肝斑の診断

2011年12月8日

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melasma 肝斑

 

肝斑 しみの一種で、主に頬にできるベタッとした感じのしみです。
頬骨のあたりに出来ることが多く、輪郭がボヤけて見えることも特徴と言えます。

30~40代にかけて出てくることが多いことから、女性ホルモンが関係しているのではないかと言われています。
「このしみ 肝斑ではないのでしょうか?」と心配されて来院される方が増えたのは、
CMの影響ですね。

肝斑の診断。

肝斑を見る際には、雀卵斑や老人性色素斑等との鑑別を行います。
肝斑は、顔の両側に左右対称に発症するという事が多く、目のまわりを避けて、目の下を縁取るように現れるケースがよく見られます。

特に肝斑と同じように見えるしみが、 ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)という痣(アザ)です。
肝斑に重なっている事が多い印象があります。

肝斑は、従来型のレーザー治療を行うと、濃くなってしまうという点があります。
それに対して、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)は、レーザーでなければ取れません。

肝斑は左右対称性に出る網状の色素沈着ですが、
ADMは、比較的暗い感じの色(青褐色)で、斑状,点状の色素斑が、左右のホホに、涙状に出てきている事が多いため、
典型例であれば、鑑別しやすいのですが、どちらとも判別しづらく見えるものもあります。

全く困ったことです。
そこで方針としては、肝斑の治療を先行して行なっていくことで、肝斑は薄くなっていきますので、
その上で、必要部位に、Qスイッチレーザー治療を行うことになります。

この辺りは、最悪判別が難しくても、基本方針さえ間違わなければ、問題になりません。

肝斑の原因 から 治療まで。

肝斑は、ホルモンバランスの影響,ストレスなど様々な要因が原因と 考えられています。
しかしながら、治療において重要と考えられていることですが、
肝斑の好発部位が、よくこすられてしまう部位とおおよそ一致しますので、
洗顔やスキンケアの際に 擦ってしまうことが、大きな要因ではないかと考えられています。

擦ってしまうことで、炎症が起きてしまう。
原因が、日々のケアの中にあるということは、皮肉としか言い様がありません。

肝斑の治療では、ビタミンC,トラネキサム酸の内服外用治療が行われていますが、これらは、炎症を抑える効果があります。
ビタミンC,トラネキサム酸の内服治療では、炎症を抑えていくことで、肝斑を薄くしていく根気のいる治療です。

もう少し早く進めるために、トラネキサム酸の内服をして炎症を抑えつつ、
光治療,レーザーを使用してメラニンの排出を促進させます。

ザックリとですが、肝斑には、内服をベースとしながらとなる理由について説明してみました。

肝斑の治療は、総合力です。単一治療のみで行おうとすると、時間がかかったり、リスクを含んだりします。
よくご相談されて、方針を決めていくことが重要になります。