今年のHARG療法

2011年1月10日

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毛髪再生・育毛治療では、画期的な効果を発揮しているHARG(ハーグ)療法ですが、

治療方法によってどうやらその効果の出方に差が出てしまうようです。

HARG療法の治療方法には、大きく分けて2つの方法があります。

① ダーマローラー,ダーマスタンプ等で、頭皮に孔(傷)を付けた上で、HARGカクテルを塗布し、受動的吸収をさせる方法

② 注射器を用いて直接頭皮に注入する方法。

なぜこの二つの方法に分かれてしまうのかと言うと、受ける際に分かるのですが、

明らかに①のほうが、気分的に受けやすいということです。

施術を行う医師側も①のほうが楽に短時間で行うことができます。

注射器を使用する方法と比べれば、伝達麻酔(ブロック麻酔)をすることもなく治療が行えますので、気分的に楽な感じがします。私達も一時選択できるようにしていた時期があります。

その一方,治療効果は、②と比べると明らかに落ちていきます。

通常,平均して3~4回施術を行った後に 育毛効果が実感できてくるものなのですが、それが出づらい状況が多いようで、HARGカクテルの作成方法の変更などが行われてきました。

ダーマローラーやダーマスタンプで傷をつけたうえでの導入では、吸収される量が少ないのでしょう。思った効果が得られずらい原因となっているようです。エレクトロポレーション等を併用して苦心している先生方もいらっしゃいます。

一方 ②注射器を用いてのHARG療法にも問題がないわけではありません。

1回の治療で頭皮患部に100か所以上の注入が必要となりますから、伝達麻酔(ブロック麻酔)をしっかりできなければ行うことは到底難しいものです。さらに、血管系にいきなり注入されてしまうと、血流に乗って代謝されてしまいますので、パピューレ法と言う方法で注入できなくてはいけません。一番の問題は、施術時間がかかるということです。(洗髪も入れると1時間程度かかります。)

HARG療法は、その治療方法によって効果が変わってくるものです。

しっかりとした伝達麻酔を行って、丁寧な注入方法を行うことで、治療効果を得ることができます。

パピューレ法で薄毛の治療を行っていくと、疲弊して薄く堅くなった頭皮が徐々に柔らかく厚くなってきます。初めのうちは、注入時に手が吊るようなぐらいになりますが、徐々に注入も楽になりなっていきます。

このような変化から、HARG療法は始まっていきます。そのころには、産毛が増え、頭髪にコシが出てきていることでしょう。

当院では、ダーマローラーによる治療法も選択できますが、ほぼ全例パピューレ法による注入を行っています。手数は掛かりますがその効果には定評があります。

注入方法に,もっと効率的で、侵襲度の低い方法が出てくるかもしれませんが、それまでは、この方法で行こうと考えています。

今年は、wnt蛋白を使用した毛髪再生治療も始められるかもしれません。まだじっくり待つ必要がありそうですが、毛髪再生治療に新たな選択肢の早めの登場を期待したいものです。