難治性シミに対して、面照射ではなく「フラクショナル照射」を第一選択とするための理論的支柱となる研究です。
タトゥー除去におけるピコ秒レーザーとナノ秒レーザーの比較検討
原題: Comparison of two picosecond lasers to a nanosecond laser for treating tattoos: A prospective randomized study on 49 patients
出典: Lasers in Surgery and Medicine, Wiley, 2023
DOI: 10.1002/lsm.22700
要約:
従来から使われているナノ秒レーザー(Qスイッチレーザー)と、最新のピコ秒レーザーの治療効果を直接比較したランダム化比較試験です。
結果として、ピコ秒レーザーはナノ秒レーザーに比べて、より少ない治療回数で高い色素除去率(クリアランス)を達成できることが統計的に示されました。特に、ピコ秒レーザー特有の「光音響効果(衝撃波)」が、熱作用に頼らずに色素粒子をより微細に粉砕できることが要因とされています。
これは、当院で導入している『PQXピコレーザー』などのピコレーザーが、なぜ肌への熱ダメージを抑えながら、頑固なシミやADMを効率よく治療できるのか、その物理学的な優位性を証明するものです。
顔面の肝斑治療における低出力1064nmレーザーと755nmレーザーの比較
原題: A randomized, split-face clinical trial of low-fluence Q-switched neodymium-doped yttrium aluminum garnet (1,064 nm) laser versus low-fluence Q-switched alexandrite laser (755 nm) for the treatment of facial melasma
出典: Lasers in Surgery and Medicine, Wiley, 2014
DOI: 10.1002/lsm.22265
要約:
顔の左右で異なる波長のレーザー(1064nm Nd:YAGと755nmアレキサンドライト)を使用し、肝斑治療の効果を比較した研究です。
この研究の重要な点は、「低出力(トーニング)」設定における波長ごとの反応の違いを明らかにしている点です。
結果として、755nmの波長を用いた側が、より迅速な色素の改善を示しました。これは、波長によってメラニンへの吸光度が異なるため、ターゲットとなるシミの種類や深さに応じて最適な波長を使い分けることの重要性を示唆しています。
当院が単一の機器ではなく、複数の波長を持つ機器を導入し、患者様の肌状態に合わせて使い分けていることの医学的妥当性を裏付けています。
生体組織におけるパルスレーザーアブレーションのメカニズム
原題: Mechanisms of pulsed laser ablation of biological tissues
出典: Chemical Reviews, American Chemical Society, 2003
DOI: 10.1021/cr010379n
要約:
レーザーが皮膚などの生体組織に当たった際、どのような物理現象が起きるかを包括的に解説した基礎物理学の論文です。
特に、パルス幅(照射時間)が短くなるにつれて、熱的な作用(焼く力)よりも、機械的な作用(衝撃波で砕く力=光音響効果)が支配的になるメカニズム(ストレス閉じ込め説)が詳述されています。
当院が患者様に説明する「ピコレーザーは熱で焼くのではなく、音で岩を砕くようにシミを壊す」という比喩は、単なるイメージではなく、この論文で示されている厳密な物理法則に基づいています。
安全な治療のためには、医師がこの物理学を理解していることが不可欠です。
脂漏性角化症に対するロングパルス755nmアレキサンドライトレーザーの治療効果
原題: Therapeutic efficacy of long-pulsed 755-nm alexandrite laser for seborrheic keratoses
出典: Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology, Wiley, 2013
DOI: 10.1111/jdv.12128
要約:
加齢とともに生じる盛り上がったシミ(脂漏性角化症・イボ)に対し、ロングパルスレーザーが有効であることを示した研究です。
従来、イボの治療は液体窒素による凍結凝固や電気メスによる焼灼が一般的でしたが、これらは色素沈着のリスクがありました。本研究では、レーザーを用いることで病変部のみを選択的に治療でき、治療後はかさぶたとなって自然に脱落し、傷跡を残さずに治癒するプロセスが観察されました。
当院において、盛り上がりのあるシミに対して物理的に「削る」あるいは反応させるレーザーを選択する際の、有効性と安全性の根拠となっています。
