トラネキサム酸の内服は2ヶ月を超えても大丈夫?

2013年6月20日

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トラネキサム酸は、肝斑には無くてはならない薬剤です。

アミノ酸の一種で、大きな副作用の心配もないため、長期間の内服もでき、様々な疾患に使用されています。

肝斑の治療は、美容皮膚科で行うことが多いと思いますが、レーザートーニングや、光治療の肝斑用の照射方法が出てくるまでは、レーザーは禁忌とされていたため、トラネキサム酸とビタミンCの内服以外の方法はありませんでした。内服期間も1年以上続けることは珍しくなく、治療後の再発防止目的で、定期的に内服を続けている方も多いものです。

トラネキサム酸は、抗プラスミン薬とも言われ、炎症を起こす生体内の酵素「プラスミン」の反応を抑える作用があります。炎症を抑えたり、止血効果があるため、様々な疾患に使用されます。例えば、風邪を引いた時にノドが腫れて痛い時に処方されたりします。

トラネキサム酸は、ビタミンCと同じように腎臓から排出されるので、持病として腎不全を持っている方や、血栓ができやすい方は、主治医と相談して使用するかどうか判断が必要です。

普通であれば、特に問題なく長期にわたって使用することができます。

ここでちょっとした問題があります。

肝斑用の内服薬として ドラッグストアで購入することができる 「トランシーノ」 の存在です。
実は、このトランシーノには、2ヶ月内服したら、2ヶ月休んでください という注意書きがあります。
ネット上には、この点を強調する書き込みも多く、治療過程で トラネキサム酸の内服を中断してしまう方が、チョクチョク出てきます。

肝斑治療のベースとして使用することで、効果的に治療を進めていくことができるはずですが、この注意書きによって、それまで問題なく進めていくことができていたはずなのに、2ヶ月でやめてしまう状況が生まれてしまいました。

何故トランシーノは、2ヶ月内服したら中止するように書いてあるのでしょう。

これは、「トランシーノ」という商品の臨床試験期間で、8週間の臨床試験で効果を確認したということから来ています。何より OTCで販売するということで、制限が必要だったということではないかと思います。

ドラッグストアで、簡便に販売するわけですから、医療機関の診察とは違うため、万人向けにするためには、このような制限が必要だったのだと思います。

医療機関では、診察を行った上で処方するわけですから、このような制限はありません。

肝斑の治療中の方は、自己判断で中止する前に 確認していただければ幸いです。