混合しみ改善プランとQスイッチレーザー

2011年5月25日

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シミと言っても色々な種類があります。
混合しみ改善プランでは、様々な治療器を併用していますが、シミによって治療法を変化させていきます。

老人性色素斑 (日光性色素斑)

紫外線からできるシミ。日焼けしていることが多かった方にできやすいと言われています。
IPL光治療が良い適応で、少しずつシミを薄くしていくことができます。必要に応じてQスイッチレーザーを使用します。

雀卵斑 (そばかす)

常染色体優性遺伝 小さな茶色い斑点が、頬や鼻の周りに多く見られます。
IPL光治療,Qスイッチレーザーを使用していきます。

ADM(Acquired Dermal Melanocytosis) 後天性真皮メラノサイトーシス

皮膚の深い部位にメラニンを作ってしまう状態。先天性では太田母斑。
いわゆる アザ です。青みがかった感じに見える斑状のシミとしてみえることが多いと思います。
ADMのみで、存在することはまれで、老人性色素斑,肝斑等と混在していることがほとんどです。
肌の深い部位に原因があるので、光治療のみでは、治療ができません。
そこで、Qスイッチレーザーを使用することになります。このADMは、下の肝斑と見分けがつきづらいことが多いので、肝斑の治療を先に初めて行き、肝斑が改善した段階で、Qスイッチレーザーの治療を検討していきます。

肝斑

両ほほに左右対称に出ることが多いシミ。モヤモヤ・ベタッとした感じの薄いシミです。20代後半~40代にかけて出てくることが多いため、ホルモンの影響から出現すると考えられています。
Qスイッチレーザーによる治療を行うと、悪化してしまうことが多いため、光治療,カーボンピーリング,レーザートーニング等の治療と同時に,トラネキサム酸,ビタミンCの内服を並行して行っていきます。

炎症後色素沈着

ニキビや、毛抜きなどで肌に負担がかかった際にできたシミ。メラノサイトが刺激されて、メラニンが大量に作られている状態です。
徐々に軽快していくことがほとんどですが、残ってしまったものは、治療が必要となります。
光治療をベースとしながら、メラニンの排出を促進させていきます。カーボンピーリングの効果も良く発揮されます。

😀

上記のようなシミが混在していることが、通常の肌ですから、混在しているということを前提として治療計画を立てていきます。
シミ1個1000円でお持ち帰り」ということは、通常できないということが理解していただけると思います。
混合シミ改善プランは上記の治療を組み込んでおり(内服外用薬は除く)、様々な肌トラブルに柔軟に対応できるよう、パッケージ化した治療と考えていただければ幸いです。

問題となる点は、ADMです。皮膚の奥にあるシミを作る細胞を治療しなくてはいけないため、Qスイッチレーザーを使用しなくてはいけないのですが、肝斑等のシミが混在していることが多いため、いきなりADMに対する治療を行ってしまえば、残念な結果になることも多いのです。そこで、比較的マイルドな治療を先行して行いながら、色素の排出を行い、そのうえで、Qスイッチレーザーによる治療を、相談しながら必要に応じて行っていきます。

Qスイッチレーザーの治療は、メラノサイトというメラニンを作る大元の細胞を破壊するという、シミの治療には欠かせないものです。ところが、何割かの確率で、炎症後色素沈着となるため、いきなり照射することは現在行っておりません。この割合は、欧米人と比べて高いと言えます。

Qスイッチレーザーによる治療の際に、「不注意で日焼けをしたから色素沈着となった」と言われたりしますが、

私個人といては、あくまで、確率論ではないかと考えています。

光治療などの治療をおこなったうえでであれば、Qスイッチレーザーを照射する範囲も少なくて済みますし、色素沈着の確立も低下するようで、ちょうどよいと考えています。さらに、フラクショナルルビーレーザー等は、その色素沈着の発生も低減できていますので、今後は、もう少し使用しやすくなっていくのではと思います。

光治療をベースとして、本当に必要な所だけ、Qスイッチレーザーを使用するというようにしています。