日光性色素斑に対するQスイッチルビーレーザー(694nm)の有効性と副作用の評価
原題: Evaluation of the efficacy and adverse effects of Q-switched ruby laser light (694 nm) on solar lentigines
出典: Dermatologic Surgery, Wolters Kluwer Health, 2008
DOI: 10.1111/j.1524-4725.2008.34293.x
要約:
一般的なシミ(日光性色素斑)に対し、ルビーレーザー(694nm)が極めて高い色素除去能力を持つことを再確認した研究です。
スキンタイプが高い(肌色が濃い)患者を含めた試験において、ほぼ全例でシミの完全消失が達成されました。しかし同時に、照射後のPIH(戻りジミ)管理の重要性も強調されています。
この論文は、「ルビーレーザーはシミ治療のゴールドスタンダード(王道)である」という事実と、「日本人の肌ではアフターケアと出力調整が命である」という事実の両方を教えてくれます。
当院がルビーレーザーの「切れ味」を信頼しつつ、フラクショナル化によって安全性を高めている背景には、こうした基礎データの蓄積があります。
タトゥー色素の持続における真皮マクロファージの役割解明
原題: Unveiling the role of dermal macrophages in the persistence of tattoos
出典: Journal of Experimental Medicine, Rockefeller University Press, 2018
DOI: 10.1084/jem.20171608
要約:
「なぜタトゥーや深いシミは自然に消えないのか?」その謎を解明した画期的な研究です。
真皮内の色素は免疫細胞であるマクロファージに食べられますが、そのマクロファージが死ぬと色素をその場に放出し、近くにいる新しいマクロファージがそれをまた食べてしまうという「再捕獲(Re-capture)サイクル」が起きていることが分かりました。
これが、シミが居座り続ける原因です。
このサイクルを断ち切るためには、レーザーで色素をマクロファージが処理しやすい微細なサイズまで粉砕し、リンパ管への排出を促す必要があります。
ピコレーザーによる「微細化」がいかに重要かを生物学的に裏付ける論文です。
低出力QスイッチNd:YAGレーザーによる肝斑治療におけるメラニン生成抑制と抗炎症作用
原題: Melanogenesis inhibition and anti-inflammation is essential for pigment-clearance in melasma treated by low-fluence Q-switched nd:YAG 1064 nm laser
出典: Journal of Dermatological Science, Elsevier, 2023
DOI: 10.1016/j.jdermsci.2023.01.005
要約:
レーザートーニング(低出力照射)が肝斑に効くメカニズムを詳しく調べた研究です。
単にメラニンを破壊しているだけでなく、レーザーの光刺激が細胞に働きかけ、マクロファージの貪食活動を活性化させたり、炎症を抑えるシグナルを出させたりする「フォトバイオモジュレーション効果」があることが示唆されました。
これは、「弱いレーザーなんて意味がないのでは?」という疑問に対する回答になります。優しく照射することで、肌自身の「治す力」を引き出し、炎症を鎮めながらシミを排出させるという、当院の肝斑治療プロトコルの科学的根拠となっています。
肝斑管理における経口トラネキサム酸とレーザー治療の併用効果:システマティックレビュー
原題: Efficacy of combining oral tranexamic acid with laser therapy for managing melasma: A systematic review and meta-analysis
出典: British Journal of Dermatology, Oxford University Press, 2024
DOI: 10.1111/bjd.21987
要約:
過去に行われた複数の臨床試験データを統合して解析(メタアナリシス)した、エビデンスレベルの高い研究報告です。
結果として、レーザー治療単独で行うよりも、経口トラネキサム酸(内服薬)を併用したグループの方が、肝斑の改善度が大幅に向上し、かつ治療後の再発率も有意に抑制されたことが判明しました。
肝斑治療において「レーザーだけ」あるいは「薬だけ」では限界があり、両者を組み合わせるコンビネーション治療こそが、現時点での医学的な「最適解」であることを強く示唆しています。
当院が肝斑治療において内服薬の併用を強く推奨する理由は、ここにあります。